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千年伯爵

せんねんはくしゃく

星野桂の漫画『D.Gray-man』に登場するキャラクター。 人に悲劇をもたらす魔の兵器『AKUMA』の造物主であり、世界の終焉を目論む人類最大の敵。 飄々とした滑稽な振る舞いとは裏腹に、その思考回路はまさに悪魔的といえる。
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千年伯爵とは、星野桂漫画D.Gray-man』に登場するキャラクターである。

2006年版アニメでは故・滝口順平氏が担当した。

2016年版アニメでは青山穣が彼の声を引き継いだ。


概要なのデス♡編集

7000年以上も昔から人類史の裏で暗躍し続ける怪人

悲劇とそれに苦しむ人間を材料にAKUMAと呼ばれる悪性兵器を作り続け、世界に終焉をもたらさんと悲劇と不幸をばら撒きつづける人類最大の敵でもある魔道士

本名や年齢など、多くの謎をはらんでいる。


一話から登場しており、現状における『D.Gray-man』のラスボス的存在。

ノアの一族の一人でもあり、その筆頭たる「第1使徒」を担っている。他のノアたちからは『千年公』の敬称で呼ばれる。


モデルとなったのは、人類史上最も謎の多い怪人物の一人に数えられる19世紀欧州の人物サン・ジェルマン伯爵


外見デス♡編集

青白い肌、エルフ悪魔のように長くとがった耳、高い鼻、異常にしゃくれた顎、大きな口とそれに合わせたような立派な歯並び、風船のように膨らんだメタボリックな体系(当人はポッチャリ程度にしか認識していない)と、おおよそ人間とは思えない容姿をしている。

常に豪快に飾り付けられたシルクハットとダブルの紳士服眼鏡ジャックランタンのような飾りが付いた日傘(ゴーレムの『レロ』)という「伯爵」と言うに相応な出で立ちで、帽子の下には二本のが隠れている。

帽子は登場のたびにデザインが変わっており、どんどん豪華になっている。


性格デス♡編集

性格は非常に明るく、その言動もどこか道化じみている。

一人称は『我輩』、語尾には大抵「~デス♡」が付く。

常にテンションが高く、そのアグレッシブさにノアの末裔たちもついてい行けなくなることが多い。シリアスな雰囲気でも、彼のノリと勢いでコメディ調に変えてしまう。

ただし、同族以外に対してはまったくもって容赦がなく、非常に残忍で狡猾な性質を持ち、人間が悲劇に苦しむ様を舞台演劇に喩えるように愉しむ悪魔性の持ち主。

ちなみに『甘党』の可能性がある(紅茶に角砂糖を大体9個程入れて飲んでいた)。


能力デス♡編集

舞台監督として編集

 AKUMAの材料であるダークマターを筆頭に、様々なものを開発している。自身の傘『レロ』もお手製のゴーレムであり、高い知能と豊かな感情を有している。そのほかにもAKUMAを量産するための『』や、空間を移動する『ノアの箱舟』など、人類の発想からはおおよそ見当のつかない驚異的な技術を隠し持ってる模様。

 AKUMAに対し、造物主として絶対的な支配権を有しており、たとえ伯爵の束縛を逃れた個体であってもその根本的な支配から逃れることは不可能である。


役者として編集

戦闘能力も凄まじく、真っ黒な刀身に白い十字架の刻印が成された大剣(アレンの「退魔ノ剣」と真逆の配色の剣)を持っており、エクソシストたちとも互角以上に切り結んで見せている。また江戸に現れた際にはその城下町一帯をたった一撃で消滅せしめた。

ただし、不意を突かれて拘束されたこともあったりと、決して完全無欠なわけではない。


そして最大の能力は魂の捕食

指先などから鋭い触手を伸ばし、相手の魂を吸収・消化し、自身の養分として還元することが可能。魂を食われたものは塵と化し、跡形もなく消えてしまう。

この能力こそ第一使徒・千年伯爵の力の根源であり、人類種に対して絶対的な優位を誇る。


14番目との関係編集

伯爵を語る上で外せないのが、14番目の存在である。

突如生まれた番数外のノアでありながら、自分になり代わるためにノアを裏切り、伯爵と教会の戦争を本格的に長期化させた原因である14番目は、伯爵にとって最大の怨敵といえる。

しかし、その一方で14番目に対して複雑な感情を抱いているらしい節があり、本気で憎悪しているのか"可愛さ余って憎さ百倍"なのか、判別しがたい部分を抱えてる。

14番目の正体は伯爵自身の分身。ある時に滅ぼそうとしていた世界の景色の一つに心を奪われた結果、当時の伯爵は消え去って残っていたのは双子の赤子であった。それが14番目とマナであり同時に伯爵自身でもあった。人間として育っていったが、人類を滅殺する使命を優先した。


こう見えて男前なんデス♡編集

千年伯爵がイケオヤジすぎてまぶしい

道化紳士として姿のほかに、壮年の紳士の姿を持つ。

こちら方が本来の姿で、メタボ体型の悪魔の姿は伯爵を演じるうえでの一種のきぐるみのようなもの。

緩いウェーブのかかった髪に無精髭という至って普通の紳士であり、性格や口調も普段のアッパーテンションから一転して、穏やかでまともな風になる。

ティキ・ミックから言わせれば「アンタが人類を滅ぼそうなんて到底思えない」としており、劇中でも花売りの少女に優しく接していた。


過去に持っていた人間としての姿はもっと別々の若々しい青年の姿をしていた。

ある美しい景色を前に当時の伯爵は消え去り、伯爵は2人に分裂。育ての親からは双子と聞かされて育てられるも、片割れはいつしか離反し、自身は人類を滅ぼす使命を成す「千年伯爵」となるべく、自らの顔を記憶を消した結果、今の中年紳士の風貌に変わった。


余談デス♡編集

アニメ一期では中の人がアドリブ好きで知られる滝口順平氏であったため、おしおきだべぇ~を筆頭に大量のアドリブが披露された。原作通り残酷で不気味で凶悪な人物であるが、コミカルな一面がより強調される事にも繋がっていたのは言うまでも無いだろう。


関連タグ編集

D.Gray-man

伯爵 ラスボス ノアの一族 千年公

AKUMA ノア 使徒 魔道士

紳士 道化師 策士

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