概要
宇宙世紀の終焉から1000年以上の月日を経たリギルド・センチュリーの世界に於いて、スペースコロニー国家「トワサンガ」のレイハントン領にて開発された試作モビルスーツ。型式番号YG-111。
トワサンガの軍隊であるドレット軍がこれを徴用し、レコンギスタ作戦の事前偵察用の機体としてラライヤ・マンディと共に地球へ降下した。
トワサンガの高い工業力で建造された試作モビルスーツであるが、ドレット軍が独自開発した機体ではなく、「ヘルメスの薔薇の設計図」を元に建造されており、その全容はこれを採用したドレット軍や建造したレイハントン領の人間すら把握していない。
その外見に関しては、頭部ツインアイや角を思わせるブレードアンテナなど宇宙世紀時代に活躍したガンダムを彷彿とさせる要素が多数見受けられる。
名称に関しても、G-アルケインなど「G系統」と同様の外見と設計思想を持ち、その根幹を思わせるような存在であった事からアイーダ・スルガンによって「Gそのもの」を意味する「G-セルフ」と命名された。
トワサンガでは特に機体名は設定されておらず、専ら型式番号かその頭二文字を取った「YG」のコードで呼ばれている。
操縦方法は国際規格に準じているが、正式パイロットであるラライヤ・マンディが偵察任務へ赴く前に、機体の建造を行った技術者達の手によってレイハントン家直系の人間を探す為の遺伝子認証システムを組み込まれており、機体を起動するには予め機体に登録された遺伝子情報をパイロットと合致させる必要がある。
パイロットとして搭乗条件を満たすのはベルリ・ゼナム、アイーダ・スルガン、そして当初のパイロットであるラライヤのみであり、汗や血液、網膜など様々な手段で認証を行う事もあってそのセキュリティは強固。登録されたパイロット以外の人間にはコックピットハッチを開ける事すら出来ない。
リギルド・センチュリーに於ける他のモビルスーツ同様光を蓄積した「フォトン・バッテリー」によって駆動するが、本機のそれは通常のフォトン・バッテリーよりも高圧縮の物を搭載しており、加えて機体はフォトン・バッテリーと同じ性質を持ち、ガンダリウム合金以上の剛性を誇る「インビジブル・チタニウム」で構成されている。
機体を構築するインビジブル・チタニウムは「フォトン装甲」と「フォトン・フレーム」の二種に大別され、この二つの存在によってG-セルフは全身に動力源を装備しているも同然であり、フォトン・バッテリーを動力源としながらも機体には動力部としての明確な心臓部が存在しない。
また、フォトン・バッテリーは手帳サイズのそれがあればモビルスーツを一週間連続駆動させる事が出来るということもあり、それと同様の機構を全身に装備しているG-セルフの稼働時間の長さやパワーなどを推して知る事が出来る。更にその余剰出力がフォトン・フレームから放出される際に機体各部に発光現象を引き起こすが、戦闘ではこれが物理的な力場となって攻防共に威力を発揮する。
背部にはバックパック換装機構を有しており、状況に応じてこれを換装する事で宇宙や大気圏など様々な局面に対応する事が可能。
バックパックの規格はユニバーサル・スタンダードに準じており、アメリア製の宇宙用バックパックやキャピタル製の高トルクパックなど、G系統用のバックパックなら規格さえ適合すればほぼ無改造で装着し、その能力を行使する事が出来る。
また、ディスプレイを積み重ねた形式を採るフォトン装甲と機体に搭載された光AIの性質により装備したパックによって装甲の色が変化する性質も持ち合わせる。
コックピットブロックには緊急時の脱出用にコア・ファイター換装システムが搭載されており、これに搭載されているサバイバル装備の存在も相まってパイロットの生存率が高められている。
このコア・ファイターは、コックピットと推進器を備えた必要最小限の物であり、性質的には宇宙世紀時代に使用されたイジェクション・ポッドに近い。
また、コックピットには他の勢力のモビルスーツど同様にトイレが備え付けられているが、使用時には音姫として歌(ハイフン・スタッカート)が流れる仕組みとなっている。
ラライヤと共に地球へ来訪した際、アイーダが属する海賊部隊によって拿捕され彼らの戦力として運用される(この際にラライヤはコックピットから放り出され、海賊と交戦していたキャピタル・アーミィに保護された)。
