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クガ・ヒロト

くがひろと

クガ・ヒロトとは『 ガンダムビルドダイバーズ Re:RISE 』の主人公である。
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「 もう、誰も奪わせない。お前にも、奪わさせない! 」
CV:小林千晃

人物

ダイバー名は「ヒロト」。
GBN歴は長く、ビルダーとしてもファイターとしても優秀な高校生ダイバー。リアルに近い姿のアバター(リアルより髪が少し長い程度)を素直に使っており、ポンチョを纏った姿は根無し草を思わせる。
オリジナル機体・コアガンダムおよびその換装機・プラネッツシステムで多様な戦局に対応する実力者。GBNの仕様にも造詣が深く、敵の分析、地形を活かしたトラップの設置、クリエイトミッションを応用したシミュレーションの作成など、作戦立案にも長けている。
一時期は熱心に打ち込んでいたことが伺えるが、本編開始時点ではソロで傭兵プレイを続けており、気が向いた時にログインしてはミッションにふらりと参加し、クリア条件を達成すると報酬そっちのけで何かを探すようにミッション用のディメンションを探索するという行動を続けている。
その腕を見込んで「隠しミッション」に誘ってきたカザミが口にする「新エリア」という情報に少なからず興味を抱き、フレディと名乗る少年からの仔細不明な救援要請を受けて、仕様とは異なる未知のミッションに臨むこととなる。

バトルにおいては生き残りの友軍を囮に敵をトラップへ誘い込む、味方の援護よりも敵戦力の分析を優先する――といったソロ気質の強い冷めた戦い方が目に付き、結果的に彼に助けられたアレックスのダイバーは、利用されたことも見抜いた上で「力量は確かだがチーム戦に向いていない」と評価した。
チーム戦演習の相手を務めたフォース・MU DISHのゴジョウからは、他者を信用していないこと、起こり得る問題を仲間に知らせず一人で対処しようとする姿勢を見抜かれ、「なぜチームを組んでいるのか」と問われてなお、何も答えようとしない消極的な態度が浮き彫りとなる。
自機の作り込み様からも、多様な局面に対応可能な設計思想が読み取れることから、ともすればBUILD_DiVERSの誰よりも独り善がりになりかねないスタンスをとっており、実際に序盤のミッションでは面倒事を一人で引き受けようとする姿勢も目立っていた。これは率先して他者のために動けてしまう性質の不器用な表出とも言え、メンバーの意を汲もうとする場面もあるものの、技量の問題から仲間を頼るという発想もなく、明確な役割分担の実施については4thミッションを待つことになる。

なお、回避パターンに関しては最短での反撃が手癖になっているらしく、離脱する相手や姿勢を崩した相手に対しての回避からの迎撃パターンが似通っている面があり、そこを突かれてライフルを破壊されてしまう場面が何度か見られた。

コアガンダムを組み上げたばかりの頃にディメンション内で出会った少女・イヴと交流を持った経験から、GBNをゲームシステムとして割り切ることに抵抗を覚えており、詳細不明のストーリーミッションにおいてもクリア条件に対して必要以上に手を尽くすなど、ステージクリアを最優先にするカザミとは意見がぶつかることも。
ガンプラにも感情のようなものが宿るという考えも受け売りながらに持っており、パルヴィーズがガンプラに愛着を抱く様に共感してぎこちなく励ましたりと、心根には温かなものを持っている。

リアルと過去

17歳の高校生。脚本家の父・オサムと、翻訳家の母・ユリコの三人家族。同じマンションに暮らしている幼馴染みのヒナタとは家族ぐるみの付き合い。
GPD時代からガンプラバトルに親しんでおり、GPDの終了に伴いGBNを開始した。中学生時代にはビルダーとしての受賞歴もあり、顔馴染みのマツムラ店長からは今でも作例を頼まれたりしている。両親とも彼のGBN通いには好意的。
常にどこか物憂げながらも、基本的に穏やかで人当たりは良く、両親やマツムラ店長といった身近な人々との関係はごくごく良好。以前は常に人の輪の中に居るような明朗な少年であったらしく、ヒナタに限らず当時のヒロトを知る者の中には、気にかけている友人もいる様子。

