その男は悪魔を従え、冴えない人生をやり直す!
概要
「デーモンルーラー〜定時に帰りたい男のやりすぎレベリング〜」とはカクヨムにて連載中の主人公成長系現代ダークファンタジー小説。作者:一江左かさね(1エモン)
法学的な文系社会が現実的に綴られており、そこにあるストレスを30代おっさんの夢を全部載せした描写が発散させてくれるライトノベル。男性向けな内容に加えて主人公のストレス・トラウマ描写も多いのでその辺りは注意。しかしそこさえ大丈夫なら文章力が高く内容も充実してるので興味があれば一度読んでいただきたい。
カドカワBOOKSより書籍化され2018年8月10日現在3巻が発行。
あらすじ
公務員の五条亘は、ある日気紛れからアプリゲー『デーモンルーラー』をダウンロードする。しかし、それは悪魔を召喚し使役するアプリであった。
そして現れた世話焼きピクシーと共に異界の地を駆け、日々のストレス発散で悪魔を倒す!
レベルアップを重ね、気付けば周囲から一目置かれる存在へと変化していた。
登場キャラクター
主人公サイド
五条亘(ごじょう わたる)
- 種族:人間。本作の主人公。
- 冴えない容姿のモブな顔、やや目つきが悪く無愛想。地味な灰色の背広姿は標準体型。身長は平均より少し上だが、猫背気味でそうは見えない三十五歳独身。
- 部下を慮らない上司と鬱陶しい同僚、やたらと多い上に記録の残らない残業にすり減りイラつく毎日だったが、たまたま目に付いた新作アプリゲーム『デーモンルーラー』をダウンロードする。
- 出てきた悪魔を最初は幻覚と思い込むが、話をしてみるとストレス発散と金稼ぎに使えそうと判断。共に悪魔退治へと出かけるようになる。
神楽(かぐら)
- 種族:ピクシー。
- 『デーモンルーラー』をダウンロードしたスマホから出てきた羽根の生えた小さい少女。亘と契約して従魔となる。
- 亘のキチっぷりの手を焼くが、甲斐甲斐しく亘の世話をする。
- 概念的なんちゃら存在で魔界からの参入者。性格はいつも明るく元気な存在。
- 探知能力に魔法攻撃、回復魔法と万能さを誇り、お喋りの相手もできる。ガチャならきっとスーパーレア級の存在。
サキ
- 種族:妖狐
- 元野良悪魔と思いきや、意外に由緒正しい悪魔。その正体は伝説の九尾の狐の分け身。退魔師に滅せられかけたところを亘に救われ、押しかけ従魔となる。別の分け身タマモに吸収され一時は消滅するが復活した。実はその際にかなりの力を吸収している。
- 見た目は人にも化けれれば狐にもなり本気の戦闘なら大狐にもなる。索敵に悪魔寄せに悪魔避けの呪いなど様々なスキルを持ち。従魔として亘のデーモンルーラーに登録されているものの違法アップロードのようなものらしく通常の操作は受け付けないイレギュラーな存在。
- サキとして命を救われタマモとして調伏され、基本的に亘には頭が上がらない。反面、昔に人間から可愛がられてきたと思えば、力があると悟られると人間に利用されてきた過去を持つため、亘も同じならと…。しかし悪魔退治に行けば本人が悪魔を手ずから倒したがり、願い事があっても過剰な負担は強いてこない、さらには強請ればスーパーに売ってるもの程度なら買ってくれるとあってほぼ悠々自適。
長谷部祐二(チャラ夫)
- 種族:人間。高校2年生。
- 調子が良く裏表のない人懐っこい性格だが、物事を全く考えずに直感で行動することが多い。髪は茶髪でアクセサリーを幾つか身につけている。なぜか皆にチャラ夫と呼ばれている。一行のムードメーカー。
- 気難しくコンプレックスと地雷のオンパレードな五条にすら懐けるしそれを許される性格を有能と思うかただのノーテンキと思うかはあなた次第。
ガルちゃん
- 種族:ガルム
- 概念的なんちゃら存在で魔界からの参入者。見た目は狛犬のコスプレしてる犬。長谷部の従魔。真面目で律儀な性格。
- 何も考えていないマスターに苦労している。マスターのお目付役として頑張り、フォローする。立派な尻尾が自慢らしい。
- 犬のような姿をしており喋れないが話は理解出来てる様子。HPとMPは同じくらいのバランス型でスキルは多彩。探知から肉弾戦、ともすれば回復や火の息も吹けるが、スキル名がやや独特で効果が分かりづらい。
