【注意】この記事には「ガンダムビルドダイバーズ」終盤のネタバレが多く含まれています。閲覧の際はご注意ください。
リク・キョウヤ「「僕達の未来を決める。このガンプラバトルで!!」」
キョウヤ「彼が、僅かな可能性にすら喜んで飛び込んでいく私だと言うのなら。私は己を殺し、世界を守る為の剣となろう!」
リク「今行くよ。待ってて、サラ!!」
概要
ブレイクデカールの脅威が去ってなおも発生し続けるバグの根源であるELダイバー・サラの処遇を巡って、ビルドダイバーズと有志連合との間で発生した大規模戦闘。
考案、及びクリエイトミッション作成はリクとクジョウ・キョウヤによるもの。レイドバトル当日...サラを消去する修正プログラム実行当日、2人からの突然の提案にダイバー達は混乱、ゲームマスターは激怒するものの、リクの口から出た言葉「GBNはガンプラバトルをする場所。なら、その世界の命運は多数決でも誰かの一声でもなくガンプラバトルで決めるべき」にキョウヤが納得していることからダイバー達も「チャンプがやるなら」と戦闘に参加。ゲームマスターもキョウヤが抑え込み、開戦された。
通常のフラッグ戦と違い、一度撃破されれば復活は不可能。ビルドダイバーズ側の参加条件は「ビルドダイバーズのメンバー、及びそのアライアンス」と制限された。また、勝利条件もビルドダイバーズは「AVALONのフォースネストに囚われているサラの奪還」、有志連合は「ビルドダイバーズの殲滅」と陣営ごとに異なっている。
なお、「ビルドダイバーズの保護者」を名乗るマギー、アライアンスを組んだシャノワール・ネオ、運営のやり口に反旗を翻したタイガーウルフ、そして不可能を可能にする姿を見るのが好きなロータスがビルドダイバーズ側に参加している。
ビルドダイバーズが勝利すれば、ナナセ・コウイチが考案したサラ救出の作戦が実行され、有志連合が勝利すれば、修正パッチによるサラの削除が実行される。
....少人数のいちフォース(+α)対それ以外の大多数(後述の参加者一覧も参照)と、数という点においてはビルドダイバーズ陣営が圧倒的に不利であり、戦力比は『一対一万以上』。
そのうえキョウヤはガンダムAGEIIマグナムをSV ver.に強化しており、その他のフォースもキョウヤが信頼を置いてる強者達ばかりの為、物量差以外にも有志連合の優勢は明確である。
また視聴者からは見れば「例え世界中を敵に回しても大切な仲間を守りたい」と「心を鬼にしてでも世界を守りたい」という本家ガンダムシリーズでも見られる所謂「正義VS正義」という構図になる。
だが、サラが自分の力でブレイクデカールの脅威から世界を救い(ガンダムダブルオーダイバーエースから出現した光の翼)、その結果今のような事態になった事を知るのはビルドダイバーズを含めて極一部の人間しか知らず、運営がサラを「GBNを崩壊させる電子生命体」としか広めていない為、ほとんどのダイバーからはサラは「GBNを崩壊させる存在」、「ただのバグ」、ビルドダイバーズは「我儘優先で世界を崩壊させかねない何もわかってない子供」としか見られておらず、言わば「悪(ビルドダイバーズ)VS正義(有志連合)」という構図になっており、そういう意味でもビルドダイバーズ陣営は不利と見られた。
しかし、別の側面から言うならば現実との両天秤で安寧を優先し否定する者と、僅かな可能性を冒険として挑戦する者の戦い、存在する命と偶然に生まれた命の基線の戦いでもある。
決戦(ネタバレ注意)
【注意】この項目はep24及び最終話のネタバレしかありません。閲覧の際はご注意ください。
状況が連合側へと傾く中で、突如アテネゲートよりフォース百鬼が乱入、途中参戦しビルドダイバーズ側を援護。大軍勢フォースである百鬼の加勢により一時有志連合側も押し戻される。
大将同士の戦いでは苦戦するリクのダブルオースカイにオーガのガンダムGP-羅刹が加勢するものの、それでもキョウヤが駆るAGEⅡマグナムが優勢だった。2機のトランザムとAGEⅡマグナムのFXプロージョンがぶつかり合うも圧倒され、倒れるリクとオーガ。それでも、まだ2人は立ち上がろうとする。
キョウヤはそこで通信がGBNにログインしている全ダイバーに聞こえるようオープンチャンネルに設定してから、リクになぜそこまでするのか問いかける。
