「あなたが釣って── 私が料理するの! きっとすっごく楽しいよ──!」
概要
海凪小春(みなぎ こはる)とは、『スローループ』に登場するキャラクターである。
実父・一誠の再婚によってひよりと義姉妹になった少女。ひよりも高校1年生であるが、生まれは2ヶ月早いため自身は姉。
海のない県の出身であり、本物の海を見て感動するあまり3月の海にスク水になって飛び込もうとし、それを止められる形でひよりと出会う。
ひよりと出会った当初はキャスティングもままならなかったが、管理釣り場での釣りやキャンプ、船上や渓流等様々な経験を通して、徐々に釣りの腕を上げていく。
南神奈川高等学校の生徒で、最初は1年生だったが、後に2年生に進級し、吉永恋と同じクラスになった。
プロフィール
容姿
クリーム色の金髪のツーサイドアップで、目の色は赤みに近い茶色である。
ひよりや恋からは「かわいい」と言われたことから、設定的に美少女な様子。
メイン3人の中では最も胸がでかく、更には本人は未だに成長中であり、原作第45話で義母・ひなたに「ブラのサイズが合ってないかも」と指摘され、買い替えている。
制服姿ではリボンを着用しており、白いニーソックスを履いている。
人物
天真爛漫で、思ったことをなんでも口に出す性格であり、いい笑顔で失礼なことを言ってしまうことがしばしば。ひよりからは、そのことから小春の将来を心配されている。また、感情表現が激しく、嫉妬をよくするためにひよりや恋から「めんどくさい人」と評されている。
女子力はひよりと比べてある方だが、おっさん思考寄りな所があり、田舎の深沢家に虫取りをしたり、挙句に単行本1巻の裏表紙では虹と虎と一緒に鹿の排泄物に大喜びするくらい奇行な行動が多い。
再婚前までの家の料理は一誠が不得意であったため、1人で担当している。そのため、料理が得意。再婚後は義母・ひなたが一誠以上に料理ができないのでそのまま料理担当になる。
ひよりによくフライフィッシングを教わっているが、我流でキャストしようとしたり、釣り用語がカタカナ(イギリス語)であるために理解するのに頭を抱えたりしている(本人曰く「カタカナ地獄」)。
その一方で英会話を習っていた経歴を持ち、英語の発音はとても流暢(恋はカタコト表記なのに対して小春は英語表記)。
しかし、英語で”麦茶”がわからず、問われた際に流暢に「MUGI TEA」と発音してしまい、ひよりをツボに入れている(ちなみに麦茶の英語は「barley tea」が正しい)。
そのため文系科目は得意ではあるが、一方で数学は苦手で、ひよりと同じく集中力があまりもたない。
ただし、楓の狩りの同行順を賭けた際に執念深さを加味しても2学期末定期試験の合計点で1位をもぎ取り、「やればできる子」であることが証明された(確認できる点数は英語が98点、数学が80点だった)。
ひよりと異なり、乗り物酔いはせず、車内でゲームをしていても車酔いしない。
一方で船揺れが苦手であり、毎回恐れているようだ。
幼い頃は喘息持ちだったため、外に出る機会が少なく、外遊びもあまり知らなかった。
そのため再婚前はインドア家族であるため、家でゲームをする時間が多かった。
対人関係
家族
小春の実の父親。見た目や性格は彼譲り。
再婚前は残業が多く、小春を一人にさせることが多かった。
小春がひよりと渓流に釣りに行った際に熱を出した経験もあり、子供だけの釣りキャンプに関しては難色を示され、それに拗ねて家出をしている。その後、家出先の恋と共に一緒に計画し、改めて説得した際には小春だけではなくひよりも強く説得したことによって、釣りキャンプの許可を認められた。
この件は一誠は不安はあれど、実は小春のわがままには悪く思っていなかった。詳細は後述にて。
一誠の再婚によって、小春の義理の母親になる。
再婚当初はひなたに対しぎこちない関係だったが、料理を通して少しずつ親子としての絆を深めている。
最初は「ひなたさん」呼びだったが、箱根旅行前に一緒に買い物をした際、ハンカチを落としたひなたに「お母さん」と呼んでハンカチを拾って渡している。その後もお母さん呼びは継続されることになった。
小春の義理の妹。
義妹ができたことは大いに喜んでおり、他人に自慢したり、一花と二葉の抱き合いの際に、自分もひよりに対して抱き合ってとしたりするなど、姉バカっぷりを披露している。
血縁者
小春の実の母親。交通事故で亡くなっている。
入院の度によくお守りを買ってきてくれた一方で、夏樹の面倒でなかなか見舞いに来られなかったことに関して拗ねたこともある。また海水浴で裕子と泳いだ際、独占できたことに歓喜している。
- 海凪夏樹
小春の実の弟。裕子と同じく交通事故で亡くなっている。
小春からは「すごくわんぱくな子で、わがままで大変だった」と評している同時に、可愛いらしく思っていた。
- 小春のおばあちゃん(母方)
小春の祖母で、裕子の母親。小春のことを「はるちゃん」と呼んでいる。
毎年大晦日は祖母宅に泊まっていたが、現在は海凪家の引っ越しと共にひなたのいる施設に移っている。
また、高齢のためか小春に会った際は、裕子と間違えていた。
その他
