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FANTASIAN

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ふぁんたじあん

「ファイナルファンタジー」の生みの親、坂口博信氏が率いるMistwalkerが開発する王道JRPG。 楽曲を担当するのは、坂口氏の盟友とも言われる植松伸夫氏。

FANTASIANとは、MistwalkerがApple Arcade向け、のちにコンソール機向けに開発するJRPGのこと。

ゲーム概要

坂口博信氏は、「『FANTASIAN』は『ファイナルファンタジー』の4作目から6作目の頃のようにオーソドックスでありながら、自分らしさをいかに出すか。そこに向き合いました。」と語っている。

また、坂口氏が「最後の作品になったとしても、恥ずかしくないものになりました。」と言うと、植松氏も「全曲を担当するのはこれが最後」と言ってみたり、「巨匠の集大成」のイメージが強いが、従来の方法だけで作られているわけではなく、ステージを実写ジオラマにしたり、ターン制RPGなのにリアルタイムバトルの風味が取り入れられてたりと、新たに挑戦している部分は多い。

開発スタッフの規模は、ゲーム専用機(コンソール機)の場合と変わらないと言う。

正式表記は?

公式サイトやApple Arcadeのカバーグラフィックでは「FΛNTΛSIΛN」と表記され、「A」には横画が無く、ギリシャ文字「Λ」(ラムダ)の様な形になっている。しかし、いずれも本文などでは「FANTASIAN」と表記されている。また、AppleのApp Store Awardsの紹介ページでも「FANTASIAN」表記になっている。そのため、公式の表記としてはアルファベットの「FANTASIAN」でも問題ないと思われる。

この項のタイトルも一部の記号類が使えないこともあり、アルファベットでの表記としている。

ちなみにカタカナの「ファンタジアン」でネット検索すると、愛知県にあるゲームセンター(アミューズメント施設)がヒットする。カードゲームやメダルゲームまで色々遊べるようだ。

なぜかニコニコ大百科に記事がある。

特徴

ゲームの背景となる、ステージのすべてを精細なジオラマによって表現している事が大きな特徴。このジオラマの中を3Dグラフィックのキャラクターが縦横無尽に走り回る。

ジオラマで表現されたステージ

本作はステージの全てを精細なジオラマで作成された世界観が特徴的で、制作段階からそう宣伝されていた。だが、公開後のレビュー記事を読むと、多くの記者・レビュアーはジオラマをゲーム画面に表示することに関して、想像がつかないか、想像しても宣伝するほどの効果は上げられないと思っていた。しかし、完成した作品をプレイしてみて予想が覆されたという意見が多い。これにはジオラマの上に立つキャラクターの3Dモデルをジオラマに合わせてフィギュアのような形状と質感にするなど、ひとつの画面として仕上げる調整をあらゆる部分で細かに行なっている結果だと思われる。

ゲーム内でジオラマを利用した作品としては、App Storeでは過去にState of Play Gamesの「Lumino City」やMistwalker自身の作品「テラウォーズ」という前例がある。しかし、Lumino Cityやテラウォーズでは、もっと可愛らしい絵本のような表現で、ジオラマ上の一定の範囲にキャラクターを配置したり移動するしかなかったのに対し、FANTASIANでは写実的な表現のジオラマ上を、自由に歩き回る事ができる。

過去作の「テラウォーズ」でジオラマとクレイモデルでの表現を試みた事がきっかけで、FANTASIANのプロトタイプではテラウォーズのジオラマを使ったと言う。

FANTASIANを支えた職人たち

普段はクレイアニメや特撮のセット、建築模型や鉄道模型、博物館などの再現模型を製作している職人たちで、FANTASIANで初めてゲーム制作に関わったという人が多い。

ゲームのスタッフが、ジオラマの職人から「普段は残らないジオラマが、ゲームの中で残り続けるのは嬉しい」と聞いたという。撮影やイベントが終わると、処分される物もあるのかもしれない。

Made with Unity

作り込まれたジオラマの世界はいかにしてRPGの舞台になり得たか(Wayback Machine)

FANTASIAN がUnityで制作されていることもあり、Unityによる制作陣へのインタビュー記事。特にジオラマの制作と撮影など試行錯誤について話を訊いている。

CGWORLD 2021/07/15

CGWORLD vol.275から一部を抜粋した記事。

ジオラマでつくられた世界を3DCGキャラクターが冒険する〜『FANTASIAN』

ジオラマに合わせて、3DCGによるキャラクターの造形もフィギュアの様な表現を意識し、テクスチャーや環境光でもジオラマの質感に合わせ、細かな調整を施している。

この調整は、イラストを描く人の参考にもなる…?