リク「俺…貴方に憧れてガンプラバトルを始めました。その強さに、決して諦めない心に憧れて。俺、ガンプラが、ガンプラバトルが大好きです。貴方に憧れて始めたGBNが大好きです。ガンプラが、ガンプラバトルが大好きだという気持ちで、たくさんの人と繋がり合える。色んな人達が、色んな目標を持って、自分の歩幅で前に進んで行ける。そんなGBNが大好きで。そこで出会ったのがサラなんです。サラにいっぱい教えてもらった。一緒に経験した。みんなとの絆、ガンプラとの繋がり、楽しむ気持ち、諦めない事、前を向いて進むこと。ガンプラを大好きだって事!いっぱい感謝している!」
リクはその心に秘めたありったけの思いを吐露する。見ていたサラも、目に涙を浮かべる。
モモ「そうだよ!私だって諦めたくない!サラちゃんと一緒に、サラちゃんにいっぱい!笑顔にさせてもらったもん!!」
初対面からいつもサラと一緒だったモモ。モモがサラをかけがえのない友達と認識するのに、それは十分な時間だった。
ユッキー「そうだ、僕だって応援してもらった!自分を信じるって気持ち、変わりたいって気持ち!全部励ましてもらった!!」
リクの強さに嫉妬し、迷っていたユッキー。同じ境遇で共にその迷いを振り払った盟友、ドージと背中を預け合い戦いながら、改めて感謝を口にする。
アヤメ「そう。光を失った私に、もう一度道を照らしてくれた!仲間といられる温もりを、もう一度教えてもらった!!」
一度はブレイクデカール事件首謀者の部下としてビルドダイバーズを裏切ったアヤメ。それでも自分を仲間として受け入れてくれたサラに、どれだけ彼女が救われたか。
コーイチ「立ち止まり、挫けてしまった自分に、もう一度前に進む力を、勇気をもらったんだ!」
GPDから仲間が離れてしまい、絶望しバトルから離れたコーイチ。心を照らされ、ガンプラバトルに戻ってくる勇気を取り戻すのに、サラもまた必要不可欠だった。
リク「だから諦めたくない!サラに、いっぱい笑顔にしてもらった。大好きって気持ちを教えてもらった!!」
仲間達の自分への想いを聞き、サラは涙を零す。同時にリクも涙を零し、自身の右手にそれを落とす。
リク「俺達の『好き』が生んだ命がサラなら、俺達の手でサラを消したりしちゃいけない!自分達の『好き』を、自分達で否定したくないから!!だからっ!!!」
軋む音を出しながらも、リクの決意に応えるかのようにゆっくりと立ち上がり潰された左目を光らせるダブルオースカイ。
リク「俺達は...!」
ビルドダイバーズ「「「「「俺達の『好き』を!諦めない!!」」」」」
同時に先程涙を受け止めたリクの右手から光が放出され、その光はダブルオースカイを通じて広域に広がる。
ロンメルやキョウヤも驚く中、遂に最後の一撃へ。GP-羅刹が必殺を準備完了し、続いてダブルオースカイもハイパースカイザンパーを構える。
オーガ「御託は済んだか!行くぞリク!!」
リク「はいっ!!!」
キョウヤ「サラ君を救えばGBNは崩壊する。なればこそ!私はGBNを守る!!」
AGEⅡマグナムもEXカリバーを構え、3人は雄叫びを上げながらぶつかり合う。その衝撃は周辺の戦闘区域すら吹き飛ばす。
しばらく拮抗し、ダブルオースカイとGP-羅刹はダメージによる限界が迫る。一方のAGEⅡマグナムのファンネルにもヒビが入っていた。
キョウヤ(回想)「最後にもう一度聞きたい。君はどうしたい?」
サラ「私は…私の望みは…私も、みんなと一緒にいたい。笑いたい。ずっと、ずっと一緒にいたい!!」
サラの思いに呼応するかのように、リクの腕につけていたサラのペンダントが光る。
リクとオーガが雄叫びをあげ、2機はEXカリバーを押し切り、遂にAGEⅡマグナムを撃破。
キョウヤ「見事だ…」
最大の障壁が無くなった事により満身創痍のダブルオースカイは遂にサラの元へと辿り着いた。
抱き合い、涙を流しながら再会とこれからの未来を喜び合うリクとサラ。
圧倒的不利の状況を覆し勝利した彼らに、それまで散々頭ごなしにサラと彼らを否定していたゲームマスターも遂に折れ、彼らの勝利を認めた。
ゲームマスター「フッ…君達の勝利だ!」
Battle ended.Winner,''BUILD DIVERS''!!
