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宇宙世紀のガンダム作品のモビルスーツ等に使用される部品規格。

また、ガンプラにもこの用語が使用されるのでそれも合わせて解説する。

宇宙世紀においての概要編集

英名:Universal Standard(ユニバーサル スタンダード)

宇宙世紀で用いられている世界的工業規格。ユニバーサル仕様とも呼ばれる。


多種多様な工業分野に幅広く浸透し、モビルスーツもこの規格に基づいて開発設計されており、ネジI/Oポートなどの規格もこれに準じている為、異なる陣営の機体であっても規格に準じた装備であれば整備点検が可能となっている。


ユニバーサル規格の浸透は長く続く戦乱の中での利便性の追求や、アナハイム・エレクトロニクス社によるMS市場の実質独占が背景にあり、地球連邦系の機体がジオン公国系の武装を装備・使用する事が出来るのも、このユニバーサル規格の恩恵である。

ただし、場合によっては運用ソフトウェアのコンバートが必要になる事もあり、必ずしもスムーズに武装を転用できる訳ではない。


また、世界的に普及している事を逆手に取り、構成部品にユニバーサル規格の共有品を使用して生産メーカーを特定出来ない様にするケースもあり(カルハリウスやオールズモビルの機体など)、図面と資料、材料があれば民間の自動車工場でも戦闘用モビルスーツの建造が可能となるといった問題も孕んでいる。反地球連邦政府組織民間レジスタンスでも正規軍と対等に戦えるのがその理由である。


リギルド・センチュリーでは、宇宙生活における緊急時の利便性を追求した結果、MSの操縦システムやハッチの開閉方法などがこの規格によって統一されており、より普遍的な物として扱われている。

しかし、その普遍性は敵の潜入やモビルスーツの強奪を容易としてしまっている部分もある一方、特定の人物のみにしか使用出来ない物はタブー視される傾向にある。

(ガンダムwikiからの引用・一部改変)

登場作品編集

余談編集

現実世界にも工業規格が制定されており、ISO規格(国際標準化機構)IEC規格(国際電気標準会議)が実在している。

更に余談になるが日本国内に限定するなら日本産業規格JIS(旧名:日本工業規格)という身近な国家規格がある。(宇宙世紀でも日本に本社を置き、主に実弾兵装を開発している国際企業『ヤシマ重工』というが存在している。)

関連項目編集

工業関連編集

その他編集

外部リンク編集

ガンプラにおいての概要編集

Ez-Leon マンティコア

主に最新の1/144ハイグレードシリーズとバンダイブランドのロボットプラモデル30ミニッツミッションズにて機体とバックパックに3mmジョイントを使用した接続規格または着脱方式のことを示す

3mmジョイントのことをユニバーサル規格と使用しているプラモデラーがいるがここはバックパックとして解説する

正式な接続規格名称がなく、ガンプラwikiにはそのような用語はないことから、プラモデラーの間で便宜的に呼ばれ仮称として広まったと思われる。


構成として

  1. 機体背部に3mmの接続穴2つにその間に9mmの間隔が設けられている。
  2. バックパックにはその2つの穴に合わさるように2つ3mmのピン(軸)が設けられている。

規格化前はそれぞれ独特な形状の接続ジョイントによる着脱方式(ジム・スナイパーⅡネモのバックパックが相互交換出来る程度)だったが、ガンダムビルドファイターズを皮切りに徐々にこの規格に対応するガンプラが増え、最新の水星の魔女シリーズのガンプラのほとんどはユニバーサル規格に対応している。


その為バックパックや手足を交換するだけでカスタマイズ出来る等、自由度を大きく貢献している。しかし機体やバックパックの形状によっては、干渉してしまうこともある。

その事を試みてかユニバーサル規格対応のバックパックを中心としたキットが『HGBC』として発売されている。


ただし、最新のガンプラだからといって

  1. 複雑な変形機構を持つ機体
  2. 独特的な形状の機体
  3. 原作再現の為特殊なギミックを搭載している機体
  4. バックパックがビーグル機能を持っている機体
  5. 動力炉が背部まで突き抜けた形状の機体
  6. 胴体とバックパックが一体化した機体
  7. 原作全高設定32.5m級の大型機体(HGスケールで25cm)

等は当然ながら装着未対応どころか物理的に無理な上、下記のように加工して無理やり対応することも不可能。一応可能ちゃ可能だが、緻密な寸法計測・設計等、加工難易度が相当高い。


またストライカーパックシステム鉄血シリーズのガンプラは原作に沿ってはそのシリーズ間しか対応してないものついてはユニバーサル規格のバックパックは装着できないしその逆も然り。


しかし技術さえあれば未対応のガンプラに機体背部に接続穴を設けたり、ガンプラのランナーの幅が3mmであることが多くそれを利用してバックパックに接続ピンとして増設することでユニバーサル規格化にすることができる。