その後、海賊部隊によるキャピタル・タワー襲撃の際、タワーにて実習作業中だったベルリのレクテンと交戦するも拿捕され、調査を兼ねてベルリによって運用されるが、再びアイーダによって海賊部隊に奪還される。その際、ベルリが共に海賊部隊へ渡った事もあり、彼が引き続きパイロットを務める事になる。
武装
ビーム・ライフル
G-セルフの基本装備。地球来訪時に装備していたトワサンガ製と、海賊部隊によって運用された際に装備していたアメリア製の二種類が存在する。
宇宙世紀時代のそれと同様にミノフスキー粒子を縮退させたメガ粒子を加速して撃ち出す。その性質上破壊力が高く、主に中距離戦で使用される。
アメリア製の物はユニバーサル規格を採用し、またパーツ数が少なくメンテナンス性に優れるが、トワサンガ製と比較して威力面で劣る。
ビーム・サーベル
ビーム・ライフルと同じくメガ粒子を用いた近接格闘戦用装備。
通常は襟元に収納されており、使用時に収納部からデバイスがせり出す仕組みとなっている。
刃は細く見えるが、出力の変更も可能であり、高い切断能力を誇るだけでなく手首を高速で回転させる事によりシールドの代用とする事も可能。
シールド
腕部に装備される追加装甲。
ライフルと同じく地球来訪時に装備していたトワサンガ製シールドと、海賊部隊によって運用された際に装備したアメリア製簡易シールドの二種類が存在する。
海賊部隊のシールドは簡易的なものとは言えレクテンのビッグアームによる攻撃にも耐えうるなど剛性に優れる。
一方のトワサンガ製シールドはシンプルな外見を有するが、フォトン装甲のエネルギーを放出するフォトン・シールドを発生させる他、リフレクターやバルカンを内蔵するなど、高い技術によって製造されている事が窺える。
頭部バルカン砲
ブレードアンテナの内側に装備されたビーム機関砲。
牽制目的の装備ではあるが、10発程度の連射でグリモアの頭部装甲を破壊可能な威力を持つ。
バックパック
大気圏パック
G-セルフが地球来訪時に装備していたバックパック。本機のオリジナル装備の一つと目される。
大気圏内を飛行する為の装備であり、主翼はカットシーのフライト・ユニットよりもコンパクトでありながら、バックパックに備えられた二基のメインスラスターと八基のサブスラスターを有しており、スラスターと主翼の連動によってカットシー以上の機動力をG-セルフに与えている。
主翼にはセンサーユニットを兼ねたレーザーポッドを装備しており、自動索敵による近接防御火器システムとしてこれを用いた全方位攻撃も可能であるが、無差別攻撃と繋がりかねない為、使用される事はない。
宇宙用バックパック
特徴的な二基の巨大なスラスター・ユニットが目を引く宇宙用のバックパック。
来るべき宇宙戦争に備え、G系統機の汎用ブースターとするべくアメリア軍のカリブ海洋研究所で極秘開発された装備である。
アメリアの秘密部隊たる海賊部隊がG-セルフの運用に際し装備した物であり、G-セルフのバックパックがアメリア製モビルスーツのそれと互換性を有していた事から、ほぼ無改造で取り付ける事ができた。
G-セルフはバックパック無しでも重力下で45秒の単独飛行が可能だが、このバックパックは低軌道から地球の重力を振り切り、上昇中のクラウンに追いつくだけの推力をG-セルフに与えており、コロニー内環境でもこれを用いて飛行する事も可能となっている。
特殊な武装や装備こそ搭載していないものの、汎用装備故に使い勝手が良い。
リフレクターパック
「ヘルメスの薔薇の設計図」を基にアメリアのカリブ海洋研究所にて建造されたバックパック。装備するとフォトン装甲の色が紫に変化する。
通常はコンパクトに折りたたまれているが、使用時にはワイヤーで接続された翼状のリフレクターユニットが展開される。
防御を重視した装備であり、敵機から発射されたビームを吸収し機体のエネルギーへと変換する事が可能となっている。
ビーム・ライフルやメガ粒子砲を基本武装とする敵機には絶大な効果を発揮するが、リフレクターで受けきれるビームの総量には限界があり、限界を迎えたリフレクターは順次パージされる。
トリッキーパック
アメリア軍に於いて、効率的な撹乱効果を模索・研究する目的で開発されたG系統機用の試作バックパック。装備する事で装甲色がピンクに変色する。
