駄菓子屋ヤハギ
だがしややはぎ
正式名称は
「駄菓子屋ヤハギ 異世界に出店します」
「カクヨム」および「小説家になろう」上で連載中のライトノベル。作者は「長野文三郎」氏。
メイン連載は「カクヨム」側で定期継続され、2023年10月に完結。「なろう」版は再録連載にあたり、こちらの継続ペースは不定期となっている。
アース・スターノベルより書籍版が刊行。イラスト担当は「寝巻ネルゾ」氏。全4巻。内容はweb版に加筆修正したものだが、何故かこちらの方がカクヨムの最終話よりも先に完結した(よくある「書籍版は打ち切りになってweb版は完結まで続ける」のではないので、そこは注意)。
コミックアース・スターにて漫画版も連載中。作画は「仏さんじょ」氏。全3巻(3巻は2024年7月発売予定)。
ストーリーは小説版1巻終了時点までとなっている。
ジャンルは異世界転移系で、いわゆるファンタジー世界で様々な効果を持つ駄菓子を売る「駄菓子屋」の能力を持つことになった主人公が、ヒロインや常連たちと織りなす物語となっている。
能力が能力だけに主人公に戦闘能力はないが、何かとトラブルに巻き込まれたり、ヒロインがヤンデレ(そしてポンコツ)という特徴がある。
駄菓子屋ヤハギ
- ユウスケ・ヤハギ/矢作祐介
本作の主人公。25歳。
現代日本で事故死し、異世界に何故か「駄菓子屋」の能力を持たされて転移した日本人。
「駄菓子屋」は一種の召喚魔法であり、売り上げに乗じてレベルアップし、召喚できる店の規模がいわゆる天秤屋台→縁日に出るような普通の屋台→いかにも駄菓子屋と言った感じの木造2階建て(住居付き)と発展していき、商品もアップグレードしていく。
転移した国の王都にあるダンジョンに潜る冒険者相手に「駄菓子屋ヤハギ」を経営していく。
上記の通り身体能力は一般人レベルなので、有事の際は攻撃魔法や召喚魔法の効果のある駄菓子やオモチャで凌いでいる。
成り行きで始めたものではあるが駄菓子屋をやっていることは信念を持っており、転売目的の買い占めなどは許さない。
度量の深い一面もあり、ミシェルの重すぎる愛を受け止め、何だかんだで上手くやっている。自分を罠にはめようとしたティッティーに関しても、ミシェルの妹である点や、マルコの心情を鑑みて最終的に助けている。
駄菓子の単価が安いこともあり当初は貧乏だったが、繁盛するにつれ金銭面も改善されただけでなく、王侯貴族からも一目置かれるようになっていき、開拓地ルガンダへの追放となったティッティーの監視という形でそこの領主に任命される。
マニから提供された機械生命体ゾリドのジェノスブレイカーを復活させ、土木作業に使うことで短期間で見事ルガンダの開拓に成功するのだが、直後の魔物たちとの戦争でジェノスを失い、恩賞として王都の一等地に土地を与えられてそこに居住することになる。
これは、ジェノスという規格外の戦力まで有していたヤハギを危険視する動きが出たことによる牽制的な意味合いでもあったのだが、ルガンダで見つかった転送ポータルで容易に行き来が出来る上に、もらった土地が王都の学院の近くだったため、むしろ嬉々としてルガンダと王都を行き来しながら学生相手に駄菓子屋経営をすることになった。
マニ曰く「商売神エルメラ」の加護を受けているとのこと。
最後にはミシェルと正式に結婚し、子供も生まれている。今もルガンダと王都を行き来しながら駄菓子屋を営んでいる。
- ミシェル
本作のメインヒロイン。年齢は明言されていないがヤハギと同年代の模様。
