Wow Wow グルメ細胞
Wow Wow 聞き分けない
ガッツガッツリガッツ!
壁を越えろ 進化
(アニメ版OP「ガツガツ!」より)
概要
美食神アカシアが深海で見つけた「グルメクラゲ」から発見された特殊な細胞。
『トリコ』世界の地球は現実の5.5倍もの直径(一周22万㎞)を有しているが、これは数億年前にグルメ細胞を含んだ隕石が落下したことによる。
隕石は地球の奥深くへと潜り込み、何倍もの大きさに膨れ上がったのである。人間界中心部はこのグルメ細胞(に似た成分の岩石)を含む岩盤を有しておらず、グルメ界や人間界の一部はこの隕石がベースとなった岩盤で形成されている。
特質
グルメ細胞を取り込んだ生物は、美味い物を食えば食うほど生物として進化(成長)していく。
アカシアはグルメクラゲを食った深海生物が食う前に比べ遥かに栄養や味が上昇していることを発見し、このグルメ細胞を人間の体細胞と結合させることで、「上手い物を食えば食うほど進化する」特殊な体質に変化させる技術を確立した。
方法は、グルメ細胞を含んだ食物を経口摂取する、または直接注入して馴染ませるかのどちらか。
しかしグルメ細胞は劇薬でもあり、直接注入すれば成功率は高いが、確実ではなく、取り込むのに失敗すれば死ぬ危険性もある。
安全に馴染ませるのであれば経口摂取すれば良いが、馴染まなければ一生かけてもなんの変化も起こらない上、適性があっても変化に時間がかかる。
また、意図した摂取でないにもかかわらず適合してしまった場合かつ後述の存在が宿っていた場合、肉体がついていけず、死亡する可能性も秘めている(そんな事が起きる可能性は類稀な食運でも持っていなければまず起きない程の極低確率ではあるが)
美食屋四天王やリン、美食會の人間離れした連中はこの直接注入によりその体質を得ている。
彼らは適合食材を食べる事で成長の「壁」を突き破り、更に優れた能力を得られる。
ただし、適合しても異形の姿になる可能性も高く、美食會メンバーの多くが人間離れした姿をしているのもグルメ細胞の影響。
また、グルメ界の妖食界に棲むダルマ仙人やブランチ等も、かつてニトロに攫われた挙句、グルメ細胞を注入された(人間界出身の)奴隷達の子孫にあたり、美食會同様、身体改造の影響で異形の姿になった。
グルメ細胞保有者は、稀にグルメ細胞の持つエネルギーを物質として具現化することも可能になる。
例えば
等は単なる体術(GTロボのミキサーパンチの様な物理攻撃)に留まらず、その技名に呼応した「物質」を具現化させている。応用すればトリコのフォークシールドや珍師範のスプーンフィールドのように防御に使う事も可能である。
グルメ細胞は生存本能が強く、再生能力も極めて高い。
トリコたちが過酷な環境に短時間で対応できるのもこれのおかげ。
また、作中やたら強い老人が登場するがそれもこれが由来
長生きしているということは「それだけ長く、多く美味いものを食べている」事になる。
それだけ進化しているということでもあるのだから強くて当然と言える
グルメクラゲ
深海に生息するクラゲ。いくら体を食べられてもすぐ再生する
ほど再生力が強く、これを食った生物はグルメ細胞を体内に取り込み、前述の体質となる。
グルメ細胞の悪魔
グルメ細胞の中に潜む食欲が具現化した存在であり、食欲そのもの。
想像を絶する力を持ち、死しても他の誰かの食欲として蘇れる為、事実上不滅の存在である。
全グルメ細胞の中に存在する訳ではなく、悪魔を持っているのは保有者の中でもごく一部。
生まれつき細胞に住み着いていることもあれば、後天的に宿る事もある。
実際は人間の方がグルメ細胞の悪魔に飼われている様なもの。
と言っても、食欲そのものであるこの悪魔達の行動原理はただ旨いものが食えればいい、で細胞内でも宿主を通じて食材を味わうことが可能な為、積極的に宿主を乗っ取ろうとする者はおらず、むしろ宿主が死なない様に力を貸すものが大多数。
ただし、力があまりに強大であるため、悪魔が分不相応に急激な覚醒をすると自身の肉体が保たない可能性も出てくる。
ある程度の段階まで覚醒が進むと、大量のエネルギーと引き換えに短時間だけ分離実体化することが出来る。
宿主が星のフルコースを食す事で部分的に復活していき、宿主の対応部位を自身の肉体に置換することが可能になる(コントロール自体は宿主に任せられる為、通常の肉体に戻すことも可能)
全てのフルコースを食すことで完全に独立した存在になることができ、最終的に「宿主を食う」事で宿主から解き放たれるため、その場合に限りグルメ細胞の悪魔は宿主を捕食(殺害)する。
長年共に過ごした悪魔の中には「美味いもの」ではなく「パートナー(宿主)と共に何かを食べる」事に喜びを感じるようになるものも居る。
そうなった悪魔は先述の手順を踏んだ後、実体化して「宿主を捕食する」段階で、逆に「自らを捕食させる」という行動に出る事があり、そうなった場合、捕食した人間は「本人の地力+悪魔と同等の能力」を得ることになる。
それを行った悪魔の口振りを見るにこれを行った悪魔の自我はこの段階で消滅し宿主の意思と完全に同化する模様で、その後の復活が可能かは不明(宿主が死亡したら発生する…?)
本人に相応の実力があれば「悪魔の意向を無視して無理矢理捕食する」事も可能ではあるが、どちらの方法であったにせよ「食欲そのもの」である悪魔を捕食した場合、自身にとっての食欲の拠り所(自分の人生のフルコース)が完成していない場合、悪魔から徐々に侵食を受け、どんどんと異形化し最期には結局乗っ取られてしまう模様
完成自体はしていなくても味見自体は終えていて、後は完成品を実食するのみという状況ならばフルコースが完成していなくとも条件は満たしたことになるらしい。
また、グルメ細胞の悪魔はそれ自体が高エネルギーの塊でもあるため、グルメ細胞の悪魔がグルメ細胞の悪魔を捕食した場合、大抵そのエネルギーを消化できず、お互いが死ぬことになる。
非生産的な上もっと美味いものは他にある以上そんなことをする奴は相当食い意地の張った、ドス黒い食欲に支配された悪魔だけだろう。
関連項目
アラガミ、イーター(デジモン):捕食を繰り返し際限なく進化する存在繋がり。特に前者は細胞繋がりであり、失敗すれば死亡、異形化もあり得る繋がりもある。