マリオが武器を手に戦略バトル!相棒は・・・
概要
任天堂のマリオシリーズとUbisoftのラビッツがクロスオーバーした戦略シミュレーションRPG。2017年8月29日にアメリカ・ヨーロッパ・オーストラリアで発売され、東アジアでは2018年1月18日に発売された。
ラビッツのハチャメチャに巻き込まれて、マリオ達とマリオ達のコスプレをしたラビッツ達が、光線銃やロケットランチャーといった飛び道具を操り、カオスな事態になった世界を冒険する。
本作の音楽は「ドンキーコング64」「007 ゴールデンアイ」などレア社製のゲーム音楽を数多く手がけたグラント・カークホープが担当した。
日本での売上は約20万本であり、世界での売上は発売から1年で約200万本に達した。
次回作の「マリオ+ラビッツ ギャラクシーバトル(原題:Mario+Rabbids Sparks of Hope)」が2022年10月20日に発売され、日本語版は同年の12月2日に発売される。
略称は「マリラビ」
システム
探索パート
ビーポを操作して1本道のワールドを9つのチャプターに分けて探索する。
道中にはお宝やギミックがあり、ギミックの解いた先にはバトルフィールドが存在し、チャプターの中盤では中ボスと、最後にはワールドのボスと戦う。各ワールドをクリアするとビーポの能力がアンロックされ、能力に応じた障害物を壊すと、隠しチャプターや隠されたお宝を発見できる。
また、タイムセンタクキに吸い込まれて巨大化したおもちゃや家具、その混乱に巻き込まれたマリオシリーズおなじみの敵キャラ、ラビッツ達が勝手気ままに遊んでおり、中にはわかるとクスっとくるようなパロディもある。
バトルパート
マス目上のバトルフィールドで、3人のパーティーが多数のテキを相手に戦う。
ブロックや壁などの遮蔽物に隠れ、指定した場所に移動(あるいはスライディングで攻撃)し、相手をウェポンで攻撃する。というのがバトルの基本。命中率は、遮蔽物に隠れてない場合は100%、遮蔽物の高さが半分だと50%、高さが通常だと0%となる。
バトルにはクリア条件があり、テキを全員倒すものから目的地のマスまで移動するものと様々。チャプターをクリアするとコインがもらえ、またバトルの評価においては、味方が全員生存・指定ターン以内にクリアと達成するたびにボーナスコインが獲得できる。
クリアしたバトルをもう一度プレイしたい場合は、ピーチ城にあるタイムセンタクキを使って、クリアしたワールドのチャプターを選ぶと可能。
ギミック
バトルフィールド内には様々なギミックが用意されており、ギミックによっては状況が逆転することも。
- 土管
いつもの緑ではなくラビッツの毛並みみたいに白い土管。入れば別のエリアに移動できる。
- 高台
高台でウェポン攻撃を行えば、通常より高いダメージを与えられる。
- SEブロック
スーパーエフェクトが詰まったブロック。破壊するとSEが発動する。
近くにいるユニットに75の固定ダメージを与える。
- トルネード
示した方向に沿って移動する竜巻。範囲内にいるとダメージと共に強制ジャンプする。
近くを通ったユニットにとりつき、ランダムなエリアに移動させる。
- 溶岩弾
バトル開始前にひび割れたエリアでランダムに溶岩弾が降る。当たるとファイアのSEが発動。
- DKマス
DLC限定。ドンキーだけが使える特殊なマス。乗ると指定した方向に飛べる。
- ハニーバード
DLC限定。バトル開始前に空からハチミツを落としてくる。当たるとハニーのSEが発動。
パワーオーブ
ステージをクリアする、宝箱などで入手できるオーブ。使用することでマリオ達のステータスを上げたりスペシャルスキルを獲得や強化が出来る。これらはいつでもリセット可能。
チャレンジ
ワールドをクリアすると、ワールド内のバトルフィールドに10体のキノピオの帽子をかぶったラビッツが登場する。彼らに話しかけるとお題に沿ったチャレンジが出来る。帽子の模様でお題の難しさがわかり、緑→青→黄色→赤→紫といった順番で難易度が高くなる。
ウェポン
全てのキャラが所有する武器の事。メインとサブに分かれている。
メインウェポン
- ブラスター
マリオ/ラビッツピーチが使用するウェポン。バランスがよい。
- ブワープ
ラビッツルイージ専用ウェポン。与えるダメージはブラスターより低いがSEの発動率が高い。
