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概要編集

京羅戦争とは黒焉街をシマとする京極組と関東最大の半グレ組織羅威刃の抗争である。


経緯(序章)編集

かつて京極組のメンバーであった田代が羅威刃に入団したことが京極組と羅威刃の最初の接点となる。田代本人に悪意はなかったが京極組のシノギを妨害したため京極組に目をつけられ、彼がリーダーの稲村とミーティングをしている時に久我と国生が襲撃に来る。しかし稲村は自分の立場をことごとく悪化させる戦いをしたためあっさりと敗死し、田代は泣いて謝ったがこれを許さなかった国生に討たれた。しかし、この時点でナンバー2であった城ヶ崎はこの時点から稲村の失脚または転覆または殺害を狙っていたため、羅威刃側にはほとんど実害が出ていなかった。


ある日、「いただき女子」という所謂「パパ活」が黒焉街で流行。事態を重くみた京極組は、調査を開始する。すると、その裏には羅威刃の息が掛かったホストクラブがいると判明。久我と相良が粛清に乗り出し、達成される。しかし、それを聞いた羅威刃首魁の城ヶ崎は、京極組を破滅させる事を画策する……


羅威刃の構成員である穂村が街中で無差別暴行事件を起こしたことで紅林は彼と交戦する。薬物の影響で痛覚が機能していなかった穂村は奇妙な武器を取り出して紅林を追い詰めるが、その勝負は紅林に軍配が上がった・・・と思われた。

何と直後、穂村に殴られて気絶していたはずの男が立ち上がり、紅林に催涙スプレーをかけてきたのだった。実はその男こそが羅威刃の2代目トップ、城ヶ崎だった。城ヶ崎が穂村の攻撃を受けたのはわざとであり、人混みに紛れて穂村を回収してどこかの暗い地下室に連れ込み、一切の躊躇もなく至近距離から頭を撃ち抜いて粛清した。


紅林二郎が小学校警備のバイトをしていた時、その小学校に薬物で狂乱した不審者が拳銃とナイフ片手に現れ、小学生達を皆殺しにしようとする。しかし、紅林の活躍もあってその不審者は制圧されたものの、例の如く紅林は重傷を負って病院に搬送されてしまう。紅林が目を覚ますと其処には久我の姿が。そして久我は「自分は京極組の命でシマに蔓延する薬物の調査をしていた」と告げ、元凶は羅威刃であると話した。丁度、紅林も羅威刃との因縁があった為、それを晴らすべく紅林は久我経由で京極組に協力する事となった。


羅威刃は資金稼ぎとして、戦争をダシにした募金詐欺という形で一般人から金を集めることを画策。傘下の半グレ組織を使ってうまくこなしていたが、これが紅林に見つかり傘下組織は機能不全となる。様子を見に来た幹部の菊川は自分が傭兵経験者だと名乗った上で拳銃とサバイバルナイフを用いて紅林に攻めかかる。素手では一切太刀打ちできないと見込んだ紅林は金属バットを用いて菊川の腹にフルスイングを打ち込んだが、これが結局過剰防衛となり両者は警察に捕まってしまった。


何度か京極組と羅威刃は小競り合いが続いていたが、羅威刃のモブ構成員程度では京極組構成員に負傷すらさせられない状況だった。これに対して羅威刃は刑務所に収監されていた爆弾魔の津田を大金で釈放させて仲間に入れ、京極組本部を爆破することを計画する。城ヶ崎たっての希望で用意された大型トラック爆弾は京極組事務所へと特攻し、開発者の津田は自分の命と引き換えに京極組本部を当面の間機能停止に追いやることを成功させた。これによって久我、野島の二人が重傷を負い、一条は瀕死の重傷、そして若手二人が即死するという事態が発生した。しかし一条が気力のみで起き上がり、重傷を負った身にも拘らず鬼神の如き動きで襲撃部隊を殲滅したため城ヶ崎と真宮は応援が来る前に退散した。


ところが、この日たまたま京極組本部を訪問しようとしていた佐竹博文によって、城ヶ崎はその姿をカメラに収められてしまう。そして後日、この写真は羅威刃を追い詰める大きな追い風となった。


この前のクルーズが台無しになったことの埋め合わせとして、女友達のリサと共に黒焉街の高級レストランへ食事に出かけた紅林。しかし、京極組の海瀬を見かけるなど若干の不安を感じていると、それが的中。なんとレストランを羅威刃の鉄球ブラザーズが重機を駆って急襲したのだ。スタッフや海瀬は鉄球によって吹き飛ばされ、建物は滅茶苦茶。紅林は鉄球ブラザーズを重機から引き摺り出し戦うものの、強烈なコンビプレーの前に劣勢に立たされ、片方を仕留めるものの、最早紅林に戦う余力は無かった。と、其処に海瀬が復帰。もう片方を得物の金砕棒で軟体動物にしてしまった。後に鉄球ブラザーズは京極組に始末されたと紅林は風の便りで聞いた。


羅威刃が組織ごとスカウトした武闘派半グレ組織「スパイラル」が悪質なシノギをやったため京極組が壊滅を狙う。そこに現れたのは日下組長と揉めて地方の組織に放逐されていた高砂であり、復帰戦として今回のカチコミを担当することになる。待ち受けていたのは裏社会でも名の知れた強豪戦士にして城ヶ崎直属の有望株だった坂上であり、先手を狙って襲いかかる。しかし歴戦の猛者である高砂には全く攻撃を当てられないまま目潰しで視界を奪われ、行動不能にされた挙句、最後は心臓を一突きにされ敗北した。