中学生時代に出会った小春の友人にして、理解者。
詳しい詳細は「土屋みやび」の記事や後述の「本来の性格(ネタバレ注意!)」にて。
きららファンタジア
「ホワイトデー大爆発」の後日談で先行登場し、スローループの参戦イベント「フライフィッシュメモリー」にて実装された。
ひよりと恋とは違い、最初の実装だけでなく「真夏のエトワリアフェス」における水着衣装も実装されている。
ゲーム上の性能
通常
召喚時 |
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レア度 | ★4 |
属性 | 風 |
クラス | せんし |
実装日 | 2022年3月15日 |
とっておき |
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クラススキル |
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水着
召喚時 |
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レア度 | ★5 |
属性 | 水 |
クラス | そうりょ |
実装日 | 2022年7月27日 |
とっておき |
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クラススキル |
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「味方1人の次回の魔法攻撃が中アップ」のクラススキル持ちなので、水属性のまほうつかいと組ませて火力アップを狙いたい。
キャラクターシナリオ
- 『金力がないときは?』
エトワリアに来てからは可愛いものは色々と買って財布の中身が空っぽな小春。
恋からは「お金がないなら働けばいいんじゃない?」と言われ、ひよりと恋との会話の中にコルクの店のバイトや他のバイト募集が出てくるが、最終的に小春は「私達でお店を開きたい」と言い出した。
同じくらいの歳の子がお店を出せるなら自分達にも出せるし、せっかく異世界に来たから向こうではできないことをしたいと言い、「可愛い制服とか作って、釣ってきた魚の料理を出すレストランとかいいんじゃない!?」と提案するが、恋からは可愛い制服を作っても小春は役割分担的にキッチンであんまり着られないと言われてしまい、レストラン経営は諦めて可愛い制服があるカフェとかでバイト探すことを提案される。
それでも諦められない小春は、ひよりと恋とお魚レストランをやると大声で叫んでいた。
- 『めんどくさくて愛らしい』
渓流で順調に釣り上げてひよりに見せようとする小春。
その時、ひよりはきららとクレア、コルクにフライの結び方を教えていた。
それをじっと見ていた小春は途中乱入してきたランプから「小春様は今、ひより様をとられたような気持ちでもやもやとしていらっしゃるのですよね」と自分の気持ちを的中されてしまう。
そして小春はランプに「自分もひよりと釣りをして混じりたく、エトワリアの世界にひよりが友達を教え、自分の居場所がとられたように思えた」と打ち明ける。
ランプ「(こ、これが聖典にあった嫉妬するめんどくさ愛らしい小春様の姿!!!)」
ランプから2人の絆は友達以上と言われ、元気になる。
その時にひよりがやってきて、釣り上げた魚を見せる。バケツの中には沢山の魚がおり、ひよりは賞賛、2人の中は友達以上であることを見せつけ、そして……
ランプ「ギャップ萌えからの仲良し姉妹ご褒美過多です!! ありがとうございます!!」
……と愛するクリエメイトを興奮するあまり倒れたランプを心配する小春であった…。
余談
- きららファンタジアの小ネタ
小春の通常衣装は「うさぎのおうじさま」をモチーフとして取り入れられている。
シーにゃん程の知名度はないが、これも本作のマスコットキャラクターで、小春が幼少期に読んでいた王冠を被ったうさぎの本である。
小春より先に実装されていた『こはる日和。』の主人公・小野坂こはるは同じく日岡なつみ女史が演じているが、どちらも「こはる」という名前で、天真爛漫な性格や巨乳、料理上手などの類似点が多いため、ネタにされていた。
また、サービスされていた頃は2人の「こはる」をパーティーメンバーに組むことが可能だった。
- リステと私
『Re:ステージ! ジョイントLIVE!! -Mémoire-』でキービジュアルを担当したうちのまいこ先生だが、販促漫画として小春がうちのビジュアル代理として務めた(参考:①②、ライブVer①②)。
ちなみに日岡女史は白鳥天葉役として演じているが、うちの先生がそのことに気付いたのは小春役が決まった後だった。
関連イラスト
うちのまいこ先生イラスト
ファンアート
関連タグ
姉 義姉妹=義姉 初心者 巨乳 お調子者 残念な美少女 ギャグキャラ
登場人物
主要人物
海凪家族
血縁者
関係者
カップリング
ひよこは(ひより×小春) こはこい(小春×恋) ひよこはこい(ひより×小春×恋)
外部リンク
本来の性格(ネタバレ注意!)