Iフィールド・ジェネレーターやミサイル等を搭載しており、また搭載されたブースターを使えば単独で成層圏まで上昇可能な程の推力を発揮するなど様々な機能を搭載しているが、特徴的な上部パーツが腕の可動範囲に干渉する事からビーム・ライフルの射角が制限される欠点を有する。
Iフィールドは防御の他にフォトン装甲と連動したフラッシュ・アタック(目眩まし)にも利用され、Iフィールドの干渉によって敵機の操縦系統を混乱させる事も可能。
多機能かつ試作の域を出ていない装備である為、使いこなすにはある程度の慣熟が必要となる。
高トルクパック
キャピタル・アーミィの宇宙用モビルスーツウーシァのオプション装備として建造されていたバックパック。
「バックパック」に類する装備ではあるものの、パック本体から伸びるアームに接続された増加装甲やモーターを全身に覆いかぶせる一種の追加装甲・外骨格といった赴きの装備であり、これを装備する事によって機体の格闘戦能力と機動力を底上げする。
アーミィではウーシァを含めてこれを運用出来る機体が無かった事もあり持て余されていたが、アーミィに反発するケルベス・ヨーの一派によって持ちだされ、海賊部隊で運用された。
アサルトパック
モビルスーツ単体による先制攻撃をコンセプトに、大型ビーム・ライフルやミサイル・ランチャーを搭載した長距離戦用バックパック。
建造はアメリア軍で行われ、トリッキーパックと共にグシオン・スルガン直属の補給部隊によって海賊部隊に運び込まれた。
各種武装・装備を内包するが為にバックパックとしては大型となってしまったが、バックパック自体を大型ブースターとして使用する事で、モビルスーツ単独での長距離航行が可能となっている。
実際に使用されるまで試し撃ちも行われていなかった試作装備であり、G-セルフがこれを装備する事で装甲色が赤に変色し、金魚を思わせる外観を成す。
フォトン・アイとAIの連動によって高精度の光学照準を可能としており、これまで行動予測に頼らざるを得なかったモビルスーツによる砲狙撃戦能力を飛躍的に向上させている。
一方で、戦場ごとに目標情報の設定とそれに伴う細かな調整が必要など、整備性が低い欠点を持つ。
艦隊戦を想定していることから非常に高い火力を持ち、その殺傷能力ゆえにアサルトパックや後にアサルトパックの機能が搭載されたパーフェクトパックにおいてもベルリがアサルトモードの使用を躊躇する描写が見られる。
「GのレコンギスタFROM THE PAST TO THE FUTURE」ではG-アルケインがアサルトパックの一部を装備して使用している。
パーフェクトパック
金星のビーナス・グロゥブの技術と素材を用いてハッパが作り上げた、Gセルフ初にして最後の専用バックパック。
宇宙用パックに似た巨大なバックパック本体に加え両肩部に装甲が増設されており、対消滅光子魚雷「フォトン・トルピード」や遠隔操作端末「トラフィックフィン」、そしてそこから放たれる「トラクター・ビーム」、一定範囲内の光を吸収しフォトン・エネルギーを探知する「フォトン・サーチャー」など強力な特殊装備を複数備え、それと同時にシールドもフォトン・エネルギーの障壁(コピペシールド)を放出する専用のフォトン装甲シールドに換装されている。
モード変更によってこれまでG-セルフが使用して来たバックパックと同等の性能を発揮する事が可能となっており、搭載されたメガ・キャノンによるアサルトパックの砲撃戦能力、Iフィールドアシストマッスルを応用した高トルクパックの格闘戦能力など、換装機構に頼らず各種性能を発揮でき特別運用に不便な点も無いため、歴代作品では全部盛りのロマン要素的な立ち位置の傾向にある「パーフェクト」シリーズの中で文字通りパーフェクトの名に相応しい。
中でもフォトン・トルピードは反物質を封じ込めた結晶体を無数に散布して、触れた対象を 低温対消滅 で瞬時に消滅させる、低出力でも凄まじい破壊力をもつ絶対兵器。
更には消滅させた時に発生する光を光子エネルギーとして本体に還元するため、その気になれば無差別にサーチャーで補足したフォトンバッテリーを持つ兵器を探知し、トルピードにより殲滅後はエネルギーを回収するが完全回復には程遠くダハックのプランダー同様あくまで補助でしかない。
あまりにも危険すぎる威力故にベルリは一度使用した後に兵装を封印している。
