概要
『13日の金曜日』シリーズの主人公の1人であり、3作連続で主役を務めていた。
来歴
本作で初登場。12歳。
特殊メイクの才能を持ったオタク少年であり、クリスタルレイク周辺で母と姉のトリッシュと3人で暮らしていた。父親は別居中だが、離婚はしていない。
向かいの家に若者達が引っ越してきて賑やかになり、女性が着替えているのを窓越しに見て興奮する程度にはスケベ。
中盤で母親がジェイソン・ボーヒーズに殺され、若者達も次々と殺されていく中、トリッシュ共々追いつめられた。
しかしジェイソンの幼少時の写真を見て自らの頭を剃り上げ、姉を殺そうとするジェイソンを混乱させ、マチェーテを横なぎに頭に叩き込む。1作目からしぶとく生き延びていたジェイソンは、こうして本作で1度目の死を迎えた。
抱きついて泣きつくトリッシュの肩越しに、まだ僅かに指を動かすジェイソンを見たトミーは、姉を突き飛ばすとマチェーテを手に、何度も何度もジェイソンを切り刻む。
追い詰められたとは言えど尋常でない凶暴性を見せ、あまりの様子にトリッシュは弟の正気を疑う程だった。
警察からは正当防衛と判断されたものの、後に病院に運ばれたトリッシュとハグするトミーの目には異様な光が宿っており、彼女の懸念は的外れではなかった事が示唆される。
こうしてジェイソンに平穏な日常を奪われたトミーは、心に深い傷が残ってしまい、後々まで引きずっていくことになる。
前作から数年後に18歳の青年に成長。しかし当時のショックから今も立ち直れず、精神病院で治療を続けていた。
序盤で森の中の比較的自由な雰囲気の病院へと移ることなったのだが、死亡したと思われたジェイソンが再び目の前に現れる事に……
事件の顛末に関してはこちらを参照。
かろうじて生き延びたトミーだがジェイソンの幻影に悩まされ、ついにはホッケーマスクを被ってヒロインの背後に忍び寄る彼の姿を最後に、映画は幕を閉じる。
原題は「A New Beginning」であり、トミーがジェイソンの後継者となって新たな惨劇を繰り広げる事を示唆したEDだったが、トミーにとっては幸いな事にその路線は回避された。
- 13日の金曜日 PART6 ジェイソンは生きていた!
精神病院での事件の後も「ジェイソンがまだ生きているかもしれない」という恐怖に脅えており、今度こそ悪夢から逃れるため、精神病院を脱走して『フォレストグリーン』へと名を変えたクリスタルレイクにあるジェイソンの墓地へと訪れた。
墓穴で死体となり果てたジェイソンを見るなり、少年時代の惨劇を思い出して墓地の鉄柵の一部でメッタ刺しにした末に死体を燃やそうとしたところ、突然落雷が刺した鉄柵を避雷針としてジェイソンの死体に直撃。その時のショックでジェイソンが蘇生してしまった。
その後、クリスタルレイクのキャンプ場で知り合ったメーガンと協力してジェイソンに立ち向かい、クライマックスで湖の底へと沈める事に成功。
トミーは「ジェイソンは家に帰ったんだ」と呟くが、湖の底ではいまだジェイソンが生きている事が示唆され、本作は幕を閉じる。
そして、本作を最後にトミーは物語から退場した。彼がトラウマを振り切れた事を祈るばかりである。
フライデー・ザ・13th: ザ・ゲーム
ゲーム版にも登場。
原作で、何度もジェイソンの脅威に遭遇しながら生き残っている特別な存在なためか、あるいは初めてジェイソンを殺した人物だからか、ゲームでも特別枠であり、プレイヤーが自分から選択することができない。
代わりに、ゲーム中で条件を満たすとフィールドに出現(プレイヤーキャラであり、そこまでの段階で脱落していたプレイヤーのうち誰かが操作権を得る)。
他のプレイヤーキャラを圧倒するステータスの高さを持ち、同時に、難易度の高い勝利法「ジェイソンキル」のキーパーソンでもある。
関連タグ
アリス(13日の金曜日)、ジニー・フィールド、クリス・ヒギンズ…ある意味「トミーのIF」とも呼べる『13日の金曜日』シリーズの主人公達。
浪川大輔…『完結編』の日本語吹き替えでトミーの声を担当した。演じた当時の浪川氏は変声前の子役であった。
塩沢兼人…『新』の日本語吹き替えでトミーの声を担当した。
池田秀一…『PART6』の日本語吹き替えでトミーの声を担当した。
矢尾一樹…2018年8月2日に発売された『フライデー・ザ・13th: ザ・ゲーム』でトミーの声を担当。