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KADO : The Right Answer


概要編集

2017年4月放送オリジナルCGテレビアニメ制作会社東映アニメーション

2015年11月2日に東映アニメーション第2四半期決算プレゼン資料で、オリジナルCGアニメーションプロジェクトとして発表された。東映アニメとしてはテレビシリーズ初のセル調フル3DCGキャラ表現に試みた企画で、映像内では2D表現も併用している。

総監督は村田和也。脚本は野崎まど。キャラデザは有坂あこ。音楽は岩代太郎

放送局はTOKYOMXおよび毎日放送BSフジ

奥橋陸氏による作画のコミカライズが「月刊モーニング・ツー」にて連載され、WEBコミック「ぜにょん」では公式外伝漫画『正解するカド 青い春とレールガン』が連載されている。

各話冒頭のナレーションを俳優の上川隆也が担当する。

Amazonプライム・ビデオから物語の前日譚となる第0話が独占配信された。



物語編集

2017年7月25日日本

外務省の交渉官・真道幸路朗を乗せた旅客機羽田空港から離陸する直前、突如空港上空に謎の立方体が出現。急速に巨大化した物体は旅客機を飲み込んでしまった。


空港滑走路に鎮座したままの謎の巨大立方物体に日本政府は対策に乗り出し奔走するが、物体から真道とともに謎の銀髪の人物が姿を現した。


物体の中で真道はヤハクィザシュニナと名乗る人物と遭遇。巨大立方体を「カド」と呼ぶ彼は人類との接触・交信を望んでおり、真道は彼と人類側との仲介役を引き受けた。


真道からヤハクィザシュニナの主張が外の人々に伝えられ、この事態に政府も交渉役に国際交渉官・徭沙羅花を代表として現場に送り込む。


果たして、ヤハクィザシュニナはどこから来た何者で、何が目的か。人類にとって敵か、味方か。

人類は「正解」を出せるのか。

世界の命運は一人の交渉官(ネゴシエーター)に委ねられた。


登場人物編集

真道幸路朗(cv.三浦祥朗) 外務省所属交渉官

ヤハクィザシュニナ(cv.寺島拓篤) 

徭沙羅花(cv.M・A・O) 国際交渉官

花森瞬(cv.斉藤壮馬) 真道の部下

浅野修平(cv.赤羽根健治) 警察庁国家公安委員会、真道の大学同期

夏目律(cv.伊藤静) 国家安全保障局情報班、真道の大学同期

品輪彼方(cv.釘宮理恵) 理論物理学者

犬束構造(cv.中博史) 内閣総理大臣

羽深清鷹(cv.斎藤志郎) 内閣官房長官

笹内直己(cv.菊池正美) 外務審議官

言野匠(cv.桐本拓哉) 報道ディレクター

画美(cv.菅沼久義) 報道カメラマン

歌丸(cv.阪口大助) 報道照明担当スタッフ

御船哲人(cv.後藤哲夫) 物理学者

阿方篤彦(cv.小山剛志) 陸上自衛官、二等陸曹

大石哲男(cv.半田裕典) 陸上自衛官

深水ソフィー(cv.甲斐田裕子) ニュースキャスター

飛高幸雄(cv.星野充昭) 日本エアライン(NAL)256便機長

篠原秀彦(cv.利根健太朗) 日本エアライン(NAL)256便副機長

由利縞子(cv.白石涼子) チーフパーサー

五十嵐英治(cv.村治学) 内閣府事務次官

刑部一徳(cv.龍田直樹) 刑部鍍金社長

野村三彦(cv.村田太志) 刑部鍍金従業員

アメリカ代表国連大使(CV.魚建)

ロシア代表国連大使(CV.青山穣)

中国代表国連大使(CV.伊丸岡篤)

