概要
クジョウ・キョウヤが使用する、ガンダムAGE-2ベースの機体。
チャンピオンのバトルスタイルに特化させたハイスペック機というコンセプトで製作された(ビルドダイバーリゼでの描写から、チャンピオンになった当初は通常のAGE-2を使用していた様子)。
シールドやウイングに攻撃機能が付与された事で、どのような状況からでも攻撃に転じられる超攻撃型の機体として仕上がっている。
可変機構も健在だが、名称がストライダー形態からフェニックスモードへと変更されている。
キョウヤがチャンピオンとしての素性を隠して活動する際には、ガンダムAGE-2ダークハウンドのアウターパーツを装着してバトルに投じられる。これは頭部がマスターグレードの物を使用し、レリーフのデザインが異なるなどオリジナルのダークハウンドとはデザインが異なっている。…というかぶっちゃけデザイナーの海老川氏もtweetしているように、AGEⅡマグナムにダークハウンド色のプラ板を張って一部ダークハウンドの装備を付けただけと言っていいほど"カラーが同じなだけでデザインは別物"である。
※こちらは既にマスク割れをしているが、大体こんな感じである。
武装
ハイパードッズライフルマグナム
ガンダムAGEⅡマグナムの主兵装。ベース機のそれよりも一射ごとのエネルギー充填量を向上させた事で出力を高めている。変形時には本体直結式へとエネルギーバイパスが変更し、エネルギー消費が激しい分より高出力なビームを放つことが可能。
ベース機と同じく変形時に胸部に接続して機首を構成するが、AGEⅡマグナムの物はストックが後部に展開して頭部を覆うようになっている。
偽装ダークハウンド時には、ライフルに代わりドッズランサーを装備する。
シグルシールド
先端部にシグルブレイドが取り付けられたシールド。ブレイドが面積の大半を占めるので、大型剣としての使用のほか、防御と攻撃を同時に行うテクニカルな戦闘スタイルにも対応する。
フェニックスモード時はハイパードッズライフルマグナムのストック部分に接続される。
Fファンネルのエネルギーを集約すれば、長大な光の剣を形成する「EXカリバー」という必殺技を持つ。名前の由来はチーム名が「AVALON」であることから、アーサー王伝説に登場する剣「エクスカリバー」であろう(名前とポーズからこっちを思い出した人も多かったようだが)。
偽装ダークハウンド時にはダークハウンド色のアウターパーツで覆っている。
Fファンネル
AGE-2の特徴とも言える四枚の肩部ウイングは、ファンネルとして遠隔操作出来るようになっている。
ガンダムAGE-FXのCファンネルのように敵の攻撃を防ぐ盾としても使える他、手持ちの格闘武器としても使用できる。
その斬撃能力は、エネミーガンプラの放ったビームを切り払える程。キョウヤは更にそのビームを敵に跳ね返す芸当を披露している。
こちらもシグルシールド同様に、偽装ダークハウンド時にはダークハウンド色のアウターパーツで覆っている(そのためか素性を隠すためかは不明だが、ファンネルとしてはその際には使用していない)。
ビームサーベル
原型機からそのまま継承された格闘武器。
非使用時にはリアスカートにマウントされる。
ガンダムAGEⅡマグナム(SV Ver.)
変則フラッグ戦にて登場したAGEⅡマグナムの決戦仕様機。
機体名のSVには救世主(SAVIOR)の意味が込められたものである。
色が白よりになったほか、頭部パーツに翼の意匠がつき、さらに背中には新たにティエルヴァのTビットと同系統のビット兵器が追加されている(このビットは「EXカリバー」使用時にもFファンネルと同様に使用される)。因みに名称はシグマシスファンネル。足の形状もふくらはぎの追加パーツにより空中戦に特化したような独特の形状となっているが、似たようなアヴァランチエクシアダッシュやAGE-3オービタルの足などのように変形させて従来通り地上に立つこともできる。
さらに上記以外の特徴として、ガンダムAGE-FXのFXバーストをベースにした独自システム「FXプロージョン」が搭載されている。あふれ出るエネルギーをビーム刃として全身に展開していたオリジナルとは違い、FXバーストの機体のスペックを上げる機能を機体内部に集約させ、出力を極限にまで高めるものと言える。システム起動時には6基のファンネル・ビットを一度呼び戻し、背部で翼状にフォーメーションを取らせる。
性能の高さとキョウヤの高い実力から、双方共手負いではあったがガンダムジーエンアルトロンとセラヴィーガンダムシェヘラザードを完封して沈黙させ、ガンダムダブルオースカイとガンダムGP-羅刹二体を相手にしてもなおほぼ無傷で圧倒し(リクもオーガもこの闘いでトランザムを使用していてもFファンネルやビットすらも落とせていない)、最後の必殺技のぶつかり合いになるまで破損すらしなかった。
最後はダブルオースカイとGP-羅刹の必殺技でEXカリバーを押し返され撃破された。
最終回では色を通常のAGEⅡマグナムカラーに戻して(後日談に登場した実物含め羽根の意匠などは残されているため、別機体ではない)、暴走レイドボス戦に参加している。変則フラッグ戦終了後すぐの出来事なのだが、どのようにしてものの一瞬で機体色を戻したのかは不明。こちらもアウターパーツだったのだろうか?
各ダイバー達と共にレイドボスに応戦するのだが、ここで盛大にやらかしている。
多くのダイバーの加勢や運営の加勢により次々とサブユニットや各地のレイドボスが撃破されていき、後は大元を叩くだけ。ダブルオースカイが必殺:ハイヤーザンスカイフェイズを発動する。ここまではいいのだが…
キョウヤ「リク君、私を使え!!」
本来バスターソードかロングライフルを設置する箇所に、フェニックスモードに変形しつつ自分から突っ込んだ。AGEIIマグナムは巨大なEXカリバーへと変化し、ダブルオースカイが振り下ろすことでレイドボスを撃破した。
突然「私を使え!!」などと、意味のわからない発言でも本人は大真面目である上目の前の強大な敵を撃破する材料になってしまうのだから、本当に酷い。
ガンプラ
1/144スケールのものはHGBDシリーズ第一弾として2018年3月10日に発売。HGガンダムAGE-2ノーマルの仕様変更商品である。
初回出荷版のパッケージはビルドダイバーズ放送開始をPRする仕様となっている。
後にSV Ver.もHGBDシリーズにラインナップ。
追加装備はHWS&SVカスタムウエポンセットとして発売され、こちらは成形色が通常のAGEⅡマグナムに合わせてあるので最終回カラーが再現できる。
プレミアムバンダイ限定で2019年8月26日からSV Ver. FXプロージョン版が受注販売される。
1/100スケールのものはMGとしてMGガンダムAGE-2ノーマルの仕様変更として発売。2019年8月現在においては一般販売でのダイバーズ商品のMGはこれだけ(プレミアムバンダイ限定で外伝ガンプラがMGで発売されている。)
関連タグ
ガンダムAGE-2 フェニキス - AGE-2におけるファンネル搭載機の先駆者。フェニックス繋がりとも言える。
ガンダムTRYAGEマグナム…ガンダムAGE-1をベースとした事実上の後継機。
アーサー王伝説…モチーフの1つと思われる要素。必殺技であるEXカリバーはエクスカリバーからだろう。変則フラッグ戦の際には戦場の各エリアごとに円卓の騎士たちの名前を冠していた