概要
二人は幼少期に出会っており、当時赤髪海賊団が拠点にしていたフーシャ村で早食い対決や背比べをはじめ様々な勝負事で幾度も対決し、親交を深めた。最終的には自分達の思い描く夢を語り合った「幼馴染」の関係である。また、二人はシャンクスとも深く関係している。
ウタとルフィ両者共に、互いがはじめてできた同年代の友人。ゆえに彼女はルフィが描いたヘタクソな麦わら帽子のイラストを自身のライブ衣装のマークにするなど、12年経ってもルフィとの思い出を大切にしていた。
一方ルフィの方も、シャンクスから「ウタは歌手になるために赤髪海賊団を離れた」と言われた際には拗ねてしばらくシャンクスと口を利かず、その後 劇場版『FILM RED』では12年振りの再会にも拘わらずウタの事を覚えていた。アニメ1030話ではシャンクスから話を聞く際に号泣していることがわかる。
本編でもウタはルフィがキレてもおかしくないことを何度もしたにもかかわらず、責めることも殴ることもせず終始彼女を救うために行動し続けた。
ちなみに年齢はウタの方が2歳年上。
余談(考察ネタバレ注意)
- 『RED』や映画連動エピソードであるアニメ1029話・1030話を見た視聴者の間では、『ルフィが出航時から度々音楽家を仲間にしたがっていたのはウタとの過去があったからでは?』という考察がされている。谷口監督のインタビューで「シャンクスの娘」を登場させたのは監督自身の提案だったと明かされているのでこの考察はファンの想像である。公に発言する場合には注意されたし。ただ、2022年43号ジャンプ巻末コメントにて尾田先生は映画REDのTVアニメ連動編に触れておりルフィの思考が理解できます。と明言したため原作者公認のエピソードである事が判明した。
映画ラストと過去の繋がり(本編ネタバレ注意)
先述した背比べの勝負、12年前は年上のウタが勝利したが本編のラストで12年越しの背比べの結果が印象的に描かれている。序盤の方でルフィとウタが再会のハグをする際、確かにルフィの方がウタよりも少し大きいように見えるがウタがこの時点で身長差に気づいた様子はない。終盤、最後の夢の中でようやく素の自分としてルフィと向き合うときに自分の記憶のルフィと今の彼との違いにハッと気づく様子が小説版でも明記されている。
「 いつの間にか、ルフィの方が背が高くなってたんだね…」
ウタのこの台詞に対して、ルフィが息を詰まらせ思わずベンチに座り込む流れは、昔彼らが無邪気に行った勝負に終わりが来たと感じる切ないシーンである。
もう一つの見方として、このシーンのルフィの表情は最後まで視聴者側には見えず、ウタだけが独占している構図である。ここで声色こそ優しいルフィが実は涙を必死にこらえていたことに気付いたウタは、これから訪れるのを避けられないであろう自らの結末が彼にとって何を意味するのか、置いていかれる者の苦しみを誰よりも知っているはずの自分がルフィにどんな惨い仕打ちをしてしまったのかをよく悟り、申し訳なく居た堪れない気持ちになって話をそらしたとするものもある。
- 巻4/4〝UTA〟- ♩=16(特典ネタバレ注意)
8/27日からウタに関する全てが載ってる第3弾の特典が配布開始。彼女がライブ前に書いたとされるプロフィールシートも特別に公開された。
ファンからのいま好きな人はいる?という質問にはファンのみんなに配慮した回答をしていたが、好きな人のタイプは具体的にはっきりと答えていた。
「ふだんは子どもっぽいけど いざというとき頼りになる人」
ルフィとは幼少の頃に離れ離れになってしまったため回答の際にウタが意識したとされる人物は恐らくこちらだと思われるが、現在のルフィもまた昔ながらの子供っぽさはそのままに数多の冒険や強敵達との死闘を乗り越え、誰からも頼りとされる程の逞しい青年に成長しており、正にウタの好きな人のタイプである「ふだんは子どもっぽいけど いざというとき頼りになる人」そのものと言うべき人物になっている。
脚本家談
10/1に公開された『RED』の脚本を勤めた黒岩勉氏のインタビューでは、驚くべき事に負け惜しみィのポーズにおけるウタの心情面が詳細に語られた。
曰く「ウタは昔からルフィの方が海賊として何かを成し遂げるような気がして、どこか心の中でルフィに負けていると感じていた」との事で、「だからあえて”負け惜しみ“というワードを出すことで、負け惜しみを言っているのはウタであるように見えるのではないかと考えた」とも述べている。
ウタがルフィに対して一種の敗北感を憶えると同時に、如何にルフィの人柄と可能性を信頼していたかが窺える設定であると言える。
10月26日に明かされた話だが「ルフィはウタを殴れる相手ではないので殴らなかった」と言うことも明かされた。ちなみにこれは原作者発案で、最後まで拘ったとの事。
関連イラスト
関連タグ
ONEPIECE 劇場版ONEPIECE RED(ONEPIECEの映画)
くいな(ONEPIECE):内心では自分の幼馴染に対してコンプレックスを抱いていた少女であり、さらには作中の重要人物に関わっているという共通点がある。
ウタル:ウタの方が優位な場合はこのタグが付くこともある。