真道美晴(CV.上村典子) 真道の母親

アダム・ワード(CV.堀川仁) ネットサービス企業・SETTENのCEO

徭仁平(CV.沢木郁也) 沙羅花の父親、彫金師

徭悟(CV.前野智昭) 沙羅花の兄

沙羅花の母(CV.久川綾) 沙羅花の母親


用語編集

  • カド

 羽田空港に出現した2km四方の立方体。表面は幾何学模様が常に動き続け、様々な接触や干渉、反応も寄せ付けず、徹甲弾すら跳ね返し、品輪博士は隔絶という意味で「フレゴニクス」と名付けた。異方からやってきたヤハクィザシュニナの所有物で、異方と人類が住む宇宙との境界体であり、双方の宇宙を繋ぐ処理機能をもった変換機構という。不可抗力で旅客機を取り込み、乗客を全員解放した後に空港から狭山湖に移転する。

  • ノヴォ

 ヤハクィザシュニナがやってきたというところで、人類が生きる宇宙の外であると説明し、「異方」と翻訳された。また、人々はヤハクィザシュニナのことをこれに由来して「異方存在」とも呼んでいる。3次元世界より37乗倍の処理速度と37乗倍の広がりを持ち、膨大な情報も一瞬で処理できるが、それ故に情報不足に苛まれている。そのために「情報の繭」と呼ばれる存在を無数に創造し、高密度の繭の中で最も成功できた特異点「人類」を生み出したと主張している。

  • ユノクル

 ヤハクィザシュニナが日本を選んで現れた理由について解説した基準で、この地球上で適切に当てはまる表現はないが、51%で近い表現として「心」を選んだ。真道は日本語で言うところの共感や共有に近い表現と解釈し、日本はユノクルが安定しているらしい。

  • ワム

 異方から地球にもたらしたオーバーテクノロジーで、異方から電力を無尽蔵に取り出せる2対の球体状の装置。御船博士は2対がプラスマイナスの両極を成し、回路に合わせて電圧を調整することを発見。さらに品輪博士はワムの完全な原理の解明だけでなく、製法までも導き出した。このワムを巡って国連は日本の保有を危険視し、ワムを国連の管理下にするために日本に提出を求め、制裁措置までちらつかせ圧力をかけたが、日本政府は品輪博士による全世界にワム製法を公表したために、意味をなくしてしまう。

  • サンサ

 異方から地球にもたらしたオーバーテクノロジーで、一目見ただけで異方を除き見、異方を認識し異方の感覚を得ることができる。それにより、多次元にいる自分の存在達を感覚し、一人が起きて一人が眠るの交替でき、自分自身をワークシェアリングすることで、睡眠が不要になれる。ただし、構造はワム以上に複雑なために人類技術での模倣は困難で、異方でも量産は難しい。言野とSETTENのアダムはサンサをテレビで映像公開することを決め、サンサが衛星中継も使って全世界に配信され、その影響が人類規模に及ぶ。

  • ナノミスハイン

 異方から地球にもたらしたオーバーテクノロジーで、重力や慣性、質量などの制御が人類にも異方のように行うことができる補助器具。異方存在の腕とも言えるもので、宇宙内部から操作することで、宇宙の設定に手を加えられ、手を触れずに物体を移動したり、重さも変えられ、時間制御すらできる。


各話リスト編集

話数サブタイトル備考
第0話ニノヴォ地上波未公開
第1話ヤハクィザシュニナ
第2話ノヴォ
第3話ワム
第4話ロトワ
第5話ナノカ
第6話テトロク
第6.5話エクワリ総集編
第7話サンサ
第8話タルネル
第9話ナノミスハイン
第10話トワノサキワ'
第11話ワノラル
第12話ユキカ最終回

主題歌編集

  • オープニングテーマ

 「旅詩(たびうた)」

 歌:M・A・O

  • エンディングテーマ

 「永遠のこたえ」

 歌:HARUCA


関連動画編集


外部リンク編集


関連タグ編集

2017年春アニメ 東映アニメーション 3DCG SF ファーストコンタクト フラクタル


楽園追放:同じ東映アニメーションが制作したCGアニメ。今作の放送に先駆けて、TOKYOMXでは地上波初放送される。

ガールズバンドクライ:カドの後に東映アニメーションが制作したアニメ作品。こちらもCGを使用している。

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