概要
志摩スペイン村とは、三重県志摩市磯部町坂崎にある複合リゾート施設である。
名前の通りスペインをテーマにしている。
近畿日本鉄道(近鉄)が、総合保養地域整備法(通称:リゾート法)の施行に合わせ1988年に策定された「三重サンベルトゾーン」構想に基づき、三重県志摩郡磯部町(現・志摩市)の協力を得て開発した。
テーマパーク「パルケエスパーニャ」を中核施設に、宿泊施設「ホテル志摩スペイン村」天然温泉「ひまわりの湯」の3施設で構成されている。
ちなみに志摩スペイン村の英語表記は「SHIMA SPAIN VILLAGE」だが、宿泊施設である「ホテル志摩スペイン村」の英語表記は「HOTEL SHIMA SPAIN MURA」となっている。
日本一◯◯◯なテーマパーク?
かつて2019年の25周年記念に際して、公式ホームページ上で「日本一人の少ないテーマパーク」と自虐ネタを披露して話題を攫った。
- 並ばないから乗り放題
- 人がいないから映え放題
- ライバルが少ないから目立ち放題
- 距離が近いから仲良くし放題
……と清々しいまでの自虐ぶりに、ネット上で笑いを誘った。
しかし当時はただのネタとも言い切れない、相当な閑散ぶりであったことは事実であり、文字通り来場者が無さすぎて閑古鳥が鳴くような状況だった。
これに転機が訪れたのが、2021年に配信された「にじさんじ」所属のVTuber周央サンゴによる体験レポートだった。
個人の感想にもかかわらず、企業案件レベルの熱弁で推しに推しまくり、彼女のファンのみならず日本全国の視聴者に志摩スペイン村の存在を知らしめた。
結果、公式もすぐさまこの騒動を察知し、広報部から周央サンゴへのお礼をX(旧Twitter)上で表明した。
そして2022年には、志摩スペイン村から彼女を志摩スペイン村バーチャルアンバサダーに指名し、まさかのコラボが実現した。
結果、集客数は2.3倍にまで跳ね上がり、文句無しの大成功を収めた。
翌年2023年には、同事務所の後輩壱百満天原サロメも加わってさらなる公式コラボを実現するに至る。
同時に、これらのレポートやコラボが公表されるたびに、採算度外視と言うべき破格の料金設定と想像以上のおもてなしが話題に上がるようにもなった。
具体的には、パーク2日分の入園・アトラクションフリーパス&ホテル1泊2日2食付き&長距離特急鉄道料金その他込み込み、のパスが2万円でお釣りが出るというバグりっぷり。
もちろん安いからサービスも適当――なはずはなく、常に「この価格にこのサービスはやり過ぎでは?」と思わせるほど全力プレーで歓待してくれると、別方向から話題を攫い、現在では「日本一バグってるテーマパーク」として注目されている。
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周央サンゴ:にじさんじ所属のバーチャルライバー。彼女が配信内で魅力を語りつくし、切り抜きが話題に。後に公式が認知する事態となった。この一連の流れは地上波の番組にも取りあげられた模様。その後に公式オファーどころか、公式コラボが決定した。
志摩廉造:「青の祓魔師」の登場人物。「ヘタリア」の登場人物であるスペインの二人が一緒に描かれた作品にも僅かながら「志摩スペイン村」のタグがつけられていた。
ヤバイTシャツ屋さん:CM等で使用されているテーマソング『きっとパルケエスパーニャ』をカバーして25周年記念CMに使用され、開業30周年記念として2024年に貸切ワンマンライブを予定している。
ポケモンSV:舞台となるパルデア地方がスペイン(イベリア半島)をモデルとしていたことから、開園30周年記念に合わせて2024年6月29日から9月23日まで「ポケモン課外授業in志摩スペイン村」と銘打ったコラボイベントを開催した。