概要
ガンダムビルドダイバーズは、ガンプラを使用して「ガンプラバトルネクサスオンライン(略してGBN)」を舞台にガンプラバトルを展開するという作品なのだが、登場人物の一人であるシバ・ツカサがGBN崩壊のためにばらまいているパーツがブレイクデカールである。
ブレイクデカールによる違法改造を行ったGBNユーザーをマスダイバーと呼ぶ(「チート」というカタカナを縮めると「升」という漢字になるのが元ネタ)。
なお作中で便宜上バグという言葉が多用されるが、正確には誤用であり正しくはクラック・エラーである。バグはシステム開発時の意図しない欠陥であり、誤作動はエラー、データ・プログラムの改ざんはクラックであるためである。
マスダイバーたちが望んで行ったクラック行為が原因となりツカサの真の狙いであるGBN崩壊のためのクラックエラーの発生が起きている。
この「ブレイクデカールを用いたクラック行為が引き金となってエラーが発生している」という実際の出来事のエラーがバグと誤用されているのが正確な表現である。
尚、クラック行為によるエラーはクラック行為自体が「仕様外」の違法行為であるためバグと表現される事はない。
特徴
GBNにおいて使える違法改造パーツ。
その名の通りデカール状で、これをガンプラの表面に張り付けるとブレイクブーストという機能が付加され、使用することでガンプラの性能が格段に引きあがる(元の機体にもよるが強力な機体に用いるとバケモノ級の強さであるオーガのオーガ刃-Xの攻撃が通らなくなるレベル)代わりにGBNに強烈なエラーが発生するという危険な代物。
単純な機能としては「スペック以上の攻撃」「設定されていない別作品のMSの能力を使用」「ガンプラのスケールの変更」など、使用者のバトルイマジネーションが反映される形となる。
一方でエラーの種類も非常に多く
- 空間にヒビが入る
- 撃破したはずのチュートリアル機が突然ゾンビのように起き上がる。
- ミッションボスのデビルガンダムがミッションレベル不相応の強さで暴れまわる。
- ベアッガイフェスのジェットコースターを始めとしたアトラクションが暴走する。
- 北極基地に竜巻が大量発生する。
- 機体が言う事を聞かなくなる(ツカサが操っているのか単なる暴走なのかは不明)
と、まさに災害と呼ぶにふさわしき存在である。
er09のラストでツカサはブレイクデカールを更に育てて、ガンプラの破損個所を自己再生させるという機能をも付け加えた。この機能によりロンメル率いる第七機甲師団のエース級メンバーが壊滅に追いやられ、有志連合との戦いで撃墜したはずのガンプラが再生してキリがない状況を作り出すという驚異的な戦力増強が行われた。
なお、再生自体は瞬時だが、撃破されたガンプラを復活させる機能はないようで、タイガーウルフのようにコックピットを適切に破壊したりシャフリヤールのように機体全てを破壊するビームを発動すれば困難だが対処は可能。
使用者について
ブレイクデカールが作中で出た当初は敗北した逆恨みだったり研鑽することを放棄したりキョウヤ抹殺のために動くモブダイバーによる使用が主だったが、話が進むにつれ、チームの足を引っ張りたくないと焦りに焦ったGBNユーザー(現在はステアとドージがその理由で手を染めたが最終的にはブレイクデカールを使った事を後悔し、仲間とも和解している)にも使われる傾向がある(キョウヤが作戦を一度ためらったのはこのような実例があるため)。
特筆すべきはそのようなGBNユーザーの焦りや不安に付け込み、違法改造を勧め、GBN崩壊のために利用するというツカサの外道極まりないやり口である。
一方でアークはブレイクデカールが不正と知りながらも別の可能性を模索していたが、ブレイクデカールの真実を知ったことで断念している。
検挙不可の理由
これだけの危機をもたらしているブレイクデカールが何故検挙されないのか。
それはブレイクデカールの使用は証拠として残らないからである。
ブレイクデカール使用時は明らかに異常が発生しているが、ブレイクデカール使用後の記録はGBNのメインコンピューターには残らず改竄されている。
作中ではステアがブレイクデカールの使用を自白したが、その時の戦闘記録は普通にリクに倒されたものになっており、数値でも映像でも使用が確認されなくなった。ロンメルはGBNのメインサーバーに直接介入されて痕跡を残してないと推察している。
最終決戦を経て
首謀者であるツカサがGBNから撤退していった為、決戦以降、被害は報告されていないという。また、運営は、ブレイクデカールの効果を打ち消す謎の現象を引き起こしたガンダムダブルオーダイバーエースの謎の力を元に修正パッチを製作しており、今後ブレイクデカールの被害は完全に撲滅される模様。
関連タグ
ガンダムビルドダイバーズ ガンダムビルドダイバーズブレイク シバ・ツカサ
【これより機密情報あり。閲覧には充分の注意をされたし】
その後、違法ツールとしての一面を持っていたブレイクデカールだったが、思わぬ利用方法を思いついたコウイチが、ツカサと接触を図る。
そして、交渉の末に彼の協力を得る事が出来たことで、『ビルドデカール』という新たな可能性を生み出した。
これによってサラを救う事も可能になるのだが、成功確率はわずかに5%にも満たない物だった……。(アップデートを施していったが【12%】と第一段階から7%ほど強化されただけだった)
そしてブレイクデカール自身もその使い方によっては薬にも毒にもなるという事を証明した人物はアーク、初めてブレイクデカールをツカサから受け取ったマスダイバーであった……。