そのため、終盤はパーフェクトパックの超高出力に対し長期戦となったGセルフのエネルギー不足が目立ち、特にTV版最終話ではバッテリーの供給不足で性能が低下していく様が描写されている。
劇場版ではTV版と異なり最大出力で使用しており、効果範囲内にいた交戦中のMSが次々に消滅、パイロット達が悲鳴と共に消滅する場面も描写された。
使用後には削り取られて誘爆もなく機能停止したMSの残骸や宇宙に放り出されたパイロット等が散乱する惨状となり、その場にいた誰もが事態を把握できずパニックに陥っていた。
特に使用者であるベルリには虚か実か犠牲者達の悲鳴が響いており、思わずパーフェクトパックをその場でパージしている。
なお、パージしたパーフェクトパックはG-ルシファーが回収、その場で装備してブースターとして使用していた。
劇場版ではフォトン・トルピードは発射トリガーの蓋を開ける→発射トリガーを指で持ち上げる、という動きをしないと発動できないようになっていた。さらにトリガーにも複数段のクリックが仕込まれており、一気に押し込むことができないようにしてあることが映像からわかるようになっている。
バリエーション
漫画『ガンダムビルドダイバーズブレイク』に登場するガンプラ。
詳細は該当記事を参照。
外部出演
Gジェネレーションシリーズ
Gジェネレーションジェネシスにてパーフェクトパック装備形態がまさかの隠しボスとして登場。
アイツと比べるとぶっ飛んだ性能というわけではないが裏ボスなだけあり高いステータスや兵装、ビーム吸収などを持ち合わせており原作以上に凶悪な性能を発揮している。条件を果たすとパイロットであるベルリと共に使用可能となる。
GジェネレーションクロスレイズではDLCとして参戦が決定している。ジェネシスから続いての参戦でもある。
ガンダムVSシリーズ
初参戦はFORCEより。アーケードではONより。コストは2500。
コマンド入力で宇宙用パックとリフレクターパックを換装しながら戦う。
宇宙用パックは基本の形態で、射撃・格闘共に優秀な形態。射撃バリア付き前挌闘等々接近戦で強力な圧力をかける武装がそろっており、後挌闘を使用すると「スコード!」の掛け声と共にフォトン・シールドをスーパーアーマー付きで発生させれる為、咄嗟の迎撃性能も高い。
リフレクターパックは展開・収納の使い分けが可能。展開時は機動力と格闘性能が低下するが真正面以外のビーム系射撃を防ぐ耐久バリアとなる。耐久力の問題である程度しか防げないが破壊された後は一部武装の弾数が回復される。
そして変形コマンド入力でアサルトパックを装着して飛行するので実質3形態。大型ビーム・キャノンやミサイル・ポッドといった火力の高い武装を備えている。
さすがにアップデートで各武装の火力を落とされたがそれでも3000コスト機体に迫るような充実した武装のバリエーションを持つ。
その代わりリロードは全般的に遅く、垂れ流せるような武装にはやや欠けるところ。
試合に常時参加するためにもしっかり3形態の武装を余すとこなく使いこなす必要のある機体である。
パーフェクトパック
ガンダムバーサスシリーズ恒例となっている全国大会「プレミアムドッグファイト」2017年大会の会場にて緊急参戦の告知の末に3000コストの射撃寄り万能機として登場。後にガンダムバーサスのDLCとしてこちらにも参戦した。
ざっくりと書くと飛びぬけた武装こそ無いがどれも有用な高バランスな万能機。
サブ射撃はバックパックをアサルトモードに切り替え、太めの二連装ビームを撃つ。レバー入力で前面に射撃シールドを発生させながらの前進しながらビーム攻撃との使い分け可能。
また、特殊射撃でビーム攻撃を防ぐリフレクターを展開する。 ノーマルG-セルフのリフレクターは背面のみだったが、こちらは全身に効果がある。実弾等々は防げないものの、コマンド追加入力でバリアの残りケージ全て消費し全身のフォトン装甲から全方位レーザーを発射、威力が特段高いわけではないが使用時にスパアマが付くので咄嗟の迎撃、起き攻めでの追い討ちに有効。
特殊格闘は高トルクモードの肉弾戦。踏み込み時にスパアマが付くので近接戦で強引に殴ることも可能。そして1出撃に1回だけ使えるフォトン・トルピード。半透明状の光弾を扇状に発射するのだが、弾が見え難い上に弾速がある為、近い間合いだと避け辛い。
