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概要

これまでラッシュ時用として使用されてきた鉄道線タイプの大型車の老朽取り換え用として、200形以来となる自社発注で製造された路面電車型車両。正式な形式はF1000形新潟トランシス製で、2018年2月現在4編成が在籍する。

「FUKURAM」という愛称は「福井の路面電車(要は福鉄そのものを指す)」(FUKUI/TRAM)と「膨らむ」のダブルミーニング

えちぜん鉄道三国芦原線との相互直通運転にも使用されており、えちぜん鉄道L形「ki-bo」と合わせると「希望ふくらむ」となるネーミングである。

車内外

車両は富山ライトレール万葉線などと同型の新潟トランシス製のブレーメン型LRVだが、福井鉄道の路線性格上、ラッシュ時の輸送力を確保する必要があることから日本国内のブレーメン型路面電車では初めて3車体式となり、さらに鉄道線規格のワイド車体が採用されている。

車内はボックスシートが主体で、編成全体の定員は155人(着席定員53人)で国内の同型としては最大級。

このように路面電車タイプでありながら郊外電車と直通運転するという路線特性も考慮し、利便性や輸送力を確保したことが評価され、2014年に鉄道友の会ローレル賞を受賞した。

編成

モハF1001-1+モハF1001-2+モハF1001-3の順で構成されている。他社(広島電鉄など)のようなA-C-B方式ではなく、枝番号方式にしているのは福鉄の伝統。当系列により置き換えられた200形連接車もモハ201-1+モハ201-2で構成されていた。

編成番号形式車体色登場年乗り入れ
1F1001オレンジ色2013年
2F1002青色2015年
3F1003黄緑色2016年
4F1004ピンク色2017年

運用

全編成が三国芦原線乗り入れ運用を中心に充当されている。

当初1・2編成が福武線内のみの運行に割り当てられ、代走予備車は770形が使用されていたが、定員の違いで積み残しが発生するため、のちに3・4編成にも乗り入れ対応設備を取り付けられた。

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