【世界とサラの両方を救う手段】に方針が決定し、ようやく戦いが終わった・・・
…かに見えたのだが、サラの救出の前にまだ「バグで暴走し凶悪に力が増した最凶レベルのレイドボス」との最後の戦いが残っていた。
しかし、先の戦いで諦めずに希望を掴んだビルドダイバーズの姿は多くのダイバーたちの心を揺り動かしており、キョウヤやロンメル達だけでなく、それまで彼らと関わりが無かったパトリック・コーラサワー(のアバターダイバー)、外伝登場人物をはじめ、ゲームマスターまでが彼らに協力して極東エリアに巣食う本体と各地に散らばる分身らと戦った。
実はフラッグ戦以前にリクからサラのサルベージの事を聞いたキョウヤは「万に一つの可能性に賭けたいのなら、それを押し通せる力があると示さなければならない」と遠回しに助言しており、フラッグ戦はいわばサラ救出に反対する者にそのことを証明するためのものだった。
キョウヤの言葉通り、リク達の行動と勝利は世界中を動かしたのである。
そしてサラのサルベージは成功し、彼女の命とGBNの双方が救われた事により、ガンダムビルドダイバーズの物語はハッピーエンドを迎えたのであった。
参加者一覧
ビルドダイバーズ陣営
勝利条件:サラの奪還
ビルドダイバーズ及びそのアライアンス、更に個人参加の3名の陣営。
途中大型フォースである百鬼の加勢はあったものの、前述の通り物量では大幅に押し負けており誰がどう見ても絶望的状況であった。
ビルドダイバーズ
主戦闘を担う。ユッキー・アヤメ・コーイチがマギー達と共に徹底抗戦、その隙にリクとモモが突撃しサラを回収する作戦だった。
ユッキーはこのバトルまでにジェガンブラストマスターを完成させ、リクもダブルオースカイのHWS装備を追加で装備している。
- リク/ガンダムダブルオースカイ(HWS装備で出撃)
- ユッキー/ジェガンブラストマスター
- モモ/モモカプル
- コーイチ/ガルバルディリベイク
- アヤメ/RX-零丸
シャノワール・ネオ
アライアンスを組んでいるフォース。フォースメンバー全員が参加したが、コーイチが用意したシャトルの操縦等に6人必要だったこと、絆ガンダムは積載不能、出撃可能だったのが4機であったことからのスーパーショックガンダムへの合体が不可能なことと個人個人の力量がビルドダイバーズに及ばないことからヒロが判断。ダイバーはシャトルの操縦を担当し、機体はシャトル墜落の偽装の為使われた。
その他
先述の通り「ビルドダイバーズの保護者」を自称し、ビルドダイバーズ側で戦い抜いた。
運営のやり方に異議を唱え、有志連合参加予定の虎武龍を抜けてフリーになってまでビルドダイバーズに味方した。
- ロータスとその一派
「もし不可能を可能にすると言うのなら、それを見てみたい」と、ロータス要塞でシャトル発進を援護した。
最初は所属フォース共々有志連合側で参戦したが、その真意はタイガーウルフに本気を出させる為であった。その後はビルドダイバーズ側に寝返り、マギーやタイガーウルフと共に戦い抜いた。
百鬼
事前にリクからアライアンス申請を受けており、オーガがこれを受諾。フォースメンバー全員で途中参戦し、大きく戦況を変えた(劣勢に変わりないが)。
有志連合陣営
勝利条件:ビルドダイバーズ陣営の全滅
前述の通り第一次有志連合戦での有志連合メンバーの殆どが引き継がれており、即ちチャンプが認めた実力者揃いの精鋭部隊である。
AVALON
クジョウ・キョウヤ/ガンダムAGEⅡマグナムSV.verをはじめとする全メンバーが出撃。
第七機甲師団
ロンメル/グリモアレッドベレーをはじめとする全メンバーが出撃。
SIMURUG
- その他数多くの実力派フォース
(ビルドダイバーズ、マギー、タイガーウルフを除いて第一次有志連合戦にて有志連合に加わっていたダイバー全員)
余談