この動画では羅威刃幹部であり手練れ中の手練れである小湊、設楽、東雲、神原が紹介された。その他にもそれに対抗する京極組の特記戦力が紹介された。


詐欺ホストを紅林が成敗した直後、用心棒である神原が登場。彼はスピードを武器として紅林の攻撃を避けながら手に仕込んだ暗器で攻撃をかける合理的な攻め方で紅林を圧倒する。紅林もこれに応戦し、スピードを最大限に上げたジャブをヒットさせるが額で受け止めこれを守り切る。そうこうしているうちに警察の接近を察知した彼はすぐに逃走を選び、深追いしようとする紅林を靴の仕込み刀で牽制しながら立ち去った。


黒焉街に存在する団地である黒焉団地で、脳漿を抜かれたホームレスの遺体が立て続けに遺棄される事件が発生。事態を重くみた京極組が調査を進めると、実行犯は「義琉奴」という半グレ集団で、あろうことか羅威刃傘下の組織だった。しかも死体遺棄は羅威刃の指示で行っていたとの事。怒り狂った京極組は久我・野島・高砂を派遣。久我と高砂が露払いとして雑魚を殲滅し、野島は死闘の末にボスであるマーダー野崎を一刀両断。義琉奴は壊滅した。この一報を聞いた城ヶ崎は、改めて京極組を完全に潰す事を決意。本格的に京羅戦争の火蓋が切られる事になった。


頭脳派の城ヶ崎は末端構成員の一人を情報屋になりすまさせ、嘘の情報を流すことで組を混乱させようと考える。そして情報屋と名乗った男は京極組構成員の村迫丈二に接触し、彼の妻が浮気をしているという偽情報をでっち上げる。これを信じた村迫は妻と不倫相手だと言われた男を殺害したため京極組から破門され、最終的に久我によってブタ箱に送られた。しかし全ては城ヶ崎によって仕組まれていた芝居であり、特にヘマをすることなく任務を達成したはずの末端構成員は褒められるどころか警察に捕まれば羅威刃本部に捜査が及ぶ恐れがあるという理由で小湊を差し向けられ、一刀両断されて消されてしまう。


羅威刃の協力者である阿波野が薬物を使ったシノギを行ったため久我と六車が粛清に出される。しかし城ヶ崎は阿波野に警察の捜査が入りそうなことを察知すると彼は手のひらを返すように見捨て、彼がいる別荘に最強戦闘員の設楽を送り、爆弾で阿波野と(証拠がいろいろあるであろう)別荘と久我と六車の全てを排除しようとする。そして設楽は久我と六車の攻撃を簡単に回避して立ち去り、二人もなんとか逃げ切ることに成功したが、設楽に射殺されていた阿波野はその場に取り残され、大爆発に巻き込まれて死体すら残らない最期を迎えた。


野島が薬物を吸入され洗脳される事件が発生。そんな時に報復に動員されたのは高砂と同じく左遷されていた仙石であり、復帰後即久我に合流して操神が率いる組織「美赦巣」へと襲撃をかける。美赦巣のアジトでは洗脳された老人達が操神の手駒として動員されていたが、彼らは素人なので一瞬で無力化される。全く使えないと見るや操神本人もロングナイフを抜いて仙石と斬り合うがられてしまい、両手首の腱を切断された挙げ句顎を叩き割られて操神は絶命した。


……そして京極組の守若と羅威刃幹部の神原が正面衝突することに。これによって全面戦争が本格化した模様。


経緯(本格化以後)編集

見回り中の佐古が京極組がケツ持ちしている店のママから助けを乞われ、その店に急行したところ、店内で暴れる一人の男と遭遇した。その男の名は神原、羅威刃幹部の一人だった。彼を倒そうとドスを抜いた佐古だったが、神原の圧倒的な実力を前に手も足も出ず生きるか死ぬかというレベルの重傷を負った。しかしそこに佐古に仕掛けたGPSを頼りに守若がやってきたことで戦局は一転し、今度は神原がダメージを負う展開となる。しかし、奥の手を使った神原によって再び形勢は逆転、守若が重傷を負い、再び佐古が絶望的な状況に追い込まれたかと思われたが…


神原「おいおい……嘘だろ……


なんと神原の奥の手である靴底の爆弾は守若に通用しなかったのだった。そして打つ手を完全に失った神原は守若に完膚なきまでに腹を掻っ捌かれる末路を迎えたのだった。

こうして初戦でいきなり幹部の一角を崩すことに成功した京極組だったが、その神原は幹部の中でも下の方であった事が判明した。この後、京極組は悲劇に見舞われることに…


学生時代の悪友、片倉の買い物を手伝っていたところ、偶然路地裏に倒れている警察官たちを発見した紅林二郎。警察官から拳銃を盗まれたことを聞いた紅林は犯人を追跡したところ、犯人が逃げた先には羅威刃の末端構成員たちがたむろしていた。既にキレていた紅林は次々と彼らを殴り倒していった。そんな中、拳銃を盗んだ犯人は尻込みしながらも紅林に銃口を向けて彼を脅したが、銃火器を向けられた経験もある紅林には一切通用せず、完全に戦意を喪失したと思われたその時……


末端構成員「えっ……設楽さん?