ファミ通.com 2021.03.18 00:00更新

『ファンタジアン』最新情報とともに音楽を手掛ける植松伸夫氏よりコメントを入手。ジオラマ職人たちからの熱いメッセージも!

FANTASIANの制作に参加した複数社のスタッフからのコメントが寄せられている。

各企業サイトへのリンクも掲載されていて、一部のサイトには担当したステージのジオラマが紹介されている。

ミニチュア制作企業のリストにもなっているので、Pixivのクリエイターさんで、ジオラマで困ったことがあれば、こちらの方たちに相談すると良いかもしれない。

ゲームシステム

ディメンジョンバトル

マップ上を移動しているとランダムに敵とエンカウントするのだが、

通常戦闘ではその場所に合わせた戦闘ステージで戦うが、ディメンジョンバトルでは、常に異次元の背景しかない。初めてエンカウントした敵にディメンジョンマシンは使えないのだが、ディメンジョンバトルばかりに慣れていると、こうしたまに入る通常の戦闘シーンが新鮮に感じる。

エイミング

斬撃武器や打撃技などは直線的に敵を狙い、

魔法や投擲武器などは、

コレはアナログ的な微調整が可能で、ほんの少しずらして1体多くの敵に当てることができる。

ゲームコントローラー対応

ワイヤレスゲームコントローラを Apple 製のデバイスに接続する

iOS/iPadOS 16以降、tvOS 16以降、macOS 13 Ventura以降、およびvisionOSのApple デバイスは、PlayStationやXboxのゲームコントローラーに対応している。FANTASIANは、このゲームコントローラーでほぼすべての操作ができるようになっている。

独特な操作性

FANTASIAN への批判的な意見は、その独特な操作性に対してのものが多い。iPhoneなどのマルチタッチディスプレイ端末では、マップ上のタッチした場所にキャラクターが走っていく。コレは入り組んだ場所だと思った場所をタップできず、そこじゃない所に走って行ったり、画面端での操作時にアイコンなどが邪魔になったりして面倒だとされた。

対してゲームコントローラーでは、スティックの操作で移動できるが、マップ上のオブジェクトに引っかかって進めないとか、建物の向こう側に回り込んで、視点が変わった瞬間にスティックを倒している方向と画面上の進行方向が変わり、戸惑ってしまうこともある。…まあ、どっちもどっちなので、好きな方で楽しんで欲しい。

わずかだが、タッチ操作でしかできないこともある。例えば武器強化の並べ替えはタッチ操作でしかできないし、「装備」画面でキャラクター画像横の「虫メガネ」アイコンをタップしてステータスを表示することもタッチ操作でしかできない。(コントローラー操作時にこの虫メガネアイコンは表示されない。そのため、「装備」画面から直接ステータスを表示できるのはタッチ操作の時だけになる。)また、フィールドの移動時に草や岩など地形の出っ張った部分は乗り越えて移動できないのだが、出っ張りの高さが低ければ、その上を通って移動できる。が、これをゲームコントローラーの操作で見分けることは難しく、いつも迂回していた場所をタップ操作してみたら「そこ、通れるんかい!」ということが度々ある。

ストーリー

見覚えのない場所で目覚めたレオアは、襲ってくるロボットから逃げるため手元にあったワープマシンを使い脱出する。

ワープした先で出会った少女キーナは顔見知りのようだが、何も思い出せない。失われた記憶を求めキーナに連れられ訪れた村は、死械球に侵食されていた……。

音楽

『FANTASIAN』で使用される楽曲は、『ファイナルファンタジー』や『ブルードラゴン』など坂口プロデューサー作品への参加も多い植松伸夫氏がすべて作曲している。

インタビュー映像では、ゲーム全編の作曲を手がけるのは、『FANTASIAN』が最後だと語っている。

また、自身のキャリアのターニングポイントが常に坂口作品で、これから何かありそうだとも語っている。

…これが最後という人が、本当に最後になったことを知らない。(個人の感想です。)

登場キャラクター

※極力ネタバレを防ぎたいが、盛り上がってしまったらごめんなさい。読み飛ばしてください。

声の演者は、Nintendo Switchほか移植版による。

レオア

en : Leo

CV:内田 雄馬

チクッタ&ハクッタ

en : Prickle & Clicker

CV:KENN, 岩井 映美里

キーナ

en : Kina

CV:諏訪 彩花

シャルル

en : Cheryl

CV:長谷川 育美

概要(人物)

劇中の大国ビブラ王国の王女。王女としての責任感と使命感を持つ意志の強い女性。古風な女性像であるキーナと対比されている。

キーナとふたり閉じ込められていた際には、弱気になったキーナを叱咤し、助けに来たレオアに対して上から目線で対応するなど、強気な面が強調されるが、その直後に助けに来てくれて嬉しかったと伝える「ツンデレ」キャラ。時折見せる可愛らしい表情が、ファンの心を鷲掴みにする。

