「それでは諸君、鬼退治に行くとしようか。」
「あ~んもう、何やってんの!ダメダメダメ!パーフェクト負けなんて絶対に許さないんだから~!」
cv:速水奨
概要
フォース「第七機甲師団」を率いるダイバー。愛機はグリモアレッドベレー。周囲からは「大佐」と呼称される。
ダンディな声に反して、アバターは軍服を着たフェレットという極めてプリティーな姿をしている。当然ながら可愛いものに目がないサラやモモは胸をときめかせては愛玩動物の様になで回し、ユッキーは止めようとしたが本人曰く「モフモフされるのには慣れている」と笑って許してくれた(ep13にてサラと再会した際には、訓練中にもかかわらず頬擦りされていたが、全く動じていなかった)。ちなみに外伝ではアインソフに触られている。
本人曰く、このダイバールックは誤魔化しがきかないらしく、彼の感情に応じて毛が逆立ったり、しっぽが揺れたりしてしまう。
GBNチャンピオンクジョウ・キョウヤの良きライバルであり、良き友人でもある。
彼もまた心からGBNを愛するが故にマスダイバーの横暴を許せず、マスダイバーへの対処に頭を悩ませるキョウヤに対して協力を申し出ている。マギーからは「ロンちゃん」と呼ばれている近しい間柄と思われる。
「智将ロンメル」の二つ名で呼ばれており、その名が示す通り巧妙な策略を張り巡らせて戦う戦略家。その作戦立案能力に関してはチャンピオンであるキョウヤの上を行く。
だが同時に、「自分が一番ガンプラバトルを好きで、一番上手い」と証明しようと戦う熱い心を持っており、1対1の状況であっても臆さず戦う。むしろファイターとしての技量もキョウヤと互角に渡り合えるほど高い強豪ダイバーであるが、一方で「戦術家が前に出るべきではなかった」と敗因を分析できる冷静さも併せ持つ。
リク達のフォース「ビルドダイバーズ」のデビュー戦の対戦相手として、彼が率いるフォースの新人部隊の応援と言う形で初めて顔を合わせる。
序盤は余裕を持って静観していたが、戦闘が進むにつれリク達が優位に立ち始めると徐々に冷静さを欠き、果てには子供が駄々をこねる様な姿も見られ、非常にコミカルな一面が垣間見えた(上記二つ目の台詞はその時に発したものである。また、この時の口調から、「リアルは子供か女子なのでは?」という説がファンの間で囁かれている)。
しかし試合が終わった頃には冷静さを取り戻し、完敗を認めた上で再戦を約束したのだった。(その際に「新兵の育成に必要なのは、やはりムチか・・・」とグラスの中に手榴弾を入れて人材育成の方針を固めた)
その後、エース級が揃った部隊がブレイクデカールで自己再生能力を得たマスダイバーに敗北を喫した事をきっかけに、キョウヤと共に本格的なマスダイバーの排除に向けて行動を開始する。
キョウヤがゲームマスターから得た情報から、ブレイクデカールがGBNの根幹であるメインプログラムに介入しているのではと推測し、その脅威を排除する為にAVALONや他のフォースらと有志連合を結成。自フォースからスパイを派遣して黒幕の所在を突き止め、大規模攻勢に打って出る。
暫くしてELダイバー騒動に際して再び登場。サラを保護したキョウヤの元にゲームマスターと共に行き、サラの身柄を明け渡すように合流。
後述する理由から何としてでもGBNを守りたい彼は、今キョウヤがやっていることはGBNを守る事と真逆ではないのかという厳しい指摘をしたが、考えが真っ二つに分かれたキョウヤとゲームマスターの間に立ち、サラを拘束名目で保護、修正パッチが完成する前に有志連合を再結成して打開策を見つけるという折衷案を提案した。
なお、第七機甲師団のクルトをはじめGBNにはリアルでは歩くことも話すこともままならないメンバーもいるらしく、そうした人々の生きる希望のためGBNをなんとしてでも守ろうとしている。
