概要
2022年2月26日付の動画に登場。
祥子という娘がいる。のちの6代目組長であり当時若頭だった五十嵐幸光に「兄貴」と呼ばれていた事から、46歳の五十嵐と51歳の大園銀次の間の年齢と思われる。
人物
性格
良識派の構成員で、任侠を重んじる極道。日常でも町の行事などに協力していたためシマの住民から慕われていた。一方で幹部の西園寺健吾と同じく娘を溺愛しているため、久我虎徹が手を出さないよう睨みを利かせている。
能力
相手から銃で腹を撃たれても、即座に撃ち返して相手を射殺する。四代目組長の時代からの組の重鎮で、カシラの五十嵐からも「さん」付けで呼ばれるほど組の中では尊敬され、五代目組長の日下孝次郎からも重く見られていた模様。
活躍
娘の祥子が「父親がヤクザであること」を理由に学校で差別を受けて苦しんでいることを知り(実際に付き合っていた彼氏からもヤクザとは関わりたくないことを理由に別れていることも判明している)、娘から泣いて真面目に働くよう訴えられ、娘の幸せのために組を抜けることを決意。
しかし、これには日下も五十嵐も強く反対した。
日下「上の人間が簡単に抜けたら下に示しがつかねえ。別府……そのくらい分かるだろ!」
五十嵐「別府さん。金で盃は返りませんよ」
日下「そうだ。金で抜けられては組は存続できねえぜ、別府」
しかし、別府はケジメとして500万円を組に納めることに加え、自ら両手の小指を切り落とした。
これには日下も五十嵐も止められず、組を抜けることを承諾した。
日下「わかった…別府は今日付けで除名処分にしておく」
五十嵐「兄貴……早く止血を」
その後別府は除名処分となった。極道は除籍や絶縁処分を受けた場合、極道業界からは完全に追放され、尚且つ組から抜けたとしても暴排条例で5年間は暴力団関係者とみなされ、就職活動も難しい。そのため別府は自身の賄い牛丼を販売する牛丼屋を経営。シマでの善行の甲斐もあり立派な店を構える事が出来、客との関係も良好で繁盛していた……
娘の為に足を洗い、仕事中に起きた悲劇
そこに敵対していた丹波と名波が別府の店に襲いにかかり、別府は店の包丁で抵抗を試みたものの、両手の小指を失っていたために握力が低下しており、不覚にも包丁を取り落として、呆気なく腹を一突きに刺され、そのまま失血死してしまう。
別府「祥子……こんな親父で……すまん……」
店を開いてから1か月後、野島翔から別府が殺されたことの報告を受けた久我はすぐに店に向かい警察に事情を問い、「別府は腹を刃物で一突きにされ、発見時には死亡していた」ことを知る。これを知った久我は人目が付かない所で号泣し、心に溜まった物を全て吐き出した久我は、別府を殺した犯人を探すために、情報屋の風谷にコンタクトを取り、かつて別府と敵対していた丹波とその手下である名波が犯人で、ヤサが竜桜町だと判明した。
その後、丹波のヤサを探している最中、久我と同じく世話になった一条康明も合流し、久我と一条の手で粛清された。
そして久我は別府のような仁義を分かった男になる事を誓った。
久我「兄貴……仇は取りましたよ」
別府が渡世から足を洗った以上、久我達は別府の葬式に参列することもできず、娘の祥子がその後どうなったのかも明らかではない。
余談だが、これまでの回では組長らしい態度を全く見せなかった日下が唯一まともな態度をとっているが、これは日下がまだ外道に堕ちる前に、舎弟の1人が組を抜けた後に殺されてしまった過去から、別府も同じようなことになって欲しくないと言う思いがあったものと思われる。しかし、結局は別府もうその舎弟同様の末路を迎えてしまったが…
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西園寺健吾、犬亥鳳太郎、祇園織文:彼らも別府同様、娘持ちという共通点がある。ただし祇園は養女。
坂槙圭悟:天羽組の若手構成員で香月紫苑の舎弟。別府と同じく組を抜けたが、敵対していた者に妻やお腹の子諸共殺されてしまった。
人食い伊能:天羽組の友好組織である宝華組の構成員。彼も組抜け後、別府や坂慎と同じように敵対していた者に殺害されている。