ある経験からGBNで小型機体の可能性を模索しようとコアガンダムを組み上げ、GPDとの感覚の違いに戸惑っていたところへ声をかけてきたイヴと名乗るダイバーの助言を受けて、機体の調整を完了させた(後に、彼女がいなければ初日にGBNを離れていたかもしれないと語っている)。
それ以降、各種ミッションへの挑戦、換装用アーマーへの命名、フォースへの加入等々、ヒロトにとってのGBNはイヴと共にあり続けた大切な日々となった。しかし、最終的にはそうした日々をイヴと自らの手によって終わらせることになる。
ビルドダイバーズ一人のダイバーのためにGBNの大半を敵に回した第二次有志連合戦においては、上級者フォース・AVALONの一員として参加しており、相手方の大将だったダブルオースカイを捕捉し、撃墜可能な状況へと持ち込んでいたことが明かされた。
自ら消滅することを選んだイヴに手を貸すことしかできなかった自身と、イヴが「妹」と呼んだ存在を救うために戦うビルドダイバーズの姿に激しい葛藤を抱え、寸前で狙いは逸らしたものの引き鉄を引いてしまったことが追い打ちとなって、ヒロトはAVALONを脱退しGBNからしばらく姿を消し、復帰後も寡黙な傭兵へと変貌してしまう。
目の前で消え行くイヴに何も出来なかったという強い喪失感に加えて、一瞬でもリクたちへの逆恨みに駆られてしまったという後悔と虚無感、自分自身への失望は2年という時間を経てもその心に影を落としており、ヒナタやマツムラ店長の言ではその時期を境にヒロトの笑顔を見なくなったのだとか。その影響は「ビルドダイバーズ」という名前に対する、敵意とも悔恨ともとれない複雑な反応としても表れている。

劇中での活躍

※ 全編ネタバレ。

1st season

「隠しミッション」の情報を手に入れたカザミに強引に付き合わせられる形で、居合わせたメイパルヴィーズも含めた初対面の4人で参加したミッションは、GBNの従来のミッションとは仕様を異にしていた。依頼者であるフレディを狙う敵機の撃破を達成したことでシステムによってチームと認識された4人は、なぜかデフォルトのチーム名として用意されていた「ビルドダイバーズ」の名を与えられてしまう。
未知の仕様に訝る一同は、パルヴィーズが可能性として挙げた「GBNで開発中の長期のストーリーミッション」の先行配信ではないかと推定。自分自身の探し物のため、未知のエリアであるフレディ達の世界を探索したいと考えたヒロトはミッションの継続に同意し、チームとしてはバランスを欠いたまま、断続的に発生するミッションを手探りで攻略していくこととなる。

1st・2ndミッションでは染みついたソロ気質からミッションの要として奮戦し、3rdミッションではようやくチーム内での信頼関係が芽吹いたものの、4thミッションで想定される水中戦を控え、パルの提案で臨んだチーム・グラナダブルーのクリエイトミッションでは水陸両用機体に翻弄され、水中戦初心者のカザミとパルはあっさりとあしらわれてしまう。
ミッションクリアを優先するヒロトは水中用換装機で強引に勝利条件を達成すると、リスクを減らすという理由から自分一人での水中戦を提案し、賛同を躊躇するカザミやパル、チームの一員としてのヒロトの姿勢に疑問を呈するメイも代案を出せないまま本番を迎える。
しかし、想定外の巨体と防御性能を誇るエルドラシーブルートを前に、次第に追い詰められていく様子に痺れを切らして飛び込んできたメイのウォドムポッドに蹴り上げられ、ヒロトは機体ごと地上に連れ戻されてしまう。「敵を陸地へ引き上げてチームで戦えないか」というパルの進言もあり、単騎での限界を悟ったヒロトの即席の作戦で釣り上げた巨体は、なぜか釣果の捌き方に詳しいカザミの指揮で難なく瞬殺。ヒロトはチームの全員に向けて「もっと早く助けを求めるべきだった」と謝意を述べる。

