演:ベッツィ・パーマー/吹替:来宮良子(オリジナル版)/谷育子(part2版)
演:マリン・パウチャー(part3)
演:ポーラ・ショー/吹替:来宮良子(フレディVSジェイソン版)
演:ナナ・ヴィジター/吹替:沢田敏子(リメイク版)
吹替:松本梨香(ゲーム版)
概要
「ジェイソンは私の息子だった。今日はあの子の誕生日なの。あんなにいい子だったのに…!」
世界的有名な殺人鬼となったジェイソン・ボーヒーズの実の母親であり、クリスタルレイク連続殺人事件の犯人でもある。夫にエリアスがいる。
クリスタルレイクキャンプの料理人として働いていた。
元々は奇形児として生まれたジェイソンを溺愛し、愛情を惜しみなく注いで育てていた心優しい女性であったが、1957年に運命の歯車は狂い始めた。
当時11歳だった一人息子であるジェイソンはキャンプで来ていたクリスタルレイクで顔が奇形という理由からクラスメイト達に虐められ、顔に麻袋を被らされクリスタルレイクに突き落とされてしまう。
しかもその時キャンプの監視員たちは性行為に夢中で監視を疎かにしてしまった事も手伝い、ジェイソンはそのままクリスタルレイクで行方不明になってしまった。
そのことを知ったパメラは精神を病んでしまい、そんなパメラを見た夫エリアスは彼女の許を去ってしまう。
ここでもし夫エリアスが彼女を支えていれば惨劇は起こらなかったかもしれない。
その後、彼女は狂気に憑りつかれ、「息子が死んだ(と思い込んでいる)のは、監視を疎かにした監視員達のせいだ」と思い込み(実際間違いではないのだが)、復讐の為に殺人に手を染めるようになる。
最初の殺人は若いカップルであった。さらに放火、湖の汚染などをしでかし、その事でクリスタルレイクは一時閉鎖になるも、彼女の殺人は続いていき、キャンプ場再開に向けてクリスタルレイクに遊びに来ていた若者達を続けさまに殺害。
とうとう生き残りはアリスという女性一人だけになり、殺人鬼パメラと対決する事になる。
尚、クリスタルレイクキャンプの創設者であるスティーブとは面識があった模様。
戦績
ジェイソンの母親だけあって50歳手前(おそらく49歳)の女性とは思えないほど怪力の持ち主。
鉈を振り回したり、人の顔面に斧を叩きこんだり、ベッドの下からナイフを突き刺したり、はたまた主人公のアリスが隠れていた物置部屋のドアをいとも簡単に破壊して鍵を開けるなど、ジェイソンに勝るとも劣らない怪力である。「母は強し」とはこの事である。
ただ耐久力は人並みで、アリスに反撃された際は普通に気絶したりしていた。
また、忍者の如く隠密行動に長けており、他の指導員に気づかれないうちに気配を消してターゲットを始末したり、キャンプ指導員たちの部屋に潜んでいても気づかれなかったりと、神出鬼没そのものである。
この神出鬼没さは後に息子に受け継がれていった。
最期
アリスとの殺し合いの果てに一瞬の隙を突かれ、アリスに首を鉈で切断され、無くなった首を両手でつかむ仕草をしながら絶命した。
そしてこのパメラの死こそが、殺人鬼ジェイソンの誕生の時でもあった…。
死後
パメラの死後、アリスはジェイソンにアイスピックでこめかみを刺され死亡。
実はジェイソンは溺死などしておらず生きており、アリスがパメラを殺害するところを偶然にも目撃していたのだった。その復讐の為、アリスを殺害したと考えられる。
因みにパメラのミイラ化した首は最初はアリスの家の冷蔵庫にあったが、後にジェイソンの住処にアリスの白骨死体と共に置かれていた。
その後もクリス・ヒギンズという生存者が見た夢の中の幻影として登場したり、ジェイソンを復活させる為にフレディが化けた偽パメラも登場したりする。
また、ジェイソンはいまだに母への想いに囚われており、パメラと同じ格好や喋り方をされるとその人物を母親と思い込んでしまい、硬直してしまう。さらにその人物の言いなりにもなってしまう。
