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AGEシステム

えいじしすてむ

アニメ「機動戦士ガンダムAGE」に登場するシステム。画像は起動キー兼メモリユニットのAGEデバイス。
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概要編集

機動戦士ガンダムAGEに登場するガンダムの核となる重要システム。

システムの起動には、アスノ家に代々受け継がれてきたメモリユニット「AGEデバイス」が必須となる。


フリットが、アスノ家で研究されてきた「生物の進化の法則を数値化したデータ」に「自己成長」の発想を追加したシステムで、敵との戦闘データを常に収集・蓄積する事で、新装備の設計図をシステム自体が作り上げる。

そして、その設計図を元に高速形成装置「AGEビルダー」が素材となるインゴットから即座に装備を成型し、ガンダムを進化させていく。

AGEシステム本体はガンダムに搭載されており、これを外したガンダムは発光部分が緑から黄色に変化する。AGE-1フラットの発光部分が黄色いのはそのため。


ヴェイガンがアセム編でガンダムの強奪に拘ったのも本体がガンダムの方にあった為である(その事をヴェイガン側が知っている=連邦上層部との癒着も暗喩している)。


AGE-3には大破したAGE-2から回収されたAGEシステムが搭載され、終戦後はAGE-3ことAGE-FXからも取り外され、火星のテラフォーミングの失敗により発生した「マーズレイ」を除去する「イヴァースシステム」を開発後、AGE-1に戻され永久保存された。


なお、原則としてAGEビルダーの作出した装備はガンダム専用であり、ガンダム以外のための装備をビルダーが作出することはなく(携行武装であるライフルは例外)、生み出された武装や装備はピーキーで扱いにくいものが多い。

イレギュラーとしてディーヴァの改修のために使用されたこともある。


上記の設定や劇中の描写から、RPGジャンルのゲームで欠かせない要素である「経験値によるレベルアップとそれに伴う新技習得」に設定を持たせた物である事がうかがえる。


アスノ家に伝わってきた物ではあるものの、フリット本人でも完全に解析できず、量産は不可能。

天才MS鍛冶のムクレド・マッドーナですらコピーを諦めるレベルである。


あまりにも優秀すぎたシステムであったが為に後続の技術者が育たなくなるなどの弊害もあり、(AGEシステムが優秀かつ作るものがピーキーなため、システムが作ったものをデチューンするのが技術者の仕事となっていた)一時期は地球連邦軍がメンツと意地の為に使わなかった事すらある。尚、フリットによりAGEシステムの改良が提案されていたが軍と政府がメンツの為に散々却下したらしい。


余談だが、(特に初期の)AGEシステムの導き出した答えはどれも力技が多い。

アセム編でのダブルバレット(OVAではソーディア)以降はわりとまともなものを作っていることと、キオ編のブラスティアキャノンのことを考えると、フリット編のころはデータ蓄積量が足りなかったためにゴリ押しを選択したのかもしれない。


システムで作られた武装・装備編集

フリット編編集

ビームローリングランサー編集

ゲーム版で最初に作成された、回転するビーム刃の風車が先端についた電ノコ槍。風車を元に作成されている。

本来は風車のウェアを出す予定だったが、アニメ版で却下され、ゲームでコレになった。

コミック版ではAGE-1に風車が生えた正式名不明の、いわゆる「AGE-1ネーデル」が登場した。


ドッズライフル編集

螺旋状に回転させる事で貫通力の高いビームを発射するビームライフルで、先端の銃身を外したハンドガン(拳銃)モードとしても使用可能。

後に連邦軍でもドッズライフルが運用されるようになった。


タイタス・ウェア編集

ドッズライフルが通用しないバクトに対して、『撃ち貫けないなら打ち砕けばよい』という発想のもとに作成された近距離格闘戦闘用Gウェア(以下ウェア)。

ウェア自体にジェネレーターが内蔵されており、非常に高出力。

敵ビームの直撃に耐える強固な防御と、素手での打撃・打突で敵を破壊する膂力が特徴だが、スピードでは他の機体に劣る。

小説版では複数の防御機構により、コアパーツの耐久力も高めている。

肩・腕・膝に装備されたビーム発振器によって打撃・打突の破壊力を増す。


ゲーム限定の発展型として、タイタスの出力を保ったまま軽量化した事で、タイタスのパワーとスパローの機動力を両立させた【ブロッガ・ウェア】という高速格闘型ウェアが存在する。

