【『HUGっと!プリキュア』本編最終話のネタバレ注意】
概要
本編から12年後、2030年。
のびのび町内にそびえ立つビルに本社を構える企業・アカルイアス社。
大人になった野乃はなは、何とその会社の社長になっていた。
社長室を訪ねた社員たちを鼻眼鏡姿で出迎え、スベって「めちょっく」状態になるなど、まさに「超テンション社長Yes!」を地で行っている(実際本人がこの台詞を口にしている)。
それでも、新しいショップのデザインに悩む社員たちを笑顔で励まし、「笑われるのでは」との心配に「笑われたっていいじゃない。誰が何と言おうと、わたしはあなたたちを信じる。何かあった時はドーンと任せな!」と頼もしい言葉をかけている。
社員たちも目を潤ませて感激しており、信頼の厚い様子がうかがえた。
成長期が遅れてきたのか、背丈は中学時代よりそこそこ伸びている。
しかし前髪は中学時代の「斜めぱっつん」と同じ。
もともとはカットミスで生まれた髪型なのだが、はなはこれを自分の個性として肯定したので、ずっとこの髪型を維持し続けていることが最終話で描写されている。
若くして社長となり、持ち前の明るさと前向きさで社員たちを引っ張る抜群なリーダーシップを印象づけたはなだったが、実はこの時出産を間近に控えており、秘書のふみとから「会社をしばらく休みな!」と言いつけられていた。
そして案の定陣痛が始まり、さあやのいる病院に運び込まれることとなる。
余談・はなのアカルイアス社起業を考察
アニメージュ2019年3月号の内藤圭祐プロデューサーへのインタビュー記事によると、はなの未来の姿を描く際に職業を決めてしまうと「なんでもできる、なんでもなれる」という本作のテーマが少し弱くなるのではと思案しまくったあげく、例の謎フレーズ「超テンション社長Yes!」をそのまま描くことにしたらしい。
そして、はなが社長としてどういう業種に関わっているのかも一切描かれていない。数少ないヒントとしては背景の看板からドクター・トラウムの研究所が傘下にあるらしいこと、何らかのユニセックスなショップを展開してること、会社名が子供にも分かるくらい有名なことくらいなのか。
はなはファッションの会社の社長なのかも知れないし、雑貨の会社の社長なのかも知れないし、スウィーツの会社の社長なのかも知れない。それはTVを見ている子供達が自分の好きなジャンルに当てはめてくれればいいということである。
実際なところ、はなのことだから、面白そうな分野なら手を無節操に出しているのかも知れない。
会社を自分で起業するにあたり、はな自身と野乃家の全財産だけでは「ビル土地併せて数十億」も賄いきれるのは非常に現実的ではないし、道理も全くない。
のびのび町におけるクライアス社の脅威を身に染みて感じたのびのび町民は「第二第三なクライアス社」を二度と出現させないように、会社起業を叶えたいはなの夢を尊重し、えみると正人の粋な計らいで愛崎家を筆頭とする地元な名士・資産家たちがはなに資産を融資し、ローン返済は「ある時払いの催促なしで出世払い」コースではないのかと考察すれば、現実的で理に適っているし辻褄も合うだろう。
世界中のみんながプリキュアに変身したプロセスで、プリキュアの正体がのびのび町の知人たちに知れ渡り、プリキュアがのびのび町を陰日向で護ってくれたことに感謝と敬意を表して、のびのび町民も「はなのアカルイアス社起業」を認めたのだろう。
関連タグ
アナザーはな - 本編の歴史とは分岐した別の未来に存在する「髪を伸ばしたままのはな」が大人になった姿。
プリキュアスーパー戦隊シリーズ
野乃七海/ハリケンブルー、礼紋茉莉花/デカイエロー、小津芳香/マジピンク:同社・同局の同年の母の日の子持ちの戦士達。各人共明るい性格で二字違い、「花」を冠する名前且つ孤立した経験がある、明るい性格で娘がいるピンクヒロインとそれぞれ共通点がある。因みに三人合わせるとハグプリ初期メンバーとカラーリングが一致し、更に前者は青キュアとメンバー2且つ女優経験者、2者目は黄キュアとクールビューティとそれぞれ共通点がある。
相川純一/グリーンサイ:同社・同局の作中で出産をした30年前の1日前の世界の戦隊グリーン。但しこちらは男性で、敵に子供を寄生させられたことで妊娠した。
プリキュア×ドラゴンボール
ブルマ:同社の1時間後の世界の後に8作前の紫キュアと同じ声になる作中で娘を出産した女子社長。但しこちらは天使の魔力により無痛分娩で出産。