舞草七海
- 種族:人間。本作のヒロイン。
- 高校2年生。性格は大人しく控え目な少女。容姿端麗でスタイルも良くグラビアアイドルとして活躍中。
- 家の事情でお金を稼がなければならないため悪魔狩りに熱心。たまたま五条が1番ゲームを進めていると知り、五条に教授を願う。
アルル
- 種族:ケサランパサラン
- 概念的なんちゃら存在で魔界からの参入者。七海の従魔。コロコロした性格。
- コロコロ転がるが、跳ねることもできる。
- 基本的に見た目は毛玉。チェーンを付けたらもはやただのキーホルダー。
- 戦闘では完全に魔法型。幸運というスキルはあるが効果は分かりづらい。攻撃としては風を操り、補助としては敵へのステータス低下を仕掛ける。
キセノン社
新藤一
- 種族:?
- キセノン社代表取締役社長。
- ベンチャー企業としてキセノン社を立ち上げ、並み居る大手企業相手に勢力を拡大し続けること十年、ついには日本の通信業界の最大手まで成長させた
- 亘の対悪魔能力を買っており、色々と便宜を図っている。
- 神楽が言うには相当な高位の悪魔らしい。初めからそうだったのか成り代わったのかは不明。
用語
キセノン社(Xenon)
本作の通信大手にしてアプリ『デーモンルーラー』の開発元。
本社『キセノンヒルズ』は近未来高層ビルとして建築され、それがテーマの映画やドラマでロケに何度も使われている。地域のランドマーク的存在であり、ビジネスフロアだけでなく、高級店舗のテナントが幾つも軒を連ねている。
デーモンルーラー
キセノン社が出したゲームアプリ。スマホで悪魔を召喚して世界を救う的なストーリーのよくあるソシャゲ。地図アプリと連動しており場所によって様々な敵悪魔が登場、自分の召喚した悪魔と戦って勝っていこうという内容らしい。
しかしその裏では才能のあるものに本物の悪魔を与え、報酬と引き換えに悪魔と戦わせて資源DPを回収する計画が進められており、主人公たちは世界の危機を知ることになる。
才能のあるものがこのゲームをダウンロードするとスマホから従魔が召喚され、プレイヤー(契約者)に従うようにされている。
デイリークエストが発信されており、契約者はそれに従って異界での戦闘を繰り返している。
DPと引き換えに戦闘補助の機能なども追加できる。
セキュリティが厳しく、変に事態を公表しようとした者の未来は無い。
ゲームという形なため契約者の大半は10代前後の若者。
DP
マナ、エーテル、気、霊素、魔素、魔力など地域や時代により様々に呼ばれていたきたもの。しかしこれが現世に多く滞留しており、各地裏社会では問題となっており対処が追いついてないらしい。そこでデーモンルーラーを使って簡易悪魔使いを大量に用意、この事態を手伝わせようというのがデーモンルーラーの本旨。
契約者たちは各地の異界で悪魔を倒すことでこれらを集め、スマホに吸収。各種報酬と交換できる。
ある種のエネルギーらしく人間からも出ているらしい。本来であれば宗教的行事などによって浄化され現世と異界を巡り、バランスが保たれるものらしいが最近の人口爆発と神社仏閣の廃れにより状況は悪化の一途。
そこで民間企業キセノン社が参入、スマホゲームを模して才能ある人間を確保、1DP=500円のレートでRMTできる他、各種スキルや装備を売り出し契約者からDPを回収できるシステム『デーモンルーラー』を売り出す許可を国から貰い、実行する。
悪魔
異界にいる化け物。身体がDPで構成されており本来なら現世では存在できず、同じくDPで構成された異界からは出れない。しかし最近のDPの滞留によって現世全体が異界の状態に近づいているとのこと。
つまりこのまま放っておくと現世に悪魔が出現、社会が崩壊すること必至という話らしい。
契約者たちと契約している悪魔、従魔は契約者自身が出しているDPによって現世でも維持されている。
悪魔を倒すことで従魔と契約者はレベルが上がっていき、それに応じて覚えられるスキルやスマホの機能が増えていく。
異界
DPで構成された世界。様々な場所にあり、それぞれ悪魔たちが跋扈している。
プレイヤーたちはここへ進入、中の悪魔らを従魔と共に退治する。
しかし狩り過ぎると……!