小春が中学時代の友人である土屋みやびの所に遊びに行き、釣り堀でひよりとみやびの二人きりの際に、みやびからは小春の引っ越し後について質問し、ひよりは「すごく元気にして、釣りにも興味を持ち、いつも楽しそうにしてる」と答える。
そして、みやびはどんでもない事を言い出すが……。
!警告! |
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以下の内容は単行本6巻以降のネタバレが含まれます。原作未読、またはアニメのみの視聴者は先に単行本6巻~9巻を読んでから下に進むことをオススメします。 |
「…それって、そうさせてるだけなんじゃないの」
「アンタに合わせて、無理してるんじゃないの」
「小春はさ… “ピエロ”なんだよ」
中学生時代、給食の時間にクラスメイトから「小春って悩みなさそうだね」と失礼なことを言われるが、小春は笑顔な表情で幸せと思っていた。
その様子を見たみやびはキツい言葉を言い放つ。クラスメイト達はみやびを無責任と批判されていたが、小春自身は彼女のハッキリとした性格を好ましく思い、感謝をしていた。
そしてみやびからはあんなこと言われてムカつかないのかと言われるも、小春はムカつきはしないがちょっと寂しかったと答える。みやび自身の性格は悪いと認めている一方、小春はこう返した。
「私だって性格よくないよ、嫌われたくないだけ」
その後再婚と引っ越しが決まった際に、みやびからはアドバイスとうまくいかなければ自分の家に来てもいいと言うなど、ぶっきらぼうながらも小春のことを大切に思うようになっている。
引っ越し後は電話やゲームを通して連絡するようになった。
そして現在に戻り、みやびは小春を「傷ついても悲しいことがあっても、嫌われたくなくて空気を変えたくなくて、内心を悟られないように笑ってる子」と表現し、ひよりに対して「アンタは分かってあげられるの、……小春のこと」と言い放つ。
小春の一件を聞いたひよりはショックを受けていたが、その後みやびが小春とひよりが楽しくしてる所を見た際に考えを改め、ひよりに言い過ぎたと謝罪し、小春の事を託すようになった。
ここまでの内容を見て分かると思うが、小春は天真爛漫で自由奔放なお調子者な性格に見えるが、本当の性格は打算的であり、場の空気を変えないように相手に嫌われないように振る舞っているだけである。小春自身もまた打算的な性格を自覚しており、「こうすれば面白がってもらえるかなとか、こう言えば可愛く見られるかなとか」と独白している。
そのため小春は「子供らしい言動をしているが、実は打算的で精神面は大人」というべきであり、逆にひよりは「真面目な性格で自立こそは出来ているが、肝心の精神面が脆い」と正反対だったりする。
ただし、前述の3月の海にスク水になって飛び込もうとしたり、家出をしたりするなど、奇行を行ったりしている。前者の件はひよりから直接聞いたみやびは流石にドン引きしていた。更に現在単行本未収録の68話でこの奇行は明らかにされた。
だが、ひよりと暮らすようになってからは変化していったようで、一誠曰く実母と実弟が交通事故で亡くなった後はわがままを言わない“いい子”だったが(実際、再婚前は一誠や祖母にわがままを言ったりせず、我慢している)、ひよりと同居後、前述の釣りキャンプで再びわがままを言った際は実は嬉しく思っており、一誠は「小春をわがままにしてくれてありがとう」とひよりに感謝をしている。また、恋も今の小春はピエロではなく“ジョーカー”と表現している。
しかし小春は、ひよりの事を「まっすぐで言葉で優しくて、同じ境遇で私と同じ歳の女の子」と思い、ひよりには超えてはいけないラインを越えてしまう事があるようで、ひよりから「小春には妹離れをしてもらいます」と妹離れを宣言された際はショックを受けていた(この時のひよりの表情は恥ずかしい顔だったが、小春視点では怖い顔をしていた)。
そのショックから沖縄修学旅行では中々話せず、少しギクシャクな関係に陥ってしまったが、マグロ釣りを初め、その後ひよりによって呼び出され、そこで上がった花火がきっかけで仲直りはできた。
しかしひよりが恋から聞いた事を話し、挙げ句の果てには「頼れるお姉ちゃん」と言ってしまったため、仕返しとばかりに「ひよりちゃんには姉離れをしてもらうよ!」と姉離れを言い渡した。
それ以降の姉妹仲は何だかんだ良好な関係を築いており、夏に背が大きく伸びた隼人を自慢する恋に対抗するために、ひよりを自慢したりと、相変わらずの姉バカっぷりを見せている。