そこに突如、羅威刃幹部の設楽が現れる。一切の殺気を感じさせない彼は全く読めないタイミングで紅林に銃を撃ってきた。その直後、今度は例の末端構成員のコメカミに拳銃を突きつけ、何の躊躇もなく彼を殺害したのだった。そして紅林と戦闘に突入、激しいぶつかり合いをするも設楽のナイフによって片腕を切り裂かれたその時、紅林の頭の中で何かがはじける音がした。そして紅林は近くにあった自転車を手にするや否や、自転車を軽々振り回して設楽を吹き飛ばすことに成功する。そしてトドメを刺そうとした紅林だったが、「紅林との戦闘に命までかける必要はない」と判断した設楽がその場から逃走したことでこの戦いは引き分けで終わることとなった。


羅威刃の拠点捜索メンバーに抜擢された若手構成員の一人、鷹橋修也は羅威刃幹部の目撃が多かった村雨町を張っていたところ、偶然城ヶ崎が乗っている自動車が通りかかったことに気づいた。自動車を見失わないよう追跡していたところ、その自動車はコンビニに停車した。運転手はコンビニの中、城ヶ崎は前方を向いている、自分にいる場所は車両の死角、この好条件を逃せないと思い焦った鷹橋は自動車にGPSをつけようとしたところ、なぜか城ヶ崎に自分の存在がバレてしまう(実は車両が改造されており、事実上死角がない状態だったためにバレてしまった)。もちろん鷹橋は無関係なカタギのフリをして難を逃れようと試みたものの城ヶ崎にウソを見抜かれて京極組の人間だということまでバレてしまい、そのまま戦闘に突入するも、鷹橋では城ヶ崎に手も足も出せず致命傷を食らってしまう。こうなってしまった以上もう自分は助からないだろうと察した鷹橋は、せめて情報提供だけでもと思い、久我にテレビ電話を繋げる。そして把握しているすべての情報を伝えたところで城ヶ崎から更なる追撃を食らい、腹を深く抉る致命傷をもう一撃食らってしまう。これによって事実上死んだも同然という状態だった鷹橋だったが、「最期にせめて一発だけでも」という執念で城ヶ崎に頭突きし、彼のことを煽ったところで膝から崩れ落ちて絶命してしまう。久我が辿り着いたときには既に事切れており、久我は慟哭し、羅威刃を壊滅することを改めて誓った。その後も久我は鷹橋を失ったことの後悔で常に泣いていたが、六車から渇を入れられた事により目が覚めている。


負ける訳にはいかないと再び奮起する久我ら京極組は先の拠点捜索をしていた鷹橋によって付けられたGPSがまだ稼働している事を知り、城ヶ崎の足取りを掴むために動く。実行に移す高砂と野島で追っていた車を見つけ出すも、そこに城ヶ崎はおらず近づいた二人は前もって仕組まれた強力な爆弾による爆風に巻き込まれてしまう。野島は高砂に庇われたお陰でほぼ無傷なものの、高砂は重傷を負ってしまう。そこで都合よく幹部であり城ヶ崎の側近である間宮と東雲が部下数名を連れて現れる。

野島は雑魚数名を瞬殺した後に東雲と交戦する中、高砂はやられたふりをして敵の油断を誘い雑魚数名と間宮を追い込んでいく。しかし、高砂が野島を庇った際に受けたダメージが予想以上に深く隙を突いた間宮によって横腹を貫かれてしまう。それでも高砂は倒れる事なく間宮の脚を銃で潰し、最後は懐に潜り込んで間宮を切り裂き斃す。しかし、東雲によって高砂は背中を切り裂かれ倒れかけるも敵の雑魚数人を執念で屠る。残ったのは野島と東雲、斧を得物とする二人だけとなりタイマンに発展する。

東雲のパワーとスピードは野島よりも高い次元にいるだけでなく、間隙を突いての強力な蹴りと剣道のような早く鋭い連続斬り、距離を取られれば隠し持っていた拳銃で撃ち抜くと言う多彩かつ合理的な攻めによって野島は完全に追い込まれてしまう。そんな中で野島は六車の教えを思い出し、覚悟を決めて特攻する。東雲が使い切った拳銃と自身の斧を投げつけで隙を作り蹴りを浴びせようとするも、これも見切られ野島は東雲の斬撃で左脚を失ってしまう。それでも精神力で堪える野島は東雲の背後にしがみつき頸動脈を嚙み千切る。互いに失血死してしまいそうになる中で東雲は不必要な戦闘を避けるかのように撤退を選び野島は追いかけようとするも、左脚の切断による出血が多すぎて倒れてしまう。

ギリギリで連絡を受けた久我と犬飼によって闇医者の下に運ばれたお陰で高砂と野島は一命を取り留めるも、野島の左足は縫合できない程に切断面が粗過ぎた。表面上は明るく振舞う野島も一人になった時は辛さと空しさで涙が溢れ、それを陰から見た久我は高砂の励ましさえ届かないほどの怒りと憎悪を燃え滾らせた。


城ヶ崎の居場所を探るために動き続ける久我であるが、末端構成員は幹部の情報を一切持っていないために難航していた。そんな中、第二事務所にいた西園寺と犬飼ら若衆に衝撃の事態が襲った。

以前、京極組の本事務所で爆破された時と全く同じタイプの爆弾を送り込まれ、大爆発を起こしたのだった。以前の爆破もあって警戒を強めていたものの、西園寺と犬飼は重傷で他の若衆は死亡してしまった。そこに狙いすましたかのように羅威刃の構成員らが雪崩れ込んできたのだった。それでもタフネスに優れる西園寺と犬飼は立ち上がり蹴散らしていく。不利な状況を覆していく二人を見て恐れて逃げようとする羅威刃の構成員らだったが、そこには逃げた構成員数名を始末する設楽とリーダーの城ヶ崎が居た。城ヶ崎を斃せば勝利を引き寄せられると踏んだ犬飼は飛び掛かるも、設楽が立ち塞がり、投げナイフで刺されてしまう。正確無比な投げナイフで防戦一方になる犬飼だったが、構う事なく突っ込む。犬飼の踏み込みはタイミングもスピードも完璧だったが、設楽には当たらないばかりか回避した際に右腕を刺されてしまう。それでも犬飼は左腕一本でハンマーを振るって反撃する。しかし、ここで信じられない事態が起きてしまう。

