曖昧さ回避
1.ドイツを中心に西欧に広がる森林地帯。『黒い森』の語源でもある。本記事で説明。
2.サンライズのロボットアニメ『THEビッグオー』に登場するキャラクター。
ひょっとして
概要
ドイツの南西の端に存在する針葉樹林であり、かつて中世までは西ヨーロッパ全体に広がっていた。現在は文明の発展と環境問題におされ、その規模を著しく損なっている。
黒い森と呼ばれるのは、主にモミの木が大半を占めているため、その黒っぽく深い緑の葉の色と、鬱蒼と茂って日光を遮り辺りを暗くするためである。
サクランボが特産品として扱われており、それを材料とした蒸留酒『キルシュヴァッサー』(和訳で「サクランボの水」)が有名。
西欧民話の『魔の森』
黒く暗い森は、かつてのヨーロッパの人々にとって異界そのものであり、最も身近な別世界であった。そこには盗賊がはびこり、幽霊や魔物がうごめき、悪魔や魔女が棲みつき、妖精などが飛び交っていると、昔に人々は信じて疑わなかった。
事実、盗賊などの野党にとって暗い森は格好の隠れ家であり、森で迷ったり、狼や野犬をはじめとした猛獣に襲われるといったことは当たり前で、昔の旅は大変危険を伴った。
赤ずきん、白雪姫、青髭など、森を舞台とした民話が西洋に多いのは、こうした『森=魔窟』というヨーロッパに人々の精神に根付く闇への恐怖と、未知なる空間であるが故に想像力を大いに掻き立てさせる不思議な魅力にあふれていたからであろう。
関連タグ
仮面ライダーシグルド:時空を跨いで世界を侵食する森を舞台に戦う戦士の一人。北欧神話の英雄から来ている名前に、基本形態のモチーフがサクランボ、猟師を連想させる身体各部のデティールと、シュバルツバルトを連想させる要素で固められている。