概要
作品世界における木の精の総称である。
樹齢を重ねた木々から生まれるとされ、劇中では巨大な樹木が「母親」として説明されていた。
一見不気味ではあるがまったく無害であり、主人公アシタカによれば「森が豊かな証拠」だが、人間には「化け物の手先」として勘違いされることもあり、実際に甲六は「シシ神を呼ぶ」とも評していた。
首を小刻みに動かしてカタカタといわせる独特の動作が特徴であり、彼等を象徴するイメージとして有名である。
劇中では、シシ神の森の住民として大変な数の個体が登場した。
アシタカの発言からすると、シシ神の森以外にも普遍的に存在し、アシタカは過去にもコダマに遭遇していた可能性が高いと思われる。
デイダラボッチに変化して命を回収したり分配するシシ神を集団で出迎えるのが日課であり、シシ神の起こす強風を楽しんでいるかの様な場面もある。
森に迷ったアシタカたちを導き、(コダマがそれを意図していたのかは不明だが)シシ神と出会わせてアシタカと甲六たちの体力や健康状態が若干だが改善し、結果的に彼らが無事に森を抜け出す手助けをした。
余談
- 本作の最後に生き残った個体がとある森のお化けに変化したという説が公式の書籍にも記載されているが、公式が別の説も挙げているので、実情は定かではない。
- コダマとデイダラボッチは、動物神やサン達が憎んでいる人間の姿に近い外見をしていたり、人間を助ける事もあるのが皮肉的である。
- コダマの顔とサンの面とシシ神の顔は、どれもどこか土器や旧石器時代の面を思わせる風貌になっている。