犬飼は後ろから突然ドスで背中を刺され、その人物が京極組の若衆である北村だった。実は爆発物の入った箱がすんなり事務所を通ったのは、北村が羅威刃に寝返り手引きしていた事によるものだった。

怒りに震える犬飼は裏切者である北村を撲殺するも、爆発と全身を刺されたのもあって遂に倒れてしまう。止めを刺そうと詰め寄る設楽だが、そこで羅威刃の構成員らを全滅させた西園寺だった。設楽の投げナイフを受けるも、西園寺は構う事なくタックルを浴びせる。反撃に転じようとする西園寺だったが、城ヶ崎が気配無く背後を取り西園寺の背中を切り裂く。思わず踵を返す西園寺に設楽のロングダガーが西園寺の身体を深々と貫いた。それでも西園寺は設楽を掴み持ち上げて城ヶ崎に投げ飛ばしてダメージを与える。主力二人を潰せた事を収穫と感じた城ヶ崎と設楽は去ろうとするが、そこへ久我と六車が駆け付ける。久我は六車の指示で城ヶ崎らを追いかける。

そして西園寺は設楽の受けた刺し傷によって絶望的になっていた。死期を悟った西園寺は京極組の未来と最愛の娘に対する後悔と「父ちゃんは、幸せだった‥よ」と六車に言い残しその命を散らした。


組員の弔い

この抗争で亡くなった鷹橋と西園寺の葬式が執り行われた。鷹橋の葬儀では久我は学生時代鷹橋の先輩であり、沢山面倒を見ていたこともあって泣き崩れていた。西園寺の葬式では、久我は泣き崩れ、一条も涙を流して城ヶ崎を殺害することを決意した。

尚、半グレ組織であり、ただでさえ義理人情を唾棄して生きている極度のマキャヴェリストである城ヶ崎が率いる羅威刃に葬儀自体がバレると確実に襲撃されるので、両名の葬儀は極秘で執り行われ、参列者も最小限だった(後の城ヶ崎伝説第三弾でも、城ヶ崎は神原の死に対しても「肉になっただけだろう。放っておけ」とだけ言い放っており、葬儀がバレたら確実に襲撃されるという言葉が現実味を帯びている)。

因みに時系列的には西園寺の葬儀は久我による設楽殺害の後であり、久我は右手に包帯を巻いている。


天才vs.天才

久我が西園寺を殺害した張本人である設楽紀明と激突し、なんと設楽は久我を上回るほどの天才であったことが判明し、この戦闘は9月4日に公開予定である。


強烈な戦闘集団を配下につけた城ヶ崎

城ヶ崎が長年目を付けていた戦闘集団である半グレ組織「破亜裂火」を下部組織にし、その構成員である高城と秋元が京極組を更に窮地に追い込む。この話は、9月3日の城ヶ崎伝説で公開予定。


京極組第二支部を爆破し西園寺を殺めた城ヶ崎と設楽を追うため、バイクで追走する久我。手が届きそうな距離にいる設楽を追いかけるも、流行る気持ちを抑えられない余りに視野が狭くなった久我は、一般人とぶつかりそうになってしまう。事故にはならなかったが、設楽を見失ってしまう。それでも久我は怪しさの漂う工場地帯に設楽が潜んでいる事を確信し、その話を五十嵐に伝える。同時に久我は西園寺の訃報を聞いて過呼吸と深い悲しみに陥るも、怒りを燃やして設楽討伐に向けて動く。

佐古を含めた若衆4名の懸命な張り込みの末に設楽を見つけ出し、連絡を聞いた久我は即座に向かい設楽を奇襲する。設楽の護衛に付いていた2名を即座に始末し、とうとう直接対決にもつれ込む。

しかし、幹部であり無敵の傭兵として戦場では天才と呼ばれた設楽の強さは久我の想像を遥かに超えており、かつて設楽と交戦した紅林からその情報を貰っていなければ完全に詰んでいたほど恐ろしい相手だった。

バトルセンス・パワーは完全に上をいかれ、自慢のスピードも嘲笑うようにあしらわれ、常に合理的でスムーズな攻めを行う設楽に久我はあっという間に追い込まれる。

左腕を機能不全にされ、ダメージと出血が重なって自慢のスピードや動きのキレも鈍くなり、打つ手が無くなりかける久我はある事を想い起こす。

京極組の天才と称されていた久我も最初は周囲より頭が何個も飛びぬけていたが、自分より実力も才能も凄まじい強者がいる事、果てには素の戦闘力なら自身より劣っているのに精神力で立ち向かった者もいて、それらの人物はその度に壁をいくつも乗り越えて強くなってきた事を再認識する。

絶望的と思える力の差を持った相手と向き合って、「後生大事に自分の命を抱えて格上に勝つ等甘い話」と腹を括った久我は設楽に今まで以上の気迫と執念で特攻する。そして久我は遂に設楽の懐を完全に取って見せ、永遠のライバルを彷彿とさせるパンチを浴びせ遂にダウンを取った。

そして遂に久我は羅威刃最高戦力の一人である設楽の身体を深々と貫き、西園寺の仇を討つ本懐を果たして見せた。

設楽の息の根が止まったことを確認した直後に、五十嵐へ電話をかけて設楽殺害を完了したことを報告したものの、流石の久我も数ミリ間違えれば致命傷の傷を何ヵ所も受け、右手の指4本を切断されたのもあって生死の境をさまよってしまう。

