CV:土師孝也
概要
エルドラの空を浮遊する「ミラーグの山」という神殿に住む四足歩行のドラゴンのような巨大生物で、山の民からは「聖獣様」「聖獣クアドルン」と呼ばれるエルドラの守り神。人語を理解する高い知性を持っており、ヒロトたちGBNから来た者を「ガンプラの民」と呼ぶ。
宇宙空間だろうと自在に飛び、雷撃などの魔法のような力を操ったりと、聖獣の名に恥じない力を持つ。会話も可能だが口元が動いている様子はなく(頭に比してかなり小さいものの一応口は存在しており飲食も可能。ただし、大地から直接エネルギーを得ているため、食事は必要としない)、もしかしたらテレパシーのような能力も持っているかもしれない。
表向きは厳格に振舞っているが、かつての仲間だったアルスを強く諫められなかったり、BUILD_DiVERSをシドー・マサキのように巻き込むまいと一度は助力を断ろうとするなど、実は情が深い性格。ただ、責任感ゆえに何もかも背負い込もうとする一面もある。
具体的な出自は不明だが長い年月を生きており、遥か昔、アルスや先住民族である古き民とともに外宇宙の侵略者からエルドラを守るために戦い、戦争の終結後もエルドラを見守り続けていた。
しかし、蘇ったアルスが新たに生まれた山の民を侵略者と誤認し攻撃を開始。彼を止めようとするが説得に失敗し撃退されたため、対抗する術を求めるために電送化した古き民の足跡を辿っていたところ何故かGBNに辿り着き、呼びかけに応じたマサキを召喚した。
マサキや山の民のレジスタンスともにヒトツメと戦っていた(その際、レジスタンスの一人であるムランとも知り合い、互いに面識がある)がアルスの方がGBNの情報からモビルスーツを生産し戦力を強化したことで敗北し、マサキは洗脳され自身も左翼を負傷し戦えなくなり状況を静観するしかなくなってしまった。
その後接触を図ってきたBUILD_DiVERSが立案したマサキ奪還作戦に際しエルドリウム鏡砂から実体化したガンプラのパーツ(元はパルヴィーズがガンプラの改造に失敗し、使われなかったパーツ)を用いて翼を修復。戦線に復帰した。
巻き込んでしまったマサキのことを今でも気にかけており、第22話では操られながらも罪の意識に苦しみ死を望むマサキを手にかけようとしたが、ヒロト達の説得に折れマサキ救出を託し、これを阻むアルスアースリィガンダム、フェイクνガンダム、デュビアスアルケーガンダムの牽制に向かった。
第25話では復帰したマサキを召喚。息の合った連携でBUILD_DiVERSを援護した。同話ラストではマサキと共にアルスがGBNに侵攻するように誘導し(この時の言動から、彼としてはアルスへの最後の説得をしていたともとれる)、続く第26話でアルスが出ていった衛星砲のメインフレームをマサキと共に破壊することでアルスをエルドラに戻れないようにしてかつての戦友に別れを告げた。
戦いの後は、ミラーグの山を衛星砲によって消滅した水上都市セグリのあった湖に降ろし、山の民たちと共に暮らしている。
余談
翼を広げた姿から、モチーフはペーネロペーではないかと視聴者から推測されている。
彼の羽の修復も実際にペーネロペーのパーツを使用している(クアドルンのデザインを担当した森木靖泰氏曰く、たまたま手元にあったペーネロペーのテストショットキットのパーツを見て思いついたらしい)。
第22話でガンダムゼルトザームを消し飛ばそうと放った光線は発射前にクアドルンの正面に紋章が展開されており、リライジングガンダムの必殺技『グランドクロスキャノン』も同様に機体の正面に展開した紋章から強力な光線が放たれる。
GBNにおいて必殺技が得る特性は経験にも左右されるため、BUILD_DiVERS達にとってクアドルンの光線は強烈に印象に残る攻撃として記憶されていた可能性がある。
ミラーグの山は空中に浮遊しているわ、周囲を雲と嵐に守られているわと某天空の城との共通点が多く、視聴者からもツッコミネタにされていた。
ガンプラどころか人型ですらないファンタジーのクリーチャーじみた存在だが、終盤の活躍からガンプラ化を望む声も多い。ダイバーナミやアヤメといった登場人物の例もあるので可能性は一応あるが、果たして……。