概要
ドイツの大都市の一つで、自由ハンザ都市ブレーメン(通常ブレーメン州と呼ばれる)の州都。
ヴェーザー川が北海に注ぐ河口の位置するブレーマーハーフェン(ブレーメン州に属する)から上流に約60km遡った地点で川の両岸に位置する。
起源は、BremeもしくはBremumと呼ばれる部族が、ヴェーザー川右岸に定住したことに始まるとされ、1世紀から8世紀の間に、最初の入植地が築かれた。
この地はライン川からエルベ川、または北海から南ドイツに向かう交易の十字路に位置しているため、交易の要衝として重要視され787年にカール大帝によって司教座都市に指定845年に大司教区に昇格、1186年に神聖ローマ皇帝フリードリヒ1世により自由帝国都市(帝国直轄ではない)となった。
1260年に都市ハンザが形成され、1358年にハンザ同盟に加盟すると以後急速に経済力、政治力をつけていく。そのころローラント像(1404年)や市庁舎(1409年)がマルクト広場沿いに建設される。
その後海洋交易発展の主役となり、工業化も発展していく。
第二次世界大戦中は特に造船所や飛行機工場があった西部地区は何度も連合国軍の空爆目標とされ、合計173回の空爆で市内の建造物の62%が破壊された。しかしマルクト広場の市庁舎とローラント像は守られ現在は2004年にユネスコ世界遺産に登録されている。
一般的にはグリム童話の『ブレーメンの音楽隊』の舞台として、またサッカーのブンデスリーガに属するヴェルダー・ブレーメンのホームタウンとして知られる街でもある。