概要
ベートーヴェンが作曲したピアノ曲、1810年作曲のイ短調。ロンド形式。WoO59の番号が与えられている。
小話
- 実は世に出たのはベートーヴェンの死後。彼の遺した作品や文献を研究していた音楽学者ルートヴィヒ・ノールの手で1867年に出版された。
- エリーゼとは誰か、という話題は尽きないが、真実と言えるほどの信憑性を持った情報は残っていない。
- かつて親交の深かったテレーゼ・マルファッティに送ったものが彼の悪筆のおかげでエリーゼと誤読された、という説がもっとも信憑性が高いのだが、この説は他の文献も読み込んだノール氏が否定している。
- とはいえ、彼と親交があり、エリーゼと呼べるような他の女性は名を冠した曲を書かれるほどに好意を持たれていたかという確証が無いのである。広意としての恋人をエリーゼという一般的な名前で表現したという説もあるが、全ては闇の中である。