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放送延長

ほうそうえんちょう

放送延長とはテレビ・ラジオに於ける番組の放送の延長である。
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概要編集

  1. テレビやラジオの番組の放送時間が延長されること。
  2. テレビやラジオの番組の放送期間が延長されること。

放送時間延長となる要因編集

  1. 報道番組 重大な事件・災害が発生した場合のケース。この場合は報道番組後の番組の放送を休止し、後日延期となる場合が多い。
  2. スポーツ中継 主にプロ野球中継で多く発生するケース。当初設定された放送時間内に勝敗の決着がつかなかった場合に起こる。延長した場合、中継終了後に放送される番組は延長時間の分開始が繰り下げとなるが、レコーダーの予約機能において延長した場合の対応がされていないと、録画に失敗する可能性が高い。
  3. 放送局の編成上の都合 高視聴率の深夜番組において、放送枠を移動させるケースが多い。また、近年の19~21時台のゴールデンタイムや22時台のプライムタイムでは、元々1時間の枠で設定された番組をほぼ隔週で2~3時間に拡大するというケースが頻繁に見られるようになった。

放送期間延長となる要因編集

  1. 視聴率や聴取率が好調 大概のケースと曾ての長寿アニメ長期アニメはこのケースが多かった。
  2. 関連商品の売上が好調 アニメ特撮ではこのケースが良く観られる。
  3. スポンサーの営業方針 昨今の長寿アニメ、及び長期アニメで良く観られるケースで、必ずしも長期アニメ&長寿アニメ=高視聴率では無くなった
  4. 放送局の編成上の都合 主に放送時期を改編期に合わせたい場合が多い
  5. 制作会社の都合 後番組が決まらず放送期間が延長されたケースは実は稀だったりする。

なお、テレビドラマも曾ては刑事ドラマを中心に放送延長されるケースがあったが、1980年代以後は、最初から放送回数が決まっており、短縮打ち切りは良く観られるが延長は稀となった。また、製作委員会方式のアニメも一部の例外を除き、最初から放送期間、及び放送回数が決められている事が多い。