ただ両立と言っても、高速モードには制限時間がある模様


スパロー・ウェア編集

高機動型UEゼダスに対抗する為に作成された忍者のようなウェア。

徹底的な軽量化と各部バーニアによる加速によって圧倒的機動性を誇る。

武装は肘のニードルガンと腰にマウントされたシグルブレイド。

Gバウンサーのベースとなったウェアでもある。


ウォーゼス・ウェア編集

ゲーム版でデシル・ガレットゼダスの火力に対抗する為に作成されたウェアで、防御性能に特化している。

四肢に対ビーム機構「ミラーバリア」を内蔵しており、ビームを防ぐだけでなく、蓄積したエネルギーを「ソーラーレイビーム」として放出可能。

デシルのビームを反射してユリンの敵をとった。

基本はタイタスと同様に近接型で固有装備の「ウォーナックル」で戦う。


フォトンブラスター・キャノン編集

戦艦ディーヴァに増設された【特装攻城砲】。フォトンエネルギーをチャージして撃ち出すもので、ヴェイガンが保有する戦艦を一撃で沈めるほか、MS部隊を一掃することができる。


フリット青年編編集

レイザー・ウェア編集

スパロー・ウェアをベースとした機体で、直ぐに摩耗するというシグルブレイドの欠点を、多層構造によって「鮫の歯の様に古い刃を排除して下から新しい刃が出てくる」という生物的発想で解決した機体。

四肢にこのレイザーブレイドを装備し、連結することでブーメランにもなる。


これにより継戦能力自体は向上したものの、レイザーブレイド自体が相当な重量である為、機動力はスパローより低下し、なによりブレイド運用時の慣性も大きくなり、重心バランスがメチャクチャになるという新たな欠点を抱えてしまった。

ブレイドの慣性を攻撃と機体制御に利用する事で欠点を克服してはいるものの、非常にピーキーで操縦が困難な機体となってしまっている。


アニメには登場せず、ゲームのフリット青年編と、ホビージャパンの外伝にのみ登場。

ホビージャパン掲載号にはHGのAGE-1ノーマルに装着可能な、当ウェアのキットが付属した。


アセム編編集

ソーディア・ウェア編集

MSクラブでの経験から近接戦闘の適性が高いアセムに合わせて作成された、ガンダムAGE-1用の近接戦用ウェア。

実体剣レベルタブレードと専用シールドを持つ。

ゲーム版では家が襲撃された際、OVAでは卒業式での襲撃に際して使用された。

トライエイジにも登場したウェア。


ダブルバレット・ウェア編集

多数の敵MSとの戦闘に特化したガンダムAGE-2用ウェア。

両肩にツインドッズキャノン、両脚脹脛にカーフミサイルを搭載。

ツインドッズキャノンは取り外してドッズライフルとして運用可能で、キャノン分離後のマウント部はビームサーベルになる。また、二刀流を得意とするアセムに合わせてOSにも改良が加えられている。

この状態でもストライダー形態に変形可能。


アルティメス・ウェア編集

ヴェイガンのステルス技術「みえざる傘」に対抗するべく作成されたAGE-2用ウェア。

両肩のバインダーには各種ビーム兵装に加え、高性能レーダーシステムが搭載されており、星間物質(宇宙塵)の揺らぎを観測する事で、間接的に隠れたヴェイガンを観測する。

変形も可能で、こちらはグライダー形態と呼ばれる。

こちらもトライエイジに登場した。


ゲーム版では、アセムのスーパーパイロット覚醒と同時に完成。

デシルを早々に撃破してウルフ・エニアクル隊長の敵を討った後、変形して一気にゼハート・ガレットに追い付く。その変態機動はXラウンダーであるゼハートをして「なんという動きだ」と言わしめた。