- シューター
ルイージが使用するウェポン。射程距離が長く与えるダメージも高いがSEの発動率は低い。
- ブームショット
ラビッツマリオ/ピーチが使用するウェポン。扇状の範囲を攻撃する。壁越しでもダメージを与えられるが、遠くにいくほど与えるダメージが低くなる。
- マシンガン
ラビッツヨッシー/ヨッシーが使用するウェポン。10発の攻撃を与える。ダメージは高いかわりにブレが大きい。
- ブーメラン
ドンキーコング専用ウェポン。軌道に沿ってテキを複数攻撃する。攻撃が当たるほどにダメージが弱まる。
- ブームボウ
ラビッツクランキー専用ウェポン。ダメージはブームショットと同じであり、こちらは長方形の範囲を攻撃する。
サブウェポン
テキを除いて、サブウェポンは使用後に1ターンのクールダウンが入る。その分性能は高く、ブームショットのように壁越しにいても効果が及ぶ。
- ハンマー
マリオ/ラビッツマリオが使用するウェポン。自分の範囲1マスの相手を1体選んで攻撃し、衝撃で他のキャラにもダメージを与える。
- ボムタンク
ラビッツピーチ/ルイージが使用するウェポン。爆弾が搭載されたラジコンタンクを飛ばし、タンクがテキの近くまで到着するかタンクのHPがゼロになると範囲内を爆発する。
- ランチャー
ラビッツルイージ/ヨッシーが使用するウェポン。着弾すると周囲を爆破する。
- アヒル爆弾
ピーチ/ラビッツヨッシーが使用するウェポン。爆発範囲が広い。
- ハンドスラップ
ドンキー専用ウェポン(必殺技?)。地面を叩いて範囲内のテキを攻撃。マシンガンと同じくダメージのブレが大きい。
- バレル
ラビッツクランキー専用ウェポン。アヒル爆弾に比べて範囲は低いがダメージは高い。
スーパーエフェクト
大部分のウェポンにある特殊な効果。クリティカルの発動に成功すると大ダメージと共に発生し、受けたユニットに様々なステータス変化をおよぼす。これらのスペシャルエフェクトは、クリーンジャンプを獲得している味方のジャンプ台になった時に解除される。
- プッシュ/バウンズ/ファイア
それぞれ強制移動、強制ジャンプ、ランダム移動。サイト系スキルの対象となるため、追い打ちが可能。フィールドの外まで飛ばされた際にはOUT OF BONUSとなり、固定ダメージを与えられる。
- ハニー/インク/アイス/ストーン
それぞれ1ターンの間だけ移動、ウェポン攻撃、スキルの発動が出来なくなり、ストーンは全ての行動まで及ぶ。
- ヴァンパイア
この状態の相手に与えるダメージの一部が、自分のHPになる。
ストーリー
本編
天才発明家でマリオシリーズのファンの女性が開発した物質融合装置「スーパーマージ」。タイムセンタクキに乗って現れたラビッツ達がイタズラをしたせいで、彼らはマリオの世界に飛ばされてしまう。
一方そのころ、キノコ王国ではピーチ姫の石像のお披露目会が開かれていた。そんな式典中に謎の渦が出現、参加していたマリオたちは渦に吸い込まれてしまう。
飛ばされた先の世界で出会ったスーパーマージのAIであるビーポと、スーパーマージでピーチやルイージの恰好になった2体のラビッツと共に、マリオは世界に起きたバグを解消するべく冒険に出る。
ドンキーコング アドベンチャー
DLC「アドベンチャーパック」を購入し、本編の「エイジドガーデン」をクリアすると遊べる追加ストーリー。クッパJr.がピーチ城を観察するところから物語が始まる。
ラビッツコングがタイムセンタクキに入るのを嫌がって叩いたところ、彼と他のラビッツを巻き込んで吸い込みをはじめ、さらにはクッパJr.と一緒にいたスポーニーのビームが投射されてしまう。
ピーチ城に戻ったマリオたちは、様子のおかしいタイムセンタクキを目撃。スマホの充電がしたいラビッツピーチが不用意に充電しようとしたところ、止めようとしたビーポもろともタイムセンタクキと共に消えてしまう。
ラビッツピーチとビーポは「バナナラグーン」に飛ばされた上に、タイムセンタクキが壊れてしまう。テキラビッツに囲まれ、さらにウェポンもキノコ王国に置き忘れて絶体絶命のピンチ・・・そこに助太刀に現れたのがドンキーコングとラビッツクランキーだった。
キャラクター紹介
マリオと仲間たち、そしてジャングルの仲間たち
