「私なんて、きっと虫けらみたいなものよ。 存在が小さすぎて、誰の記憶にもないんだ……」
概要
きららファンタジアのメインクエスト第2部『断ち切られし絆』から登場する主要人物の一人。
ある日突然に空から落ちてエトワリアに現れた日本の女子高校生。
エトワリアに来るまでの記憶がなく、どの「聖典」にも登場しない謎の少女で、彼女自身エトワリアに来るまでの記憶がない。
きらら達はうつつの故郷を捜す為に再び旅に出る。
プロフィール
誕生日 | 不明 |
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年齢 | 16歳 |
身長 | 不明(少なくとも幼児体型は確実) |
キャラクターデザイン | 千葉サドル |
CV | 前田佳織里 |
容姿
髪型はロングヘアーでやや紫っぽい髪色をしており、服装は上には制服をしており、その下にはワンピース服を着用している(イラストレーションズ3巻で判明)。
下半身には黒タイツとその上にロングブーツを履いている。
体格については「貧相な体」をしており、水着衣装の召喚台詞から当の本人はコンプレックスを抱いているようだ。
人物
恐ろしいほどのネガティブ思考の持ち主。口癖は「死にたい」「死のう」。
所謂コミュ障であり、筋金入りの陰キャ。
ピンチになれば普段は「逃げよう」など、諦めの速さの持ち主ではあるが、誰かを助ける際は勇気を持って行動をする事はできる。
自分の居場所はないときらら達と初めて出会った当時は思い、孤立する事が作中で多かったが、きらら達との冒険を経て徐々に自分の居場所を見つけていく。
結構なツンデレで、素直になれなかったり照れ隠しもしている。
対人恐怖症で、特に陽キャに関しては大の苦手で、陽キャ相手に対して卑屈で自虐的な態度をとるが、突っかかっていくなど能動的な行動はとらない。
また、明らかに陽キャにはみえない人物を相手に陽キャ扱いすることもある。
……とはいえ、うつつ自身もきらら達やメディア、クリエメイト達と出会ったことで成長していき、6章の放課後ティータイムのことを「陽キャ全開の音楽も悪くない」と発言し、興味を示していた。
戦闘能力があるきららとランプと比べて「自分は助けられてばかりで何の力もない」と焦っていたが、7章できららを助けるために強くなることを決意し、2章でメディアから貰った菫色のペンが大きく杖みたいになり、きららとランプみたいに戦闘能力を得ることになり、共に戦えるようになった。
人間関係
最初はきららとランプのことを陽キャ扱いし、仲良くなれないと思い孤立することが多かったが、旅を続ける度にきらら達とうつつの絆を深めていき、7章ではうつつがきららに対して「きららがいれば大丈夫なんだって!」と絶大に信頼していた。
1章までは前述の口癖と共に自殺を仄めかす台詞を言ってきららとランプが止める立場であったが、2章以降は口癖は言うものの自殺を仄めかす台詞はほぼ無くなった。旅を続ける度にランプはうつつの影響を受けたのか、7章でランプがきららを一度忘れてしまったことに「死んでお詫びします……!」と発言し、当の本人は自分とキャラが被ると困惑していた。
- マッチとの関係
マッチは「変な生き物」呼びに対して反論していたが、いつの間にか気にしなくなった。
- メディアとの関係
ポジティブなメディアとネガティブなうつつと真逆の関係。そのため、うつつはメディアと出会った当時は苦手意識を持っていた。
しかし、メディアのボディーガードをしている際や菫色のペンを貰うなどによって仲良くなっていき、今では特別な関係になっている。
- ハイプリスとの関係
本編では彼女からうつつの存在を否定し絶望へと陥らせようとしていた。
しかし外伝イベントでは、絶望してもなお前へ進み続けるうつつの姿を見て、ハイプリスは希望を抱き聖典や神殿も変われると考えを改めている。
その後は、真実の手達をナイトメアウツカイから解放するために共に行動し、彼女が辺境の地へと旅立ってからも友好関係を築いている。
- フェンネルとの関係
しかし、うつつとメディアとの関係を見て信用されるようになる。
7章ではうつつ自身が成長したことによって「出会った頃とはまるで別人」とまで称されていた。
- 野崎奈三子との関係
絡みは多く、ナミコさんはネガティブなうつつを励ましたり、うつつの絵を見てみたいと思っていた。ナミコさんと別れた後はスケッチブックを購入し、6章ではうつつが描いた素敵な表情をしたナミコさんの絵をメディアに見せている。
- チノとの関係
