「おれの異名は “鬼人”」
「サンジさん… その人が目ェ覚ましたら 言っといてくれるかい 『“偉大なる航路”で』『また会おう』ってよ」
概要
東の海の覇者を自称する“首領・クリーク”が率いる海賊艦隊クリーク海賊団の戦闘総隊長を務める海賊。
プロフィール
本名 | ギン |
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異名 | 鬼人のギン |
年齢 | 25歳→27歳 |
身長 | 186cm |
懸賞金 | 1200万ベリー |
所属 | クリーク海賊団戦闘総隊長 |
所属船 | ドレッドノート・サーベル号 |
出身地 | 東の海 |
誕生日 | 4月7日 (銀の原子番号47) |
星座 | おひつじ座 |
血液型 | S型 |
好物 | サンジが作ったピラフ |
初登場 | 単行本5巻 第44話『三人のコック』 |
WT100 | 84位(9944票) |
CV | 小野健一 |
人物
提督のクリークを心から尊敬しており、クリークの命令には忠実に従う。たとえ相手が命乞いをしようとも、クリークの敵とあらば躊躇なく殺すその冷徹さから“鬼人”と呼ばれている。部下達からも「血も涙もない」と恐れられている。また、「今までしてきたことを間違ってるとも思わねェ」と述べる面から決して善人ではない。
しかし、餓死寸前だった自分に無償で食事を出してくれたサンジに大きな恩を感じ、絶対服従しているはずのクリークにサンジとバラティエを見逃すよう泣いて懇願するなど義理堅い一面も持つ。サンジから食事を貰った件を「あんなに人に優しくされたのは、生まれて初めて」と語っており、今までの人生はかなり悲惨な境遇だったことをうかがわせる。
戦闘能力
先端に鉄球が着いたトンファーのような武器を使って戦う。その一撃はサンジの蹴りを受け止め、戦艦の大砲すら通じないと称する(実際かなりの防御力を持つ)パールの鎧を叩き割るほどである。
活躍
サンジが仲間入りするバラティエ編で登場。当時海軍本部大尉であったフルボディの船から脱走し、副料理長だったサンジと諸事情で雑用をしていたルフィがいる海上レストラン“バラティエ”に現れ食事を要求する。だが、文無しで餓死寸前だったためにパティにボコボコにされ、「てめェのような金もねェ海賊になんざ残飯だろうと食わせるか!」と店から簡単に放り出される。本当にもう少しで死ぬところだったが、店の裏口でサンジに食事を振る舞われたことで辛うじて生き延びる。
クリークのもとに帰還しその事を報告すると、クリークは疲弊した船員たちを連れてバラティエに現れる。クリークはサンジから貰った食事を済ませ回復するや否や、「店を襲わない」というギンとの約束を無視して襲撃を開始、ギンもやむなく戦闘に参加することとなった。そして、その戦いの過程でクリークに店を見逃すよう再度懇願してクリークの逆鱗に触れてしまい、毒ガス弾「M・H・5」による攻撃を受けて瀕死の重傷を負うも何とか一命を取り留める。
最後はルフィに敗れて半狂乱状態になったクリークを気絶させ、偉大なる航路(グランドライン)での再会を約束して船員たちと共に店から退散していった。
その後、海賊島にギンと思わしき人物がいたが、これが本人かどうかは不明。
戦績としてギンは負傷していたサンジを倒し、鉄壁のパールを一撃で倒し、一度ルフィに倒され復活した首領ドン・クリークの計三人(バラティエ編の主要人物達)を撃破している。
余談
作品内では比較的連載初期に登場し、それ以降は一切登場していないキャラクターながら、ファンの間では根強い人気を誇り、なんと連載が1000話を迎えた事で開催された世界規模の人気投票『ONEPIECE WORLD TOP 100』にも84位でランクインしている。
なお作中で名無しのモブ以外で戦闘シーンが描かれたキャラとしては数少ない、技名や武装名を一切言わなかったキャラである。
また、本編では懸賞金が長らく設定されていなかったがこれだけの実力がありながら賞金首でないのが謎だと読者から思われていた。その後ファンブックでの掲載という形で長い時間を要して発覚した結果は1200万ベリーと、船長クラスでないレベルでは東の海でも平均を大いに超える破格の賞金額であった。
なお、着ている服に描かれている海賊旗のマークがクリーク海賊団のものとは異なるため、元は別の海賊団に所属していて、上記の賞金額と合わせて考えると船長クラスなどであったが、クリークに心酔するなどして海賊団を統合や移籍したとも考えられる。
彼の初登場時にサンジが振る舞った料理は、原作やアニメなどではピラフという事になっているが、『ONE PIECE』飯の再現レシピブック『サンジの満腹ごはん』ではチャーハンとして紹介されている。
実際に調理方法から考えるとピラフよりもチャーハンの方がしっくりくる(ピラフは生米から作るため時間がかかるのに対して、チャーハンなら炊いた米を炒めるだけなのでそんなに時間はかからない)ため、どちらが本当なのかといった議論がなされることもあった。
これについての回答がONEPIECE公式YouTubeチャンネルの1コーナー「仲間がいるよTube」にて語られており、バラティエの元になった「薔薇亭」で振る舞われていた料理として「ピラフという名前のチャーハン」があり、そこからとったことで調理方法はチャーハンなのに名称はピラフといったチグハグな現象が起きてしまったと考えられている。ちなみに現在、そのメニューは「やきめし」となっているため、サンジがギンに出した料理はチャーハンでもありピラフでもありやきめしでもあるということになっている。