しかし、佐古が即座に闇医者に運んだ事で久我は一命を取り留め、切断された指も一緒に拾ってくれたお陰で何とかくっつく事になった。


なお、回想では久我が元雲嵐に完膚なきまでに叩きのめされる描写が回想として描かれていたが、これが意外な伏線となることは誰も予想できなかったであろう...。


被害レベルが先の天京戦争以上となる中で京極組は城ヶ崎と幹部の打倒、羅威刃は京極組の重要戦力であり精神的支柱の存在である六車の始末を進めていく。


そんな中で京極組の諜報部隊に所属する浪岡が半グレ集団に襲われる現場に駆け付け、窮地を救う。

喧嘩の弱さを嘆く浪岡に励ましの言葉と喧嘩を教えると約束する。その帰り道に気配を感じて立ち止まる。その相手は羅威刃の幹部であり、隻腕の剣士・小湊だった。


浪岡に逃げるように伝え、一対一の真剣勝負となった。


二刀流で戦う中、小湊の予想以上のスピードと足捌きで殆ど躱された上に片腕ながら凄まじい腕力から来る斬撃に大苦戦する。活路を見出すため、蹴り技や小銭をばら撒いて目潰し代わりにして隙を作り形成を逆転していく。優位に立つ中で衝撃の事態が襲う。


何と小湊は隻腕と思われた着流しの中から銃撃したのだった。


流石の六車も驚きと動揺を隠せず倒れ伏せ、殺されかけるも執念で抵抗する。そこへ浪岡が久我と仙石を引き連れて駆け付けた瞬間、小湊は撤退する。


仙石の指示で浪岡がヤミ医者に連絡し緊急搬送された事で命こそ落とさなかったが、京極組の重要戦力であり精神的支柱の六車は戦線復帰が絶望的となった。またこの時勝利した小湊も無差別殺人を行った結果、伊集院茂夫にターゲット依頼をかけられて命を落とした。この出来事は京羅戦争と全く関係のない別件のためここでは割愛する。詳細は本人の項目を参照。


京極組に2人の死者と5人の負傷者を出している状況を打開するために五十嵐は羅威刃の中心人物を見つけたら速やかに知らされるホットラインを作る策を講じた。新若頭の大園をブレーンとし、そのターゲットが決まる。その相手は城ヶ崎の側近であり、高砂を死の淵に追いやり野島の左脚を奪った東雲であった。丁度その近辺には仙石が巡回しており、仙石も東雲討伐に動く。京極組の管轄の闇金融に東雲が通る事を把握している仙石は高いビルから重いキャビネットを東雲にぶつけようとし、部下2名を瀕死にし、東雲は片膝を怪我するダメージを負わせる事に成功する。仙石は余裕な態度を崩さない素振りで東雲の前に現れて戦闘に発展する。東雲は片足の怪我を感じさせないパワーとスピードで突撃するも、仙石は凄まじい身体能力とライトで目潰ししてからの怪我した脚に蹴りを浴びせて更に機動力を奪う。それでも退かない東雲に仙石は強力な塩酸を浴びせるように見せかけて普通の水を投げつける事で東雲の攻めを中断させ、止まった所を仙石はメリケンナイフで攻めに転じる。余計に怒った東雲は再度飛び掛かるも、仙石は再び濃硫酸と言ってボトルを投げつける。同じ手に引っかかるまいと言わんばかりに東雲は左手で払い除けるも、今度は本当に濃硫酸が入っており、東雲の左腕は焼け爛れ絶叫する。流石の東雲も濃硫酸を腕に食らうのは耐え難かったようでその場を動けず、仙石によってもう片方の脚を刺されて完全に機動力を奪われてしまう。

東雲は奮起しようとするも、仙石はメリケンナイフではなく、付近に落ちてるガラス片や瓦礫を投げつける攻撃を繰り返して痛め付ける戦法を取っていく。度重なる重傷と圧倒的不利な状況に東雲は死の危険を感じるも、偶然通りかかった車に張り付きその運転手を脅して走らせる事で逃走を試みる。仙石はギリギリ追いつき東雲の脇腹を深く突き刺す。結局東雲を仕留める事は叶わなかったものの、両脚は酷い怪我で脇腹も命に係わる深さのダメージを負わされてほぼ戦線離脱の状況にして見せた。


羅威刃は金と人材を遺憾なく注ぎ込み、五十嵐の帰宅ルートを抑える事に成功する。城ヶ崎は引き入れた高城と秋元に五十嵐の抹殺を依頼し二人は動く。数日後に五十嵐は護衛に海瀬と若衆1名で帰路につく中、高城と秋元に奇襲されてしまう。銃の嵐と手榴弾で車を破壊し、若衆1名を惨殺し海瀬を負傷させられてしまい戦闘に発展する。凄まじいタフネスを誇る海瀬は高城と応戦し、五十嵐は応援を呼ぶ。海瀬は戦闘のプロと直感し、高城を倒すために特攻する。海瀬は高城にナイフで刺されるも、サラシを厚く巻き腹筋を固めた事で受け切り渾身の力を浴びせて優勢に持ち込む。一方の五十嵐は秋元に執拗に襲われ抵抗を試みるも、高城に劣らぬ強さとセンスであっという間に追い込まれてしまう。しかし、五十嵐を救ったのは連絡を聞いて駆け付けた一条だった。標的を一条に変える秋元だが、一条の想像以上の強さに驚愕し自身が死の淵に追い込まれてしまう。それでも高城が拳銃で横槍を入れ、距離ができた秋元は手榴弾を五十嵐に投げつけるも、一条に庇われた事で未遂に終わる。高城と秋元はバイクで逃走するも、怪我が治った守若にその瞬間を目撃されていた。