加工しだいで上記のストライカーシステムや鉄血シリーズのバックパックを対応させたり(ビルダーパーツによっては接続ジョイントパーツが付属することも)あるし、2024年5・6月に発売されるオプションパーツセットで各ストライカーパックにユニバーサル規格対応の2軸パーツが選択パーツとして付属されるので(紹介ページではRX-78にエールストライカーの一部を装着している)より自由度が増してきている。

規格化前のガンプラ、旧キットBB戦士のバックパックをユニバーサル規格化にすることも可能。

さらにM.S.G.他のプラモデルを使用してオリジナルのユニバーサル規格対応バックパックを作成できる。上級者になるとプラ板・プラ棒・パテによる自作の他、UVレジン作成や3Dプリンターを使用しての作成する猛者もいる。

注意点としては位置取りを誤ると浮いたり歪な形になるので加工する際は自己責任で。

また30MMシリーズのカスタマイズマテリアルのマルチジョイントがあり、その中で2穴を1穴にするジョイントパーツがあるため、それを利用すれば装着幅が広がる。


ちなみに規格化前にはムラサメのガンプラは意外にもユニバーサル規格に対応している。

ビルダーズパーツ一覧編集

記号一覧

*:未発売

◆:キット内付属パーツによるもので元になったガンプラ自体は未対応

〇:オプションパーツセットシリーズとして販売

HGUCシリーズ編集

30MMシリーズ編集

  • エグザビークル(エアファイターVer.)
  • エグザビークル(タンクVer.)
  • エグザビークル(アタックサブマリンver.)
  • オプションパーツセット5(マルチウィング/マルチブースター)
  • エグザビークル(ドッグメカVer.)
  • オプションパーツセット8(マルチバックパック)
  • オプションパーツセット9(大型ブースターユニット)
  • カスタマイズウェポンズ(ヘビーウェポン 1)
  • エグザビークル(ティルトローターVer.)
  • オプションパーツセット13(レッグブースター/ワイヤレスウェポンパック)
  • オプションパーツセット14 (マルチクロス)
  • カスタマイズウェポンズ(ヘビーウェポン 2)
  • オプションパーツセット17(ウイングユニット1)*

関連項目編集

外部リンク編集

  • ホビーサーチ:プラモデルの取説を見ることが出来るサイト。購入前にどの機体がユニバーサル規格対応しているか確認できる。
  • バンダイプラモデルWEB取説:ホビーサーチの公式版。ただし無印1/100には非対応。
  • バンダイプラモデルWEB部品通販:オンラインでガンプラのパーツを注文できる。商品の品番の検索ついては上記2つのサイトを利用するといい。ただし限定品は基本的に対象外(プレミアムバンダイ限定品の場合は会員番号の入力が必要)。当然時期によっては目当てのパーツが売り切(ry
  • stanford(YouTube/ニコニコ動画):主に発売前のプラモデルの情報を送る動画チャンネルでユニバーサル規格が対応したプラモデルを解説する時は対応していること紹介している。(名付け主である可能性あり。)

まとめ余談編集

現実に忠実にすると、種別・寸法・素材確認→接続するのに溶接作業・ケーブル接続→点検確認・テスト作業と複数の段階・プロセスを得て始めて機能するのでアニメの様な直ぐに稼働する訳が無い(一応映写されいるシーンもあるが)。身も蓋もないがこれらはご都合主義大人の事情である。宇宙世紀以外のガンダム(*1.*2)に限らず、多くのロボットアニメロボットゲーム*3でも異なる企業のパーツやジャンク品を複数装着しても問題なく可動するのは大体これのせい。

しかし半導体を始め、様々な工学技術が進歩しているのでアニメのようにスムーズにいかなくとも実現できる日も近いかもしれない。


*1:アフターコロニー:敵味方陣営両方のモビルスーツが同じ機体を原点に開発されている為、宇宙世紀やリギルド・センチュリーとはまた異なるこの時代独自のユニバーサル規格が存在する描写が多々ある。オペレーション・メテオも参照。ガンプラ方面においても、最新フォーマットであるウイングガンダムを始め、HGAC群の大半のバックパックがユニバーサル規格対応である。(リーオーは対応してなかったがカスタマイズガンプラという形で対応している)。


*2:アフターウォー:本編では理由は描写されていないが、両陣営のモビルスーツはパーツの共用が可能な独自のユニバーサル規格が存在する描写がある(設定的に初代ガンダムを含めた宇宙世紀のオマージュ要素が多いため、ユニバーサル規格相当が存在しているとも解釈できる)。外伝においては技術的交流が行われているという理由が描写されている。ジャンクパーツを用いたカスタマイズだけでなく、旧型機に新型機のパーツを用いてアップデートが行われている。


*3:一番馴染み深いのはアーマード・コアシリーズだろう。30MMで、ACVIのコラボが発表されたので、ガンプラとのコラボミキシング(アセンブル)も夢ではない。そしてついに立体化の発表された。ただし胴体とバックパックが一体化した構造のためバックパック交換は未対応である。(要はザウォートと似た構造)


まとめ関連項目編集

技術 規格 生産 量産 互換性 恩恵 自由度 兵站


共有 整備 改造 ミキシングビルド

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