どちらも最初は引っ込み思案な性格で、うつつにとってはきらら達やメディア、チノにとってはココアが特別な存在である。
そのため、うつつとチノとの絡みが非常に多く、真夜中のコーヒータイムで特別な人について語り合ったり、要塞みたいなカフェの潜入時でココアとのパスを切られてしまってもなお、一歩でも前へ進みココアを助けるチノと、2章のうつつがメディアを助けるために行動したこともあったから状況が似ている。そして、うつつはメディアのことを思い出してチノの手を握って励ます。そしてチノは嫌がらず「うつつさんの手は温かく、ちょうどいい温度です」と安心して勇気がわいた。
別れの際は次に会うまではもっと成長するとお互いに意気込んでいた。
- 萌田薫子との関係
そのためか、8章の他のこみっくがーるずの主要人物が元の世界に帰っていくのに対してかおすと編沢だけは帰ることができなかった。
そして後述の正体にて大きな役割を見せることになった。
正体
最終章でうつつの正体が明らかになり、聖典の仕組みも判明。
ソラが聖典に記すために観測している無数の異世界は「神々の世界」と呼ばれ、ソラが観測することができないのが生まれたての世界「世界の素」である。
ただし、すべての「世界の素」が観測できるようになるとは限らず、観測されるようになるにはその世界が「特殊なエネルギーを有していること」が条件で、それがない世界は聖典にはならず、エネルギーに欠けた世界はやがては消える。
そして、うつつは消滅する世界の中の一人のクリエメイトで、本来は消えるはずの存在だったが、混沌の使者を名乗るものから救われ、うつつの一部の力をハイプリスに与えることになった。
自身の出自ときらら達を苦しめてきたこと、そしてハイプリスに存在を否定されてしまい、絶望して能力を暴走させてしまい、巨大な黒い剣を発現させる。
世界のパスが斬られかねない危機になったがかおすの「発表できない原稿は沢山あったが、一度作った物語は誰かにとって必ず特別で、あなたも……あなたの物語も……絶対に無価値じゃないです」
との言葉でわずかに正気を取り戻し
「(自分は)かおすが描いた漫画の主人公だったんじゃないか」
「でも私が面白くないからボツになったんじゃないか」と推測していたことを告白する。
しかしかおすはそれを否定し
「自分の描いたネームのキャラは全部覚えているが、うつつみたいな主人公はいなかった」
「世には出せなかったけど、没になったネームのキャラもみんな私は大好き」
「だからうつつも誰かからの「大好き」から生まれてきたはず」と諭す。
「うつつが無価値なんて……そんな悲しいこと言わないで そんな悲しい顔をしないで」
「あなたが無価値だったなら今までの旅はなんだったんですか? あなたはここにいる」
「聖典の世界じゃなくていい 帰らなくていい あなたにここにいてほしい」
きらら達やかおすを見て希望を見出したことによって絶望のクリエが白く輝きだし、きららに流れ込んだことによってきららが第2部衣装へと変化する。そして、きららとのパスを強くしたことによって巨大な黒い剣は砕け散り、その衝撃でサンストーンを言の葉の樹から落とすことに成功する。
砕け散った絶望のクリエを吸収したハイプリスとの激闘の末、勝利する。
リアリストが壊滅して数日後、帰る故郷がなく「ぼーっ……」と言ってふぬけていたが、メディアから「しばらく私と一緒に暮らしませんか?」と提案され、うつつは今の自分より良い奴になりたいとその提案を承択して、共に暮らすようになった。
そして、うつつの新しい日々はこれから始まるのだ。
余談
- 故郷
きらら達と共にうつつの故郷を探している。
名字、7章で「東京でリベンジする人なの?」の発言から少なくとも日本出身だと思われる。
また、序盤ではクリエメイトかどうかは不明だったが(女神ソラは「少し似た気配を感じるけどクリエメイトではなく、彼女が出てくる聖典に心当たりはない」…と言っているが、メディアからは「ソラですら知らない新たな聖典の世界から来たのでは?」と言われている)、混沌の使者によって消滅する世界から拾い上げられたクリエメイトと判明した。
また、最終章配信前にそれを示唆する場面が存在し、イベント「歩き続ける君のために」で何もない真っ暗な世界をひたすら落下していった(うつつ曰く、ずっと死にたかったけど、こんな死に方はいや!)。
エトワリアにやってきた際は記憶喪失で名前と年齢くらいしか分からなかったが、最終章を見ると実際は記憶喪失ではなく、没作品みたいに設定が固まっていなかっただけだったと思われる。