5thミッションでは衛星兵器による地上への砲撃の阻止に失敗。山の民が受けた甚大な被害の切迫感、明確な敗北にもかかわらずバトルアウトにさえならない状況そのものに疑念を覚えるBUILD DiVERSは、折り悪く現実世界における原因不明の電波障害でGBNの稼働も休止されたことで、連絡を取ることも出来なくなる。
GBN運営とのコネクションを持つメイからの呼び出しでリアルのカザミ、パトリックと対面したヒロトは、自分たちと同様の経緯の末に意識不明となったダイバー、シドー・マサキの現状を知らされ、電波障害も30光年先の衛星兵器による攻撃の余波である可能性を告げられる。
フレディが「エルドラ」と呼んだあの世界での戦いが、GBNを介した異星での実体験だったという荒唐無稽にも思える現実を突き付けられ、再びエルドラへ赴こうとするメイの意志にも言葉を返せないまま、BUILD DiVERSは離散。
自身の様子を案じていたヒナタの言葉に、イヴから託された最後の願いを重ねたヒロトは、大切に思えるものを二度と失わないため、「誰かの為に頑張れる」自分であることを選び、愛機をコアガンダムⅡへと改修。稼働を再開したGBNにダイブする。
それぞれに覚悟を決めてはじまりの路地裏へと集ったBUILD DiVERSに、フレディからのSOSが届く。待っているのは、戻ってこられる保証もない命がけの戦いだった。

「 もう、繰り返さない。失くしたんだ、大切なものを。
   だから、繰り返さない――この胸の痛みは、本物だから 」

2nd season

再びエルドラの地に降り立ったヒロトたちを待ち受けていたのは、ヒトツメの首領である人工知能アルスがGBNに眠るヒロトの戦いの記録を参照して模造したアルスアースリィガンダムであった。
嘗てマサキと共にアルスと戦っていた聖獣クアドルンの協力も得て対抗するヒロトたちだが、第二次有志連合戦におけるヒロトの不可解な行動に疑問を呈するアルスは、目標を確実に仕留めるために作り上げたアルスアースリィを「完璧な貴方」と自称。誰にも明かさなかった記憶を不意に踏み躙られ怒りを剥き出しにするヒロトは単騎でアルスアースリィに肉薄、これを撃破する。

コアガンダムと共に飛び込んだGBNでイヴと出会い、共に作ったのがプラネッツシステムであったこと。突然の彼女の消滅を見送るより他なかったこと。第二次有志連合戦でイヴの妹のために戦っていたダイバーに向けて、混沌とした感情のままに引き鉄を引いたこと。
イヴが愛したGBNを守るためですらなく、激情に駆られてELダイバーの未来をも閉ざそうとしたその行為は、イヴが遺した「これからも誰かのために頑張れるヒロトでいてね」という最期の願いへの、最低の裏切りだったこと。そんなことをした自分に、人のためになろうとする資格なんて無いのだと、ヒロトは仲間たちの前で慟哭する。
「ビルドダイバーズ」の名を背負うことへの後ろめたさを告白したヒロトに、フレディは改めて信頼の念を伝え、イヴの願いがヒロトの中に息づいているからこそ自分たちは助けられているのだと感謝を述べる。イヴが繋ぎ、遺していったものをようやく受け止めたヒロトの表情は、いくぶんか柔らかなものに変わっていた。

エルドラ側の制約を無視して動けるゼルトザームへの対応に加え、肉体が限界に近づきつつあるマサキの意識の奪還が急務となり、ヒナタを通じて彼の容体が危険な状態にあることを知ったヒロトは、事情を聞かせられ戸惑いながらも協力の意志を示したヒナタに送り出される形でエルドラへ急行。クアドルンの復帰準備をパルに任せてカザミ、メイと共にマサキ奪還作戦を敢行する。
アルスによる洗脳の影響が弱まる中で、守るべき人々を蹂躙した記憶に苛まれながら贖罪のための死すら口にするマサキを制し、彼を介錯しようとするクアドルンが背負うことになる悔悟をも取り払うべく、カザミのフォローを受けてゼルトザームを正面から打ち破ると、マサキの帰還を見送った。