物語開始当初は指名手配されている魔女。ナイスバディの美女だが魔女ゆえにオタク(研究者)気質の内向的な陰キャ(この世界の美女・美人の条件は「陽キャである事≒社交性」が最前提で「容姿(ナイスバディ)は二の次」になりやすい傾向がある)。
国王の婚約者に選ばれたが、妹のティッティーにその座を奪われ、腹いせに国王に体調を崩す呪いをかけたために指名手配されていた。
かなり愛が重いヤンデレ気質。少し好評価を聞いただけで靡く傾向を持つチョロイン。考えすぎた挙げ句にイロイロとやらかすポンコツ。これらの傾向は物語が進むにつれ改善の兆しを見せる部分もあるが基本的なヤバさは変わらない模様。それでも、ちゃんと話せば反省したりわかってくれる。ヤハギ曰く「素直系ヤンデレ」。
ひょんなことからヤハギに一目ぼれしたのだが、当初は指名手配中だったため、幻惑魔法で変装し、仮面の男性騎士「ミネルバ」としてヤハギとは男友達として接そうとしていた(が、好意はダダ漏れであったため、ヤハギは一時期、周囲から同性愛者かと疑われた)。
程なくして正体がバレるも、ヤハギがヤンデレであってもOKという性格だったこともあり恋人同士となる。バルトスのクーデターにより手配が解かれたため、本業の研究に復帰する傍ら駄菓子屋の手伝いをしている。ヤハギが異世界人と打ち明けている唯一の人物。
ルガンダの移住後にヤハギと婚約。さらにその後、ヤハギが王都に戻ったのに合わせて前職であった王立学院の教授に復職した。
ヤハギと結婚後、娘を授かる。
チーム・ハルカゼ
- メルル
駄菓子屋ヤハギの最初の客。ピンク色の髪が特徴。
ミラとコンビを組む新米冒険者。前衛を務める戦士系の少女。
ヤハギと会った直後の冒険でガチのピンチに陥ったが、ヤハギから買っていた「10リムガム」で窮地を凌ぎ命拾いしたためミラともどもにヤハギのお得意様となる。
くじ運が悪く、当たりくじ付きの駄菓子に挑んでは惨敗するのがお約束。その割に射幸心が強い(とくに他者が当たりを出すなどして煽られると自制が効かなくなる)ため度を越えた散財をしかけては、ヤハギとミラに止められるのもお約束。
書籍版では、各章の合間に彼女の日記という形でメルル視点での幕間話が入る。
後に、リガールとマルコをスカウトしてチーム・ハルカゼを結成する。一応、チームのリーダー。
領主に任命されたヤハギについていくことを決意し、チームの皆と共にルガンダに旅立つ。
なお、モバイルフォースは量産型の「ザコ」を愛機としているのだが、肩を赤く塗って「レッドショルダー」と命名したり、漫画版では対戦の後でラムネを飲んでむせていたり、高速移動用の車輪を脚に付ける改造を行っていたりと劇中でボ〇ムズネタを披露している。
- ミラ(メインイラストの女性)
メルルとコンビを組む魔法使いの少女。青い髪の巨乳美女。
メルルと共に駄菓子屋ヤハギの常連となる。
ややおっとりとした性格で、メルルとは逆にくじ運はいい。
書籍版では、表には出さなかったがヤハギに片思いしており、彼がミシェルと結ばれたときには密かに悲しんでいたことが判明している。
- リガール
ガルムのパーティでポーター役を担っている若手冒険者。メルル、ミラに次ぐ駄菓子屋ヤハギの常連となる。ヤハギの駄菓子のサポートを得て少しずつ実力をつけ、モバイルフォースにハマった結果として攻撃魔法が使えるようになった。のちにはヤハギによるダンジョン地図のマッピングに協力する事となった。
ガルムのチームが大所帯になりすぎたこともあり、チーム・ハルカゼに移籍する。
- マルコ
ティッティーの幽閉先で下男をしていた青年。