ちなみにうつつの能力やウツカイ、作中の扱いなどが原典から来ているとすると、原典は「ウツカイや触手を召喚する陰キャの絵描き少女が主人公」という中々尖った作品という可能性がある。
- ウツカイとの関係
また、うつつがネガティブになるとナイトメアウツカイを生み出すことができ、4章で映像越しで見ていたロベリアからはハイプリスのお気に入りであるためか、嫉妬された。実は序盤から安全な所(女神ソラの神殿、スクライブギルドなど)でもうつつがネガティブになった同時に現れたことからきらら達もうっすらと感づいている様子はあったが、7章でアルシーヴからうつつとナイトメアウツカイの関係は高いと推測した。
最終章で莫大な絶望のクリエがうつつの中に眠っており、それがウツカイを作り出し、コントロールができる唯一の存在と明らかになった。また、ハイプリスが同じことができたのは前述通りうつつの能力を共有しているに過ぎなかった。
そのため、うつつが作り出したナイトメアウツカイこそが真のオリジナルで、通常のウツカイや郵便ウツカイ、ガーディアンウツカイなどはハイプリスがナイトメアウツカイの実験体・プロトタイプウツカイから派生させ、開発された魔物であった。
- パス
しかし、きららの「あなたは……!?」発言から明らかにうつつのことを忘れているような描写がある。
パスに関しては特に明らかにはならなかったが、推測だが「実際にパスは切られていたが、うつつの消滅する世界が故に没キャラみたいな存在なので、うつつだけは覚えていた」と思われる。
プレイアブル化
住良木うつつ【第2部/期間限定】
7章追加の2022年4月13日にサポートNPCとして選択可能となり、4月20日にピックアップ召喚されたことによって入手可能になる。
月属性のアルケミストで、第2部ではメディアと同じく専用モーションとなっている。
とっておきのスキルは敵全体に魔法の特大ダメージと月属性を中ダウンさせる「勇気を出して」。
その他のスキルは敵全体に魔法の特大ダメージを与え、味方全体のSPDを大アップさせた後、自身に弱気と孤立を付与する「うう……!メチャクチャ怖い……!」、味方単体の魔法攻撃が一度だけ大アップと狙われやすさが大ダウンさせる「あ、足だけは引っ張らないようにしないと……」を使用する。
メディアとは非常に相性はよく、うつつの弱気と孤立はメディアが、メディアのヘイトアップはうつつがそれぞれ打ち消せる。
住良木うつつ【水着/期間限定】
2022年8月10日に実装された月属性のナイト。
実質的にこのイベントで初登場となる。
とっておきのスキルは敵全体の月属性耐性を大ダウンさせ、月属性の特大ダメージを与える「夏の友達……?」。
その他のスキルは敵全体に大ダメージと自身のATKが大アップさせる「邪魔はさせないんだからぁ……!」、自身の狙われやすさが大アップと三度だけ攻撃を大きくカットするバリアを張り、自身に弱気と孤立を付与する「心が折れそうになっちゃうでしょ……!」を使用する。
関連イラスト
関連タグ
きららファンタジア 断ち切られし絆
主人公と旅のお供
きらら ランプ マッチ
関係者
メディア ウツカイ ハイプリス 混沌の使者
表記揺れ
カップリング
関連・類似キャラクター
- チノ(ご注文はうさぎですか?)…似た者同士繋がり。前述の通り、5章でこの2人の絡みが非常に多い。
- 萌田薫子(こみっくがーるず)…チノと同じく似た者同士繋がり。前述の通り、最終章でかおすの励ましによって終止符へと導いた。それ以前にリアルイベント「4th ANNIVERSARY FES.」の朗読会で共に登場し、他のクリエメイト達に苦手意識を抱く一方で、かおすだけはその性格から相性が良かったことが判明する。
- 村上椎奈(ステラのまほう)…ネガティブ思考の人見知り繋がり。イベント『ビーチシャークパニック』では両者共に心の中で「なんにしても、グイグイこないのは助かる……」と思い、安心していた。
- 後藤ひとり(ぼっち・ざ・ろっく!)…ネガティブ思考の人見知り、そして物語の中で様々な経験を通じて成長していくキャラクター繋がり。「ぼっち・ざ・ろっく!」参戦イベント『ぼっち・ざ・路上ライブツアー』でうつつとひとり以外にネガティブ思考の仲間と一緒に友達部として組まされた。公式アンソロジー1巻の表紙を描いた千葉サドル先生も、うつつの事について言及している。
- 武田詠深(球詠)…中の人繋がり。それ故にリアルイベントの「4th ANNIVERSARY FES.」「サマーフェスタ2022」で共に登場している。性格自体は正反対ではあるが。