アルスとの決戦に備え、衛星に向かうための大気圏脱出手段を模索する一方、マギーの協力でGBN中に名前が知れ渡るようになったBUILD_DiVERSは大規模なリハーサル戦を行うことになる。ヒロトの古巣・AVALONや、上位ランカーに名を連ねるようになったビルドダイバーズといった手練れの集うロータス・チャレンジで、40回ものチャレンジの末にこれを突破。
銘々が強敵と競り合う中でガンダムダブルオースカイメビウスと対峙したヒロトは、リクの対応力に感嘆しながらも実力伯仲の一騎打ちを演じており、かつて誰あろうリクを撃とうとして失ってしまった「ガンプラを楽しむ気持ち」を彼との激闘で取り戻していくこととなった。
チャレンジ完遂後、メイのお膳立てで改めて対面したリクとサラに、伝えるべきだった言葉をようやく伝えられたことでわだかまりも解け、ミッション本番での健闘を祈るリクと友人として握手を交わし、笑顔で再戦を約束するのだった。
リアルではマサキ奪還以来、大まかな事情を話しているヒナタとの関係性も変化しており、ヒロトたちの帰還を願うヒナタと、ヒナタの弓神事を応援するヒロトの正念場が重なったことでエールを送り合っている。

決戦当日、レジスタンスの陽動の裏で大気圏を脱したBUILD DiVERSは対アルス用の切り札を携えて衛星へと接近。マサキとクアドルンの援護を受けながらネームド機を各個撃破し、衛星砲に致命的なダメージを与えることに成功する。
依然として頑ななアルスを挑発してGBNへと誘い出すと、エルドラ側で退路を断ち、大規模戦闘の触れ込みで集まったGBN中のダイバーの力を借りてアルスが率いる侵攻勢力を削り、遂にはアルス自身をもGBNのデータの海へと還す。
戻ることのない主人たちの星を守るという使命を、なおも終わらせることのできない人工知能を、破壊によって排除するのではなく、電子生命体が生まれ得る場となったGBNでの再生に賭ける――それがヒロト達の選んだ、アルスが遠い昔に果たした役割に報いるための方法だった。
後日、ダイバールックのヒナタを連れてエルドラへやって来たヒロトは、彼女を「もう一人の仲間」としてフレディに紹介する。脅威の去ったエルドラでは徐々に復興も進んでおり、BUILD DiVERSもリアルと行き来しながらその手助けをしている模様。

なお、家ではエルドラのことを話してはいないものの、普段からGBNについて好意的なユリコはもちろん、オサムもヒロトの様子から察するところはあったようで、「ガンプラで世界でも救おうとしてるのか?」「だったら這い上がらないとな」と物書きとしての立場から激励を送っている。
ヒロトも全てが終わった後に仔細を打ち明けたようで、鷹揚に受け止めたらしいユリコと、新作の題材(おそらくヒロトが作ったエルドラについてのメモ)を前に張り切るオサムの姿が描かれた。

バトローグ

後日談に当たる『ビルドダイバーズ バトローグ』では、ガンダムバルバトスルプスレクスでクジョウ・キョウヤの駆るストライクフリーダムガンダムと死闘を演じる。機体の相性的にヒロトが若干有利だったがそれでもキョウヤとの技量の差は大きく苦戦する。
キョウヤにはAVALONを去ったことにまだ気まずさを抱えていることを見抜かれており、鉄拳制裁と(この時何故かコクピットのヒロトも殴られたような跡ができている)「戻ってこいと言いたいところだが…お前には、もう無二の仲間がいる」という彼の言葉に奮起し、「AVALONのヒロト」ではなく「BUILD_DiVERSのヒロト」として臆することなく立ち向かっていった。

バトローグはここで終わってしまったので、決着がどうなったかは不明(相手が相手なので勝敗は明確だろうと言ってはいけない)だが、少なくても、ヒロトはこれからもBUILD_DiVERSの皆と共に前を向いて進んでいくことだろう。

使用ガンプラ

コアガンダム

1stシーズンにて使用。
通常のガンプラよりも小柄だが、武装換装機能「プラネッツシステム」を駆使することで様々な戦況に対応できる。

コアガンダムⅡ

コアガンダムの改修機。2ndシーズン以降に使用。
プラネッツシステムへの対応はそのままに性能向上、及び高機動の飛行形態への変形機能を獲得した。

RX-78-2 ガンダム(スピードグレード)

