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CV:知桐京子


概要編集

あざばぶ総合病院に務める産婦人科医。

サバサバした性格の中年女性で、妊婦さんには心から寄り添っている。

本編中ではサブレギュラーとして数回登場しており、さあやの生き方に大きな影響を与えている。


初登場は27話で、内富士ゆかの出産を担当した。

この話は出産に伴う痛みと苦しみを誤魔化さずに描いたことで話題になった話でもあるが(余談だが、このあとの1時出産に伴う痛みと苦しみ以上悲惨な展開に…)、マキ先生は連れ添いしたさあやが不安げな顔をしていることに気づき「お母さんは痛く苦しいけれど、医者や家族や付き添いのあなたたちがみんなが手を取り合ってそれを乗り越えることができる」と語ってくれ、その頼もしい背中にさあやは感銘を受けていた。


その後の35話では、さあやが医療ドラマに出演するための実習体験として、一日だけマキ先生のつきそいをすることに。

この話は第二子を自然分娩でなく帝王切開を選んだある母親とその娘の関係を軸に、育児と出産の双方において「正しい母親」になれてないと悩む母のコンプレックスと、先に生まれた幼い長女が「新しい子供に母を取られる」ことへの嫉妬の思いを処理できずに困惑する罪悪感を、母と娘のそれぞれの視点から同時に描いた話となっている。

近年の女児向けアニメとしてはなかなかに攻めこんだ内容で話題にもなったが、この時のマキ先生は母に対して「帝王切開は正しいお産であり、気に病む必要はない」として母親に丁寧に寄り添う姿を見せていた(なお、子供へのケアの役割はさあやが担当した)。

先述の27話が「生みの苦しみの尊さ」をわかりやすく描いたことに対して、この35話は「生みの苦しみを尊いというなら、痛みのない出産は”正しくない”のか」ということを痛烈に問いかける対比の構図となっている。そしてマキ先生はそのどちらも正しいとして、タイプの違うそれぞれの母親に寄り添っていた。

この話では、帝王切開に関する知識をネットの検索に頼っていたさあやのリテラシーに対してマキ先生がやんわりと苦言を呈する場面もあり、これらの経験はさあやに「マキ先生みたいな立派なお医者さん」への憧れを育ませることになる。


44話では、はぐたんがさあやと母がれいら主演するファンタジー映画に出演することが決まり、乳児の体調管理のために撮影現場につきそう。

そこでリストルの罠によって撮影現場にいた人たちは映画の世界に閉じ込められ、映画のキャラクターとしての「役割」を当てはめられてしまうことに。医師であるマキ先生に与えられた役割は僧侶であった。ただダイガンが怪我した時は「ゲームだったら回復魔法でバーンと治せるんだけどねぇ」と言いながら普通に治療していたのでどうやら格好だけだった様子。

マキ先生が外科治療技術にも詳しいことにさあやが尋ねると、元々は親を継いで外科医になるつもりだったが研修医時代に産婦人科に出会って惚れ込んだのだという。

「なりたい自分」を見つけることができてそれを実現させたのだから、後悔もないだろうとさあやが素直に羨ましがるが、当のマキ先生は「後悔なんていくらでもしてる。人生なんてそんなもんだよ」としれっと言ってのけた。

そして「だからこそ、その時その時の心に正直に生きようと思っている」と語ったマキ先生の言葉は、女優の道を捨てて医者の道に乗り換えると言う未来に不安を抱いていたさあやの背中を押すことになった。


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