解説
『ザ・チルドレン』の現場運用主任で階級は二尉。幼少から突出し過ぎた知力であったため特別教育プログラムへと進学し、のちにバベルに入局することになる。
そして特別待遇を受ける子供の疎外感を理解できるであろうと、ザ・チルドレンの現場主任に抜擢。以降は中間管理職の悲哀を味わう日々を送る事になる。なお、マジギレさせると止められる者はいない。
ただし物語の進行により、バベルの最高権力者の蕾見不二子がサポートチームの一員となった事から、現場限定だがバベルの全権を行使出来る様になっている。
プロフィール
作中の動向
チルドレンを始めとするエスパー達との交友関係も深くなっていく一方、薫が本能的にエスパーを敵・味方見境無く守ろうとする行動に不安を抱いたり、「エスパーの苦しみはエスパーにしか分からない」という兵部の言葉に否定しきれない現実、そして自身が高い知力を持ちながらも超能力を持っていない事から、肝心な時に仲間のエスパー達の足を引っ張ってしまうという無力感に苦悩を見せる事も少なくなかった。
そして、そういった内側の苦悩を黒い幽霊のギリアムに漬け込まれてしまった結果、高校生篇では催眠能力によって「薫との悲劇の未来」を追体験させられた上で、薫がエスパーの立場を捨てられない、それ故に普通人の勢力から仲間を守る為に戦う事も回避出来ないと突きつけられ、「悲劇の未来」への可能性に対する恐怖心が一層増してしまう事になる。
そして、「未来を変えるには、ザ・チルドレンを超える力を手に入れるしかない」という結論にまで誘導された結果、ギリアムが用意した最新鋭のファントム・チルドレンを連れ、B.A.B.E.L.と決別してしまう。
本来、未来予知のビジョンでこの時にあったのは、「薫がエスパー達を助ける為にB.A.B.E.L.を捨てる」という展開で、「悲劇の未来」に向かう決定的な分岐点とも言えるものだったのだが、ギリアムの催眠による介入の結果、「皆本自身が悲劇の未来を回避する為にB.A.B.E.L.やチルドレンのメンバーを捨てる」という真逆な展開を迎える事になってしまった。
関連イラスト
皆本ハーマイオニーさんの図