第19話にて使用。
本編の過去、GBN移行直前期にGPD記念大会荒らしをしていた少年との対戦に使用。元々はヒナタがもらった記念品であり、大会荒らしへの対処を懇願されたヒロトが彼女から譲り受けたもの。
相手はパーフェクトグレードのストライクガンダムであり、サイズ差がありすぎるためか正面戦闘では全く歯が立たなかった。だが、先に敗北していたガンプラ達によってフィールドに置き去られていた武装群を利用する戦法で相手を翻弄し、勝利を掴んだ。このジャイアントキリングが、後にコアガンダムの設計思想へと繋がっている。

ガンダムバルバトスルプスレクス

『ビルドダイバーズ バトローグ』にて使用。
「GANPLA BATTLE 1DAY BATTLE ROYAL」というGBNの周年イベントに参加した際、システムのランダム選出によってヒロトにあてがわれた機体。
クジョウ・キョウヤの駆るストライクフリーダムガンダム(ミーティア装備)がメイのセカンドネオジオングを撃破したところに急襲をかけ、ミーティアを破壊。その後はストライクフリーダムと互角の戦いを繰り広げた。

余談

イヴと共にいた期間の推定

ヒロトがイヴと出会ったのはGBNが世に出てすぐの頃ということは判明しているが、本編からどれほど前のことかは明言されていない。

前作『ビルドダイバーズ』を起点に「GPDが流行っていたのが4年前」とされており、ヒロトが参加したGBN移行直前のGPD大会の時点ではストライク立像が建設中であったところ、ヒロトがGBNを始める頃には建設が完了している。当時のヒロトは中学生であったことを鑑みると、GBNの本格稼働は『リライズ』本編から4~5年ほど前と推測できる。
また『ビルドダイバーズ』のメインキャラクターの一人・アヤメは、リク達と出会う2年前にはGBNで別のフォースに所属していたことが分かっている。『ビルドダイバーズ』の2年後を描く『リライズ』を起点にするなら、それもおおよそ4年前のことである。

つまりそれほど前には既にGBNが稼働しており、ヒロトとイヴの出会いもその頃だろうと推測できる。そこからイヴ消失と第二次有志連合戦までに2年の開きがあるため、ヒロトがイヴと共にいた期間は推定2年間(あるいはそれ以上)と考えられる。
絆を結び、惹かれ、そして哀しみに暮れるには十分すぎる期間だろう。

再序盤でのヒロトについて

ヒロトが第二次有志連合戦からどれだけGBNを離れていたかについてははっきりしていない。
ただ、劇中の描写や周囲の人たちの様子、親しかったカルナが第24話までヒロトのGBN復帰を知らなかったことなどから、第1話の時点では復帰(本人の弁では「たまたま気が向いて」)から程なかった模様。
この件についてはっきりした数字が出てくるのが『ガンダムビルドダイバーリゼ』で、『リライズ』第1話の1ヶ月前にリゼとコアガンダムが接触するシーンが存在している。

しかし、半ば惰性で復帰し、イヴの捜索も劇中の描写を見る限りダメ元のような感がみられており、友軍の迷惑を顧みない傭兵プレイという迷惑行為寸前のプレイスタイルもあり、エルドラの一件がなければ、ヒロトが遠からずガンプラを完全に辞めていたか、悪評が立ってGBNから(アカウント停止などの)追放されていた可能性は十分考えられる。

異色の主人公

ガンプラを題材にしたアニメの主役を中学生が占める中で、初の高校生となる。

ビルドシリーズの歴代主人公とは異なり(※)、ビルダーとしてもプレイヤーとしてもある程度完成された技量を持つ一方で、過去を背負ってどこか冷めた大人びた言動を取るなど「ガンプラを楽しむ心を失った」異色の主人公でもある。精神的にもある程度成熟している陰を抱えたヒロトを主人公に据える事で、従来作には無かったシリアスなストーリー展開をしても対応出来る素地が整えられていたと見る事が出来る。
過去を乗り越えた後もエルドラの戦いが激化していることもあり、ガンプラを楽しむどころではなかったが、それだけにミカミ・リクとのバトルを楽しんでいる様子に、視聴者の多くが安堵した。