今回の展開は多くの視聴者の興奮を掻き立てたらしく、放送直後、Twitterでは、「#自分のガンプラでリク君の加勢しようぜ 」と「#GBNを守る為にチャンプと一緒に防衛しようぜ 」というハッシュタグが作られ、自分がどちらの陣営に就くかを仮定して、自作のガンプラの写真をアップロードするという事態が起こった。
また、これとほぼ同じ現象は続編の『ガンダムビルドダイバーズRe:RISE』の最終話直前でも起きている。「#俺達も協力してGBNもアルスも救おう」というハッシュタグとともにヒロトたちビルドダイバーズやGBNのダイバーたちに加勢しようと多くのモデラーが自作のガンプラを投稿した。この現象にはパル役の南真由も反応しており、自信の所持するヴァルキランダー2体を投稿している。
関連タグ
・・・サラの命もGBNも救われ、物語はハッピーエンドを迎えたはずだった。
・・・事実、最高の結果に全てのプレイヤーは敵味方問わず歓喜の声を上げた。
・・・たった一人を除いて。
「勝者」の裏の「敗者」
【注意】この項目は「ガンダムビルドダイバーズRe:RISE」ep20のネタバレが非常に多く含まれています。閲覧の際はご注意ください。
この一件の少し前に、AVALONに所属していたダイバー「ヒロト」と彼と親交のあった謎の少女「イヴ」の間に悲劇が起きていたことを誰も知る由はなかった。
様子がおかしいヒロトに、カルナは「帰った方がいい」と声をかける。直後カルナは出撃する為離れるが、ヒロトは通路に留まったままだった。
迷う最中、ヒロトは仲間からの増援要請を受けて出撃、味方のピンチを救う。が、直後AGEⅡマグナムとダブルオースカイ、GP-羅刹の激突の余波を受け味方達は撃破され、自身のアースリィもビームライフルのパーツとシールドを潰され、即座に随伴させていたウラヌスアーマーからパーツを射出、残ったコアスプレーガンに合体させて長距離狙撃機能のあるビームシュートライフルU7とし構える。
エミリアから隊長機の支援は不要と指示があった為、ヒロトはそこで沈黙する。
そして、ここから彼を2年間縛るトラウマが始まってしまう…。
キョウヤがオープンチャンネル化して全ダイバーに聞かせたリクやビルドダイバーズの面々の言葉。その「諦めない」という想いは、誰も知らなかったとはいえ、自らの死を選んだイヴを止められなかったヒロトの傷を大きくえぐるものとなってしまった。
ヒロトはキョウヤを辛くも退けサラのもとへ急ぐダブルオースカイを狙撃しようとロックオンするが、大切な人を救えなかった自分と、救おうとするリクを重ねてしまい、その目はいつの間にか筋違いな憎しみに染まっていく。
ヒロトは左側からダブルオースカイを狙っていたのだが、先の戦闘でダブルオースカイの左センサーは破壊されており、リクはロックオンされていることに気付くことができなかった。ビルドダイバーズ本編での満身創痍のダブルオースカイの左アングルは、ヒロトの視点であったことがわかる。
加えてダブルオースカイのシールド機能を担うスカイブレイサーは左腕のものがダメージにより腕パーツごと破棄されており、ここから撃てば防御手段がほぼない状態となっていた。
総じて、撃てば確実に勝利がもぎ取れる状況。
「何故だ………」
「なんで……」
「君はっ……!」
「俺はっ……!」
「君をっ……!」
「俺はぁぁぁっ!!!!」
イヴとの思い出を胸にしつつ、目に涙を溜めたヒロトは普段の彼からは想像できない形相でダブルオースカイを狙う。
そしてトリガーを引こうとするも、ヒロトは寸前でイヴの最期の言葉…最期の願いを思い出す。
イヴ「これからも、誰かのために頑張れるヒロトでいてね…」
我に返ったヒロトは、引き金を引くと同時に射角をずらした。
そう、ヒロトの起こそうとしていた行動は、イヴの最期の願いを最悪の形で裏切るものだったから…。
射角をずらして放たれたビームは地面を大きく抉った。直後のアースリィはガンプラでありながら明らかに表情を見せていた。
