概要
東の海(イーストブルー)最強最大の海賊団で、賞金1700万ベリーの首領クリークを総督とする武装集団。腹心の部下、ギンは賞金1200万ベリー。
海賊旗には相手に制限時間を示して降伏を促す砂時計の入ったドクロが描かれている。
旗艦は巨大ガレオン船「ドレッドノート・サーベル号」で、偉大なる航路(グランドライン)進出時は海賊船50隻、構成員5000人(構成員の数が判明している組織としては麦わら大船団に次ぐ規模)の兵隊を擁する大組織であった。
クリークを筆頭に目的のためなら集団を選ばぬ極悪非道な軍団ではあるものの、いかんせん脳筋ばかりで東の海ならまだしも偉大なる航路に必須の記録指針(ログポース)すら知らないレベルで基礎知識が足りておらず、おまけに偉大なる航路に入るやいなや7日目で鷹の目に遭遇。そのヒマつぶしによって旗艦以外は瞬く間もなく壊滅、さらに海難(嵐)にも遭遇して鷹の目を何とか振り切ることはできたものの、結果的に鷹の目と嵐のダブルパンチを受けてたちまちボロボロになってしまい、旗艦一隻・重傷者及び餓死者多数の惨状となった
這う這うの体で東の海に舞い戻り、そこでも遭遇したフルボディの部隊をなんとか振り切り、バラティエを襲撃して補給を整え、さらに船を奪おうとするも、突如再び乱入してきた世界最強のヒマつぶしにより、遂に旗艦ドレッドノート・サーベル号を完全破壊されてしまう。彼がゾロとの戦いに満足し帰った後もバラティエを襲おうとしたが、副コック長サンジと麦わらの一味(というよりルフィ一人)により返り討ちに遭い、とうとう小舟1艘にまで落剝した。その後の消息は不明。
下っ端メンバーは自身の海賊団を東の海最強と言っており、実際東の海の並の海賊なら返り討ちにするバラティエのコック達が苦戦する程度には、下っ端メンバーも戦闘力はあった。ただ名無しのモブ同士なら…というレベルであり、ルフィやパティ・カルネといった面々には返り討ちにされているため、ルフィからは「1番人数が多かっただけじゃねえの?」と一蹴された。
一応、総督が1700万ベリーで戦闘総隊長が1200万ベリーと東の海では高額な懸賞金の賞金首なので、過去形となってしまったものの東の海においては最強の規模を誇っていた。また、参謀や戦闘インストラクター、錠前師を抱えていたりと、それ相応の大組織だったことがうかがえた。
また劇中では生き残ったのは旗艦1隻、百人程度であり、登場した幹部級はギン、パールしかいなかったが、元々の規模を考えるともっと幹部がいたのでは?という考察もある。
前述通りの脳筋揃いで知識不足なのはおろか、船長であるクリークの自身の知識や常識の範囲内でしか物事を判断できない視野の狭さや柔軟性に欠けた思考能力がそれに拍車をかけているとの考察もある。
ただ、這う這うの体でありながら偉大なる航路から東の海になんとか帰還できているだけでなく、さらに体制を整えて再び挑もうという気概だけはあるにはあった。
また、入る前に半分死ぬという偉大なる航路に船団が入れた上に、旗艦のガレオン船の大きさから察すると入り口を半ば塞いでいたラブーンには遭遇せずに済んだと思われ、その後鷹の目には出会ってしまったが嵐が来たので逃れられ、更には偉大なる航路からどう脱出したのかは詳細不明だが、嵐も途中で途切れてしまう凪の帯を巨大海王類に見つからずに抜け出せたとすれば、結構幸運は続いていたと考えられる。
ただ鷹の目の暇つぶしの標的にされてしまったり、何とか逃れた先に想定外の戦力であるルフィがいたなど、色んな意味で、やる気だけは有ったが最終的な運命力がなかったか、もしくは上記の幸運の連続で運を使い果たしたのかもしれない………。あるいはクリークに覇王色の覇気の才能がなかったのだろうか。
Netflixで配信されている海外ドラマ版ONEPIECEでは、尺の都合で大幅に出番が削られている。ミホークとの交戦後、原作では艦隊は壊滅するも命からがらバラティエに漂着したのに対し、とある島で彼と交戦した結果、クリークやパールは敗死しクリーク海賊団は壊滅する。唯一生き残ったギンだけバラティエに漂着し、原作同様サンジの施しを受けた。
主要なメンバー
余談
- 前述通り、下っ端戦闘員も東の海ではそれなりに強かった。大組織だからか不明だが、戦闘インストラクターを務める構成員がいたからだと思われる。実際に、その構成員やバラティエで戦った下っ端戦闘員は旗艦の乗組員である。
- しかしながらルフィに「数だけ」とも突っ込まれていたが、全盛期の50隻・5000人の大艦隊を作るまでに騙し討ち同然で商船などを傘下に組み込んでいた様子なので、艦隊全体で練度があったかは不明。無論、クリークの強さに惹かれてたりお零れに与かろうとした海賊団や無法者が自発的に傘下に加わった可能性もなくはない。
再登場?
バラティエ編後、一切の動向は描かれていなかったが、2年後のエッグヘッド編で、ベガパンクの配信が世界に流れた際、海賊島の様子を描いた一コマに鎧を着た大柄の男とその隣を歩くバンダナのようなものを巻いた男、そして胴体と腕に円形の防具を付けて頭に丸い兜を被った男の後ろ姿があり、それに気付いた読者の中にその三人がクリーク、ギン、パールではないかと予想している。