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概ねベートーヴェン作曲の『交響曲第9番ニ短調作品125』の略称。

副題として「合唱」が付されることも多い。

日本では大体この『第九』の名で親しまれている。


概要編集

ベートーヴェンの9番目にして最後の交響曲である。

第4楽章は独唱および合唱を伴って演奏され、歌詞にはシラーの詩『歓喜に寄す』が用いられる。第4楽章の主題は『歓喜の歌』としても親しまれている。

特に戦後日本では12月の演奏が多い曲となっている。


日本の年末で何故『第九』?編集

日本の年末恒例行事として、Eテレ(旧:NHK教育)でこの第九の演奏を生中継する。

ほか、日本で年末のクラシック曲の定番として、この第九は大々的に演奏される。


しかし、これは日本だけでの風潮であり、本場ドイツ・オーストリアの人々からしても奇祭として目に映るらしく、首を傾げる現象とされる。

(ただし、上記2カ国でも風習として、ドイツ・ライプツィヒではゲヴァントハウス管弦楽団による第九ジルベスターコンサートが開かれ、オーストリア・ウィーンでは年末年始の数日間にわたってウィーン交響楽団が第九を演奏している。)


その理由は判然としておらず、現在でも有力説がいくつか存在する程度である。

その最有力説が、1938年に東京音楽学校(現:東京藝術大学)で催された「学徒壮行音楽会」だとされている。

この翌年に日本は太平洋戦争に突入し、音楽学校の芸大生からも「学徒動員」により戦死者を出す悲劇に見舞われた。その追悼の意を込めて始まったというのが、きっかけだったとされる。

また昭和22年に日本交響楽団(現在のNHK交響楽団)が、12月に3日連続の「第九コンサート」を行って絶賛されたことを皮切りに、NHKでは毎年第九を演奏するようになったともいわれる。折しも戦後の混迷期で、プロの音楽家たちには年越しの臨時収入として喜ばれ、大衆には共産主義による「うたごえ運動」の波及に乗っかる形で広まっていき、第九は日本で最もポピュラーな交響曲となっていった。

第九を歌う人数は決まっておらず、大阪の放送局であるMBSが毎年12月上旬に主催する「1万人の第九」では、名前の通り一般参加者から選ばれた1万人が合唱に参加する。


その他の「第九」編集

ごくまれに第九管区海上保安本部、陸上自衛隊第九師団、第九征空騎兵師團を指すこともあったりする。


BGMに「第九」が用いられている代表的なアニメ・映画編集


関連タグ編集

クラシック 交響曲 合唱 歓喜の歌

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