ヒロトは激しい吐き気に襲われ、膝から崩れ落ちる。そこに無慈悲にも流れる、ビルドダイバーズの勝利を知らせるシステム音声。
そして、先ほどのビームで舞い上がった土砂はライフルを落としヒロトと同じように膝から崩れ落ちたアースリィを醜く汚していった。
その姿は、光に包まれながらサラのもとへ到着したダブルオースカイ/リクとは正に正反対のものだった。
汚れたアースリィと抉られた地面、そこに降り注ぐ光。温度差の激しいこの光景は、視聴者をも身震いさせただろう。
この戦いの後、誰もが歓喜に沸く中、彼は自身の起こそうとした行動に愕然とし、激しい自己嫌悪に駆られながら一人GBNから姿を消した。
そして、その日を境に、リアルでのヒロト=クガ・ヒロトの顔から笑顔が消えた……。
一連の流れはヒロトのトラウマとなり、ガンプラから離れるだけではなく、リアルでも別人のように暗くなるなど、彼を縛り続けることとなってしまった。
また、狙撃しようとしたビームシュートライフルU7を装備するウラヌスアーマーも約2年間箱をガムテープで巻かれて封印される事となる。ep18にて「2度と使うことはないと思っていた」とヒロトが発言していたことから、狙撃そのものに抵抗を覚え、その為の装備であるウラヌスを封印したことが見て取れる。
ep20で描かれた見事なまでのダブルオースカイ/リクとの対比から、
「空のダブルオースカイ、地のアースリィ」なんて言われることも。
これは描写の他機体名と機体の元ネタにも表れており、的を射ているとしか言いようがない。
(空(sky)の名を冠すダブルオースカイ、地球(Earth)の名を冠すアースリィ。)
(人類の革新のために作られたダブルオーガンダム、ただ戦うことしかできないRX-78-2)
ヒロトの時間が再び動き出すには、2年以上の月日と、彼が偶然出会ったダイバー達と共に挑む事になるある事件が必要だった……。
それから2年後
続編『Re:RISE』では、この一連の戦いは「第二次有志連合戦」と呼ばれており、これが公式での正式名称となっている。
また、これ以降もサラのような電子生命体「ELダイバー」は発生し続けているが、この戦いを教訓としたのか、Re:RISEの時点では保護、共存にGBNの方針が変わっており、メイなどの総数87人のELダイバーが受け入れられている。詳しくは当該項目参照。
第14話では、創造主様の伝説を探りに遺跡の中へ入ったフレディが、突如出現したモニターに流れたこの戦いの一部始終を見ていた。
そして、最終回である第26話ではアルスとの決戦が本戦闘と同じ舞台で繰り広げられた。この戦いでは、ヒロトがかつてここで狙撃しようとしたリクと共闘するという熱いシーンがある。
余談2
『Re:RISE』では上述した真実が明かされたことで20話放送当時は「無印をもう純粋に見れない」という感想も上がっていたほどだったが、そこから24話までの彼の心境の変化とトラウマの克服を確認したことで、改めて向かい合えるようになった視聴者もいたとのこと。
やや蛇足になってしまうが、上記のように狙撃直後にヒロトは猛烈な吐き気に襲われたが、実際に嘔吐したかは不明。まあ、もし吐いたならGBNの筐体がえらいことになっていただろうが、そのような描写はないから吐いてはいないと思われる。
アースリィが土砂に汚れたのも、その代わりと取れる。
だが、言い方を変えれば「吐きたくとも吐けなかった」とも解釈でき、そういったところからもヒロトの苦しみが窺える。
無印の後期OP「スタートダッシュ」には2番の歌詞に「勝者の裏には必ず敗者もいるんだろう」という歌詞がある。Re:RISEで過去が語られた際に、この歌詞はリクとヒロトを指しているんじゃないかと話題になった。実際にはRe:RISE自体が完全に後付けであるため考慮されていた訳ではなく全くの偶然なのだが、内容と異様にマッチしたこの歌詞は視聴者を驚愕させた。