概要
『HUGっと!プリキュア』の最終回は大ボスを倒した後の前半パートが2019年、全体のエピローグにあたる後半パートはそれから11年後の「2030年」の様子が描かれている(いずれも初放送日である2019年1月27日時点のもの)。
本作の敵組織「クライアス社」は未来からやってきた存在であったが、この最終回エピローグで描かれたのはそれとは歴史の流れが変わった未来でもある。
元気でお茶目な性格は相変わらずで、超テンション社長Yes!を行っている。
職種は明言されていない。
身長はかなり伸びていて大人のお姉さんらしさは出ている。
髪はロングに伸ばしているが前髪についてはそのまま。もちろんあえてそうしている。
既婚かつ身重であり、最終回ははなの娘が誕生する日を描いている。
リアリズムを重視した出産シーンは大きく話題になった。(ちなみに夫が誰かは最後まで明示されなかったが…)
夢を叶えて女医となり、憧れのマキ先生と同じく「あざばぶ総合病院」の産婦人科医として勤務。
「さあや先生」タグが現実になった。
はなの担当医でもあり、彼女の出産に立ち会った。
シニヨンはそのままだが髪はセミロングになっている。
世界的フィギュアスケーターとして活躍中。
ほまれはこの時26歳で、この年齢は女子のフィギュアスケーターとしては引退を考えていく時期になるが、世界のトップレベルの座を維持しているらしい。
約束していた金メダルを持ってはなの出産に駆けつけてきた。
さあやとは逆に髪を腰まで伸ばしている。
ルールーは自分が作られた未来に帰っていった…。
その未来は「クライアス社」によって蹂躙された過去がある未来」である。
本編の物語ではそのクライアス社を壊滅させたため、「ルールーが作られた未来」とはパラレルワールドの関係になった。
そしてルールーはクライアス社が作ったアンドロイドである以上、最終回で描かれた11年後の世界線では我々が知る「ルールー・アムール」が作られることは決してない。
その後、えみるは愛崎財閥の財力を使いこの世界線のドクター・トラウム(当然、クライアス社とは無関係)のアンドロイド研究に投資した。
そうして完成したのが心と体を成長させるアンドロイド「ルールー」。
ルールーに1つずつ大切なことを教えていくえみる。
彼女はかつてのルールーとは全く異なる個体。
えみるがこの「ルールー」をかつての「ルールー」とどこまで重ねてしまうかはこれからの付き合い方次第だろうが、かつての製作者は「ルールーを失われたものの代用品にしてはならない」という思いを常に持ち続けていた。
その辺の事情をえみるが把握しているかはさておき、大切にしていたギターを「(庇うためダメージを受けそうになった)ルールーの代わりはいない」からと突き飛ばしたことすらある彼女なら大丈夫だろう。
とはいえ、「本編のルールー」とえみるの再会を望んでいた者が多いのもまた事実。
向こうの未来でトラウムが奮闘すれば、世界線を越えた再会も実現できるかもしれないが…。
はぐたんがハリハム・ハリーと共に帰っていったのはルールーと同じく「クライアス社によって蹂躙された過去がある未来」(コンプリートブックによれば2044年である)。
そこは上述の通り今やパラレルワールド化した。
こちらの未来のはぐくみ市で、キュアトゥモローの姿に戻ったはぐたんが人間態のハリーとともにのびのびタワーの上で佇んでいるシーンが描かれる。
街の様子は描かれなかったが、タワーの上では太陽の光が照らし柔らかな風も吹いていた。
クライアス社の壊滅により時間が再び動き出したのだ。
この時にトゥモローは何かを祈るように天を仰ぎ「ママ…」とつぶやく。
そして、どこかで誰かが呱々の声をあげた。
キュアトゥモローがいる未来では、ジョージ・クライが滅びの運命を予言していた。
クライアス社がいなくても、人類の欲望が生み出すトゲパワワによって世界の時間はいずれ止まるのだと……。
その災厄を回避できるのはいつの日か?
それは不明だが、この世界にキュアトゥモローというプリキュアがいる限り、未来は燦々と輝いているだろう。
- その他のサブキャラ達
- 百井あき&十倉じゅんな : コンビを組んでTV番組で漫才をしていたお笑いタレント。
- 阿万野ひなせ : 学生時代の夢を叶えたらしいが、何を叶えたかはあえて明言されず(少なくともトランペットは続けている)。
- 千瀬ふみと : はなの秘書。旧友とはいえ、妊娠中にも拘らず仕事を続けていたはなに一切物怖じせず警告する大胆な態度を見せた。
- 一条蘭世 : 世界的な女優として大成を果たした。表彰式でさあやの母・れいらよりトロフィーを貰っていたので、何らかの賞を授与したらしい。彼女の役者人生とネギは何かしらの縁がある…?
- 若宮アンリ : フィギュアスケートの振付師として活躍している。正人など愛崎家との交流も健在(その中には娯楽に疎かった総帥の姿も)。
- 庵野たんぽぽ : ヨネさんとともにいまだ健在で、元気にたんぽぽ堂をやっている。後に「はぐみ」の曾祖母になる。
- 野乃ことり : とある学校の教師で、チアリーディング部の顧問もしているようだ。チア服のデザインから察するにシャインヒル学園ではない模様(漫画的お約束だとラヴェニール学園か?)後に「はぐみ」の叔母になる。
- 野乃森太郎、野乃すみれ:歳月は重なってもいまだに元気。二人で長女の出産に駆けつけた。後に「はぐみ」の祖父母になる。
パラレルワールドの未来に帰ったクライアス社の社員達がどうなっているかは描かれなかったが、代わりに「こちらの世界における同一人物たち」の姿が描かれている。もちろん彼らはクライアス社とは無関係な存在として生きている。
全員とも十年以上若いので、クライアス社の本社があった時代は2040〜50年あたりであったと推測できる。
- チャラリート、ジェロス、ジンジン・タクミ : 全員同学年の小学生。ジェロスはチャラリートに「大人になったらアカルイアス社みたいな会社を立ち上げる」と夢を語っていた。
- ダイガン : なんと看護士をしている。さあやをサポートした。
- パップル : 空港でほまれとすれ違う。何をしているのかはわからないが、国際的なビジネスをしているようだ。
- ドクター・トラウム : 上述の通り、愛崎財閥の支援を受けてアンドロイド研究をしている。こちらの世界では飄々とした感じの口調や態度は薄め。看板をよく見ると、アカルイアス社のロゴマークが描かれている。おそらく、家族の一員として同居していたはなも加担していたかもしれない。
- ハリー、リストル、ビシン : もぐもぐとりりーが仲良く一緒にいるシーンの傍らに3匹の小動物が映っており、どうやらこれが「あちらの世界」でのハリハリ族の3人にあたるようだ。ハリーの鎖はもちろん、リストルのマントも着いていない。このカットから、2030年時点でビシンは赤子同然の幼さだと判明。
- ジョージ・クライ : 作中では直接出演しておらず、顔が映らなかった「はなの夫」がこちらの世界でのジョージではないかとの声もある(はなに贈るために用意した花がクラスペディアだった)。
関連イラスト
関連タグ
アナザーはな:歴史の流れが変わらなかった場合の野乃はなの未来の姿。
大人はるはる:3作前の数年後(コンプリートブックによれば10年後)のエピローグのタグ
大人まほプリ:2作前の数年後(5年ほど後)のエピローグのタグ