反面、自身の個人的感情の責任を他者に転嫁するようなスタンスに立とうとしていると変則フラッグ戦で敵として対峙したマギーから指摘されている。また、内心では「理想を追い求めたい(=サラを助けたい)」とは思っていたものの、上記の理由から心を鬼にしてビルドダイバーズの敵となった。
結果としてダブルオースカイが目標であるサラの元へと辿り着き敗北を喫する。
そのことをクルトに詫びるものの、
「希望の光を見せてもらった」
「もしもGBNが滅んでもまた1から作ればよいのです。 我々は創り手(ビルダー)だから」
と、諭されていた。
ラストミッションでの、レイドボスとの決戦では第七機甲師団を率いて駆けつけ、クルトと共にリクやサラに謝罪すると彼らを助けレイドボスと戦った。
最終回のオフ会には参加しなかったため、残念ながらリアルでの姿や本名は不明のまま。(ファンの間では、医者ではないか?という憶測も飛んでいる)
第七機甲師団
ロンメルが隊長を務める、ランキング2位の古参フォース。通称「ロンメル隊」。
自身のアバター素であるフェレットを軍団章としている。フォースネストは報奨品と推測されるギャロップを地上移動拠点に、ジュピトリスⅡを宇宙拠点にする。
強豪揃いの実力派フォースであり、トラップや欺瞞作戦など智将ロンメルらしいハードでテクニカルな戦闘を得意とする。
主なメンバーは副隊長のクルト、ジャックなど。また、支部として新入りメンバーのみを集めたフォース「第七士官学校」がある。
主な使用機体はザクやギラ・ドーガなどのモノアイ系の量産機、及びそれらをベースとした改造機であり、落ち着いたミリタリー風のカラーリングが施されているのも特徴。武装もマシンガンやミサイルなどの実弾主体。
第14回ガンプラフォーストーナメント決勝戦では、分離・合体機構を持つバウの特性を利用して機体の数を欺瞞し、伏兵を作り出す作戦でキョウヤに対抗した。
余談
名前の由来は第二次世界大戦時に活躍し「砂漠の狐」という通り名で知られたドイツ陸軍のエルヴィン・ロンメル、あるいは「機動戦士ガンダムΖΖ」に登場する、彼をモデルとした旧ジオンの軍人デザート・ロンメルと思われる。
また、フォース「第七機甲師団」の名前は、エルヴィン・ロンメルが師団長を務めた「第七装甲師団」に由来すると思われる。
作中に登場する準レギュラーキャラのトップランカー達の中で唯一ガンダムタイプ以外のガンプラを愛機としている。
ロンメルを演じる速水氏は過去にもガンダムシリーズ作品に出演しており、ギニアス・サハリン、ニムバス・シュターゼン、イズナリオ・ファリドなど数多くの役所を演じている。
上述した「グラスに手榴弾」はギニアスを意識した中の人ネタである。
次作ガンダムビルドダイバーズRE:RISEでも速水氏は「キャプテン・ジオン」を演じている。世界を同じくするシリーズ作品で同じ声優を起用していることから、キャプテンジオン=ロンメルその人ではないかと推測する視聴者も多い。
そして第24話にてマギーの呼びかけでロータスチャレンジに第七機甲師団共々参加。カザミがキャプテン・ジオンの名前を口にしたことで戦闘中に動揺したり、「心の師匠」と呼ばれて喜びを隠しきれていなかったり、最終回でロンメルが姿を消した直後にキャプテン・ジオンが登場したりと公言こそしなかったものの「やはり貴様か!」という結果になった(一部ファンからはキャプテン・ジオンの登場時に「この肝心な時に、あのオコジョはどこ行った!?」などとツッコミになっていないツッコミを入れられた)。尚、第七機甲師団の反応を見る限りフォース内でも一部は知っている様子。
関連タグ
アーサーガンダムMk-Ⅲ:氏が演じた後年作品の登場人物。中の人つながりでもある。