なお、リクとのバトルはキョウヤの介入もあり決着はつかなかったが、劇中の様子を見る限り実力はほぼ互角。
強いて言うならビルダーとしてはプラネッツシステムという多彩なギミックを使いこなすヒロトが、ダイバーとしての操縦技量は天性のセンスを持つリクがわずかに上と言ったところ(劇中でも対戦時にお互いがその点を称賛している)。前作でのリクの描写に反しないこの互角描写は多くの視聴者に支持され賛同を得ている。

コアガンダムの製作にGPDでの戦闘がきっかけという点で前作主人公のリクと共通しているが、GPDとGBNで先に始めたものが逆で戦闘後から新機体製作への感情が違うという点でミカミ・リクのifの姿ということが現れている。またイヴのおかげでGPDからGBNへの移行が完遂できたという意味では、その現実を認めきれなかったシバ・ツカサとの対比もあるといえる。

また、ヒロトのビルダーとしての集大成とも言えるプラネッツシステムは「コアガンダムの可能性の開拓」を目的としており、何よりもイヴとの交流の中で生まれたGBNという世界の可能性を詰め込んだとても大切なものである。見て分かる通りに応用の幅も広く、ソロでもパーティプレイでもあらゆる局面に対応可能な、どこへでも、どこまでも行くための拡張装備なのが本来の位置付けであろう。
断じて独り善がりに戦うためでも、ましてや独力ですべてに対応するために作ったのでもないはずなのだが、本編での他者と距離を置くような行動の結果としてそう見られるようになってしまったのは皮肉と言う他ない。


隠れガンダムオタク?

ゲーム内、リアル共にクールで物静かな人物であるため、ガンダム的なファクターに鼻息を荒くして早口になるようなオタク的な描写は一見すると見当たらないが、かなり熱烈な『機動戦士ガンダム』(通称「1stガンダム」)への偏愛がそこかしこに見て取れる。
・コアガンダム+プラネッツシステムの着想がRX-78+Gアーマー。
・変形合体の台詞が「コアチェンジ、ドッキング・ゴー」(1stより)
・過去にビルダーとして受賞した作品が「G-3ガンダム+Gアーマー」
ガンダムハンマーハイパーハンマーの両方を用意する
・トラップにアッザム・リーダーを愛用
・大気圏突入用にわざわざ耐熱フィルムを用意(1stより)
・コアガンダムIIの顔がクローバー製の合金玩具に酷似
・コアガンダムとアーマーの緊急分離の際の掛け声が「ボルトアウト」(Gアーマーからガンダムへ分離時の掛け声と同じ)

…などなど、作品が進むほどにそのマニア描写には暇がないのだが、マニアでなければ半分も伝わらないだろう。いわば「細かすぎて伝わらないガノタ描写選手権」のようになっている。

その理由についてはBlu-rayBOXの後日談小説にて間接的に明かされている。


アルスが踏み抜いた地雷

上述の通り、完璧な自分と語ったアルスに対して珍しく感情を剥き出しにして追撃したが、それもそのはず、この時のアルスの言動の全てがヒロトの古傷を抉る行為に等しかったのだ

コアガンダムはイヴと共に育んだガンプラであり、彼女とGBNを冒険した事はヒロトにとってかけがえのない思い出である。
逆に第二次有志連合戦は自己嫌悪さえ抱くほどの強烈な出来事であり、狙いを逸らしたことでイヴが愛したGBNを守ろうとする有志連合を、引き金を引いたことでイヴが救おうとした命を、その衝動が妬みや怒りの類であったことで、誰かの助けになってほしいというイヴの最後の願いを、全てを裏切ってしまったヒロトにとってはトラウマの塊とも言うべき忌まわしい黒歴史である。

