CV:柚木涼香
人物像
第4部(三世代編)に登場。29歳。182cm。
第3部にもフレデリック・アルグレアスのセリフで名前だけ登場している。
地球連邦軍のエースパイロットの女性士官で、階級は大佐。本名は「レイナ・スプリガン」。
MSはマッドーナ工房で作られたXラウンダー専用のカスタム機、ティエルヴァに乗る。
Xラウンダーであり、かつては新型機の運用試験を行うテストパイロットで、階級は少佐だった。
Xラウンダー用新システムの試験の際、装着した装置の暴走と上層部の試験続行指示により機体が大破。本人は負傷で済んだが、恋人のジラード・フォーネル少佐を失ってしまう。上層部は彼女を二階級特進させる代わりにこの事故の責任を死んだ恋人に押し付けて隠蔽したため、彼女はそんな連邦を見限り、復讐のためルナベース基地司令官アローン・シモンズの誘いにのってヴェイガンへと寝返った。そして、それ以後は亡き恋人の名をとってジラード・スプリガンと名乗る。
3機のガンダムと交戦し、ゼハート・ガレットとフラム・ナラも交えた戦場で、事故による負傷が原因でXラウンダー能力が暴走。キオやゼハートらのXラウンダー能力に干渉して彼らのビットやファンネルのコントロールを奪い、無差別攻撃を仕掛けるも、結局フリットの攻撃を受け、最期を迎えることとなった。
小説版
名家の令嬢と言う出自が付加され、面識のある人物からは「何処にでもいる普通の美女」と称されていた。また、フリットからもエースパイロットの一人として高く評価されていた。フラムに対して過去の自分を重ね、忠告や妖しい行動をしたことがある。また、キオに対しても散り際にXラウンダーとしての力を見誤らないように忠告している。
余談
放送当時割かれたエピソードの内容や尺に存在や必要性を視聴者から大きく疑問視されたキャラクターだが、結果として最期までキオの主張は耳すら貸してもらえず、同じ境遇の人間をフリットが自分の意思で殺害するという終わり方になってしまった。
ジラードことレイナ・スプリガンは、敵側にフリットと同じような境遇の人間がいた場合にキオの停戦の訴えがどう響くかを表したキャラクターとなっており(大切な人間を殺され復讐心で戦場に立つ。両軍の事情に精通している等)、その悲劇的な境遇に同情するファンも確かにいる。
ただ、ヴェイガンから地球を守るという大義もあるフリットと違って、彼女の場合は恋人を死に追いやった上層部の人間のみならず、復讐に全く無関係な地球の人類全体にまで憎悪の矛先を向けるだけでなく、地球側を裏切ってヴェイガンに寝返り、戦場でもかつての仲間達(これも復讐とは全く無関係な人間達)を平然と手に掛けていく等(Xラウンダー能力が本編以前から事故によって暴走気味だった疑惑はあるものの)、ある意味でフリット以上に自己中心的で身勝手な人物であるのも事実である為、どちらかと言えば批判的に見なされる事が多い。
本編での役割自体は非常に多いのだが、他のキャラクターや他の章(アセム編等が挙げられている)でもできなくない内容だったことが、余計に尺を圧迫してしまった感を生み出してしまっているといえる。
スーパーロボット大戦BX
ガンダムAGE初参戦となったスパロボシリーズであるが、彼女は序盤の分岐で初登場(なんとキオよりも登場が早く、AGEルートでない方で登場する)。
直前の話でカワサキからボソンジャンプでワープし、ネルガル重工の研究施設に保護された、『機動戦艦ナデシコ』の主人公テンカワ・アキトの護衛兼彼とボソンジャンプ技術開発の監視を行う。研究所が襲われた時はアキトと二人だけで、ナデシコが援軍としてやって来るまで戦線を守り抜いた。
自分と似た境遇にある(※)アキトを厳しくも優しく見守り、その後も彼とちょくちょく絡み、さながらナデシコのキャラとしか思えなくなってくる。
しかし、39話「どこにでもある『正義』」で原作通り、Xラウンダー能力が暴走し、発狂。しかし、そこはスパロボ。条件を満たせば彼女を救う事が出来る。その際は、説得が出来るのだが、キオだけでは届かなかった説得もアキトがいれば…。
(それに加えて、戦闘中会話を発生させる必要性があるが、それには彼の力も必要となる)
※TV版においても両親を亡くした事故が勤務先の陰謀だと判明するなどそれっぽいのだが、劇場版では妻を人身御供にされ自分の夢を永久に閉ざされた怒りと悲しみにより周囲の被害も関係なしに暴れまくるなどほぼ男版ジラード(レイナ)なので、いわば劇場版の黒衣の復讐者アキトの写し鏡とも言える。
関連タグ
ゼハート・ガレット フラム・ナラ キオ・アスノ フリット・アスノ Xラウンダー ティエルヴァ ヴェイガン
リュウ・ドルク アンジェラ・バルザック:スパロボでオリジナルのBGMを与えてもらった繋がり