五十嵐の命を取る事に失敗し撤退した高城と秋元。高城は御用達のヤミ医者に秋元を預けた後に去り、とあるビルの高い屋上から城ヶ崎に現状を報告する。そこに偶然発見した守若が気配無く高城の背後に現れて戦闘に発展する。高城が先制するも、守若は軽くいなし高城を屋上から突き落とそうとする。しかし、高城は防弾チョッキにも使用されるケブラーで撚られた糸を事前に柱に引っ掛けた事で転落死を免れた。速やかに戦線復帰した高城は拳銃で応戦するも、守若も拳銃で応戦する。そこから接近戦になると思いきや、高城の刃物から強化された催涙スプレーで目潰しを狙うも、守若はこれを回避し応戦する。そこで高城はライターと催涙スプレーの複合技による即席の火炎放射を放つ。流石の守若も少なからず火傷を負ってしまうが、再び踏み込んできた高城の顔面に蹴りを浴びせ、斬り合いの中で守若は高城のリズムを掴み始めた事で優勢に持ち込んでいく。その中で追い込まれていく高城は……


「だからこそ 戦闘は楽しいよなぁぁぁぁぁ!」


高城は窮地さえも楽しむかのように狂気とアドレナリンを弾けさせた。


起死回生の如きパワーとセンスを見せる高城のポテンシャルは守若でさえ笑みが思わず消えてしまうほどのものであり、得物である刺身包丁を弾かれた守若は再び追い込まれる。それでも守若は高城の左手を関節技で極める。それでも高城はお構いなしにナイフを守若に突き出し、守若は防御の際に左手を負傷してしまう。超至近距離になった二人は渾身の頭突きを浴びせるが、守若が吹き飛ばされてしまう。追い打ちで高城は指輪に仕込んだ暗器で守若の顔面を捕らえ追い込んでいく。しかし、高城の目の前には同じく暗殺で使う投げナイフで反撃する守若の姿があった。


そして守若は得意の蟷螂拳で攻防一体の攻撃と容赦が一切ない急所攻めで高城を追い込んでいく。真正面からでは勝てないと悟った高城は相打ち覚悟のタックルで守若諸共道連れにしようと試みるも、守若は精密機械のように高城の折れた左腕を外して逆にビルから投げ落とす。高城はもう一度ケブラー糸で復帰を試みるも、守若は完全に見抜いており刺身包丁で命綱を切断した。


高城は命綱を断ち切られ、死を悟る中で守若のような途轍もない強敵とやり合えた事を嬉しく思いながら落ちていき、その命を散らした。


京極組は若い衆を中心に羅威刃のヤサを探らせる事に焦点を置きつつ、そのフォローに京極組の重鎮である国生がフォローして進む中、羅威刃側も仙石にボコボコにされた東雲も痛み止めをしながら復帰し、城ヶ崎と共に東北最大のマフィア「戒炎」の交渉に向かう。同じく幹部であり亡き高城の相棒であった秋元が異常なまでの怒りと怨念を抱えて京極組の討伐に向かう。


そんな中、国生は若衆の諜報部員の一人である手嶋が秋元に捕らえられた事を知り救助に向かう。戦闘に発展するや否や、何と手嶋が先の京極組第二事務所爆破をされた際に裏切った若衆・北村と同じようなやり口で国生を襲うも、事前に同期であった天羽組の野田一のアドバイスを受けた事もあって切り抜ける。そして国生は秋元に向き直ると、歴戦の猛者である国生でさえ動揺と冷や汗を隠せない秋元の禍々しいオーラを感じ取る。最初は共に同行した二階堂と二人がかりで抑えるつもりだったが、国生は二階堂を逃がし一人で戦う事を決める。


しかし、秋元の真の強さは国生でさえ殆ど何もさせずに斃してしまう程に絶大であった。


そして、国生は仲間を逃がせた事を嬉しく思いながら命を散らした。

逃げ切った二階堂は国生の訃報を久我達に伝え、二階堂は国生を死なすぐらいなら自分が犠牲になるべきだったと言う慟哭を見せるも、五十嵐から国生が助けて良かったと思える人間になれと喝を入れる。


国生の死は京極組に大きな影を落とす事になった。


城ヶ崎は失った幹部5名の穴を埋めるために東北最強のマフィア戒炎のボス我妻の元へ赴く。我妻の飄々とした振る舞いの裏に秘めた狂気と偽物の手榴弾に全く怯えない胆力を認め、挨拶だけ済ませたと言う事で去る事にした。


京極組との戦争や戦力補充の中でも城ヶ崎は何と、今でも生き別れた母を探している事が判明した。


そんな中、城ヶ崎にとって不都合な凶報が届く。羅威刃の支部13ヵ所中6ヵ所が京極組事務所付近を爆破した事を操作するために警察が雪崩れ込んできたと言うものだった。犯罪に繋がる証拠は発見されなかったものの、城ヶ崎は抗争中に警察が介入する事を京極組も嫌がっている事から、本来抗争に関係ない第三者による仕業と踏んだ。そして、その情報を証拠と共に警察へ通報したのは佐竹博文であった。佐竹は裏社会の事に関わらない方が良いとそのままにしていたものの、物騒になっている事実と佐竹の友人である紅林が城ヶ崎の画像を見て警察に提出する事を進言されたのもあって警察に情報を提供したと言うのが真相だった。

城ヶ崎は佐竹を簡単に見つけ出し、手下である藤崎に襲わせた。佐竹は深くドスで刺されて重傷を負わされてしまう中、そこに紅林が乱入してくる。佐竹を報復を目的に殺そうとした事を悟った紅林は大激怒しながら城ヶ崎に飛び掛かる。手下の横槍を返り討ちにしながら城ヶ崎を攻め立てる紅林だが、城ヶ崎は不敵にも紅林をスカウトする。当然紅林は拒絶し、城ヶ崎の不意打ちによる催涙スプレーを躱しパンチを振るうも、ドスによるカウンターで頬を切られてしまう。城ヶ崎は追い打ちで紅林の左肩にドスを刺すも、紅林は出会った伊集院に稽古を付けられた際に伝授されたワンインチパンチで城ヶ崎に大ダメージを与える。二人の狂気やオーラが滾る中、紅林は倒れた佐竹がまだ生きている事に気付き、救助を優先する形で逃げる事に成功する。城ヶ崎も紅林の一撃が想像以上に大きかった事や佐竹は助からないと踏んだ事で深追いはしなかった。