にもかかわらず、あの時の苦渋の選択を「理解できません」「不可解です」と切り捨て、「敵を倒す」その一点のためだけに作られた紛い物のコアガンダム(しかもその装備構成はよりにもよって第二次有志連合戦時の物)で、葛藤も躊躇もなく「敵」に引き金を引いたアルスの姿が「完璧な貴方」だと告げられたのだ。

だが、アルスに悪意は一切無いのも尚更タチの悪さを引き立てている。
先ほどヒロトの選択を切り捨てたと述べたが、これはヒロトを侮辱するためでも精神的な攻撃を行うためでもなく、絶好のチャンスをみすみす逃すような行動に対して純粋に疑問を抱いたからに過ぎない。コアガンダムを模倣したのも、その時点で特筆すべき脅威と認識していたヒロトと彼の機体を評価したからに過ぎない。敵を狙撃するのも、それが自身の使命故に過ぎない。

即ち、アルスの語る完璧とは、状況だけを見て導き出した理論上の完璧なのだ。
それを想いも傷も踏みにじって突き付けられれば、激昂しながら「違う!」と否定するのも当然だろう。

なお、第二次有志連合戦にてリクを撃墜していた場合、イヴの妹と知りながらサラを見殺しにすることと同義であり、サラを救えなかったリク共々、心に影を落としていたであろうことは想像に難くない。加えてもしもサラの転送が失敗した場合、GBNは間違いなく崩壊してしまいやはり心に影を落とすことになっていただろう。
さらに言えば、その後メイのようなELダイバーたちが生まれることも、今の仲間と出会うことも、エルドラを助けることも叶わなかっただろうことは言うまでもない。

結局のところ、リクが勝利したことも、サラが自分と仲間を信じたことも、ヒロトが撃たなかったことも、そしてイヴがヒロトに思いを託したことも、そのすべてが世界にとっては大正解だったというのは、ヒロトの視点から見れば最高に皮肉としか言いようがない。


本作の主題歌との関連

本作の主題歌はヒロトの心境を現すかのような歌詞の物が多い。
いくつか例を挙げると、第2期OP「HATENA」の歌詞はヒロトの過去を意識したと思われる苦しみや悲しみを歌ったかのような内容に、一方で、第20話の特殊ED「ハートフル」はトラウマを乗り越えたヒロトからイヴへの感謝と謝罪、「もう大丈夫」という気持ちを表すような歌詞(実際にヒロトからイヴへの手紙をイメージしたとのこと)となっている。
本編を見てからこれらを改めて聴くと、ヒロトのことをより深く知ることができるだろう。

なお、無印の後期EDテーマ「スタートダッシュ」の2番の歌詞に「勝者の裏には必ず敗者もいるんだろう」という一節がある。
偶然ではあるが、ファンの間では「ヒロトのことを指しているのでは?」と噂された(歌っていたスピラ・スピカの皆さんもファンから指摘されて驚いたとのこと)。

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ミカミ・リク / アルス(GBD)… もう一人のヒロトであり、もうひとりの誰か。
キラ・ヤマト / シン・アスカ… 第24話、リクと語り合う場面でこの二人の和解の場面を連想する視聴者も多かった。
ヨナ・バシュタ… ヒロトと同じくガンダムシリーズにおける続編主人公。ヒロインと死別しているという余りにも哀し過ぎる運命を背負った共通点を持つ(上記のシン・アスカにも当てはまる)。

イオリ・セイ… アニメ『ガンダムビルドファイターズ』の主人公の一人。ビルダーとして高い技量を持つ一方、ガンプラを愛するがゆえ想いを込めて制作された自他のガンプラを傷つける事に躊躇いを感じ、ファイターとしてなかなか芽が出なかった人物。

ガンダムバルバトスルプスレクス… 『バトローグ』にてヒロトが使用した機体。バルバトスの本編でのパイロット、三日月・オーガスとヒロトの雰囲気が似ているからか、違和感が無く見事に馴染んでいた。


クレナイ・ガイ…(こちらの場合、戦いの中で巻き込んでしまったという形だが)過去に大切な人を失い、1度は心を閉ざしていたが、後に仲間達によって救われ、立ち直ったという主人公繋がり。ヒロトの過去を知って、似たような経緯がある彼を連想したという声が少なからず挙がっていた。

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