操作するキャラはマリオキャラ4人と、4人をモチーフにしたラビッツの計8体。主人公であるマリオはチームから外せず、ラビッツは必ず1体入れなければならない仕様となっている。DLC「ドンキーコング アドベンチャー」ではメンバーは固定されている。
マリオキャラは、移動した相手を攻撃するスキル「〇〇サイト」を共有で持ち、ラビッツは異なる効果をもつバリアを展開するスキルを共有で持っている(ラビッツクランキーのみ、マリオキャラと同じスキル)。
ご存じ我らがミスター・ビデオゲーム。ラビッツとスーパーマージのせいでメチャクチャになったキノコ王国を救うため、4つのワールドを西へ東と駆け抜ける。
ブラスターとハンマーをウェポンとし、チームジャンプからのストンプでダメージを与えつつ移動し、攻撃力を上げるスキルでどんなテキも叩きのめすパワータイプ。
ピーチがモチーフのラビッツ。ラビッツ側の主人公とも言うべき、スマホでの自撮り好きのナルシスト。マリオに協力する最初の仲間で、モチーフ元のピーチに対抗意識をもつ。DLCではタイムセンタクキを修理するためにドンキーと冒険することに。
ブラスターとボムタンクをウェポンとし、連続でスライディングを使い、味方全員を回復するスキルで前線を支えるヒーラータイプ。
ルイージがモチーフのラビッツ。だぼだぼの緑の服を着たやんちゃ坊主。ラビッツピーチと共にマリオと同行する。
ブワープとランチャーをウェポンとし、スライディングでテキにヴァンパイアのSEを付与させ、スキルで敵の攻撃力を下げるクラウドコントロールタイプ。
おなじみ緑の人気者。ちょっぴり怖がりなマリオの弟。「エイジドガーデン」で兄と再会し、ラビッツルイージたちとも仲良くなる。
シューターとボムタンクをウェポンとし、チームジャンプが2回可能、スキルでスピードを上げて安全な場所から攻撃するスナイパータイプ。
マリオがモチーフのラビッツ。「シャーベットさばく」で氷漬けになってたが、マリオたちに助けられた。すぐにマリオと打ち解けるほど陽気で、力自慢とマンダリンが趣味のお調子者。好きな食べ物はピザ。
ブームショットとハンマーをウェポンとし、スライディングを当てたテキを中心に爆発を起こし、ウクレレで敵を引き寄せる近接タイプ。
キノコ王国のお姫様。今回はクッパにさらわれない上に、ラビッツの騒動にも冷静に対応している。「シャーベットさばく」でのアイシクルゴーレムとの戦闘で、マリオたちのピンチに駆けつける。
ブームショットとアヒル爆弾をウェポンとし、チームジャンプの着地で周囲の味方を回復、味方が受けるダメージを引き受けるスキルをもつバランスタイプ。
ヨッシーがモチーフのラビッツ。「スプーキートレイル」でカラベラに捕まっており、マリオたちに助けられた。顔つきから性格までラビッツ以上のおバカになっており、モチーフ元のヨッシーの芸当もこなせる。
マシンガンとアヒル爆弾をウェポンとし、連続スライディングを行い、大声をあげてテキを離れさせるタンクタイプ。
心優しき緑の恐竜。オープニングでは最初からいるものの、仲間になるのは終盤の「ヴォルケーノ」から。
マシンガンとランチャーをウェポンとし、チームジャンプからヒップドロップで周囲にダメージを与え、スキルでSEの発動率を上げるサポートタイプ。
DLC「ドンキーコング アドベンチャー」の主人公であるジャングルの王様。「バナナラグーン」に飛ばされたラビッツピーチとビーポのピンチに爽快と現れ、タイムセンタクキのパーツ集めを手伝う。
ブーメランとハンドスラップをウェポンとし、高台に登ってテキ味方やSEブロックなどを投げ飛ばすことが出来、タルコンガでテキを引き寄せる万能タイプ。
DLC限定の仲間で、クランキーコングがモチーフのラビッツ。若干ボケが掛かっており、ビーポを乗り物にしたりと図々しい爺さん。
ブームボウとバレルをウェポンとし、チームジャンプの着地場所にアイスのSEを与え、長話でテキを眠らせるデバフタイプ。
マリオたちの協力者
スーパーマージに搭載されていたAIプログラムで、本作の探索パートの操作キャラ。ラビッツの起こした騒動を鎮めるためにマリオたちに協力を仰ぐ。使命感に燃えるマジメな性格だが、うっかりしやすいお茶目でもある。ゲームの進行に必要な説明や、各ワールドやラビッツの行動をユーモアに解説する。
- F.B.
