曖昧さ回避
- 1973年生まれのゲームクリエイター。スクウェア・エニックス取締役。本項で述べる。
- 1964年生まれの日本の実業家で、2019年9月よりドン.キホーテ(と親会社のPPIH)の代表取締役社長。2021年末以降、1絡みで自社公式SNSでいじられがち。そして2022年末にドンペンの引退騒動でTwitterアカウントを作成して対処にあたったことで、ついに脚光を浴びることになった。なお1は社長就任の頃から認知しているとのこと。
- 1978年生まれのレッスンプロ専業のプロゴルファー。名だたるプロを男女問わず指導している。
肩書き一覧
2024年4月現在。
株式会社スクウェア・エニックス
- 取締役
- 執行役員(開発・部門担当)
- クリエイティブスタジオ3 スタジオヘッド
- ファイナルファンタジーXIVプロデューサー兼ディレクター
- ファイナルファンタジーXVIプロデューサー
その他
主にファイナルファンタジーXIVのコミュニティ関連で付けられたものである。
- 光の戦士(ファイナルファンタジーXIVのプレイヤーだから)
- 闇の戦士(同上)
- 廃人ゲーマー(かつて格ゲーや海外MMOの重度のプレイヤーだったから)
- ジャラジャラおじさん(シルバーアクセサリーを愛用していることから)
- ファッションリーダー(私服と同ブランドの商品が一時爆発的に売上を伸ばしたことから)
- 謎の大物演歌歌手(※トリビア参照)
- ラッパー(※トリビア参照)
- 懸垂おじさん(運動不足解消の目的でオフィスに懸垂マシーンを設置していることから)
- 高コスト電源おじさん(テレワークスタッフのリモートPCの電源管理をしていたことから)
- コーヒークッキー職人(ゲームの同名アイテムにちなんで、クッキーを作らされたことから)
- ロック歌手(※トリビア参照)
- しくじり先生(同名の番組に出演したことから)
- 太陽系小惑星(※トリビア参照)
- 雑誌モデル(ユニクロのFF35周年コラボ冊子にモデルとして採用されたことから)
- 第2620代皇帝(TGS2024のロマサガ2リベンジオブセブン出展で用意された皇帝の椅子に座ったから。なお代数=人数-1である。これは第0代として河津秋敏が座ったため)
...etc. 何か事あるごとに増殖しているため、十中八九これからも年1-3個程度づつ増えると思われる。
なおかつては魔界からの使者でもあった。
またあまり広まっていないが、その功績と知名度からメディアで「ゲーム界のカリスマ」の呼称で取り上げられたことがある。
来歴
1973年5月1日生まれ。北海道出身。
今は亡きハドソンで「天外魔境III」(PC-FX版)やボンバーマンシリーズに携わっていた。
しかしこの天外魔境IIIはお蔵入りし、完全に別物となってPS2でリリースされた。なので既にハドソンを去っていた吉田の仕事は反映されていない。
その後札幌の別会社を経てスクウェア・エニックスに所属後はモンスターバトルロードやドラゴンクエストXの制作を担当。
その後、苦境に陥った旧FF14の立て直しに注力することとなった。現在は引き続き、ファイナルファンタジー14:新生エオルゼアのプロデューサーとディレクターを兼任。
2012年、開発担当コーポレートエグゼクティブ。
2015年4月1日、執行役員制(再)導入とともに、開発担当執行役員に就任。
2018年4月からは現職兼務のまま取締役に就任。
2019年4月、開発事業本部制への再編に伴い第三開発事業本部長に就任。
2024年4月、クリエイティブスタジオ制への再編に伴い、取締役の役付けとしてクリエイティブスタジオ3担当となるとともに、そのスタジオヘッドを兼務。
なお、FF14のP&Dになって以降、FF16のPをやったこと(開発打診された2015年夏から足掛け約8-9年に渡る大規模プロジェクトではあったが)を除けば、大きく職務面で変化があったわけではない。月イチの定例会議が2つ増えた(執行役員会議と取締役会)のと、2018年度以降は取締役になったことで経営側に回ったため、労働制約から解放されている。
人物
ユーザーとの距離が近いスタンスを取っており、親しみやすい人物像がよく知られている。
ネットからの煽りに対する耐性も世界的にもトップクラス。どんなに罵声を浴びせられようとも、絶対に逃げずに己の信念を曲げることはしない。
FF14に携わりおよそ1年が経った2011年末、それまでフォーラムに投下されていたプロデューサーレターを生放送形式にし、開発者の声を直接ユーザーに届ける試みとして「プロデューサーレターLive」を実施。吉田氏の巧みな話術もあって好評を得、FF14の恒例イベントとなった。
このプロデューサーレターLiveの始まりと前後して、様々なゲームメーカーのクリエイターが、生放送や動画による情報発信によって露出の機会を増やしているが、その中でも吉田氏のメディア露出の頻度と知名度はトップレベルとなっている。
常に大量のシルバーアクセサリーを身につけており、インパクトの強い外見をしているが、ゲーム作りに対する姿勢は非常に真面目。