彼女の色気で篭絡され、脱獄のための資金稼ぎにダンジョンに潜るようになり、駄菓子屋ヤハギの常連客となる。
くじ付き駄菓子の景品である「伝説の釘バット」を当てたことが切っ掛けで、メルルたちにチームにスカウトされ、アタッカー役となる。
本来はティッティーに脱獄のための捨て駒とされるはずだったが、彼の想い人がティッティーと気付いていないヤハギのお節介で、彼女の心境が変化しだしていったことで、いつの間にか本当に相思相愛となる。
ティッティーへの想いは強く、彼女が再逮捕されたときは、騎士団に殴りこもうとしたほど。
3巻では途中から彼女への呼び方が「ティッティー様」から「ティッティー」と呼び捨てになっており、進展しているのが窺える。
学生たち
- カルミン
王立学院の生徒。
毛先をピンクに染めた金髪という見た目はもちろん口調などもギャルっぽい少女。
成績優秀なのだが周囲に馴染めず孤立しがち。
駄菓子屋ヤハギの常連となったのをきっかけに、カーツ達と交流するようになる。
実はバルトス王の隠し子。
- カーツ
冒険者学院の生徒。
ゴートとキッカといつもつるんでおり、3人のリーダー格。
- ゴート
同じく冒険者学院の生徒。
無口なクール系。
- キッカ
同じく冒険者学院の生徒。
3人組の紅一点で面倒見の良いタイプ。
その他
- ガルム
若手冒険者のリーダー格となっている青年冒険者。
駆け出しの初心者を集めてパーティ「チーム・ガルム」を組んでおり、パーティ内では、実力がきちんとついた者を冒険の前線に、駆け出しの者を訓練生(ポーター等のサポーター職)枠に据えるファーム(一軍・下位軍)型の育成制度を取っている。若手への面倒見はとても良い。
2巻では不運続きであまり稼げなくなってきたため、巻き返しのためにもチームごとヤハギと共にルガンダに移住する。
- サナガ
ダンジョンの中で露店を出している老鍛冶師。
冒険者の武器の修繕を生業にしている。
諸事情で地上で露店を出すことが出来なくなったため、ダンジョン内に出店場所を移したヤハギと知り合い、後にモバイルフォース用のミニサイズの武器を作るようになりそれが大当たりする。
ヤハギと共にルガンダに移住する。ミライに密かに思いを寄せており、移住後にヤハギのアドバイスもあり結ばれる。
- ミライ
サナガと同様にダンジョンの中で「回復茶」という一種の薬草茶の露店を出している30代の未亡人。
ヤハギと共にルガンダに移住する。
- モウ・エッセル(エッセル男爵)
国王に仕えている男爵。国王にまとわりつく呪い(おおよそミシェルの意趣返しのせい)の解呪手段を求めて駄菓子屋ヤハギを訪問。ヤハギの駄菓子やゲームにハマってお得意様になる。特にモバイルフォースにガチハマりとなり、ヤハギと交流を持つようになった。
国王に仕えているものの放蕩者で政務をほったらかし王妃や腰巾着と遊び呆けて部下国民に無茶振りを強いている王に対しては、ほとほと愛想が尽きている。
裏ではバルトスと手を結んでおり、共にクーデターを起こす。成功後はダシにされて不機嫌だったヤハギに直接謝罪に来ていた。
3巻でいつの間にか宰相に就任している(漫画版最終回ではクーデター成功後に就任したと明言されている)。
- バルトス
王国軍を統括している将軍。実は王弟。
酒好み色好みの豪快な体育会系で、英雄色を好むを地で行く人。常に部下の美人を侍らせている。がミシェルは、その節操の無さに不快感を抱いていた。
ただし、カルミンへの態度から、愛人や彼女たちとの間にできた隠し子たちにもちゃんと愛情をもって接しているのが察せられる。
王弟なので(脳筋なりに)それなりの政治力もある。兄と違って。