後に城ヶ崎の電話に東雲から「戒炎」が仙台から東京と言う報せを受け、嬉しく思いながら帰路に着いたのだが……


2022年10月26日付の動画にて、情報屋によると羅威刃の傘下につくどころか、なんと羅威刃を食おうとしているとかいないとか。これは京極組の野島が情報屋から聞いた情報である。


秋元によって命を落とした国生の葬儀を終えた京極組は城ヶ崎を必ず倒さんと意気込む。そんな中で城ヶ崎は羅威刃の構成員の始末に力を入れている仙石に狙いを定める。そこで城ヶ崎は京極組の中でも戦闘能力やセンスが一際優れる仙石を葬るために奸計を立てる。それは城ヶ崎が自ら花宝町の廃工場で取引に向かうと言うデマを流すと言う者だった。用心深い仙石を誘き寄せるための作戦は良いように仙石を誘導する事に成功した。仙石は確信をもって赴き城ヶ崎を見つける。そこで仙石は一人しかいない事に違和感を感じて詰める事無く拳銃で先制を仕掛けるが、その相手は影武者だった。その瞬間に城ヶ崎は背後から不意打ちするが、仙石は紙一重で躱す。戦闘に発展し、仙石と城ヶ崎は搦め手を交えながらやり合うも、城ヶ崎はこれまで見せなかったパワーとスピードで仙石を追い込んでいく。仙石は拳銃や捨て身の戦法に打って出るも、城ヶ崎は更に上をいき王手をかける。そしてそこに秋元が銃で仙石の脇腹を撃ち抜く。完全に追い込まれた仙石は最後の一手で燃料タンクを前もって打つ事でガソリンを漏れさせ、発砲する事で大爆発を引き起こす。しかし結果は、城ヶ崎と秋元に大したダメージを与えられず、仙石は生きてこそいるが戦闘不能のまま戦線離脱する羽目になった。


経緯(最終章)編集

2022年11月4日の動画にて、京極組の一条と城ヶ崎が激突する事が発表された。3夜連続で動画がアップされるので恐らくその間に決着が着くと思われる。


京極組は紅林と佐竹が持っていた城ヶ崎の証拠を警察に提出した事で、羅威刃のヤサが半分を機能不全にした事で城ヶ崎や幹部を見つける確率を跳ね上げる事になり動きを更に活発化させる。そんな中城ヶ崎は悪徳政治家との打ち合わせを終え竜桜町を通った城ヶ崎は佐古にバレたとも知らず探偵に探らせた母親がいるボロアパートの近くを通りふとした思いで単身訪れる。それを部下から電話越しで聞いた秋元は城ヶ崎の迂闊さに驚きながらも事務所を飛び出し探しに行く。


そして城ヶ崎は約20年生き別れた母と再会する事になった。


母親を「クズの言いなりになり自分を捨てた鬼女」と頭では考えていた城ヶ崎だったが「少なくとも一緒にいた時は自分に優しくしてくれた母親」という記憶から母親への思考が纏まらなくなってしまう。


母親は城ヶ崎に子供の頃の思い出の品でありよく作っていたちりめんじゃこ入りのおにぎりを食べさせようとするが混乱した城ヶ崎は食べるのを拒否。もう用は済んだとばかりにその場を後にしようとした彼に、母親は『もう一度会えるかい? あれからずっと独りで寂しくて……』と尋ねるが、その一言が、彼の琴線を刺激し…


城ヶ崎「ふざけるなぁ! 幼かった俺を捨てて、あのクソ男と逃げた人間が! 今更どの口で言いやがる!!!」


怒りと憎しみに満ちた叫びを母親にぶつけて、今度こそ立ち去っていく城ヶ崎。


その一方、佐古から連絡を受けた久我は城ヶ崎との距離が近い場所にいた一条に連絡を取り、一条は現場へ急行する。


一条は城ヶ崎を見つけ出し、遂に一対一の勝負に持ち込み戦闘に発展する。


一方、一条の援護に向かう久我は城ヶ崎が単独行動に出た事を聞いて探しに出た秋元と遭遇する。国生の仇に燃える久我はほぼ不意打ちでバイク毎秋元にぶつける。秋元は肋骨数本折られるも、久我も転倒した拍子に頭を負傷してしまう。互いに向き合い、久我は国生を、秋元は高城を斃された怒りを燃やしながら戦闘に発展する。凄まじい斬り合いになるも、秋元のパワー・スピード・テクニックは久我を大きく凌駕しており先制で斬撃を浴びせる。それでも気合いで堪える久我に秋元はドスに仕込んだスプレーをかけてくる。催涙スプレーと認識した久我はバックステップするも、秋元は凄まじいスピードで目を見開きながら突っ込んでくる。実は催涙スプレーではなく、ただの水による霧噴射だったために久我の反応は一歩遅れ秋元は久我の腹を貫く。しかし久我は天京戦争でやり合った小峠の戦法を取り入れて反撃する。再び斬り合いにもつれ込み久我が追い込まれる中、秋元は国生を「弱すぎた」や「結局犬死にだった」と罵倒し始め、それを聞いた久我の怒りは限界を超えた。


その時、久我の感覚が研ぎ澄まされた。彼は秋元の圧倒的速度の攻撃すらスローに見える程の速さ、そして秋元の負傷部位を的確に見抜く目を手にいれ、反撃のカウンターキックを秋元の胸に浴びせた。