生放送の実機プレイのためにアクセサリーをはずす際は、ゲーム用語になぞらえて「拘束解除」「アイテムレベル調整」などと呼ばれることも。
幼少期から様々なジャンルのゲームに親しんでおり、オンラインゲーム黎明期からも様々なネットゲームをやり込むなど、その手のエピソードに事欠かないゲーマーとしての顔も併せ持つ。
そのガチゲーマーぶりは新生FF14でも遺憾なく発揮されており、激務の傍らプライベートでFF14を楽しむほか、公の場で難関コンテンツにチャレンジして腕前を披露する事もある。
特に本人が得意とする黒魔道士においては、限りなくトップクラスに近いレベルの腕前と評される。プレイスキルに対する期待への裏返しか、たまに被弾するとYoutubeやニコニコのコメントで「よしだ?」と突っ込まれるのは風物詩。
分身たるキャラクターはミンフィリアのコスチュームセットを着たララフェル♀。おかげで色々あって「ロリP」とも呼ぶ向きもある。
ちなみにララフェルを使っているのは、「PvP系のゲームでは体の小さいキャラの方が相手に視認されづらい等の観点から有利だから」というゲーマー的な理由があったりする。
評価
歴史的失敗とされ、不評の極みをさらした旧FF14を立て直した功績はあるものの、新生開始当初はユーザーに苦痛を強いるゲーム内容のあり方や、矛盾した発言を巡って度々炎上する騒ぎになっていた。
ただ、こうした批判は中立的な立場を欠いたものであり、真っ当に言えば「コンプライアンスを遵守しつつも、コストが過大にならないように気をつけながら、ゲームの面白さとグラフィックの美しさを両立する」事を常に心がけている人物である。技術的に困難な要望に対しても、開発者の立場から仕様の説明などを交えて真摯に対応しており、その点を評価するファンも多い。
また「蒼天のイシュガルド」以降は、ユーザーから受けたフィートバックを元に不満点を相当解消しており、評価も再変化。「紅蓮」「漆黒」「暁月」を通じてユーザー登録数が右肩上がりとなり、そのスタイルに信を置くファンが増加している。
ソーシャルゲーム全盛期の現在において「重課金制のゲームが将来的に会社に死をもたらす」とも述べており、多くのゲームで採用されている所謂「Pay to Win」と呼ばれる従量課金形式には否定的なスタンスを取り続けている。
その思想を反映してか、ファイナルファンタジーXIVの基本プレイ料金も月額課金制。
ファイナルファンタジー16発売直前の生放送に出演にした際、「取締役の立場として申し訳ますと…」と前置きし、「ここしばらく、スクウェア・エニックスのタイトルがユーザーの期待に応えられていないところがある」として、ここ数年で不振に喘ぐスクエニを批判した上で、「FF16を色眼鏡で見られるかもしれないけど、プレイしてちゃんと面白いと言えるように務めたい」と発言している。
トリビア
よしだあああ!
「FF14」でなんか理不尽な事があるたんびに「吉田アアアアアアアア!」と叫ばれるのはお約束。アイテムのロット勝負に負けたとか、宝物殿が閉鎖されたとか、様々な局面で聞く(見る)事が多い。
当初はそれこそ批判のためだけに使われたフレーズだが、近年はファンからの一種の愛情(?)表現手段としても浸透。ドラマ「光のお父さん」でも登場した。
ラッパー兼演歌歌手兼ロック歌手関係
歌が堪能で、ファンフェスにおいてオフィシャルバンド「The Primals」の演奏と共に披露する機会がたびたびある。本人はあまり乗り気ではない……がきっちり歌うところはプロ。
ファンフェス2019では、白虎&白帝とメテオマークをあしらった着物(お値段200万円)を着て登場し、「天つ風~白虎征魂戦~」を披露。韓国版デジタルファンフェス2022ライブでも再登場し、ファンを喜ばせた。
2019年の第6回14時間生放送では罰ゲームで「ティターニア」を題材としたラップを披露。Twitterで「ヘイヨー」と「へいよー」がトレンド入りする羽目になった。以後このネタは現在に至るまでかなりひきずられる事になる。
更にデジタルファンフェス2021DAY2では「過重圧殺!~蛮神タイタン討滅戦~」後半で登場、ラップを披露。演奏が終わるとGUNNさん(The Primalsのバンマス&リードギター)に目を合わせてもらえないまま退場を命じられ、「天つ風」を歌いながら袖にはけていった。
2022年の「新春麻雀大会」にて、最下位は罰ゲームとして、あらかじめ指定した4曲から投票で選ばれた歌をカラオケで歌う事になっていたが、幸か不幸か吉田Pは披露する機会がなかった。大会終了後のアフタートークであらかじめ選んでいた中からアジカンの「リライト」をリクエストされて(しぶしぶ)一番だけ熱唱している。そして2023年の新春麻雀大会では最下位となり、投票で選ばれた高橋ひろの「アンバランスなKissをして」を披露した。
こうした面白仕様について、ヒカセンからは「よく考えたらなんでプロデューサーが歌うんだ?」という疑問が毎回上がるのが様式美となっている。
