概要
漫画『ONE PIECE』に登場する奴隷。
作中では奴隷制度自体が広く廃止されているが、一部地域では現在も根強く残っておりシャボンディ諸島周辺では平然と人身売買が横行している。
『ONE PIECE』の世界には他者を強権的に支配し、財産の収奪や労働の強制、暴行等の虐待を日常的に行う「悪党」が様々な立場で登場しており、その被害者たちは端的に「奴隷同然の待遇を受けている」といえる(明確に奴隷という表現が用いられる例もある)が、奴隷制度そのものはすでに廃止されており、人身売買は明確に違法行為として扱われている。
ただし世界政府の統治体制には「世界貴族の権限と意向はあらゆる法規より優先される」という前提があるため、世界貴族を顧客とする人間屋と、人間屋に「商材」を提供する人攫い屋は実質的に黙認されており、逆に彼らへの業務妨害の方が取り締まりの対象となっている有様である。
また、天竜人の奴隷には「天駆ける竜の蹄」を焼印として焼き付ける風習がある。
奴隷制度
主に標的とされるのは世界政府非加盟国の国民及び犯罪者。
「人間屋(ヒューマンショップ)」で売買され「所有物」となり、家畜ないし器物に等しい待遇を受けている。
だが、天竜人に目をつけられた者は例え加盟国の人間であっても奴隷にされるケースが多々あり、元王族の奴隷もレアケースだが居る。
過去には奴隷の立場からの逃走に成功した者も存在するが、海賊や政治犯と同じく海軍から追われる立場となる。
200年前までは魚人・人魚族は「魚類」として差別対象となっており、奴隷制度が残る付近では例え犯罪者でなくとも捕まれば問答無用で売り払われてしまう。
もっとも、差別対象の中には逆に人間を奴隷として虐げる者も存在する。
天竜人の奴隷
天竜人の紋章である「天駆ける竜の蹄」を焼印として刻まれた奴隷達。
その扱いは他の奴隷に比べて酷く、ペットの如く連れ回された挙句に爆死したり、馬乗りにされ乗り回された末に使えないと売り飛ばされる。
酷いものでは動く歩道の動力をわざわざ奴隷達が人力で動かしていたり、的当てゲームの標的にされるなど、死ぬ事ばかり考えていた者や殺されないよう常に笑顔を貼り付けて奉仕しようとしていた者などおり、その境遇は様々なようだ。
おまけにバーソロミュー・くまの様な奴隷の交換・レンタル等も行われており、その様な所有者ごとに全く違うルールを毎回課されては、奴隷の心身がどうなるかは言わずもがな。多くの者達の人生を狂わせている。
元奴隷の中には「太陽」や「星」などの別の紋章で上書きしている者もいる。
奴隷だった人物
各国の奴隷の歴史
- シャボンディ諸島
新世界へ渡航する海賊が多く滞在し、かつ天竜人の権威と海軍本部が近いこともあり、人攫いが横行する。
- 聖地マリージョア
天竜人が所有する奴隷が日々過酷な労働を強いられている。
700年もの昔から天竜人の命により島と島を繋ぐ橋を建造しており、労働力として非加盟国の人間や犯罪者が使い潰されている。
遥か昔、トンタッタ族が当時の王家であるドンキホーテ一族に奴隷の如く扱き使われていた。国を引き継いだリク一族はその惨状を知って謝罪しトンタッタに便宜を図っていたものの、ドンキホーテ・ドフラミンゴが国を乗っ取った10年間はトンタッタだけでなくシュガーの能力でオモチャに変えられ人た人々も奴隷として使役されていた。
兎丼(うどん)に囚人採掘場が存在しており、黒炭オロチ政権下では将軍や百獣海賊団に反抗的な者たちが強制労働を強いられていた。
太陽の神ニカ
フーズ・フーが投獄中に看守から聞いた伝説。曰く「太古の昔に奴隷達が信じ、人を笑わせ苦悩から解放してくれる伝説の戦士」とのこと。