概要
『プリキュアシリーズ』に登場するキャラクターのうち、プリキュア戦士と同作に登場する普通の人間(ただし一部の者は異世界人の可能性が高い)が一緒に描かれている作品に利用されるタグ。
ここでいう「普通の人間」とは、文字通りの一般人としての意味だけでなく、プリキュア達の人間側(もしくは人型の姿をした)の協力者兼理解者達を指す場合が多い。
シリーズにおける変遷
平成プリキュアシリーズ
当然だが、初代作品である『ふたりはプリキュア』の時点からプリキュア達と普通の人間との交流は存在している。
その中でも大きなターニングポイントとなったのは、『フレッシュプリキュア』の知念ミユキやカオルちゃんという「プリキュア達と密接に関わる人間側の第三者キャラの登場」である。
ミユキは本作のキーワードの一つである「ダンス」のプリキュア達へのコーチ役を担当し、カオルちゃんはドーナッツ屋の店主として各登場人物の悩み事を聞くなど、主人公たちの「人間的な成長」に大きく関わっていくことになる。
そして次回作の『ハートキャッチプリキュア』では、初の「プリキュア達の活動をサポートする人間の協力者」として、主人公の花咲つぼみの祖母であり元プリキュア戦士の花咲薫子が登場する。
更に次回作の『スイートプリキュア』では、アコの祖父・調辺音吉が薫子と似たようなポジションを担当し、こちらは元メイジャーランドの戦士としての経験とメイジャーランド関係者とのコネを活かして主人公達をサポートすることになる。
上記作品の放送からしばらく経ったその後の作品では、『ドキドキ!プリキュア』のジョー岡田、『ハピネスチャージプリキュア!』の相楽誠司、『Go!プリンセスプリキュア』の七瀬ゆいという、「プリキュア達と敵の最終決戦においてフェードアウトしない人間の協力者」が登場した。
むしろ、その第三者が直接的にいたから最後まで戦えたと言う表現もなされている。
後に登場した『魔法つかいプリキュア!』の魔法学校の校長先生も上記三人に近い立場にあるといえる。
『キラキラ☆プリキュアアラモード』では再び地球由来のプリキュアにして一般人が戦闘行為を目撃する作風に戻るが、現時点では事情を知る一般人キャラはいないものの劇場版にはキラ星シエルに関係する人間キャラが登場している他、本編の方ではキラキラル強奪事件との関連性を疑われていた人物が一人いた。それは主人公宇佐美いちかの母宇佐美さとみである。第1話で帰ってくる予定だったのが急患が出て帰ってこれなくなったのは海外で活躍する医師と言う職業柄自然ではあるのだが、ペコリンの仲間の妖精によるとこの時点でキラキラル強奪事件が起こっており、第31話まで日本に帰国できなかった理由の一つではないかと推測もなされていた。
結局のところキラキラルをうばう存在は当時スイーツのキラキラルをメインターゲットにしていた(さとみが勤務するのは主に後進国で、スイーツが日常的にあったとは考えづらい)ため、単なる偶然の一致だったと思われる。
『HUGっと!プリキュア』に至っては本編中プリキュアと人との繋がりが重要視されており、まずプリキュア自体が未来の地球から来ている為一般人に認知されてないと伝説の戦士としては扱われない、人々の応援がアスパワワとなってプリキュアの力となる描写も多い。この内、プリキュアメンバーと深く関わった最初の一般人である若宮アンリは以降のストーリーにも大きな影響を及ぼした。
最終的には全人類プリキュア化展開なんてのも行われた。
『スター☆トゥインクルプリキュア』はかなりシビアな世界観で、地球では宇宙人やそれに味方する地球人をも敵視する香久矢まどかの父香久矢冬貴のような地球人まで登場し明らかに一般人がプリキュアの使命の障害になりかねない存在となっており、更にはプリキュアが伝説の戦士として扱われていてもケンネル星のように存在そのものを知らないがゆえに危険視されたりと、これまでのようなプリキュアだからすぐに第三者から信用を得られるというわけではない状況が起こっている。ただ、プリキュアの正体にこそたどり着いていないが空見遼太郎のように羽衣ララ達の素性を知った上で主人公側に協力的な人物もいる事も忘れてはいけない。
令和プリキュアシリーズ
『ヒーリングっど♥プリキュア』は最初こそ秘密にしていたものが徐々にすこやか市の人々から存在を認識されるようになり、ギガビョーゲンを経て最終的に人々の「生きたい」と言う強い思いが最後の戦いでの勝利にも繋がり、町ではのどか達がプリキュアである事を敢えて知らない振りで通すようになる。
『トロピカル〜ジュ!プリキュア』ではやる気パワーが奪われる為、殆ど認識されてないが、物語終盤では白鳥百合子ただ一人が認識しており正体にまでたどり着き、本人ははぐらかしているがこれが滝沢あすか/キュアフラミンゴとの和解に繋がっていたりする。
『デリシャスパーティ♡プリキュア』では久々の一般人の重要キャラである品田拓海が登場する・・・だけではなく彼の両親には異世界クッキングダムとの繋がりがあり、料理に例えれば物語をより一層濃厚にするスパイスとして終盤付近までは独立勢力としてプリキュアと共闘する。
終盤ではプリキュア陣営と合流、最終決戦ではプリキュアが戦闘不能に追い込まれた戦況を治癒能力で覆すという必須級の活躍を見せた。
ただしプリキュアとの共闘が成立する戦闘力を行使可能な彼が一般人に分類されるかは議論の余地がある。
『ひろがるスカイ!プリキュア』では虹ヶ丘ましろの祖母である虹ヶ丘ヨヨが早々と登場。
最初からソラに協力的な謎多き人物…かと思いきや程なくして彼女も生粋のスカイランド人であることが発覚した。
異世界キュアに衣食住を提供、孫にプリキュアが居る、それなりの地位を持つ異世界人など調辺音吉との共通点が多い。
『わんだふるぷりきゅあ!』では、久々の普通の人間の協力者兼理解者として兎山悟(とそのペットの大福)が登場する。
いろはとの関係性から拓海を連想されやすいキャラだが、「戦闘の場に関与する戦闘力を有さない一般人」という意味では七瀬ゆいに近い。
素体となった動物の習性が強く反映される本作の怪物の仕様上、高い動物の知識を持つ彼の重要度は非常に高く、「怪物が現れる→悟が素体の動物を特定→習性から適切な立ち回りを割り出す→プリキュアが実行」という流れが定番化している。
これまで協力者が務めてきた他の役割も含めて直接戦闘以外の活躍が顕著であることから「で、いつ覚醒するの?」という声も(ネタ、ガチ両方の意味で)少なくない。
関連タグ
代表的な一例