雑誌および新聞などの定期刊行物の発行が自発的に中止され、以後の発行もまったく予定されないことを言う。
定期刊行物が読者不在や経費の増大により赤字となっている、あるいは出版社自体が倒産や撤退によりなくなった、編集者や作者がいなくなったなどの理由により行われることが多いとされる。
休刊との違い
類似した言葉としては休刊が存在するが、これは「新聞における休刊日など計画的な発行停止」や「編集部引継ぎ等による発行停止」など一時的なものにも用い、通常後に復刊の意図がある場合に用いられる。
休刊(事実上の廃刊)
ところが、実際のところ休刊した定期刊行物が復刊されるのはレアパターンであり、これは主として出版における許可の問題であり、雑誌の場合発行に雑誌コードと呼ばれる整理番号が必要となるが、それが現代においては枯渇しているため、新たな雑誌の出版が困難となっており、そのため新たな雑誌を「雑誌扱いでなく書籍扱い、すなわちムック形式で行う」、「関係する雑誌の増刊として出版、うまくいけば書籍コードを取る」という扱いで発売したり「まったく別の雑誌から名称および内容の変更」で出版している状態である。
また、新聞などの定期刊行物に関しては一般の郵便よりも安価に郵送可能な第三種郵便の許諾を受けたものが存在するが、現代においてはこれも許諾を受けることは困難であるため、再利用するために休刊扱いにして紙面変更の上再出発、ということが行われることがあるといわれる。
そのため、名ばかりの休刊がはびこるわけになった。