従魔
デーモンルーラーにて召喚されたプレイヤーに従う悪魔。概念なんちゃら的存在。魔界からの参入者。
種族によって様々な姿とステータス・スキルを持ち、それらを駆使して契約者は戦うことになる。
どんな種族に当たるかは運次第。ただ最初の一体は選び直しが効く。コウモリや猫、ハリモグラなどといったものから、本や提灯といった無生物、さらには名状しがたい不定形までいる。東洋西洋どんな悪魔にも当たりうる。
追加で別の悪魔も召喚できるが、現界での維持のために使うDPは契約者自身がその身から生み出してるDPのため、一度に現界させれるのはプレイヤー1人につき従魔一体まで。
スマホの中に待機空間があるらしく、普段はそこに待機。スマホの電源を落としても問題ないらしい。但し電源offの時は出られない。外に出てる時に電源を落とされると強制的に戻される。
プレイヤーの命令は基本厳守。だが、逆に言えば命令されてなければ……。
実のところ魔界から来ているのは核だけ。魔界から来た核に、契約者のDPを纏わせ、契約者の衝動や強い欲求などで方向性を付けて作られた存在、それが従魔。そのため従魔の姿や性格から契約者の内面が垣間見える。従魔が喋れるくらいの自我を持っていたならそれは契約者の我が強い証拠。逆に自我がないなら底が浅い契約者と分かる。
レベル
存在の格。悪魔を倒すことで契約者・従魔それぞれ上がっていく。
従魔のステータスが上昇する他、従魔が覚えられるスキルが増える。
契約者の場合はDPで購入できる物が増えていく。また身体機能が上がり、アンチエイジング効果などもあるらしい。一定以上のレベルになった状態にて体内のDPを活性化させるとある種の風格のようなものが身につく。
キセノン社特製スマホ
キセノン社にDPを送る為の特殊なスマホ。
最新性能はもちろんとしてDPを利用した特殊回線を使用するため、通信速度は光回線並み。
さらにDP保管能力増大、DPショップや換金機能、従魔数の増加、戦闘に有利となるアプリスキルの追加、クエスト配信機能、契約者同士の専用チャット機能が備わり、電源は契約者様ご本人様が体内で生成するDPが利用され充電は不要。そして当然、契約者様にとって生命線となる大事なもののため衝撃性と耐久性に優れた設計製作となっており、象が踏んでも壊れないとの折り紙つき。
但し機種変更の際にキセノン社にデータを見られてしまう。
護国機関アマテラス
日本のDP事情を裏で調整している組織。神社仏閣忍者に僧侶と、様々な組織をまとめている総合機関。
キセノン社の参入には快く思っておらず、一般人が遊び半分で異界に入るのを良しとしていない。
また、彼らからすればデーモンルーラーは式使いの一種であり、式使いなら従魔は4・5体いて当たり前。つまり半人前の実力と見られている。
しかし半人前とはいえその数の多さは驚異。全体を見るならその有効性は認めざるを得ない。
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外部リンク
カクヨム「デーモンルーラー〜定時に帰りたい男のやりすぎレベリング〜」
カドカワBOOKS「デーモンルーラー〜定時に帰りたい男のやりすぎレベリング〜」