なお2019年のスクエニ株主総会(後のIRカンファ)では上記の話題が上がり、「御社の社風的に「こういうのアリだろう」ということで歌ったのか」という質問に対し、当時FFブランド長だった橋本真司氏が「吉田の歌はいまいちですかね?」と返し、質問者が「気に入ってます」と認めた。よかったね。
これには続きがあり、「FFは坂口博信さんがいたころから、アルバムのコーラスやガヤで開発者が参加していた。垣根がなくて、開発者がそういう活動を積極的にやったり、社内の身内の楽団もある。特にルールがあるわけではない。吉田には言っておきます」とコメントした橋本氏に続き、松田社長も「吉田も今の質問に喜んでいると思います」とフォローしている。
ちなみにFF14ではボーカル入りの楽曲が結構多いのだが、主題歌等を除けば社員がボーカルを担当している事がほとんどである。これはなぜかといえば、「早くて安いから」という身も蓋もない理由からである。
まず、社外の人に頼もうとすると権利関係の調整が必要ということでコストがかかる。また発注から納品までの時間がほとんどないという事もよくあるようで、その場合は社外の人に頼む時間もない。そうなると歌える社員を引っ張ってきて吹き込んでもらう一択となって、時間コスト的に早くて安上がりになるというわけである。
異邦の詩人
「FF14」では、よその世界からやってきたと語る「異邦の詩人」と会話する機会がある。どう見ても吉田です本当にありがとうございました。
彼が光の戦士から聞き取った過去の戦を歌にし、若干……もとい、かなり脚色して広めた結果、難易度が跳ね上がった特別なバトルコンテンツ(極/絶)を追体験する事が可能となっている。ちなみにこの詩人のモーションはわざわざ吉田本人がモーションアクターを担当して(させられて)いる。
大型アップデートごとに出現場所と衣装が追加され、新生&蒼天=モードゥナ(吟遊詩人/オリジナル装備)、紅蓮=クガネ(侍/AF3)、漆黒=クリスタリウム(???/NPC専用着流し)、暁月=シャーレアン(リーパー/AF5)となっている。
バトルロード関連
バトルロードのディレクターだった頃に、社内レクリエーションのバスケでアキレス腱を痛めて職場に行けなくなってしまう。在宅での環境は整えてもらったが、それでもフルに開発環境にアクセスはできないため制約は残る。
そこでなにか出来ることはないかと考え、実況ナレーションの仮ボイスを自分で収録して開発環境に組み込んだのである。
当然製品版では当該データは本番用に差し替えられて破棄された……はずだったが、なぜか関係者が密かに保存しており、2014年大晦日の生放送、及び2015年8月の新生2周年生放送で以下が全部暴露。
- 「レディー…ファイッ!」
- 「スライムのぉ、スラ・ストライクが炸裂ぅ!」
- 「ミラクルフラッシュが決まったぁ~!!」
- 「おおっと、眠ってしまったぁー!」
- 「勝負あり!」
思いっきりおもちゃにされてしまった。
仁王2
2020年発売のゲーム「仁王2」にて、キャラクタークリエイトコンテストが開催。応募の中にどう見ても吉田なデザインが特別枠として受賞し、話題を呼んだ。
「仁王2」プロデューサーの安田氏は「ご本人より『フリー素材なのでご自由に』と寛大なお言葉頂きました」とコメントし、本デザインはプリセットとして登場する事となった。
吉田、宇宙(そら)へ
2022年4月12日、Redditユーザーの「Rukongai」氏が、自身が発見した小惑星帯(アステロイドベルト)の小惑星に「Yoshidanaoki」と名づけたことを投稿。話題となった。
命名自体は2022年1月に行われており、4月12日に国際天文学連合(IAU)の発表文にて名前が公開。これを受けてRedditに投稿された。命名理由としては、「暁月のフィナーレ」のテーマにふさわしいと考えたからとのこと。
奇しくも4月12日はパッチ6.1「新たなる冒険」の公開日で、国内外で広く話題となり、Twitterトレンドにも登場。翌日にはトレンドワードとしてニュースにも登場し、本人からも「なんと申しますか、ありがたいなと思う以上に恥ずかしさが」「この星が、地球落下軌道に乗らないことを願っております」とコメントが発表された。
またRukongai氏からのビデオメッセージには「ゲーム開発者冥利に尽きる」「ますます頑張ってもっと喜んでもらおうと思う」とコメントしている。
ちなみに、小惑星の命名提案権はその小惑星を発見した人物に与えられる。
定まった手法で位置観測を行い、小惑星センター (MPC) に報告。新しい天体だと確認されると、小惑星番号が与えられた上で命名されるという流れになっている。
命名については、国際天文学連合(IAU)の『小天体命名委員会』によって審査され、様々な基準がある。そうした中で人名にちなんだ名前はとても多く、歴史上の人物、俳優、映画監督、タレント、音楽家、中には発見者の関係者といったものもある。
日本では漫画の神様を始めとした馴染み深い名前も散見されており、一見の価値あり。
代表担当作品
関連項目
関連イラスト