概要
『小説家になろう』にて連載された、所謂「[[異世界転生もの」。
前世の日本人の記憶を持ちつつ人狼に転生した主人公が魔王軍の『ただの副官』として魔物と人との安住を目指す物語。
異世界転生といえば「転生によるチート能力」「前世の現代知識を活用した技術革新」が定番。しかし、本作の主人公は確かに戦闘能力は高いが、それは人狼であるゆえの基本スペック。また、主人公は魔術師でもあるのだが、それも他の魔術師の元に弟子入りして一から学んだもの。
つまり、一つ一つの能力は転生後の世界から見れば突出している訳ではなく、各分野に限定すれば主人公以上のチートスペックを持つキャラクターがそれなりに存在しているのである。
そのため主人公は「魔物として生まれ、魔物の文化の中で育ちながら人間の考え方を理解出来る」存在として、魔物と人間の調停役として奔走することとなる。血生臭い戦闘描写もあるものの、全体の作風としては治安維持、他都市重役との交渉、根回しや密約、裏工作等の内政的な描写が豊富な点が特徴。時に地道に、時に真摯に、時に脅迫や勘違いによる偶然を交えつつ『ただの副官』として職務を全うする様子が描かれる。
2015年7月22に連載を開始し、それから週3話前後で更新。2016年12月30日に本編が、2017年6月30日に外伝が完結。
書籍化もされており、既刊は13巻がアース・スターノベルから発売されている。
イラストは西E田が11巻まで(なろう版の本編)担当。なろう版の外伝にあたる12巻からは手島nariが担当。これは「平和な新時代の到来を絵でも伝えたい」という編集部の発案から承諾の上で交代している。
因みに、書籍化に伴うダイジェスト化はないと明言されている。
また、作画担当が別々のコミカライズも2作品、コミックアース・スターにて連載。pixivコミック、ニコニコ静画でも遅れて配信されている。
寺田イサザ作画によるコミカライズが『人狼への転生、魔王の副官 始動編』のタイトルで連載されたが、2016年12月分の更新で打ち切り。既刊は全2巻。
瑚澄遊智作画によるコミカライズが『人狼への転生、魔王の副官 はじまりの章』のタイトルで連載中。既刊は6巻。
コミックアース・スターのサイトでは、『始動編』はページが削除されてしまっているが、pixivコミック及びニコニコ静画では連載ページが残っているため、閲覧が可能。
(pixivコミックは2023/5現在削除済み)
2016年12月には、コミカライズ第2弾開始&原作第5巻発売記念として、ヒロイン・アイリア役を小松未可子氏が演じる、ナレーションPVとWEBオーディオドラマが期間限定で公開された。
あらすじ
人狼の魔術師に転生した主人公・ヴァイトは、魔王軍第三師団の副師団長。辺境の交易都市を占領し、支配と防衛を任されている。
元人間で今は魔物の彼には、人間の気持ちも魔物の気持ちもよく分かる。おかげで周囲からは知勇兼備の名将だと思われているが、実際は苦労の連続だ。
やたらと暴力に訴えがちな魔物達を従え、すぐに文句を言う人間達も何とかして、彼は今日も魔王軍の中堅幹部として頑張る。
関連動画
関連項目
関連リンク
『人狼への転生、魔王の副官』 - pixivコミック(ページ削除)