ビーポに対して「あなたの大ファン」と名乗る正体不明のメール送信者。マリオたちにウェポンを添付したり、ビーポに新しい機能を追加したりと協力的。
キノコ王国の住民。ラビッツほどではないが彼らもまた自由奔放。一部のステージでは護衛するミッションも。
たちはだかる悪いヤツら
本作の悪役。ラビッツたちの起こした騒動に乗じてスポーニーを連れ去り、パパであるクッパに代わってマリオたちを倒さんと、ワールド各地で更なる騒動を起こす。最後のワールドである「ヴォルケーノ」で中ボスとして立ちはだかる。
- テキ ラビッツ
スポーニーのビームによっていろんな物質と合体し、凶暴な性格になったラビッツ達。各ワールドに応じた様々な姿で登場する。彼らを倒すことでバグが破壊され、元のラビッツへと解放される。
- ラビッツパックン
スポーニーによってパックンフラワーとラビッツが合体した「エイジドガーデン」の中ボス。シャーマンの恰好をしており、杖から炎を発射する。
ドンキーコングがモチーフのラビッツで「エイジドガーデン」のボスキャラ。ドンキーコング以上に大きく、モチーフ元と同じくバナナ好き。DLC「ドンキーコング アドベンチャー」ではラスボス「メガラビッツコング」として登場。ラビッツピーチへの愛憎入り混じった攻撃を仕掛ける。
- ブリージー&サンディ
スポーニーによって生み出された「シャーベットさばく」の中ボスの2体。ブリージーはヒヤリとする遠距離攻撃を、サンディはアツいサボテン爆弾を投げてくる。
- アイシクルゴーレム
スポーニーによって生み出された「シャーベットさばく」のボスキャラ。雪と氷の巨体をもつ。
- カラベラ
「スプーキートレイル」の中ボス。メキシコで有名なカラベラの恰好をしており、捕まえたラビッツヨッシーを使って爆弾を飛ばし、棺のふたで正面からのウェポン攻撃を防ぐ。
スポーニーによって生み出された「スプーキートレイル」のボスキャラ。マリオやその仲間への敵意を歌うオペラは一聴の価値あり。
因みに続編であるギャラクシーバトルのDLCにてビーポはファントムの歌を「下手くそな歌」と酷評している。
メガバグによって生み出された、「ワリオ」と「ワルイージ」がモチーフのラビッツである「ヴォルケーノ」の中ボス2体。ブワリオは土管型のマシンガンを操るガリガリで、ブワルイージは土管型の鈍器をぶん回す巨漢と、モチーフ元と体形がアベコベになっている。
メガバグによって生み出された「ヴォルケーノ」の中ボス。ブワリオとブワルイージで「悪の三人組」というトリオを組んでいる。
本作のラスボスであるバグの集合体。当初は渦として空に浮かんでいたが、ゲームを進めるにつれて赤々と変色し、「ヴォルケーノ」終盤ではドラゴンの姿になってスポーニーをさらい、最後のステージではクッパと合体して「メガドラゴンクッパ」に変身する。
- サイドアイ
スポーニーによって生み出された「バナナラグーン」の中ボス(DLC限定)。シュモクザメの恰好をした太っちょラビッツで、王様みたいなエラぶってる態度をしているが実はルイージ以上のビビリ。しかも手下からの人望もない。
- フィン
スポーニーによって生み出された「リーフ」の中ボス(DLC限定)。ホホジロザメの恰好をした太っちょラビッツで、タコとタッグ組んで接近戦を仕掛ける凶暴なヤツ。
その他のキャラ達
- スポーニー
今回の騒動の元凶であるラビッツの1体。スーパーマージとバグの影響で変身した。普通のラビッツに比べて青くて小さく臆病であり、ビームを浴びた物質を融合し凶暴化させる能力を持つが、スポーニーはこの能力を制御できていない。
いつもどおりのおバカなラビッツ。各ワールドでは彼らがいたるところにおり、ピーチ城を改造するヤツらもいれば、それぞれ気ままに遊んでいるヤツらもいる。
- サニー
スーパーマージでひまわりと合体したラビッツ。「エイジドガーデン」で暮らしており、言葉をしゃべる。
- マダム・ブワラビッツ
スーパーマージで占いマシンと合体したラビッツ。「スプーキートレイル」におり、占い中は事あるごとに「オシマイよ!」と叫ぶ。
マリオシリーズの悪役である大魔王。今回は旅行に行っているようだが帰ってきた際にラスボスに憑りつかれるという損な役割に。
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