食材としてのアナザ
アカシアのフルコースの魚料理で、通称「魚宝(ぎょほう)」。エリア6の旨みを絶え間なく生産しているがそれが元で八王の一角である鯨王ムーンに追われてしまい、ムーンから逃れるべく光の速度を超えまるで時間が止まったかのような空間である「裏の世界」と更に死者の魂や食欲が集う魂の世界が出来たという。
アナザが光速を超えた際、数千回以上と脱皮を繰り返し、その皮もまたエリア6の海に旨みを生産し続けうち一匹が次の成魚へと成長する。
なお当時アナザの生息地と思われた星屑の川とはアナザが通った跡であると判明。
食べるとグルメ細胞の舌が覚醒し、味が無かったり食べられない食材(作中では木製の机や椅子を指し「木は食うこと自体はできるがセルロースが消化できないため、人にとっては食べ物ではない、しかしシロアリにとってはご馳走="木は食えるもの"だが"人には味がわからない"だけ」「その"わからない味"を"理解できる=消化できる"様になり、"食えないものなどない"と教えてくれるのがアナザ」と例に挙げて説明している。
現にこれを食べたトリコは辺りの風景がご馳走に見え始め、覚醒した舌を伸ばして周囲の岩を拾い食いし美味いと感じている)をも食べられるようになる為、次のフルコース「ニュース」の実食に必要となっている。
しかし調理するには60万年もの長い年月がかかり、作中判明したものでも疲れさせるのに一万年、ウロコ取りも5万年、内蔵を取って血合いを洗うのですら10万年、一時煮込みも30万年。
これでは人間の寿命が尽きるところか普通の調理器具も摩耗し使い物にならなくなるため、七獣の部位から作れる金の調理器具が必要で、かつ時間がほぼ進まない魂の世界で調理しなければならない。
小松の力により調理の簡略化に成功したが、調理工程に待ち時間の方が多いこともあり、それでも65年という赤ん坊が老人になるまでの時間が必要である。
調理が完了したアナザからなんと無数の新たなアナザが生まれ、魂の世界は旨みで溢れてパンクし、食霊の門を内から破壊する事態となる。
後の実食で、味覚の開花が最高だとしてゼブラのフルコースメニューに入れられた。
スタージュンが美食會の任務の合間に自身の記憶を思い出す為(グルメ細胞的には"味覚の開花"は「過去自身に宿っている悪魔が実体化していた頃は理解できていた味」であるため、"味覚の覚醒"というより"味を思い出す"にあたる)求めていた食材でもあり、小松に誘われて一緒に実食した結果、実の両親と双子の弟についての記憶を思い出した。
アサルディーも無数の生まれ出るアナザに触れ、全身をその旨みで包まれたことで永く忘れていた恋人との記憶と約束を取り戻し、ある決意をすることとなる。
ブルーニトロとしてのアナザ
顔にティアラとイヤリングを着け、薄紫のドレスを身にまとった女性のようなニトロ。敬語で話す。
必殺技は包丁から螺旋を描くように斬撃と飛ばす「一光年螺旋おろし」。
二狼との戦いではGODの次にノッキングブレスで止められ、ビッグバンで空高く殴り飛ばされた。