城の玉座に引きこもり様々な理由をつけて現場を見ず、そのくせムチャクチャな夢想を頭でっかちに垂れ流すバカ兄に愛想を尽かせている。しかも、その兄の無茶振りによって部下同僚友人たちが苦慮している姿にも心を痛めていた。
後にエッセル男爵と結託しクーデターを決行。この時にヤハギとミシェル(とモバイルフォース)をダシにしたためヤハギからはモヤられているが、この事から王となった後は折に触れヤハギを気にかけている。
ヤハギの人生の転換点に思い出したように関わってくるヒト。
- ティッティー
ミシェルの双子の妹で元王妃。こちらもスタイル抜群の美女だが、贅沢が大好きでそのためなら手段を選ばない悪女。ミシェルほどではないが優秀な魔法使いでもある。
国王の婚約者になった姉を罠にはめて指名手配にし、自分は王妃となり放蕩の限りを尽くす。当然、金目当てのため夫である国王には表面上はともかく全く愛情は抱いていない。
クーデターにより国王とともに失脚、幽閉の身となる。その際、自分をブス呼ばわりしたヤハギに復讐を誓い、そのために脱獄を企てるが、ヤハギのマルコへのお節介が切っ掛けで自分でも気づかないうちに少しづつ本当にマルコが好きになっていく。
それでもヤハギへの復讐心が消えたわけではなく、彼と自分の浮気を捏造しようとしたが(当然そんなことになれば、怒り狂ったミシェルにより、血の雨どころか王都が地図から消滅しかねない)、寸前で阻止された上にヤハギがモンスターカードで召喚した大天使の『浄化の光翼』というスキルをくらったことで不完全ながらも悪意が浄化されてしまう。
そのこともあり観念して騎士団に逮捕され、処刑を覚悟していたが、ヤハギがバルトスに直談判したことで、ルガンダへの追放に留まった。
ルガンダ移住後は治療師として働いている。富や権力とは無縁の穏やかな日々のせいか、多少ツンツンしたのは残っているものの性格面はかなり丸くなっており、ダンジョンで見つけた隠し財宝も独り占めせずにこれまで浪費した分の補填として国に納めたりと金銭の執着も薄くなっている。
- マニ
ヤハギがルガンダで保護した老人。
実は「機械神マニ」というれっきとした神であり、モバイルフォースを瞬時に改造したりとその力は本物なのだが、認知症が酷く、いつも肝心なところを忘れてしまう。
- ジェノスブレイカー
マニが地中から呼び出した「ゾリド」という機械生命体。
巨大な機械仕掛けのドラゴンの様な姿で、荷電粒子砲まで装備している。
休眠状態であり、これを完全に復活させることがヤハギたちの当面の目的となる。
戦闘力は高いのだが、復活後はあくまで土木作業用として運用されていた。
しかし、大量発生した魔物との戦争でヤハギが止むを得ず実戦投入を決断。
その圧倒的な戦闘能力で苦戦が予想された戦況は大勝利に終わったが、孤軍奮闘した結果大破、機能停止してしまった。
駄菓子
- 10リムガム(「リム」はこの世界の貨幣)
- 説明:味が続いている間、10秒ごとに魔力を1MPを回復してくれる
- 値段:10リム
- 備考:いわゆる10円ガム。ちなみに、この世界にそれまでガムはなかった。
- ミニミニコーラ
- 説明:コーラ味のラムネ菓子。鎮静効果がある
- 値段:40リム
- モンスターチップス
- 説明:うす塩味のポテトチップス。モンスターのカードが入っており、召喚して3分だけ使役できる。
- 値段:100リム
- チョコどら
- 説明:チョコレートクリームを挟んだ一口サイズのどら焼き。
- 分けて食べると親密度アップ。食べさせ過ぎ、悪用は厳禁です!
