「第一印象って大事だからかましてやんなよ」
概要
土屋みやび(つちや みやび)とは、『スローループ』に登場するキャラクターである。
海凪小春とは中学時代の同じクラスメイトで、小春からは「つっちー」とあだ名で呼ばれている。ちなみにみやびは小春のことを「海凪」と呼んでいたが、義理の妹ができてからは「小春」呼びに改めている。
小春との出会いは、給食の時間に小春がクラスメイトに「悩みなさそう」と失礼なことを言われて笑っているのを見て我慢できず、「そんなむかつくこと言われて、なにヘラヘラしてんの?」「悩みのない人間なんているわけないじゃん」と言い放ったことがきっかけで関わるようになる。
最初は無愛想な振る舞いだったが、長い時間を共に過ごし、小春をぶっきらぼうながらも大切に思うようになる。
小春の父親が再婚し、引っ越した後も小春とは定期的に連絡を取り合っている。
イラストにある小さい子は「土屋あや」で、みやびの妹である。
プロフィール
年齢 | (初登場時)15歳~16歳 |
---|---|
誕生日 | 不明 |
星座 | 不明 |
身長 | 不明 |
血液型 | 不明 |
CV | - |
容姿
黒髪(同じ黒髪のひよりと比べて薄め)のセミロングで、前髪は短めのぱっつん、両サイドをヘアピンクロスさせて髪留めしている。中学時代は普通だったが、現在は後ろ髪の一部が肩に乗っかっている。
目つきはツリ目で、表情は乏しめだが、小春が遊びに来た際は綻ぶ程喜びを見せている。
人物
周囲に合わせる小春とは対照的に、人のためならキツいことも指摘するハッキリした性格。
驚いたり、ドン引きする際は「うわっ」って口に出したりしている。
その性格故にクラスメイトからはあまりよく思われていなかったが(みやび自身も性格悪いと自覚している)、小春からは正直すぎる彼女のことを羨ましく思われていた。
コミュニケーション能力は低く、前述のクラスメイトの反応、ひよりと2人きりになった際は話があまり続かず、後述の理由で彼女の表情が曇ったり、良太や恋に話しかけられた際は言葉が詰まったり、挙句に恋を怖いと言い出している(ひよりにとっての大切な友達を悪しざまに言われた格好で、それを黙って見過ごしたりできず、「恋ちゃんは怖くないよ」と強気で切り返している。その言葉を聞いて謝罪している)。
妹のあやとの関係は良好。小春とのメールの際に「なになにかれし?」と言われた際は「ばかたれ」と返し、足を胸に当てていた。かわいい。
更に魚を上手く釣り上げ、しゃぼん玉に交換した際にはおでこをなでなでしていた。かわいい。
他者にはツンツンなみやびにとっては、あやに対しては気を許した相手なのかもしれない。
趣味はゲームで、色々なジャンルをやっており、引っ越した後の小春とオンラインを通して一緒にプレイしている。
釣りはやったことはないが、ゲームの影響もあって興味自体はあった。釣り堀での釣りを見る限りセンスは高いようで、初心者狩りしてくる小春より真っ先に釣り上げている。釣りの楽しさを実感したのか、小春達と別れた際はあやと釣りについて話し合っていた。
海は嫌いなようで「ベタベタするし、変な生き物がいる」と述べており、泳ぐならプールでいいと思っている。
(※)ただしみやび自身は一度も海を見たことはなく、想像を述べたと思われる。ちなみに小春は幼少期に家族で海に行ったことがある。実は寂しい時にいつも海を寄り添ってきたひよりとは全くの正反対だったりする。
再婚が決まり、海のある県に引っ越すことになった小春を「また我慢してるからやめといた方がいい」と引き止めている。その時小春は「幼少期の思い出を向こうの家族にもあると考えたら、再婚もいいじゃないかなと思った」と返している。その言葉を聞いて小春を尊重し、「万が一うまくいかなかったら自分の家に来てもいい」と言った。
小春が引っ越し今でも心配するあまり、ひよりに小春の過去と本当の性格(※ネタバレに関わるため、小春の記事を参照すべし)を話すも、その出来事が彼女を大きく落ち込ませてしまう。その後小春がひよりに見せた笑顔を見て考えを変え、別れの際に落ち込ませたことについて謝罪しており、小春のことを託している(尤もその言葉も次話で彼女に突き刺さっていた事が判明するが)。小春が引越した後も楽しくしてるのを安心したのか、あやに微笑みを見せていた。
(流石にイラストのようにここまで満面の笑みではないが……)
余談
- 読者からの評価
小春の中学生時代の友人で、そして彼女の本当の性格を知る人物であったため、アニメ未登場ながらもファンからは人気を得ることに成功した。
8巻発売までのカウントダウンの際はみやび自身は登場していないにもかかわらず、うちのまいこ先生によって小春とハグするイラストが投稿された(参考)。
そのため、ファンからは彼女の再登場を望む声が多い。
- 考察
現時点で6巻のみの出番ではあるが、謎が多く、現状消化不良の強い人物である。
以下の理由を挙げると……
- 別れの際に約束した小春達が住む海のある県に遊びに行き、海を見ること。
- 小春とオンラインゲームしてる時の会話に二葉の存在を知る描写の存在。
- 小春や義妹のひよりはともかくみやびにとっては縁のない吉永家との合流。
- 恋を怖いと言って、最終的に謝罪しながらもこれ以上掘り下げがなかったこと。
- あやの見た目から、虹と虎とほぼ同じであることから(虹と虎は近年良太と並んで出番が多い)。
- ひよりとは(小春関連もあって)お互いぎこちない雰囲気なまま別れたこと。
- 自身と小春との縁のある公園での会話が読者側から聞こえないシーン(ひよりと恋の会話に集中しているのもある)。
- 6巻の裏表紙が単独で飾りながらも現在ではなく中学の制服姿と不自然な扱いをされていること(サブキャラ4人はおろか、1巻の裏表紙の恋でさえ現在の姿。また7巻以降は複数人)。
- ワンダーグーでの特典もやはり中学の制服姿。現時点で現在の姿でのカラーイラストは一切ない。
- 中学生時代は小春以外の人物からは悪印象を抱かれたこと。
- 最後のシーンがあやが「今日楽しかったね!」と言っているのに対して、「うん、楽しそうだったね」と返す。
- 幼馴染の恋との関係を持つひよりに並んで小春との重要な関係性であること。
……などから、小春以外の掘り下げがあまりに不足しており、6巻だけの出番で終わりなのは流石に考えづらいだろう。そのため、今後再登場した際は「4人目の主要人物」として扱われるのでは?とファンから指摘されることがある。
- 地元のモデル
直接言及されたわけではないが、小春達が鯉料理を食べた店や釣り堀の建物の構造を察するにおそらく「埼玉県越谷市」がモデルと思われる。
また小春が引っ越した海のある県は「神奈川県横須賀市」がモデルなので、越谷市までの距離は約100kmと結構長かったりする。
- 小ネタ
第40話にて扉絵を飾っているが、これは第7話の小春の構図と全く同じである。
また、前述の釣り堀の魚をしゃぼん玉に交換したあやがその後、公園でしゃぼん玉遊びをする様子は、アニメ版エンティング「シュワシュワ」の映像を彷彿とさせる。
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