アニメ未登場で、ゲームと電撃ホビーマガジンの外伝にのみ登場。

ゲームでは新規アニメーションが追加された。

電ホビの掲載号にHGのAGE-2ノーマルに装着可能な、当ウェアのキットが付属した。


キオ編編集

ブラスティアキャノン編集

シグマシスライフル用の追加オプション。

小型フォトンリングレイともいうべき大出力ビームを発射することができる。

ただしチャージに時間がかかるため、すぐには撃てず、データ不足の状態で無理やり作成されたため、一発撃っただけで自壊した。(Gジェネクロスレイズでは、砲撃後にパージしている)


Gホッパー(AGE-3フォートレス)編集

砂漠や湿地などの地上環境に適応するために作成された砲撃戦用ウェア。

コアファイターとドッキングすることでAGE-3フォートレスになる。

両腕と両肩に計4門のシグマシスキャノンを装備。ホバーで移動する。


Gバイパー(AGE-3オービタル)編集

遠距離・中距離戦と機動性能に特化した宙空戦用ウェア。

軌道の曲がるビーム弾を連射するシグマシスロングキャノンが主兵装。

射撃による支援と機動力に長けた反面、単騎での近接戦と防御面には難がある。

初戦からその弱点を見事に突かれて分断され、鹵獲され、本機とAGEデバイスを元にガンダムレギルスが完成した。

ヴェイガンからの逃走時にはイゼルカントのガンダムレギルスと交戦し大破するが、この時の戦闘データが後のAGE-FXの誕生へと繋がる事になる。


三世代編編集

AGE-FX編集

ヴェイガンの新鋭機との戦闘データを元にAGE-3のコアパーツを改修したXラウンダー専用機

ヴェイガン機の腕などにある光波推進スラスターを超小型化し搭載した巨大なシグルブレイドであり、表面にDODSフィールドを束帯するビームドライブでもある「Cファンネル」を全身に装備している。複数基を多様に組み合わせる事でバリアとして展開する等、多彩な運用が可能な万能兵装である。


更に最終決戦時には対多数決戦用の機能として出力や機動性が高まり、全身のファンネルポートから余剰エネルギーが青白いビームサーベルとして展開される「FXバーストモード」という追加機能が搭載された。


ダイダルバズーカ編集

ラ・グラミス攻略戦の最中に誕生したスタングルライフル用アタッチメント。


イヴァースシステム編集

終戦後に作られた、火星を居住可能にするためのシステム

死病「マーズレイ」の除去を行う事で、かつて計画されていた火星移住計画「マーズ・バースデイ」を再始動・達成へ導いた

このシステムは強力な磁場を生成するための送電施設を火星表面に多数設置し、ガフランやバクトを改造し、磁場展開装置を内蔵した無人MS「マーズフェザー」を衛星軌道上に多数常駐させ、無線送電と情報ネットワークをリンクさせるというかなり広大なシステムである。

宇宙天気予報により火星に大規模な太陽風が迫ると、マーズフェザー部隊が多面的に展開し、巨大な磁場を形成、太陽風の影響を弱めて磁気嵐の発生を抑制する。

これにより有害微粒子が火星軌道上に到達出来なくなり、マーズレイは根絶された


その他(賞賛等)の意味でのAGEシステム編集

イラストや模型製作などにおいては、独特の発想に基づいてオリジナル装備を考案するユーザーも少なくはなく、その「独特の発想」が時としてAGEシステムに例えられる事もある。


またデータを渡すことで瞬時に造形を行う3DプリンターもAGEビルダーに例えられることがある。


関連タグ編集

機動戦士ガンダムAGE ガンダムAGE-1 ガンダムAGE-2 ガンダムAGE-3


フリット・アスノ アセム・アスノ キオ・アスノ


ガンダム Ex-sガンダム 学習・教育型のコンピュータを搭載した機体


トライエイジガンダム 保管されていたAGE-1を改造した機体


以下2機はウォーゼスのミラーバリアに似たシステムを搭載

スタービルドストライクガンダム シールドに搭載。ライフルと接続して威力を上乗せする。

リフレクターパック ビーム防御に特化したG-セルフのバックパック。

「パーフェクトパック」にも一部機能が継承されている。


ヤッターマン 一機のヤッターメカから様々な小型メカが発進する様は、まさに自走するAGEビルダーである。


アキレス・ディード アニメで超出力狙撃銃「ルミナスシューター」を使った。

一発撃っても壊れないが、チャージに時間がかかるという欠点が共通している。

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