- 値段:30リム(非売品)
- 備考:効果が強すぎるので駄菓子屋ヤハギでは非売品にしていたが、お節介でマルコにいくつか渡し、彼が効果を知らずにティッティーに食べさせたため、二人の仲が進展するきっかけとなった。
- チョコレートバット
- 説明:パン生地にチョコレートをコーティングしたお菓子。食べると体力が少し回復する。当りくじ付き。秋から春までの季節限定商品
- 値段:30リム
- 【大当たり景品】伝説の釘バット
- 説明:チョコレートバットのくじで大当たりに当たる「ホームラン」が出るともらえる釘バット型の武器(ただし、木製ではなく金属製)。防御無視の300点の固定ダメージを与えられる。
プライズゲーム(10リムゲーム)
駄菓子屋の店頭に置いてあるプライズゲーム。一回10リム一律。ただしゲームの性質上10リム銅貨しか使えない。クリアする事で対応する様々な商品を得る事ができる。
- ダンジョン攻略ゲーム
- 説明:いわゆる現実で言うところの「旅人ゲーム」(よく「東海道五十三次」「新幹線ゲーム」「(箱根)駅伝ゲーム」「キャッチボール」「カーレース」とか言われているもの)。
- 遊び方とルール:投入した銅貨をゲームのコマにして、ばね仕掛けのレバーで弾きゴールを目指す。地下七階までいくとゴールで景品が出てくる。
- クリア賞品:万能薬(エリクサー)ポーション。どんな傷も病気も治してしまえる。
- 大陸制覇
- 説明:ルーレットによる陣取りゲーム。(現実においては「国盗り合戦」と呼ばれるもの)筐体盤面に描かれている大陸の国を自らの陣地にしていくゲーム。
- 遊び方とルール:銅貨を入れると数字のルーレット(第1ルーレット)が作動し、出た数字で基本として取れる国の数(基本数)が決まる。次に「王」「姫」「魔女」「髑髏」が描かれたルーレット(第2ルーレット)が作動。この第2ルーレットの結果によって最終的に取れる国の数が確定する。「王」は基本数の2倍「姫」は基本数分をそのまま取れる。しかし「魔女」は逆に、自らの保有した陣地から基本数分を失う事となり「髑髏」が出たら一発でゲームオーバーとなる。
- クリア賞品:防御結界符。あらゆる攻撃を防ぐことができる。
装備・玩具
- ロケット弾(くじ引き)
- 説明:モンスターに投げつけると爆裂魔法が炸裂する。消耗品。くじによって大きいものが当たることがあり、大きなものほど威力が上がる
- 値段:一回50リム
- 備考:昔、実際に売られていた火薬式のおもちゃが元ネタ。当然、規制の厳しい現代では入手困難。
- モバイルフォース
- 説明:ロボットプラモデル。接着剤不要。魔力操作により動かすことが可能。
- 値段:300リム
- 備考:某ロボアニメのプラモをパク……オマージュしたものを、さらにオマージュしたような商品。いわゆるコレジャナイロボ。主役機(という設定)の「ガンガルフ」やスペックは低いが扱いやすい「ザコ」など、さまざまな種類がある。武器は付属していないため、サナガがサイズの合う剣や槍を製作している(ただし、漫画版によるとザコ用の戦斧が2500リムとかなり割高)。魔法の前提となる魔力操作の訓練になり、リガールはこれのおかげで魔法が使えるようになった。冒険者はもちろん、一般市民や貴族にまでモバイルフォースの対戦が大ブームとなる。漫画版ではペイント用のモバフォーマーカーが登場している。
- 組み立てグライダー
- 説明:簡単に組み立てられる手投げ式のプロペラ飛行機。飛翔魔法が付与されており思い浮かべた場所や人のところへ飛んでいく。翼にメッセージを書いて手紙代わりにできる。
- 値段:300リム(非売品)
- 備考:いわゆる手飛ばしのミニチュアグライダー。当初はミラやメルルらが親や知人に近況報告の便りを送るために利用されたが、のちにこの世界において郵便システムを受け持っている神殿(地域教会のネットワークを用いて郵便システムを確立させていた。ただし料金は最低でも500リムからで、さらに距離従量制となっている)の収入の激減が危惧され、さらにバルトスからは軍事戦略上、特に情報伝達に有用「すぎる」事を憂慮されるなど様々な要因が重なり結果として「禁制品」にされてしまった。ただし、ヤハギ個人で使用したりする分には問題がない
- マニ四駆
- 説明:魔力を利用して走らせる自動車型のおもちゃ(この世界に自動車はないのだが……)。
- 値段:1200リム
- 備考:元々はマニが作り出したのだが、駄菓子屋ヤハギでも商品として登録されている。見た目はミ〇四駆そのもの。マニが動力の作り方を忘れてしまったため、ミシェルが別個に制作している。モバイルフォース同様にこちらも大ブームとなる。