主な放送期間延長例編集

  • ウルトラセブン・1 全39話の予定だったのが視聴率好調に付き10話延長され、全49話となった。
  • ウルトラマンレオ・4 セブンとは逆に視聴率低迷で3クール打ち切りが検討されたが、1975年春の朝日放送毎日放送のネットチェンジを前に新番組を立ち上げる訳には行かなくなり、打ち切りが撤回され、予定通り1年の放送を全うした。(但し、予算削減の為防衛軍MACが全滅し、操演の円盤生物が中心になった一度打ち切り→再延長のケースとして記載)
  • ブロッカー軍団IVマシーンブラスター・1&2 全26話の予定であったものの、関連商品の売り上げや視聴率好評により1クール延長となり、全38話となった。
  • SF西遊記スタージンガー・4 スタージンガーの放送期間中に次番組の決定と製作遅延の為、僅かながら放送延長となり、放送延長分はSF西遊記スタージンガーⅡとして放送された。
  • スペースコブラ&ぼくパタリロ!&有言実行三姉妹シュシュトリアン・4 全てスタージンガーと同様、次番組決定、製作遅延に伴う放送延長よるもので、最初は当初は全39話、または全52話の予定が一旦短縮された為、当初1クール丸々使い最大13話掛けて放送する筈だったシドの女神編は5話に短縮される。そして、そのシドの女神編との間の22〜26話に短編を挟み、延長分に当てた。二つ目も当初は全44話で完結する予定だったが、ローカルセールスの別枠で放送される次番組の決定、製作遅延の為、穴埋めで移動の上延長となり、本来の最終回との間に5話を挟んで対処した。最後も当初全50〜52話の予定が一旦は3クール全39話に短縮されるも、次番組決定・製作遅延の為1ヶ月再延長となり、37話と最終回前後編の間に挟む形で延長し、結果10ヶ月全42話となった。
  • 魔法のプリンセス・ミンキーモモ(第1作)・3 一度は全42話に短縮打ち切りが決まるも、その後は46話、更に全62話に放送延長と二度の放送延長を果たす。バンダイが発売したステーショナリー玩具・カジラのプロモーションを兼ねての事だった。
  • サイボットロボッチ・詳細不明 2クール半年の予定が放送延長となった反面、「うる星やつら 」の裏へ移動した。
  • キテレツ大百科・4&5 当初は1994年3月を以て終了する予定で、最終回のエピソードも既に完成済みであったが、次番組がなかなか決まらず、放送延長を重ね、最終的には1996年6月9日に最終回を迎えることになった。脚本の雪室俊一は、もう半年は続けるつもりだったと語っている。ちなみに、最終回を除いた実質的最終話は、特番の影響で放送出来なかったのは有名な話である。
  • それいけ!アンパンマン・1&2 当初は制作サイド側からもスポンサー側からもあまり注目されておらず、2クールで終了予定のマイナーアニメとしてスタートしたのであるが、視聴率や関連商品の売り上げが予想より良かったため、現在まで続く長寿番組と化している。余談であるが、第48話「アンパンマンととぶ木馬」はアンパンマンばいきんまんドキンちゃんを助けるために共闘するというエピソードであるが、本来は最終回用に用意されていたエピソードであるといわれている。
  • 美少女戦士セーラームーン・2&4 92年末に発売されたムーンスティックが好セールスを記録した為、次番組が決まりかけたにもかかわらず、急遽放送延長が決まっただけでなく、最終的には5年もの放送延長を果たす。しかしその反動も大きく、やらせによる風評被害などの影響で、予算削減を余儀なくされ、折角天下を取ったのにセーラームーンS以後特番差し替え休止が増加しただけでなく、放送終了僅か7ヶ月後に放送枠を当初は時間帯移動、後に廃枠と言う形で失い、その後のテレビ朝日アニメに悪影響を与えてしまう。
  • 少年アシベ・3 当時のスポンサーだったタカラ(現・タカラトミー)と江崎グリコの年末セールのプロモーションの為、放送延長となり、最終クールは視聴率も一桁に落ちる事も無く、当時タカラが発売した電子手帳ノルンとワープロDear storyはメガヒットを飛ばした。
  • おジャ魔女どれみシリーズ・2&3 当初は1年で完結させる構想であったが、関連商品が予想以上に売れ行きが良かったため、スポンサーは制作サイドに度々続編を要求。結果、制作サイドは続編決定の度にハードワークを強いられ、4年目で無理矢理完結させたものの、後番組でもスタッフの交代をほとんど許して貰えずハードワークと化してしまった。後にプリキュアシリーズが1年交代型固定アニメシリーズと化す遠因となった。
  • ウルトラマンコスモス・4 毎日放送がアニメ・特撮の開始時期を改編期に揃えたい意向からだったが、主演俳優の誤認逮捕で一度は打ち切り判定待ちの放送中止となる。その後、誤認と判り放送再開するも5話が未放送となる。そして、誤認逮捕に関係無く毎日放送ウルトラマンコスモスを最後に全国ネットの特撮から撤退するのであった。(2021年に一部地域の深夜特撮ガールガンレディで19年ぶり(TBSだと14年ぶり)に復活)
  • プリキュアシリーズの一部シリーズ・2&3 「ふたりはプリキュアMaxHeart」と「Yes!プリキュア5GoGo!」が該当。いずれも前のシリーズが商業的に成功したことから前述の「おジャ魔女どれみ」と同様突発的な放送延長を行っている。逆に「ふたりはプリキュアSplash☆Star」は商業的に失敗したことから放送期間が2年から1年に短縮している。

放送延長になりかけた例編集

  • 百獣戦隊ガオレンジャー・2 人気があったことから放送局やスポンサーが続編製作を要望したが、東映サイドが「続編を作るとマニアックな内容に変貌してしりすぼみになる可能性が高い」と断ったため頓挫。これによりスーパー戦隊シリーズは人気の有無に関わらず1年交代に固定されることになった。

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