とにもかくにも、ジェイソンの最愛の人であると同時にジェイソンを惑わせる人物である事にも違いないようである。
リメイク
リメイク版にも登場。
こちらは冒頭シーンのみの登場で、オリジナル版と同じ末路を迎える。
ただ、オリジナル版よりもジェイソンの未練が強く、ジェイソンへの想いをキャンプ指導員に熱烈に語っていた。
因みに彼女が持っていたペンダントと鉈、そして遺志をジェイソンが受け継ぎ、殺人に手を染めていく事になる。
PAMELA'S TALE
海外コミックである『PAMELA'S TALE』では、パメラがジェイソンを産むまでの過程が描かれている。
このコミックでのパメラは、常日頃から夫であるエリアスに暴力を振るわれていたようである。
そんな中で、お腹の中にいるジェイソンだけが日々の支えであった。
既にこの頃からジェイソンの幻聴が聞こえていたようで、ジェイソンの幻聴は、エリアスを殺せとパメラに命じてきた。
彼女はジェイソンに言われるままエリアスを殺害し、湖に捨てた。
やがてジェイソンは誕生し、11歳となった。
ジェイソンはクリスタルレイクのキャンプに参加するも、そこでキャンプ指導員の性行為を覗き見する事になる。
キャンプ指導員に摑みかかるジェイソンであったが、返り討ちにされ、キャンプ指導員から逃げる途中湖に自ら飛び込んでしまい、行方不明となる。
そして、パメラの殺人が再び幕を開けたのだった。
この海外コミックは映画では語られなかったパメラの心境や、映画では一切登場しなかったジェイソンの父エリアスについて触れられている。
このコミックを見る限り、ジェイソンのあの筋肉質な体は父親譲りだとわかる。
余談
彼女には「キ、キ、キ、キ、キ、マ、マ、マ、マ、マ」(Kill Mum=「殺してママ」)という幻聴が聞こえており、ジェイソンのお願いごと(復讐)を聞いて殺人を行っていたという設定である。
簡単に言えば、ジェイソンの人格が入り込んでいる二重人格である。
タイトルの「13日の金曜日」とは、ジェイソンが行方不明になった日とパメラの命日の2つの事を意味しており、ジェイソンは母親の命日に殺人を繰り返しているという事になる。
10作目の「ジェイソンX」ではジェイソンをおびき寄せるためのホログラムとしても登場する案があったようだが没になった。
あまり関係ないが、パメラを演じた故ベッツィ・パーマー氏はpart2以降、パメラ役を降りている。しかし、13日の金曜日イベントには結構参加しており、Part1のメイキング映像のインタビューにも出ている。
また、ベッツィはパメラ本人は悪人ではないと語っており、本質的にはは正義感の強い善人らしい。
ベッツィ曰く、彼女(パメラ)が殺人に手を染めたのは復讐のためだけではなく、キャンプ場を再開したらまたジェイソンのように子供が溺れ死ぬかもしれないという、独善的な優しさや強迫観念からの思いもあった為だという。
事実、Part1の冒頭において、パメラは性行為に及んでいた指導員二人を殺害しているが、キャンプ場で眠っていた子供達は誰も手に掛けておらず、その事からもパメラは本来子供想いな人間であった事がうかがわれる。
一方、息子のジェイソンの方は、相手が子供であろうとも平気で殺そうとしており、Part4では少年であったトミー・ジャーヴィスを殺そうとし、Part6でもキャンプ場に来ていた子供達を殺そうとして、阻止されている。ただ、こちらの方にも明確な動機はあり、幼少期に参加したキャンプにて、同年代の少年少女達から酷い苛めを受けた挙句、頭に麻袋を被せられた上でクリスタルレイクに突き落とされた経験から、ジェイソンは子供を激しく憎む様になったと言える。
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偽ジェイソン:文字通りジェイソンの偽者。…と同時にある意味でパメラと似たような殺人鬼。