バクバクの実
ばくばくのみ
超人系悪魔の実の1つ。能力者はワポル。この能力で合成した「ワポメタル」で、新たに国家を建設。
食べると、口を自在に巨大化させ、ありとあらゆるものを美味しく食べることができる「雑食人間」になれる。
一般的な食料品はもちろん、どう頑張ったって常人では食べられない物でも関係なく食べてしまえる。「常人では食べられない物」というのは猛毒のキノコとかフグを内臓ごと食べるとかそういう話ではなく、砲弾とか大砲とか焼け落ちた家屋とかそういった「物」でもである。
また、歯や顎の力も非常に強く、短剣に刺した肉を短剣の刃ごと噛み潰してしまうことも容易。その気になれば人間でも生きたまま食べてしまえる。
ただ食べて消化吸収するだけでなく、食べたものの能力や特性を体内に保存しておくことができる。そしてバクバクの能力の真骨頂として、食べたものの特性を自分自身に反映して肉体を強化したり、食べた物そのものに変身したり、二種類以上の物質を融合させて新たな物質を作り出したりすることが可能。武器庫の武器を食べてしまえばブキブキの実さながらの全身兵器人間となる。ただし食べた分だけずっと使えるわけではないようで食べた分だけ使用すればその分はまた食べない限り使えない様子。
特に「新たな物質を作り出す」という能力は非常に応用の幅が広い。
この能力によって偶然生み出された新形状記憶合金ワポメタルは、世界の財政に影響を与える売り上げを出し、さらにベガパンクの構想のみで実現不可能だったアイディアを実現に導き、兵器関係で大きく貢献することになった。
二人以上の人間を喰らえば、その人間同士を合体させてしまうことも可能。また、生物と無機物を同時に食べて融合させ、新たな生命体を作り出す事までできる。ただしこれ等を後々分離させることができるのかは不明。
また、自分自身を食べるかのように、噛んで口に一旦収めてから出すことで、クマドリ達の生命帰還やサンジの整形技の如く、顔の太さや体型を変える特技もある。
その異様な光景に目が行きがちだが、この体型変化や合体の際に、使用者本人や合体した者の身体に大きな負荷がかかるわけではないらしく、出血や体調急変などを起こすことなく動ける模様。使い時次第では、緊急避難にある程度適した体型への変化、目を欺くための変装などに使えなくもないが、会得者であるワポルが、天竜人によるいざこざに巻き込まれた際は、不特定多数の人間に囲まれているうえ、変形などをする時間を稼げるような隠れ場所もなかったため、ただ逃げることしかできなかった。
ちなみにどんなものをどれだけ食べたとしても腹を壊すこともないらしい。
もっとも、弾力の強いものなど、噛むのに時間のかかるものはある模様。