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皮下真

かわしたまこと

皮下真とは、週刊少年ジャンプに連載中の「夜桜さんちの大作戦」の敵幹部である。
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CV:???


本項目はネタバレ注意項目です


この登場人物は『夜桜さんちの大作戦』第1部終局「タンポポ編」のキーキャラクターであるため、本項目は多大なネタバレを含んでいます


単行本未読およびアニメ勢のためネタバレを好まれない方は、本項目は読まずにブラウザバッグか別リンクで避難して下さい



概要

表向きの顔は皮下医院院長だが、裏の顔はタンポポのメンバー。


夜桜家の特殊能力の根元であるソメイニン研究の第一人者であり、その研究の成果をもってソメイニンの類似物質であるパラソメイニン『葉桜』を作り上げた。

葉桜の実験投与で1万人を犠牲にしたり、実験体を自爆させるなど、かなりのな行動が目立つ男。


実はソメイニンの力で戦前戦中から生きている、100年に渡り歴史の陰を蠢いてきた化物。


太陽の親とは何かしら関係があると仄めかされているが、真相は不明。

表向きには製薬会社勤務であった太陽の父親は皮下が関係を持っていた病院を担当する営業社員のひとりであり、また太陽の母も一時期、件の病院の勤務看護師であった過去がある。


そして現状としては自らの研究の完成のために夜桜十代目当主・夜桜六美の心臓の奪取を目論んでおり、また同時に朝野家一家心中事故偽装殺人事件の主犯のひとりと目されている人物。つまり朝野家の仇であり、夜桜家の敵夜桜十代目夫婦の仇敵)である男。


実はある人物との関係もある。


経歴

1914年7月28日生まれ。本名・川下 真

現在はタンポポの本拠地である白骨島の出身(というか皮下の出身地だから白骨島がタンポポの本拠地になったと言うべきか)。


しかし、この小さな離島は外から持ち込まれたスペイン風邪によって壊滅。この生い立ちから医師を目指し、入学した医学校を主席で卒業する。


しかし時は第二次世界大戦の前夜から最中。その有能な若者を帝国陸軍が放っておくはずもなく卒業と共に軍医として徴収され、その支援のもと白骨島で川下医院を開き院長となった。

ところが、せっかく開いた医院は支援する軍の指導(という名の脅迫)のもと「お国のため」に人体実験をするための、非道な研究の実施場と化してしまい、それに従わねばならなかった川下は早々に諦感に取り付かれて「お国のため」と実験と研究に手を染めて人としての感覚を麻痺させ外道の道へと堕ちていった。


そして、その実績を陸軍より見込まれて「夜桜家」の持つ特殊能力の研究を託され、その協力者である夜桜つぼみと引き合わされる。

やがて川下は夜桜家の特殊能力、ひいてはつぼみ自身に惹かれ、そして彼女の抱える「特別じゃない人間になりたい、普通の存在になりたい」という願いに共鳴。これを叶えるために「種まき計画」というプランを打ち立てる。


しかし、結局は大戦の戦局は悪化。日本は敗戦を喫し、つぼみは連合国(GHQ)に引き渡される事となる。これをよしとしなかった川下は、つぼみを搬送しにきた旧軍幹部を道連れに医院と研究施設を爆撃&自爆させ、つぼみを解放させようとする。

しかし、この時につぼみから旧き夜桜の血──原初のソメイニンを与えられ、戦後の混沌に紛れて「タンポポ」を結成。以降、歴史の陰に隠れ、生まれてより110年近き時を暗躍する事となった。


最終的には「種まき計画」の遂行を目指したが、その存在を四怨に暴かれ、太陽との激突の果てにこれを阻止される。

この事から葉桜を吸収し太陽ら諸共自爆しようとしたがソメイニンと葉桜を分解され敗れて確保された。


その後は収監され、ソメイニンの後遺症で花が咲きもうじき死ぬという状況にあった(片手が朽ちて落ちている)が、太陽に残りのソメイニンを与え朽ち果て死亡。享年108歳。


残されたのは二枚のモノクロ(或いはセピア)写真だけだった。


能力

純粋なソメイニンを持っているため開花が可能。

開花能力は「再生」で首を跳ねられてもダークマターが出て即時に再生する。このため、ほぼ不死身かつ不老不死と言える。


また今までの実験体を指など自らの体の部位を切り離し材料とすることで再現できる。


種まき計画

端的な目標だけを言えば、全世界に葉桜を放ち特殊能力者の世界を作る計画。そうする事でソメイニンによって発現する特殊能力を一個人の個性として普遍化させ人類を新たなステージに至る進化へと導く、とする計画。


しかし、その過程においては葉桜の適合不全による多数の死者の発生(人類の間引き)、特殊能力者の発生による既存のインフラおよび社会システムの崩壊、世紀末的な弱肉強食の世界の到来からの、新秩序発生による世界再構築をも視野に入れており、その実は「全人類を『選別』する計画」と言って差し支えない。

もちろん、その過程の要所要所の都度タンポポが介入する事で「タンポポの望む世界」を構築させる事も視野に入っている。


余談

皮下(川下)の享年

劇中の表現を素直に受け止めると、皮下が生まれたのが1914年で死亡したのが2020年になる。

しかし、この作品の時代設定は2023年以降の筈だし皮下が108歳になるのは2022年じゃあ…?(数え年だとしても2021年)


君のような勘のいい読者は嫌いだよ


もしかして:設定ミス、誤植


もしも種まき計画が成功していたら

もしも皮下の計画が成功していたら、それなりの過渡期を置き(幸運にも安定に至らしめて)経た先には同時期の作品である、この世界みたいな事になっていた(それが皮下の描いた理想だった)のではないか、と指摘される事もある。

しかし、こうした世界においても、つぼみの力は破格である。さらにのち騒動の黒幕がいた事が発覚している。もちろん皮下が彼の存在を感知していたのは上述の通り。


種まき計画は「つぼみを特別な存在にしないため、周囲のボトムアップを図る計画」と言う事もできるが、そもそもつぼみが「普通の人間になりたい」と願った原点は「自分を苦境に貶めた、この力を手放したい」という意図のもとにある。ゆえに種まき計画はつぼみの願いを反映した計画とは言い難い(好意的に見てすら、せいぜい次善の作・妥協策といったところである)。つぼみが種まき計画を容認していたのも「川下の必死に頑張っている事を、それを間近で見ているが故に否定するのが忍びない」という(間違った)慈悲の側面が強かった。


つまり皮下(川下)の計画は、どこまでいっても現実を見ていなかった短絡的な理想論、彼の頭の中だけの無意味な机上の空論なのだ。早い話、皮下の計画は、そもそもの立案時点から矛盾があり初手から破綻していたのである。


まさに川下の生涯は、夢想を夢想と気付けなかった結果の狂気に取り付かれた末の、骨折り損のくたびれ儲けの無駄な人生であった。


関連タグ

卑劣漢 全ての元凶 チート

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