ファンコミュニティなどで行われる人気投票では、だいたい1位になる。

“シャルル”という名前

“シャルル(Charles)”はフランスの男性名。

「シャルル大帝」「シャルル・ド・ゴール」など。

女性形はシャルロット(Charlotte)のはずだが…。Mistwalkerがこの事実を知らなかったとは考えにくく、また、英語版での名前はCheryl(シェリル) である事から、提供する言語・地域ごとに語感の良い名前を選んでいると思われる。

関連項目

氷の技と魔法陣、氷の騎士を使うお姫様(お嬢様)つながり。

“サーシャ”はロシアの人名。男性名とされることが多いが、女性でも同じ名前。

男性名と聞いた松本零士氏は、インタビューで「失敗した」と語っていた。でも、間違いじゃなかった。

まあ、宇宙人だから地球での名前がズレていても仕方がない。それもあって、真田技師長は地球名“澪”を別につけていたのかもしれない。

ジニクル(FANTASIAN)

en : Zinikr

CV:小西 克幸

エズ

en : Ez

CV:伊瀬 茉莉也

概要

攻撃から回復、仲間のバフまで、1人でなんでもできる器用なヤツ。

ストーリー中でもなんでも作ってしまう発明家だが、その特性はゲームキャラクターとしての性能にも強く現れている。

彼のスキルはアイテムを消費して発動する。そのため、資金の少ない前編では金食い虫の浪費家だと思われていた。だが、しかし!

敵の攻撃が高度化してくる後編では、戦闘を有利に進めるために、バフや属性攻撃が重要になってくる。火、氷、雷、土、光、闇の6つの属性のうち4つを使えてしまうのは彼しかいない。

その上攻撃スキルはほとんどが範囲攻撃。さらにバフも味方全員に適用できる。さらにさらに、レベルが上がり成長してくると、アイテムの消費を効率化し、戦闘中行動するたびに何かのアイテムを拾ってくる。前編の頃の浪費家イメージはどこへやら。堅実にいい仕事をしてくれる。

そして、この頃になると資金に困ることはなくなる…。

という彼なしではもう回らなくなってくる。

テンション技

テンションゲージが一杯になると発動できる、エズのテンション技。

他のキャラクターのテンション技は、その多くが特大の範囲攻撃だが、インフィニット・ループは行動回数を増やすという特殊な技。強化する事で、行動回数をさらに増やせる。

聞くだけではなんとも地味な技だが、うまく使えばジリ貧だった戦闘を持ち直すことができる。この技に何度助けられたことか…。

一部のボス戦では、攻撃してはいけないキャラクターが配置されている。そうすると、範囲攻撃スキルが使えないため、せっかくテンションゲージが溜まっても使い道がなくなってしまうが--そこで!このインフィニットループの出番だ!行動回数を増やし、仲間を回復、さらにバフをかけ、余裕があれば投擲武器ブーメランで狙い撃ち!使い勝手の良いヤツ。

タン

en : Tan

CV:小林 親弘

バウリカ

en : Valrika

CV:種崎 敦美

歴史

発表

2019年3月25日(現地時間)Apple Special Event “It’s show time”で、Appleは新しいサブスクリプションサービスApple Arcadeを発表した。このとき、スペシャルゲストとして坂口博信氏がビデオメッセージで出演し、Apple Arcade向けに新作ゲームを開発中だと言うことを初めて公言した。

この“It's show time”イベントは、Appleの新しいサブスクリプションサービスを全世界に発表するイベントだった。同時に発表されたApple TV+では、スティーブン・スピルバーグ監督や俳優リース・ウィザースプーンが登壇し、独占コンテンツを紹介した。それぞれ目玉コンテンツを制作する世界的なクリエイターやパブリッシャーが登壇する中、Apple Arcadeでは坂口博信氏が出演した事は、この“新作ゲーム”がApple Arcadeのキラーコンテンツであると暗に示していた。

Apple、「It’s show time」イベントの動画をYouTubeに公開

(リンク先はイベント動画の紹介記事。YouTubeで公開されているApple公式のイベント動画を紹介しているが、動画内の各発表内容へのチャプターリンクがある。また、当時のイベントの取材記事へのリンクも揃っているので、仮にAppleが動画を非公開にしても概要は理解できる。)

前編公開

2021年4月2日、満を持してApple Arcadeで全世界独占配信が開始された。

後編公開

2021年8月13日には“後編”の大型アップデートが提供開始された。

機能追加

2021年9月17日からは本編クリア後の追加コンテンツが配信されている。

…いや、1ヶ月じゃ終わらんだろ!?このボリューム!

