CV:田丸篤志
「…いつから僕は自分の好きなものを素直に好きって言えなくなったんだろう…」
概要
「THE GUNDAM BASE」の店員であるナナミの兄であり、元ガンプラビルダー。
眠たげな眼とボサボサの黒髪が特徴的な、メガネをかけた青年。GBNではコーイチ(KO-1)と名乗り、本人に似た白髪のエルフ耳のアバターを使用している。
コウイチ
ダイバー:コーイチ
4年前までは「ケイワン」という名前でビルダーとして活動しており、全日本ガンプラ選手権で3位、世界大会総合では8位を獲得し将来を嘱望された有名なビルダーであった。その技術力は、GBNトップクラスのビルダーであるシャフリヤールも当時の作品を「丁寧で繊細、かつ自分の世界観を持っている」と高く評価するほど。
当時はGPデュエル(ガンプラを実際に動かして戦うバトルマシン。略称は「GPD」)のファイターとしても仲間達とチームを組んで活動していたが、GBNが導入されると仲間たちも段々とそちらへシフトしたり、ガンプラバトルそのものから離れていってしまい(その仲間たちの中にある人物らしき人物もいた)、自信を無くしてしまい引退。
それ以降は、籠りがちになってしまったのを見かねた妹の依頼で展示用のガンプラを製作する日々を送っていた。モモの使っていたレンタル品のカプルもその一環で作られた作品。(製作する作品は、リアルタイプのMSに限らず、61式戦車などの戦闘車両やBB戦士も製作していた
妹を通じて彼の事を知ったミカミ・リクたちからフォースに誘われるが、過去の経験から当初はそれを頑なに拒否していた。(あまりのしつこさに、妹に『何とかしろ!』と電話したほど)
しかしGBNでサラと出会ったことでシャフリヤールやタイガーウルフ、マギーと知り合い、彼らが注目するリクたちに興味を抱く。
その中で徐々にガンプラへの情熱を思い出し、最終的には彼らの熱意に応じる形で、自分のガンプラは自分で作ることを条件として打診を受諾。
それを境に、ナナミの紹介で「THE GUNDAM BASE」の店員としても働くこととなった。
こうして発足したフォース「ビルドダイバーズ」では、GPDで培った戦略眼を活かして作戦を立案する軍師・策士的ポジションを担当しつつ、バトル本番でもブランクを感じさせない戦いっぷりでチームをサポート。また、自分の経験を交えてリク達にガンプラ製作・改造のアドバイスも行うようになった。(ロータスチャレンジでは、大量のプラ板をベースに輸送機をスクラッチし 後に挑むことになる大戦では、擬装用含め複数を製作した)
ガンプラ関連では全体的に指導者然とした役割をこなす一方で、押しの弱い性格故かバイタリティ溢れるリク達の勢いに流されがちな場面も見受けられる。
GBNには以前に試しでアカウントを作ったきりマトモにインすらしていなかったが、GBNの有名人に関してはある程度知っていたことから、情報はチェックしていた模様。
ただし、そのために当初はフォースを結成するための個人ランクに達しておらず(サラに「(必要ランクに達していなかった)ダメ人間?」と言われ傷ついていた)、ビルドダイバーズの結成が少し遅れることになった。(その後、ミッションなどをこなしてランクを上げたと思われる)
使用ガンプラはGPD時代に使用していたガルバルディβの改造機であるガルバルディリベイク。
知ってしまった事実
ep13でリクにGPDで敗北したシバ・ツカサを発見したことで、GPD時代の友人である彼がマスダイバー事件の犯人であることが判明。
動揺を隠せないコウイチはツカサに質問するが、GBNへの怒りが収まらないツカサに押し倒され首に掴みかかられ「俺は・・・(自信を失くした)お前と違ってだんまりを決め込むようなことはしない」「(GPDの栄光を取り戻すまで)戦うさ・・・戦うに決まっているだろ!」と泣きながら怒鳴られ、サラ同様に「なんで、泣いているんだ?」と指摘する。
コウイチを放したツカサは無言でその場を去るが、かつての友人を心配したコウイチはGBNで大切な気持ちを思い出し、新しい仲間に出会えたことを必死で叫んだ。
ビルダーとして
物語終盤で、サラが電子生命体であることとブレイクデカール事件の後に発生しているバグの元凶であることを知る。自身にもう一度、創り手(ビルダー)としてだけでなく戦士(ファイター)としても復活させてくれた彼女を助けるために尽力する。
再会したツカサを説得し、彼と共にGPDの技術とブレイクデカールを改良したビルドデカールを使い、サラの人間世界での身体となるモビルドール・サラを完成させ、サラの命を救った。
ラストミッション後
オフ会に参加。(妹と共にリク一行の保護者としても参加)マギーが経営する店で、モビルドール・サラの仕掛けを見抜いたシャフリヤールこと「リュック・アルジェ」に『プログラミングにも精通している友人と協力して、製作した』と打ち明けた。
また持ち歌が「あんなに一緒だったのに」であることが明かされた(どうやら風呂場で練習していたらしく、妹にそれを聴かれていた。)
Re:RISEでは
1st seasonから回想に度々登場し、サラやツカサと共にELダイバーであるメイのモビルドールへのデータ移行に携わっていたことが明かされた。何気にコウイチの自室である。
また、現在のGBNではELダイバーの存在を受け入れる体制が整っており、新たなELダイバーの誕生が確認された場合、GBNが運営するELバースセンターでモビルドールのビルド、ビルドデカールへのデータ移行が行われるが、これらはそのシステムを最初に開発したコウイチとツカサが主に担当しているらしい。
その後、ep23にて現在のビルドダイバーズの集合写真に写る形で遂に再登場。リク達と違い、ダイバー姿は2年前と変化なし。
続くep24でロータスチャレンジver.エルドラにガルバルディリベイクで参加、プチカプルを野球ボールのごとく打ち上げた。
ep26(最終話)にも登場。今回はガルバルディリベイクではなくツカサとの共同製作・共同使用のロードアストレイダブルリベイクを駆り参戦。息の合った操縦でアルスが伴った戦艦を一隻、単機で潰している。
余談
リク・ユキオ・モモカのメイン3人以外では初めてリアルとダイバー両方の姿が描写された人物である。
GPデュエルから仲間が離れて言ってしまったシーンを描く過去の回想においてMG 1/100 PLAN303E ディープストライカーと思わしき巨大なガンプラの箱を抱えた彼の姿が映った直後に彼以外の仲間がいなくなってしまった描写がなされたために
「巨大なガンプラを持ち込まれたことに仲間がドン引きして去って行ってしまったのではないか?」
「巨額のガンプラ(税抜きでも2万円)を壊れることを前提に作る(GPデュエルはGBNと異なりダメージがフィードバックされ用いているガンプラが実際に損壊してしまうため)様に仲間がドン引きしてしまったのではないか?」
と視聴者にネタ寄りではあるがある意味説得力のある方向性に解釈されてしまう一幕もあった。
また、前作「ガンダムビルドファイターズトライ」に登場するコウサカ・ユウマとは、過去のトラウマが元でガンプラバトルを離れていたこと、作中世界においてビルダーとして有名であること、眼鏡をかけていることなど共通点が多い。