概要
ナムコ初のアドベンチャーゲームとして発売された作品。プレイヤーは名探偵「さんま」こと明石家さんまの助手となり、殺人事件を解決するために奔走する。
さんまの他にも桂文珍、西川のりお、島田紳助、オール阪神・巨人、今いくよ・くるよ、横山やすしといった吉本の人気芸人が実名で登場したことでも話題となった。
おちゃらけたムードとは裏腹に中身は本格的な推理アドベンチャーゲームで、1987年当時としても完成度の高いシナリオ(構成作家の奥山侊伸が近年発表した自著で担当していた事を明かしている)やキャラクターの口パク、その場にあったBGMの変化等当時のアドベンチャーゲームの中ではシステム面でも十分練られており、今でも名作との呼び声が高い。
ミニゲームも満載で、飽きさせない内容となっているのも特徴の一つ。
雑誌『ファミリーコンピュータMagazine(ファミマガ)』の裏ワザコーナーでは、ミニゲームの『ギャラクシガニ』で高得点を取ると、マップ画面にある「ナムコビル」に入れるようになり、『パックマン』をプレイ可能というウソ技(嘘の裏技)が紹介されていた。
吉本の闇の深さ
ちなみに当時放送されていたCM(下に動画あり)には、のりお、紳助、村上ショージ(本作未登場)、太平サブロー・シローが出演していたが、さんま本人は出演していない。
というのも、なんとさんま本人にはゲーム制作の件が全く知らされないままに制作され、本人は発売後にようやく知ったというぐらいの、吉本の闇の深さがあったがためである(因みにナムコ側も制作する際に吉本へ何度も確認をしたそうだが、吉本側はなんと「だいじょぶだいじょぶ、ちゃんと本人もOK出したから」と嘘の報告をしたのである)。
その件の事もあってか今でもさんまの中で吉本への強い不信感として残り続けており、ゲームセンターCXで本作を取り扱うことについて、有野課長自らさんまへ直談判に及んでも、頑として承諾しなかったほどである。なんでも、さんまが本作を認めない理由について語ったならば、2時間は優に話すことができるとか…。それはそれで見てみたい気もする。
後に個人事務所を立ち上げた要因の一つに今回の件もある。