機能追加

そして2022年、バージョン2.5.3でミュージックプレイヤーが実装。App Store のアップデート欄に記載の方法で、タイトル画面に「ミュージック」ボタンが追加される。

FANTASIAN Neo Dimension

2024年6月18日、Nintendo Directにて同年冬にスクエア・エニックスをパブリッシャーとして、複数のゲーム機に移植されることが発表された。

対応機種はNintendo Switch、PS5/PS4、Xbox X|S、PC (Steam)

Apple版には無かった音声を有名声優が当てており、それ以外の違いはないとのこと。

『FANTASIAN Neo Dimension』2024年冬発売決定!

受賞歴

APP STORE AWARDS 2021 App Store Awards受賞作を発表

2021年App Store Awards「ベストApple Arcadeゲーム」を受賞。

攻略

※以下にはネタバレが含まれます。自力でプレイしたい人は飛ばしてください。

作品前編はストーリーも一本道で分岐が無く、武器やスキルも種類が少なく工夫の余地が無い。またボスが強いと感じても、レベルを上げて挑めば力づくで押し通せる。このような事から前編はチュートリアルとか体験版などと表現される事が多いが、後編に入ると、徐々に攻略が辛くなってくる。後編のボスはHPや攻撃力が高い事もあるが、前編ではほとんど無かったバフやデバフ、状態異常を使ってくるため、こちらのレベルが上でも攻略できない事がある。しかし坂口プロデューサーをはじめ開発スタッフ、攻略記事でも、ボスには弱点が設定されていてハマれば比較的楽に倒す事ができると言われる。

うまくできない人は、バフ/デバフのためにターンを消費するのが怖いと思うかもしれないが、後編のボスはどれも強力で、前編では特に意識しなくても進められたバフ/デバフがとても重要になる。

何もしなければ1撃で全滅してしまうボスの攻撃でも、味方の防御力を上げ、敵の攻撃力を下げておくと耐えられるくらいには重要になる。合わせて味方の攻撃力を上げ、敵の防御力を下げると、同じ技でも数倍のダメージを与えられる。

呪いはつらい

さまざまな状態異常があるが、中でも「呪い」を受けると、魔法やアイテムでの回復も防御力アップなどのバフも無効になる。さらに魔法や万能薬では回復できず、おふだを使うしかない。…なんてことだ。メンバー全員が一度に呪われると、順番におふだを貼っている間は回復できない。

確実に呪いをかけてくるボスを相手にする場合は、呪いを無効化するローズクォーツの装備が優先される。…しかし、呪いはたまにかけてくるけど、それに加えて

バグかと思ったら…

戦闘中に「石化」の状態異常を受け、石化した状態でさらに戦闘不能になった場合「石化破壊」となり、画面上からキャラクターが消える。ステータスゲージもろとも非表示になるので、当然だが復活も交替もできない。…どうしろと?

バグかと思って問い合わせると「仕様」とのこと。…マジか。

攻略動画 by ヒゲ

坂口博信氏自身による攻略動画。

主に後編の初めから中盤にかけて登場するボスとの戦闘シーンを、坂口博信氏自らが解説しながら攻略している。

比較的楽に勝てた前編のボスと異なり、状態異常やバフ/デバフを使いこなし、頭を使う事が増えた攻略に戸惑う頃の相手を選んでいる。「倒せない!」と言うツイートが多かったのかな?

※このリンク先は再生リストです。ストーリーのネタバレは“ほぼ”ありませんが、戦闘中のセリフを含みます。自力で攻略したい人は、そっと閉じましょう。

FANTASIAN hironobu sakaguchi

非公式攻略サイト

FANTASIAN 攻略Wiki

別名・表記ゆれ

ファンタジアン

関連項目

App Store内の記事だが、AndroidやWindowsからも読むことができる。

トップページからFANTASIAN

公式サイトでは、メディア企業やファンメイドの攻略サイトで利用できる素材がダウンロード配布されている。

キャラクターイラストやスクリーンショットなどから、ステージジオラマやウズラ号の制作途中の写真まで、ここでしか見られない画像もある。

利用規約を守って使いましょう。

テラウォーズ

坂口博信氏が手掛ける注目のRTS『テラウォーズ』キーマン3人にインタビュー

インスピレーションのひとつとなったテラウォーズ。クレイモデルとジオラマで作られた世界観だった。

FANTASIANの試作時には、テラウォーズのジオラマステージを使ったと言う。

また、FANTASIAN のジオラマ制作にも参加している矢壺智洋氏は、テラウォーズではじめてゲームの仕事を行なっている。この時はキャラクターもクレイモデルで制作され、全ての造形を矢壺氏が担当した。

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