そこから久我は秋元の閃光のような反撃を受け止めながら拳銃で応戦していき、秋元の片足を貫いた。それでも秋元は怒りで反撃し久我に三度目の斬撃を浴びせる。しかし、久我の精神力がこれを凌駕し渾身の斬撃を秋元に浴びせて勝利する。


しかし、秋元の脈がまだ残っていることに久我は気づけなかった・・・


一条の援護に向かおうとする久我だったが、出血多量とダメージの大きさで倒れてしまう。



一条と城ヶ崎の死闘は更にヒートアップしていく。


その時城ヶ崎はスペツナズナイフと閃光弾の合わせ技で一条の脇腹を斬り裂き顔面を蹴り抜く。その際に一条も城ヶ崎の片足に一太刀浴びせ、絶大な強さに驚きつつも闘志を燃やしていく。そこから互いに凄まじい斬り合いになるが、一条は先の攻撃で脇腹を薙がれた傷が広がり隙を見せてしまい、城ヶ崎はそれを逃さず深く刺すのだった。それでも一条は反撃するも、城ヶ崎の回避能力は想像を超えており返しの頭突きを受けてしまう。痛みをまるで感じず狂気を剥き出しにして攻め立てる城ヶ崎だが、一条は冷静に見切りカウンター一閃で脇腹を斬り裂くも、今度は顔を横一文字で斬り裂かれてしまう。再び凄まじい斬り合いになり、互いに致死量に近い出血とダメージを受ける中でも城ヶ崎の動きは鈍るどころか変わる事が無く、流れは城ヶ崎に傾いていく。一条は応戦するも城ヶ崎はその左腕を極めた事で使用不能にさせた事で王手をかけられてしまう。極限のピンチになった一条だったが、その時に思い返したのは、命を散らした鷹橋・西園寺・そして国生に誓った『城ヶ崎を打倒する』不退転の決意を決めた瞬間だった。


一条「城ヶ崎 仲間のために ブチ殺す」


一条のオーラと闘気はかつてないほどに練り上げられ、ゾーンに入っていた。追撃する城ヶ崎を極限まで引き付け躱した事でカウンターの斬撃をクリティカルヒットさせて五分に持ち込んだ。


仲間や組織の為なら自分の命など喜んで差し出すと言い放つ一条と、その決意を「何もないからこそ死ぬことが容易い」と嘲る城ヶ崎。しかし、その直後に城ヶ崎の顔に驚愕の表情が浮かんだ。


明日の命や未来さえ捨てたはずの城ヶ崎は再会した母の姿と「また会えるかな」と言う再会を願う言葉を鮮明に思い出すのだった。


互いに凄まじい踏み込みの中で城ヶ崎の動きにキレが無くなった。それを逃さなかった一条は、遂に城ヶ崎の鳩尾を貫き内臓を完全に斬り裂き、京極組を幾度となく追い詰めた悪魔王子に致命傷を負わせた。


一条は限界を迎えその場に座り込むも、城ヶ崎は殺意や狂気こそ消えたもののまだ動けた。そして城ヶ崎は命の灯が消える間際に、子供が何かを求めるように歩きある場所を訪れた。


それは城ヶ崎の母が住んでいるアパートだった。


城ヶ崎「どうせあんたのことだ。俺のことが……心のどこかにあったんだろう。俺は強く生きている……子供にこれ以上……迷惑をかけるな……あんたは一人で生きろ……それがあんたの選んだ人生だ……」


母との最期の対話の末に去り、アパートから少し離れた所で倒れる。そして、母親の家に訪れる際に付いた血痕を消すよう電話し……


城ヶ崎「母さん……遅過ぎた……あなたがもう少し俺のそばにいてくれていたら……施設に一回でも会いに来てくれていたら……少しだけでも愛してくれていたら……俺は……こうならなかったのかもしれ……な……」



全てを奪われたことにより、今度は全てを奪う側になるべく悪魔と化し、誰よりも母の愛から目を背け、誰よりも母の愛を求め続けた哀しい男は、母と分かり合えなかった後悔の念と愛が欲しかったという本音を呟きながら、古びたアパート街の道端で孤独にその生涯を閉じた。


約3ヵ月続き、心痛いほどの犠牲者及び負傷者が出たこの抗争は、城ヶ崎の死によって幕を閉じた。


満身創痍の一条は同じくボロボロの久我に発見され佐古と浪岡に担ぎ込まれながら闇医者に向かい、道中京極組の勝利を喜び合っていた。


しかしこの時、回復した東雲が大急ぎで戦場に駆けつけていた。すぐに倒れていた秋元を見つけ出すと懸命な治療で蘇生に漕ぎ着け、すぐに闇医者に送り届ける。しかし惜しくも城ヶ崎の救出には間に合えず、彼が見たのは薄暗い路地裏で血だるまと成り果てた城ヶ崎の姿だった・・・


東雲「城ヶ崎さん、あなたは誰よりも完璧主義だったのに・・・なんでたった一人で歩いたんですか・・・なんで俺を連れて歩かなかったんですか・・・


主君の死を嘆き、同時に彼を守りきれなかった自分を責め、そして何より彼を越えるチャンスを失った東雲は鬼の形相で城ヶ崎の遺体を回収し、動かない彼の遺体に語りかける。


東雲「京極組・・・城ヶ崎さんを殺しやがって。絶対に許さねえ・・・羅威刃は任せてください。必ず復讐します・・・」


羅威刃一筋の生え抜きが、3代目トップに就任した瞬間だった。京極組による残党狩りが続く中、東雲と回復した秋元は京極組への復讐を誓い、姿をくらますところで京羅戦争は幕を閉じる。

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