概要
本作は『スーパーロボット大戦』のように各作品間のクロスオーバーや原作にはないIF展開を楽しむギャザービート系列に所属している。DSでは初のGジェネであり、そのためか他のガンダム作品と比べても試験的な要素が多数盛り込まれている。
ゲームの進行
Gジェネにしては珍しくジオン目線からストーリーが始まり、中盤でUCガンダム編と平成ガンダム編にルートが分岐する。UCガンダム編では主にZとZZ(条件を満たしていればモノアイガンダムズ)、平成ガンダム編では主にWとSEED(条件を満たせばG)が中心となってストーリーが進行し、ここにXと∀のキャラクターが関わってくることになる。本編終了後には宇宙世紀ルートでは逆襲のシャア、アナザーガンダムルートではGガンダムのストーリーイベントが発生、最終的にはクロスボーンガンダムのシナリオで完結となる。
さらに両ルートをクリアして一定条件を満たすと、原作では敵だったメンバーを操作できるライバルルートに進むことが出来る。
ゲームの特徴
とにかくクロスオーバーとIF展開が充実している。例えばジョニー・ライデンに惚れたシーマ・ガラハウ、彼女に説教されて仲間になるナタル・バジルール、ロリハマーン、ゼロ・ムラサメに説得されて綺麗になったオルガ&シャニ&クロト、マウアーが死ななかったおかげで立派な漢になったジェリドなど原作を知っていればいるほど考えられない設定が多数ある。
…このように原作とは別物になるぐらい設定をいじっているのに、その全てが良い方に向いているという稀有なゲームである。
この「ゼロ・ムラサメによるオルガ&シャニ&クロト説得→ラスボス救出」の一連のイベントはギャザービート史上屈指の神イベントとして高く評価されている。
その際のツンデレなオルガの態度も見所の1つである。
余談
クロスオーバーとIF展開重視のシナリオは後のスーパーロボット大戦Wに通じるものがあり、ナタル・バジルールを生存させることが出来る点も共通している。しかしその次の作品が駄目すぎたという点まで共通してしまったのはなんとも皮肉である・・・。