エクバ2にも続投。サブ射撃の射撃シールド付き前進ビームが強化された。元々リフレクターで実弾武装は防げなかった為、敵との相性が出やすい傾向にあったものの、後のアップデートで全方位レーザーが独立した武装になったことで立ち回りの幅が広がった。
射撃も格闘も強力なものを取り揃え、距離を選ぶことなく戦うことができる汎用性の高さがウリ。それゆえ大概の機体に対して不利が付くこと無く戦える。
ただし、射撃寄り万能機という割には咄嗟に使える射撃武装は少ないので考えなく使うとすぐに弾がカツカツになってしまうので残弾管理には注意。
また、あちら同様、強すぎず弱すぎず位のスペックに留める為か、戦場を荒らす能力が(最上位コスト機体にしては)かなり抑えられている。射撃機・格闘機のどちらにも大きく牽制できることを生かして相手の苦手な位置取りを取れる戦いを心がけたい。
スーパーロボット大戦
「X」で初登場。
PVでは大気圏パックを、第二弾PVではパーフェクトパックを披露している。
予想のとおり、パックに関しては一部が換装可能となっており、最初は大気圏内用パックのみだが宇宙用パックも登場、後にパーフェクトパックも登場する。ただしストライクのように何も装備しないで出撃することはできない。パーフェクトパック登場後も大気圏内用・宇宙用は換装可能だが、あまり意味はない。アサルトパックは宇宙用パックの武装として登場し、リフレクターパック、トリッキーパック、高トルクパックはイベントにてユニットアイコンのみの登場となるがイベント後は壊れてしまうため廃棄されている。本作ではベルリ専用で、設定上乗れるラライヤやアイーダを乗せ替えることはできず、逆にベルリが他の機体に乗り換えることもできない。
パーフェクトパックに換装可能になるまでは大気圏内用と宇宙用を切り替えて使う…のではなく、実は宇宙用の方が最大火力が高いので強化パーツで地形適正を補正して使う、というのもアリ。性能は高いのだがベルリが直感以外に回避率を上げる精神コマンドを持たないので、連続ターゲット補正に弱く被弾の可能性が払拭できないのが欠点。敢えて装甲を強化しベルリにガードを付与することで、フォトン装甲シールドで多少の被弾は無効化してしまうのも手。
パーフェクトパック入手後は原作と違ってフォトン・トルピードが封印されないので、ガンガン使いまくることが可能。流石にEN吸収はオミットされているが、やろうと思えばベルリの決意を使ってExCを上げ、トリックアタックで無消費で攻撃するとそれっぽいことができる。また、自ターン開始時に残弾が自動回復するハイパーリローダーとの相性も抜群。恐ろしい殲滅能力を発揮できる。
アニメーションのクオリティが非常に高いので、一度は飛ばさずに見ることをお勧めする。
関連イラスト
余談
特徴的な前方に突き出た頭部アンテナは、∀ガンダムのヒゲへと派生する過程で模索されているというイメージでデザインされた。
元々はリング・オブ・ガンダム用のデザインだったが、企画途中でRX-78似のものに変更されたため、初期デザインをコードギアス亡国のアキトのアレクサンダへ流用した事がデザイナーであるあきまんによって明かされている。
劇場版は基本的にTV版の再編集だが、大きく異なる点としてG-セルフに「瞳」が描かれている。
カットごと描き直したわけではなく一コマ一コマに新たに貼り込まれたもので、元々ガンダムの中では目が大きめのデザインだったG-セルフとは相性抜群の演出効果があり、TV版と同じ動きでありながら非常に表情豊かになっている。
大きい瞳に細かく描き込みとデジタル処理を重ねるという発想はラブライブ!から来ているという。
G-セルフ発表の前に、スカパーのCMで富野監督の作業風景を撮影したものがあったが、部屋の壁に見知らぬガンダムのデザイン画がさり気なく貼られており、「これが噂のG-セルフか!?」と一時話題になった(イラスト左)。
しかし実際は、G-セルフのデザインをこんなところで初出しするわけにはいかないので、このCMのためだけにでっち上げた謎のガンダムであった。このためだけにあきまんに描いてもらった、とのこと。
一応「スカイガンダム」という名前があるらしい。
関連項目
G-アルケイン G-ルシファー ジャイオーン ジャスティマ ジロッド ジーラッハ ダハック トリニティ カバカーリー G-フェネクス